国際交流と野球振興を目指す第1回アジア甲子園、インドネシアの8チームが参加へ
- 公開
- 2024/10/09
- 更新
- 2024/10/09
- この記事は約3分6秒で読めます。
インドネシアで人気のスポーツといえばまず、バドミントンとサッカー。子どもの習い事としては、テコンドーや水泳、バレーボールなども人気です。
一方、日本でもっとも人気が高いスポーツの1つである野球の認知度は低く、競技人口も多くありません。
とはいえ近年は、徐々に盛り上がりを見せているインドネシアの野球業界。2024年12月には、日本の「甲子園」を模した大会「アジア甲子園」も開催されます。
本記事ではインドネシアの野球事情について、データや動画を交えながら紹介します。
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数字でみるインドネシアの野球
インドネシアの野球人気と現状
インドネシアの野球競技人口は、選手、指導者、審判などを含め、2~3万人と言われています。日本野球協議会によると、2022年時点の日本の野球競技人口は約102万人なので、インドネシアの野球競技人口がいかに少ないかがわかります。
プロ野球リーグはありませんが、各地に合計60程度のアマチュアチームがあり、地域リーグや国内大会に出場しています。また、インドネシア代表チームは、アジア競技大会野球競技、アジア野球選手権大会といった、国際大会への出場経験もあります。
特に自国開催だった2018年のアジア競技大会への出場により、国内での野球への認知度や人気が上がったといわれています。ジャカルタに2つの野球場が整備されたことも、インドネシアの野球振興においてよい影響があるだろうと期待されています。
なお、この大会で日本は準優勝。インドネシアは1勝4敗で10チーム中7位でした。
アジア甲子園とは
日本とインドネシアの野球界には、交流の歴史があります。例えば2001年にバリ島に移住し、現地のリトルリーグを立ち上げた野中寿人氏。その後はインドネシア代表チームの監督も務めました。
また2024年春には、日本発のインドネシア人選手を主体とするプロ野球チーム「佐賀インドネシアドリームズ」が発足。独立リーグ「九州アジアリーグ」に準加盟し、日々、試合や練習に取り組んでいます。
このようにインドネシアの野球界が徐々に盛り上がりをみせるなか、開催が決まったアジア甲子園。日本の「甲子園」の輸出、野球を通じた国際交流などを掲げ、2024年12月、ジャカルタで第1回大会が開催されます。主催するのは、元巨人の柴田章吾氏が代表理事を務める一般社団法人「NB.ACADEMY」です。
大会には、ジャワ島を中心に各地から8つのチーム(14~18歳)が参加予定です。柴田氏は、「今、アジアで一番元気があるのがインドネシア。ここでの野球普及を足掛かりに、将来はアジア全体に野球を広げたい」と語っています。
最終日の12月21日には、元甲子園球児代表チームとインドネシア代表チームによるエキシビションマッチや、ホテルに会場を移してのアフターパーティーも企画されています。
第1回アジア甲子園大会概要
- 日程 :2024年12月17日(火)~21日(土)(5日間)
- 場所 :GBK Baseball Stadium(ジャカルタ)
- チーム数 :8チーム (インドネシア州対抗戦)
参考:
産経新聞「日本初インドネシア選手主体の新プロ球団 狙うNPB入りと世界4位の2・7億人市場開拓」
Jiji.com「インドネシアでアジア版「甲子園」 難病と闘った元甲子園球児が普及に挑む」
NB.ACADEMY アジア甲子園
映像でみるインドネシアの野球
2018年アジア競技大会の野球インドネシア代表チーム
こちらは、2018年のアジア競技大会のインドネシア代表チーム(赤ユニフォーム)とチャイニーズタイペイの試合の様子。結果は0-15でインドネシアの大敗となりました。
インドネシアチームは、まだまだ成長途中。動画の冒頭1分を見てみれば、それがよくわかります。時速100Kmを下回る投手の球は、相手のプロ選手にいとも簡単に打たれてしまいますし、守備の乱れも目立ちます。
ジャカルタの少年野球チームの試合
こちらは、アジア甲子園への出場が決まっているGaruda Baseball Softball Clubの、少年野球チームの試合の様子です。ジャカルタの高層ビルに囲まれた球場で、子どもたちが一生懸命プレーする姿が印象的です。
Garuda Baseball Softball Clubは、1993年に設立された、ジャカルタを拠点とする野球・ソフトボールクラブ。U8からU18までの少年および社会人の野球チームと、男女のソフトボールチームを持ち、国内のリーグ戦に出場しています。
また、各年齢のビギナー向けクラスや、ピッチングクラスなども開催しています。
参考:Garuda Baseball-Softball Club
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インドネシアの野球振興に向けて
佐賀インドネシアドリームズの福原佑二球団社長は、2018年にインドネシアを訪れた経験から、「現地で子供たちに野球を教えても「おなかがすいて食費がかかる」と親が止める。」「学生は国の支援があるが、大人になると生活が成り立たず、やめてしまう。」と、インドネシアでの野球普及への道の険しさを説明しています。
野球は場所と道具、チームメイトと対戦相手、そしてある程度の経済的余裕が必要なスポーツ。サッカーに比べて野球は、始めるためのハードルが高く、新興国や発展途上国で広めるのが難しいことは、よく語られるところ。
今回の第1回アジア甲子園が、日本とインドネシアの野球界の交流、選手の発掘や育成、そしてインドネシアと東南アジアの野球振興に貢献することが期待されています。
参考:産経新聞「日本初インドネシア選手主体の新プロ球団 狙うNPB入りと世界4位の2・7億人市場開拓」
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