バンドン:インドネシア2位の人口密度、東京23区に匹敵する15,176人/km²

公開
2025/06/06
更新
2025/09/27
この記事は約4分3秒で読めます。

インドネシア・西ジャワ州の州都バンドン市は、急速な都市化と人口増加により、国内で2番目に高い人口密度を誇る都市となっています。2024年の時点で人口密度は15,176人/km²に達し、東京23区と肩を並べるほどの過密状態です。

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  • インドネシアのGDP成長率
  • インドネシアの人口とその特徴
  • インドネシアのEC市場規模
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はじめに

バンドンはインドネシア第3の人口を持つ都市で、企業の拠点や大学など高等教育機関も多数所在しています。ジャカルタに比べると物価が安く、過ごしやすい気候であることなど魅力の多い都市ですが、一方で、人口密度の高さが市民生活に与える影響は計り知れません。

本記事では、統計と現地の映像をもとに、バンドンの過密な状況を紹介します。

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数字でみるバンドンの人口密度

バンドンの人口密度、インドネシア2位の15,176人/km²

西ジャワ州の州都であり、人口では第3の都市であるバンドン市は、インドネシアで2番目に人口密度が高い都市です(ジャカルタを1つの都市とした場合)。2024年時点の人口密度は15,176人/km²で、これは東京23区の人口密度に匹敵します。

バンドン市の人口は、10年前の2015年と比較すると1.9%増えています。過密なバンドン市を避け、郊外に居住する人も多く、バンドン市に隣接するバンドン県の人口は10年で6.2%、西バンドン県は15.7%増加しています。ランキング3位のチマヒ市も、バンドン市に隣接する都市です。

【補足】
※ジャカルタ首都特別州とジョグジャカルタ特別州は2023年、他の都市は2024年の人口データを参照しています。
※ジャカルタ首都特別州の面積と人口は離島のスリブ県を除いたものです。

インドネシア都市別人口密度ランキング

都市名人口面積人口密度
ジャカルタ首都特別州10,643,577人650.25 km²16,368人/km²
バンドン市(西ジャワ州)2,528,160人166.59 km²15,176人/km²
チマヒ市(西ジャワ州)598,700人42.43 km²14,110人/km²
ジョグジャカルタ市(ジョグジャカルタ特別州) 414,700人32.82 km²12,635人/km²
ブカシ市(西ジャワ州)2,644,060人213.04 km²12,411人/km²
スラカルタ市(中部ジャワ州)528,040人46.72 km²11,302人/km²
タンゲラン市(バンテン州) 1,963,970人178.35 km²11,012人/km²
デポック市(西ジャワ州)2,163,640人199.91 km²10,823人/km²
メダン市(北スマトラ州)2,498,293人279.29 km² 8,945人/km²
チレボン市(西ジャワ州)344,850人39.44 km²8,744人/km²

参考:

インドネシアの行政単位としては、市(Kota)に並んで県(Kabupaten)があります。市と県は行政上は対等で、同名の市と県があっても、日本のように県の中に市が含まれるわけではありません。

市は市街地を中心とした面積の小さい行政単位であり、県はその周辺地域を含む広域行政単位です。そのため、人口密度ランキングを作ると市が上位に入ることになります。

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映像でみるバンドンの人口密度

家が密集する住宅地

家が密集する住宅地

こちらはバンドン市内の住宅地です。バイク1台がギリギリ通れるほどの狭い道の左右に、民家がぎっしりと建ち並んでいます。朝晩は、通勤・通学のバイクがひっきりなしに行き交います。

都市部に古くからあるこのような住宅地では、家が敷地いっぱいに建てられ、壁が隣の家とくっついていることが多くなっています。建物の前後のスペースも狭く、バイクを置いたり洗濯物を干したりするスペースに苦労する家庭も少なくありません。細い路地の奥まったところに学生寮やアパートが建てられているケースもあり、住宅地の規模以上に大勢の住民が暮らしています。

渋滞都市バンドン

渋滞都市バンドン

こちらの動画は、バンドン市の南部に位置するKopo地区の様子です。バンドンでは、市の中心部から離れた地域でも日常的にこのような大渋滞が発生します。

バンドン市はインドネシアで一位、二位を争う渋滞都市です。例えば、ナビゲーション機器メーカーのTomTomが発表した世界の渋滞状況に関するレポート「TomTom Traffic Index 2024」では、バンドン市がインドネシアで一番「混雑する都市」とされています。この調査によると、バンドン市の10kmあたりの平均走行時間は32分37秒、つまり、時速約18.4kmでした。

ジャカルタやバンドンなどインドネシアの大都市は、住民が増え、バイクに加え自家用車の数が増えたことによる交通量の急激な増加に、道路のキャパシティが対応できていないという問題を抱えています。う回路に限りがあるため、いつも同じ場所で渋滞が発生し、住民たちはそうとわかっていても渋滞する道に突入するほかありません。

都市化の弊害と闘うバンドン

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