2024年のインドネシア都市別降水量、4,812㎜でボゴールが6位
- 公開
- 2025/04/17
- 更新
- 2025/04/24
- この記事は約3分24秒で読めます。
インドネシア・西ジャワ州のボゴール市は「雨の街」として知られ、2024年には年間降水量4,812mmを記録しました。これは日本でもっとも雨が多い沖縄県の1.6倍に相当し、インドネシア国内でも第6位となる数字です。
このように雨の多いボゴールでは、豊かな自然の裏で、豪雨や洪水などの課題も浮き彫りになっています。
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はじめに
1年を通して雨が多いボゴールは、豊かな自然と涼しい気候で人気の観光地です。
一方で、雨季になると毎年のように洪水被害が発生し、住民を悩ませています。本記事では、ボゴールの降水量、豪雨・洪水の被害と対策などについて、データと映像で紹介します。

数字でみる雨の街ボゴール
都市別降水量ランキング、6位にボゴール

「雨の街」として知られるボゴールは、1年を通して雨が多いことで有名です。中央統計庁(BPS)によると、2024年のボゴール(ボゴール市)の年間降水量は4,812㎜に達し、国内の都市で6位に入りました。1日あたりの平均日照時間は、5.4時間です。
このデータによると、1位は中部パプワ州のミミカ県(6,610.5㎜)、2位は西スマトラ州のパダン・パリアマン県(5,745㎜)、3位は南スラウェシ州の北ルウ県(5,477㎜)でした。
年間降水量5,000㎜がどの程度か想像できるでしょうか。
日本の都道府県別年間降水量ランキングを見ると、2022年にもっとも雨が多かった沖縄県の年間降水量は2,997㎜でした。インドネシアで年間降水量上位にランクインしている都市の降水量が、いかに多いかがわかるでしょう。
インドネシアの都市別年間降水量(2024年)
- ミミカ県(中部パプワ州):6,611㎜
- パダン・パリアマン県(西スマトラ州):5,745㎜
- 北ルウ県(南スラウェシ州):5,477㎜
- カプアス・フル県(西カリマンタン州):4,982㎜
- ボベン・ディゴエル県(南パプア州):4,819㎜
- ボゴール市(西ジャワ州):4,812㎜
- 中央タパヌリ県(北スマトラ州):4,760㎜
参考:
- GoodStats Instagram「Bukan Bogor, Inilah Wilayah dengan Curah Hujan Tertinggi di Indonesia Tahun 2024」
- e-Stat「社会・人口統計体系 / 統計でみる都道府県のすがた2024 / 社会生活統計指標」
ボゴールの大雨洪水対策
2025年3月、西ジャワ州、特にボゴール県とブカシ県で大雨と洪水による甚大な被害が出たことを受け、公共事業・国民住宅省、西ジャワ州、西ジャワ州の各県知事・市長どによる合同対策会議が開かれました。国および地方政府は今後、特に洪水のリスクが高い地域において具体的な3つの対策を講じます。それぞれの対策は、6月から本格的に開始することになりました。
川岸の再整備
関係者は、川岸やその周辺に住む住民に対し、治水事業のため立ち退きを求める可能性に言及しました。正当な証明書を有する住民および建物については、しかるべき補償を行うこと、証明書を持たない住民に対しても、人道的なアプローチで移住プロジェクトを進めていくことが強調されています。
インドネシアでは、正規の方法で土地や建物を購入できない貧困層が、土地管理の制度が未熟だった時代に川岸など本来は住宅の建設が奨励されないエリアに家を建てて住んでいるケースがあります。これが洪水の原因の一つとなっていることが指摘され、各地で対策が進められています。
沼地・池の再生
2025年3月の大雨により、ボゴール県とブカシ県では、30か所以上のsitu(スィトゥ)と呼ばれる沼地や池が消失したと報告されています。
今回のプロジェクトでは、これらの沼地や池を本来の姿に再生し、生態系の持続可能性を維持するとともに自然災害のリスクを軽減する役割を持たせることを目指します。
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