インドネシアの世帯の85%、20歳以上の1.5人に1人がバイクを所有
- 公開
- 2025/02/27
- 更新
- 2025/03/23
- この記事は約3分11秒で読めます。
調査によると、インドネシアの20歳以上の1.5人に1人が、バイクを所有しています。台数にすると、1億2,530万台。多くの人が東南アジアの都市部の風景として連想するであろう、バイク渋滞、バイクの3人乗り、4人乗りは、インドネシアでも日常茶飯事です。
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はじめに
インドネシアでは経済発展と共に、自動車を持つ家庭も増えてきました。以前は道を埋め尽くすのはバイクでしたが、最近は自動車と自動車の間にバイクが挟まるような渋滞が発生しています。
とはいえ、今も昔も、庶民の足といえばまだまだバイク。大人の数だけバイクがあるといっても過言ではありません。本記事では、インドネシアのバイク事情を、データと動画で紹介します。
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数字でみるインドネシアとバイク
インドネシアの世帯の85%が1台以上のバイクを所有
インドネシアの中央統計庁(BPS)が発表した2023年のインドネシア統計報告書によると、インドネシアで所有されているバイクの数は過去10年間増加を続けており、2022年末時点では約1億2,530万台となりました。
つまり、インドネシアの20歳以上の1.5人に1人が1台のバイクを持っている計算(法的にバイクの運転が許可されるのは17歳以上)です。また別の調査では、85%の世帯が1台以上のバイクを持っているとされています。
Katadata Insight Centerが実施した調査によると、バイク購入の際に考慮することとして特に多くの人が挙げたのが、店主の推薦、購入しやすさ(支払い方法の選択肢が多い、分割払いができる、手続きが簡単など)、色、快適さ、そしてデザインでした。
購入理由としては「古いバイクが壊れたから」が69.7%と最も多く、価格は2,000万ルピア(18万6,800円)以下のものが売れ筋です。たとえばインドネシアでもっとも人気のあるバイクメーカーHondaのBeatやVarioは、大体2,000万ルピア弱の価格設定となっています。
また、バイク選びの際に参考にするものとしてはSNSがもっとも多く(67.8%)、次いで家族・友人の推薦(46.5%)、ブランド公式サイト(41%)、テレビCM(35.3%)という結果でした。
参考:
Indonesia baik「Negara dengan Penggunaan Sepeda Motor Tertinggi」
databoks「Ini Pertumbuhan Jumlah Motor di Indonesia 10 Tahun Terakhir」/「Piramida Penduduk Indonesia 2022, Usia Produktif Mendominasi」
Katadata「Sepeda Motor Jadi Moda Transportasi Pilihan」
近年は所得水準が向上したことで、自動車を所有する家庭も増えています。一方で、いまだにバイクがもっとも広く利用される交通手段となっているのには理由があります。
たとえば都市部では、渋滞した道をよりスムーズに進むため、自動車ではなくあえてバイクを使う人もいます。また、住宅街の狭い道を通るために、バイクが必要という人もいます。家の敷地が狭く、自動車を買っても置く場所がない家庭もあるでしょう。
もちろん、手ごろな価格や燃費の良さも、バイク人気の理由です。経済的に、または駐車スペースに余裕のない家庭は、今でも1台のバイクを家族全員で使っています。
2023年上半期のバイクの販売台数の調査によると、インドネシアは前年同期比42.5%増の3,201,930台で、東南アジア諸国の中で1位でした。
映像でみるインドネシアとバイク
長期休暇の大渋滞

インドネシアの都市部では渋滞は日常茶飯事ですが、長期休暇中は帰省ラッシュ・Uターンラッシュで、より広範囲の道路が混雑します。バイクでの長距離移動は事故の原因となりえるため、政府は代わりに公共交通機関を利用するよう呼び掛けていますが、依然として多くの人がバイクで移動します。
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