インドネシア人に人気のアプリランキング(Android/iPhone)
- 公開
- 2023/09/10
- 更新
- 2026/06/20
- この記事は約8分45秒で読めます。
モバイル端末の世帯所有率が90%を超える日本と違い、インドネシアでは誰もがスマートフォンなどの携帯電話を持っているわけではありません。
ただ、携帯電話の保有率は急速に伸びており、SNSやゲーム、電子マネーでの支払いなど、通話やメールに留まらず、多様な目的で携帯電話を利用する人が増えています。
そこで本記事では、インドネシア人の携帯電話・インターネット利用状況を知る上で参考となるアプリ事情を調査しました。記事の最後にはインドネシアで人気のアプリも紹介しているので、最後までご覧ください。
インドネシアの携帯電話事情
はじめに、インドネシアのアプリ事情を知る上で重要となる、インドネシア人の携帯電話所有率、iPhoneとAndroidの普及率を紹介します。
インドネシア人の携帯電話所有率
インドネシア中央統計庁の調査によると、インドネシア人のスマートフォンを含む携帯電話の保有率は、2021年時点で65.9%でした。ただし、インドネシアは地域によって保有率が大きく異なり、首都ジャカルタの場合は81.8%で全体平均を大きく上回っています。
一方、大都市が集まるジャワ島から離れた、インドネシアのほぼ東端に近いNusa Tenggara Timur(東ヌサトゥンガラ州)の普及率は51.9%でした。そのNusa Tenggara Timurの中でも、都市部は73.6%、農村部は44.7%と約30%もの差があります。
参考:BADAN PUSAT STATISTIK「Persentase Penduduk yang Memiliki/Menguasai Telepon Seluler Menurut Provinsi dan Klasifikasi Daerah 2019-2021」
インドネシアではiPhoneよりもAndroidが人気
インドネシアではiPhoneよりもAndroidの所有率が高く、2023年4月時点でAndroidの所有率はスマートフォンを持っている人の86.8%でした。イン ドネシアでAndroidが人気の理由の1つとして、iPhoneよりも手ごろな価格で買えることが挙げられます。
インドネシアではOppoやVivo、Samsungなど中国や韓国の電子機器メーカーが安価なAndroidスマートフォンを次々と販売し、100万~300万ルピア(9,570円~28,720円)の価格帯のスマートフォンが普及しています。
先述の通りインドネシアには大きな経済格差があり、スマートフォンは誰もが持てるものではありません。特に農村部のような賃金水準が低い地域には、スマートフォンを購入する経済的余裕がない人も多くいます。
そのため、高額なiPhoneではなく格安で購入できるAndroidスマートフォンを選ぶ人が多いのです。
円表記は2023年8月26日のレート(1ルピア=0.0096円)で換算し、記載しています。
参考:statista「Market share of mobile operating systems in Indonesia from January 2018 to April 2023」
インドネシアのスーパーアプリ「Gojek(ゴジェック)」


「Gojek」は、インドネシアで普及しているアプリの1つです。1つのアプリでさまざまなニーズを満たせる「スーパーアプリ」と呼ばれ、タクシーやバイクタクシーの配車、フードデリバリー、買い物代行、電気代や携帯電話の支払いなどができます。
インドネシアでシェア1位の電子マネー 「GoPay(ゴーペイ)」の機能も持っており、Gojekアプリ内で行われる取引にも使用できます。GoPayはインターネットバンキングやモバイルバンキングのほか、コンビニエンスストアやタクシー、バイクタクシーのドライバーを通してチャージできます。
2015年以降のGojekのアプリダウンロード数は1億9,000万を超えています。インドネシアのスマホ所有率が65.9%(約1億8,000万人)であることを考えると、インドネシアでもっとも普及している国産アプリといえるでしょう。
GoPayはGojekのアプリの機能の1つとしてリリースされましたが、現在は独立したモバイルアプリもあります。
参考:Gojek
Gojekがインドネシアで成功した理由
①Gojekの便利さ
Gojekアプリの魅力は、なんといっても、1つのアプリで配車やショッピングなど多様なニーズを満たせる利便性にあります。
近頃は便利なアプリが次々とリリースされています。配車、フードデリバリー、買い物代行、公共料金の支払いなど、それぞれに焦点を当てれば、よりよいアプリがあるかもしれません。
ただ、前述のように、インドネシアでは多くの人がスペックを抑えた安価なスマートフォンを使っており、ストレージの容量も限られているため、所持できるアプリの数には限りがあるという現実があります。そのため、Gojekのように1つでいろいろなことができるアプリほど重宝され、しかも代替されづらいといえるでしょう。
②Gopayの使いやすさ
