インドネシアは世界で2番目に多い720の言語を持つ国
- 公開
- 2025/02/27
- 更新
- 2025/03/22
- この記事は約3分51秒で読めます。
インドネシアは多民族国家であり、720もの言語があるといいます。インドネシア語は戦後にできた言語で、その歴史はわずか80年ほどです。
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はじめに
インドネシアでは現在、国民の多くがインドネシア語を話しますが、地方語を第一言語(母語)とし、それに比べるとインドネシア語が苦手だという人も少なくありません。本記事では、インドネシアの言語について、データと動画で紹介します。
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数字でみるインドネシアと言語
インドネシアの言語数は世界2位
少数言語の研究団体Ethnologueの調査によると、インドネシアは世界で2番目に多くの言語を持つ国です。
この調査によると、インドネシアでは720もの言語が話されています。インドネシアの公用語であるインドネシア語は、マレー語をベースに戦後(独立・建国時)に作られた言語であり、その歴史はまだ80年ほど。
一方で、それぞれの地方にジャワ語、スンダ語、バリ語などの地方語があります。子どもたちは地方語で育ち、その後、テレビやインターネットの番組で触れたり、学校で習ったりすることにより、インドネシア語を習得していきます。
そのため、インドネシアでは多くの人が子どもの頃からバイリンガル。地方語を「母語」とする人は、インドネシア語を「母語」とする人よりも多いといわれます。
日本でも職場などで共通語を話しつつ、実家に帰ると方言優位になる人がいるように、インドネシアでもほとんどの人が「公的な場ではインドネシア語」、「私的な場では地方語」というように、2つの言語を日常的に使い分けています。
言語が多い国ベスト10
同調査によると、2023 年には世界242か国で7,168の言語が話されています。そのうちアジアにはもっとも多い2,315言語が存在するということです。言語が最も多い国ベスト10は、以下の通りです。
- パプアニューギニア(841言語)
- インドネシア(720言語)
- ナイジェリア(537言語)
- インド(458言語)
- アメリカ(355言語)
- オーストラリア(318言語)
- 中国(307言語)
- メキシコ(304言語)
- カメルーン(279言語)
- ブラジル(240言語)
なお、日本には日本語、アイヌ語、宮古語など9~15の言語があるといわれています。(分類方法により異なる)
参考:databoks「Indonesia Peringkat Kedua Negara dengan Jumlah Bahasa Terbanyak Dunia」
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映像でみるインドネシアと言語
42の言語の「家にいよう」

こちらの動画は、2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、人々に外出自粛を呼びかける動画です。
制作者は、最初に登場する音楽プロデューサーのEka Gustiwana(エカ・グスティワナ)氏。全国の人たちが各地の言語で「家にいよう(インドネシア語:Di rumah aja)」と言う動画を集めて繋げたマッシュアップ動画で、42の言語の「家にいよう」が登場します。
この動画から、地方語の中には「Di rumah aja」と似た部分があるものと、まったく異なるものがあることや、同じ地域でも違った言い方やなまりがあることがわかります。
マルチリンガルが多いインドネシア

インドネシア人の多くが幼いころからバイリンガルであると説明しましたが、実はマルチリンガルも珍しくありません。よくあるのが、両親がどちらもインドネシア人だが、出身地が違い、どちらかの地元に住んでいる場合。両親の母語を両方習得すると、インドネシア語も含めてトリリンガルになります。
動画でインタビューを受けているこの男性のように、両親が別々のルーツを持つ人の場合、そのどちらの言語も習得しているうえ、生まれ育った地域の地方語とインドネシア語も習得しているケースもあります。
また、子どもの頃はインドネシア語のみでも、学校教育の外国語科目で習う英語、高校以上の第二外国語科目で習うその他の外国語、さらに趣味や仕事を通してまた別の外国語を習得し、3~4言語話せるという人は少なくありません。中には、自身にとって第二言語であるインドネシア語よりも、英語の方が得意だという人もいます。
最近は若者を中心に、韓国のアイドルや日本のサブカルチャーとの出会いをきっかけにインターネットの助けも借りて熱心に勉強し、韓国語や日本語を習得する人も多いようです。
インドネシアと言語
多くの島々から広い国土を形成するインドネシアは、「Bhinneka Tunggal Ika(多様性の中の統一)」を国是としています。多民族国家だということは、そのぶん、言語も多いということ。しかも、共通語が後から作られた言語だというのも特徴です。
インドネシア語よりも地方語の方が圧倒的に得意だという人も多く、大きな職場や大学なら、出身地が近い人同士が集まってグループを作り、それぞれの地方語で雑談をしている光景も珍しくありません。
バリ語など、地方語の中には独自の文字を持つものもあります。地方に出張や観光で出かける際は、空港や飲食店、学校などの看板に注目してみてください。地方語独自の文字が見つかるかもしれません。
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