ブカシ:9,500haに10の工業団地を有する東南アジア最大級の工業地域

公開
2025/05/02
更新
2025/05/02
この記事は約3分39秒で読めます。

インドネシア西ジャワ州に位置するブカシ県は、東南アジア最大級の工業地域として知られています。なかでも県内のチカラン地区には、日本を含む世界各国の企業が集積する大規模工業団地が集まり、インフラや投資環境の整備も進んでいます。

本記事では、ブカシの工業団地の様子や投資状況、注目の複合都市「デルタマス・シティ」などを紹介します。

【補足】
本記事の円表記は、2025年4月30日のレート(1ルピア=0.0085円)で換算したものです。

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はじめに

ブカシ県は、インドネシアの産業発展を象徴する地域の一つです。数多くの工業団地が集まり、国内外の企業にとって魅力的な投資先となっています。

また、近年では工業だけでなく、住環境や都市開発にも力を入れており、働く場所としてだけでなく、暮らす場所としても注目を集めています。

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数字でみるブカシの工業団地

10の工業団地を持つ街

西ジャワ州ブカシ県は、東南アジア最大級の工業地域です。大規模な工業団地が10か所(数え方によって前後)あり、国内外の7,600以上の企業が進出しています。その中心は、県内のチカラン地区です。日本企業が多く進出している大規模な工業団地としては、ジャバベカ工業団地、MM2100工業団地、東ジャカルタ工業団地、デルタ・シリコン工業団地などがあります。

ブカシ県政府は、「投資奨励および便宜提供に関する地方条例」を制定し、積極的に投資を集めています。

ブカシ県の投資成長率は上昇しており、その伸びは西ジャワ州内で最大です。2024年のブカシ県への投資額は、西ジャワ州全体の28.6%を占める71.8兆ルピア(6,638億7,257万円)に達しました。これは同じく工業地域として知られる、同州カラワン県を上回ります。

2024年の投資総額のうち、外国直接投資が全体の70.5%を占めます。投資額がもっとも多い国はシンガポールで、日本、オランダ、韓国が続きます。

チカランは住みやすさでも人気

以前から工業団地が集まっていたチカランは、一昔前までは「大気汚染がひどい」「環境が悪い」といったイメージを持たれることもありました。

しかし近年では居住地域としても開発が進んでおり、緑が多く、インフラが整い、治安がよい、近代的な住みやすい街として認知されつつあります。

チカランのイメージ刷新に貢献した代表的な例が、「デルタマス・シティ(Kota Deltamas)」です。デルタマス・シティは、現地企業シナルマス・ランドと双日株式会社によって開発された、大規模な複合都市です。敷地面積は3,200haにおよび、工業団地のほか、住宅地、商業施設、病院、学校、行政機関などが含まれています。

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映像でみるブカシの工業団地

MM2100工業団地

MM2100工業団地

こちらは、チカランを代表する工業団地の一つ「MM2100」の様子です。MM2100の面積は805haで、約190の企業を誘致しています。動画からは、国内外の有名企業の工場が建ち並ぶ様子がわかります。

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