インドネシアには銀行口座を持っていない人も多く、そのためクレジットカードも持つことができないケースがよく見られます。実際にインドネシアのクレジットカード普及率は5%程度で、ここ数年はほとんど増えていません。
一方、Gojek内で利用できる電子マネーのGoPayは、クレジットカードと違い銀行口座不要で利用できるのが特徴です。そのため、銀行口座もクレジットカードも持っていない人にとって、キャッシュレス決済ツールの第一選択肢として挙がりやすい側面があります。
Gojekはいまや、オンライン・オフライン共に、さまざまな場所で使用できます。加えて、Gojekアプリ内の各種サービスの支払いにGopayを使えば割引などの特典が受けられることも多く、お得感があります。
Gojek以外のキャッシュレス決済アプリ
インドネシアで最も人気な電子マネーはGojekのGoPay ですが、そのほかにも多くの電子マネーが登場しており、インドネシアの電子マネー市場は競争が激化しています。
参考までに、以下はインドネシアで人気を集める電子マネーです。
- GoPay
- DANA(ダナ)
- OVO(オヴォ)
- Shopee Pay(ショッピー・ペイ)
- LinkAja(リンクアジャ)
例えばGoPayの次に利用者数が多いとされるDANAは、中国のEC最大手アリババグループの関連企業が手がけています。GoPayの人気に対抗するために2020年、DANAはOVOの運営会社と合併して話題を呼びました。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
インドネシアのオンラインショッピングアプリ
キャッシュレス決済に加えて、インドネシアではEC市場も成長しています。EC市場が成長している理由の1つとして考えられるのが、2020年からのコロナ禍です。政府の政策により外での活動ができなくなり、 在宅時間が増えたことで、EC取引が増えたとされています。
そんなECプラットフォームの中でも、特に人気を集めているのがTokopedia(トコペディア)とShopee(ショッピー)の2つです。アプリをダウンロードしなくても利用はできますが、アプリ限定のキャンペーンが開催されることも多いことから、ダウンロードして利用している人が少なくありません。
ここで紹介した電子マネーとECの2つは現在市場が拡大しており、今後さまざまなアプリが登場する可能性のある注目の分野だといえます。
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用してリサーチチームを作り、バンドンでのLPKの調査や大学との連携可能性を確認。事業化の見通しが立った段階で正式な進出を決定した。
- 営業経験のあるインドネシア人を2名チームで雇用し、スポーツジムや病院、リハビリ施設などへの営業活動を実施。販売代理店候補の開拓や市場ニーズを調査し、調査後に販売体制を構築した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。インドネシア向けのビジネスとして、貴社でもそれが可能です。

インドネシア人に人気のアプリ
最後に、インドネシア人に人気のアプリを紹介します。インドネシアではAndroidの普及率が高いためGoogle Playのアプリを中心に紹介しますが、最後にApple store(iPhone)で人気のアプリも紹介します。
なお、ここでは世界規模でWebサイトの分析ができるサービスサイトsimilarwebの調査結果をもとに、2023年8月時点でのアプリストアランキング(※)の1位から順番にアプリを紹介します。
アプリストアランキング:過去2〜3日間のダウンロード数や過去1か月の総ダウンロード数、総ダウンロード数、アプリの利用率、起動時間、評価などを総合的に見てランキング付けしたもの。掲載順位は、記事執筆時のものです。
参考:similarweb「Top Apps Ranking」
1位:GoTube(ゴーチューブ)
1,000万ダウンロードを超えるGoTubeは、トレンドビデオのコレクションやプレイリストの作成、音楽のストリーミング再生などができるアプリです。
インドネシアだけでなく多くの国で利用されており、ポップアップ画面で映像を見ながら気軽に音楽を楽しめると評判です。
2位:WhatsApp Messenger(ワッツアップ・メッセンジャー)
日本でよく利用されるメッセンジャーアプリといえばLINEですが、インドネシアではWhatsApp Messengerが主流です。
メッセージの送受信や通話、ボイスメッセージ、画像・動画の送信など、LINEと機能はほとんど変わりません。インドネシアにおけるユーザー数は約1億1,200万人で、これは1位のインド、2位のブラジルに次いで3位です。
また、無料で使えるWhatsApp Businessアプリも人気です。製品のカタログを掲載できる、自動返信機能を利用できるなど、通常版と比べてビジネスシーンで利用しやすい仕様になっています。
参考:databoks「Indonesia Masuk 3 Besar Negara dengan Pengguna WhatsApp Terbanyak di Dunia pada 2022」
