森林面積世界8位のインドネシアにとっての森林の経済効果と課題
- 公開
- 2025/03/22
- 更新
- 2025/04/02
- この記事は約3分59秒で読めます。
インドネシアの森林面積は世界8位で、9,200万ヘクタールに上ります。インドネシアにとって森林はなぜ重要で、どんな課題があるのでしょう。
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はじめに
インドネシアは世界有数の森林面積を有する国であり、また、これまでにもっとも多くの森林を破壊してきた国でもあります。本記事では、インドネシアの森林の概要や役割、課題、保護活動などについて、データと動画で紹介します。

数字でみるインドネシアの森林
インドネシアの森林面積は世界8位の9,200万ヘクタール
インドネシアの森林面積は世界8位で、2021年時点で9,200万ヘクタール。日本の国土面積(3,780万ヘクタール)の約2.4倍です。
最も森林が多いのはパプアで、インドネシア全土の森林面積のほぼ半分にあたる4,250万ヘクタールを有します。パプアの森林は、世界のなかでも最も多様な生物が生息する場です。
2番目に広い森林を持つのはオランウータンの生息地としても知られるカリマンタンで、総森林面積は3,690万ヘクタールあります。カリマンタンの森はそのほとんどが熱帯雨林で地球の酸素生産に貢献していることから、「世界の肺」とも呼ばれています。
参考までに、以下は統計調査プラットフォームStatistaによる「林面積が最も大きい10か国」の調査結果です。
- ロシア:8億1,500万ヘクタール
- ブラジル:4億9,500万ヘクタール
- カナダ:3億4,700万ヘクタール
- アメリカ:3億1,000万ヘクタール
- 中国:2億2,200万ヘクタール
- オーストラリア:1億3,400万ヘクタール
- コンゴ共和国:1億2,500万ヘクタール
- インドネシア:9,200万ヘクタール
- インド:7,200万ヘクタール
- ペルー:7,200万ヘクタール
参考:Statista「Ten countries with the largest forest area in 2021」
森林の経済効果と森林減少問題
森林は地球環境のために重要であると共に、インドネシア経済にとっても大きな存在です。
木材や動植物など林産物の輸出額は、毎年200億ドル(2兆8,926億9,000万円)以上。林業で生計を立てる人の多い地域にとっては、人々の暮らしと地域経済にとっても重要な存在です。
しかし、この広大な森林も、徐々に面積を減らしつつあります。
商業利用のための大規模な森林伐採が始まった1970年代初頭以降、インドネシアにとって森林伐採は大きな社会問題です。中央統計庁の調べでは、2018年から2020年で国内の森林の約23%が失われました。伐採のほか、森林火災による被害も甚大で、大規模な再植林活動が必要とされています。
円表記は2023年7月4日のレート(1ドル=144.63 円)で換算したものです。
映像でみるインドネシアの森林
マングローブ植林ツアー

大量の二酸化炭素を取り込み、炭素として蓄積できるマングローブ林は、地球温暖化を抑制するために重要な役割を果たします。加えて、海洋生物のすみかになるほか、高波や津波等の自然災害から人々を守る自然の防波堤としても役立ちます。
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