インドネシアパスポートの強さ、ASEANで5位・世界で66位
- 公開
- 2025/01/22
- 更新
- 2025/01/22
- この記事は約3分27秒で読めます。
日本のパスポートは「世界最強」のパスポートの1つで、194の国々へ、ビザなしで入国することができます。一方でインドネシアのパスポートでビザなしの入国が認められているのは、わずか78か国。インドネシアの人々は、自国のパスポートの「弱さ」のために、いろいろと苦労しています。
はじめに
経済が発展し、海外旅行や留学などのために海外へ行く人も増えたインドネシア。しかし、「弱い」パスポートが人々の足かせになっています。本記事ではそんなインドネシアのパスポートについて、数字や映像とともに紹介します。
数字でみるインドネシアパスポート
インドネシアパスポートの強さ、ASEANで5位
コンサルタント企業Henley & Partnersのデータによると、インドネシアパスポートでのビザ免除または到着ビザでの入国が可能な国は78か国。ビザ免除国の数で比較したインドネシアパスポートの「強さ」はASEANで5位、世界で66位でした。
一方、インドネシアの隣国であるシンガポールは、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペインと共に「世界最強」のパスポートを持つ国の1つです。またマレーシアもASEAN2位、世界でも12位にランクインしており、インドネシアのパスポートの「弱さ」が際立っています。
なお、インドネシアのパスポートは、以前は大人でも有効期限が5年でしたが、2022年に10年のものが登場しています。
以下は、ASEANの10か国のパスポートの「強さランキング」です。
- シンガポール(世界1位、194か国がビザ免除)
- マレーシア(世界12位、182か国がビザ免除)
- ブルネイ(世界20位、168か国がビザ免除)
- タイ(世界63位、82か国がビザ免除)
- インドネシア(世界66位、78か国がビザ免除)
- フィリピン(世界73位、69か国がビザ免除)
- カンボジア(世界86位、56か国がビザ免除)
- ベトナム(世界87位、55か国がビザ免除)
- ラオス(世界90位、51か国がビザ免除)
- ミャンマー(世界92位、48か国がビザ免除)
参考:
Data Indonesia「Daftar Negara dengan Paspor Terkuat pada Januari 2024」
Bernama Instagram @bernamaofficial
海外に住むインドネシア人の苦労
インドネシアのパスポートを持ち海外に住む、あるいは旅行を生業とするコンテンツクリエイターなどの多くが、自国の「弱い」パスポートで国境を超えることの難しさを、SNSなどで吐露しています。
海外に住んで8年になるというデジタルクリエイターRama Lauw氏は、「ビザの問題を考えない日は一日もありませんでした。私は家族のことよりもビザのことを考える時間が長いのです」と語る動画をInstagramに投稿。投稿から2か月で18万回視聴されています。
また、Instagramに800万人近いフォロワーを持つコンテンツクリエイターのJerome Polin氏も、「オーストラリアのビザの申請をしたのに、1か月待っても取得できなかった」と話すなど、似たような経験をする人は多い状況。海外旅行が一般的になってきたいま、改善を求める声が強くなっています。
映像でみるインドネシアパスポート
ビザ免除で日本旅行

インドネシアの人々にとって、ビザを取得せずに海外旅行をすることは憧れであり、贅沢そのものです。
日本はインドネシア人に対し、その「贅沢」を提供している国の1つ。インドネシアで「eパスポート」と呼ばれるICチップ入りパスポートを持つ人は、事前に手続きすることで、ビザを取得することなく、最大15日まで日本に滞在し、観光を楽しむことができるのです。
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