3位:DANA Indonesia Digital Wallet(ダナ・インドネシア・デジタル・ウォレット)


DANA Indonesia Digital Walletはインドネシアの電子マネーアプリの1つで、前述のように、インドネシアの電子マネーとしては二番手です。飲食店やショッピングセンターでのバーコード決済、ECプラットフォームでの取引、送金など、このアプリ1つで幅広い決済シーンに対応できます。
先述のGoPayのようにインドネシアでは電子マネーが普及し始めており、DANAもインドネシアで人気を集めています。最近は屋台や小さな食堂でも電子マネーを使えようになってきており、キャッシュレス決済の普及とともに利用者数がさらに増えることが予想されます。
4位:CapCut – Video Editor(キャップカット・エディター)
動画編集アプリのCapCut – Video Editorも、インドネシアで人気を集めているアプリの1つです。スマホ1つで動画のカットやBGMの挿入、テキストやフィルター、エフェクトの追加などができ、難しい操作も必要ないため幅広い層から利用されています。
インドネシア人に最も人気のアプリがTikTokだと先ほど説明しましたが、TikTokに限らずインドネシア人はSNSが好きな国民性といわれます。そのため少し手の込んだ動画をSNSにアップするために、CapCutのような動画編集アプリを利用する人も多いのかもしれません。
5位:Gopay
こちらはすでにご紹介したGojakの電子マネーGopayのアプリです。GopayはGojekアプリ内の1つの機能としても利用できますが、2023年に独立したアプリもリリースされました。
6位:Shopee(ショッピー)

Shopeeはシンガポールが拠点のECプラットフォームで、東南アジア各国で利用されています。Web版もありますが、送料無料や商品の割引など、アプリ限定のお得なキャンペーンを定期的に開催しています。
インドネシアのECプラットフォームとしてはTokopediaがありますが、Shopeeはヘルスケアや電化製品、衣料品、家電、ベビー用品など幅広いカテゴリーの製品があり、特に女性に人気がある点が特徴です。
Gojekと同じくShopeeも独自の電子マネーShopeePayを持っています。決済にはShopeePayのほか、銀行振込、クレジットカード、代金引換などが利用可能です。比較的簡単に販売者になれるため、不用品を売る目的でアプリを利用する人も多くいます。
7位:TikTok(ティックトック)
TikTokは世界的に人気のアプリですが、特にインドネシアはTikTok利用者数が多い国として知られています。アクティブユーザー数は9,900万人を超え、アメリカに次ぐ世界第2位の利用者数です。
近年、インドネシアではショート動画の人気が高まっています。最近は娯楽としてだけでなく、情報収集を目的としてTikTokを活用する人も増えてきています。
参考:statista「Countries with the largest TikTok audience as of July 2023」
Apple store(iPhone)の人気ランキング
ここまでインドネシアで人気のGoogle Playアプリを紹介しましたが、Apple store(iPhone)のアプリストアランキングもみていきましょう。
- Metal Slug: Awakening
- CapCut – Video Editor
- DANA Indonesia Digital Wallet
- TikTok
- YouTube
- WhatsApp Messenger
- Google Maps
- Shopee
- Battle of Racing – Car Clash(バトル・オブ・レーシング カー・クラッシュ)
全体的にGoogle Playと似た顔ぶれですが、ゲームが2つ入っているのが目を引きます。インドネシアではスマホゲーム市場が拡大していることから、これからスマホゲームアプリをダウンロードする人が増えてくる可能性が十分にあります。
― ビジネス最前線の声
生活を便利にするスマホアプリ
キャッシュレス決済の普及やEC市場の成長など、インドネシアでは社会の変化とともにさまざまなビジネスチャンスが生まれています。そして、社会の変化に合わせたインドネシア発のアプリも続々と登場しています。
特にスーパーアプリのGojekは、インドネシア人の生活を大きく変えたアプリの代表だといえます。アプリ1つで日々の移動や買い物、支払いが済ませられるようになり、多くの人の生活をより効率的にしました。
インドネシア人の生活を便利にするサービスとして、アプリから見えるビジネスチャンスに注目してみるのも良いかもしれません。これからインドネシアへのビジネス展開を考えている企業様は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
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