インドネシア人の英語能力は「低レベル」、EF英語能力指数113か国中79位
- 公開
- 2025/01/22
- 更新
- 2025/01/22
- この記事は約3分13秒で読めます。
ジャカルタなどインドネシアの都市部のカフェや観光地などに行くと、相手が外国人だと分かるやいなや英語で話しかけてくれる店員が多いことに驚きます。
はじめに
一見すると、英語が得意なように見えるインドネシア人。どのように英語を学び、その実力はどれくらいなのでしょうか。数字や映像とともに紹介します。
数字でみるインドネシア人と英語
インドネシア人のEF英語能力指数、473点で113か国中79位
2023年のEF English Proficiency Index(EF EPI)の報告書によると、インドネシアのEF英語能力指数は、世界113か国中79位でした。点数は700点中473点で、5段階中下から2番目のLow Proficiency(低レベル)にカテゴライズされます。
年齢別では21~30歳の年齢層が490点で最も高く、18~20歳の年齢層が413点で最も低くなりました。地域別では、531点のジャカルタを筆頭に、スラバヤ、バンドゥン、マラン、スマラン、ジョグジャカルタが500点を超えています。
周辺国と比較すると、インドネシアのスコアは、アジア23か国の中では13位に位置しています。東南アジアの国々では、シンガポールが2位、フィリピンが20位、マレーシアが25位、ベトナムが58位で、インドネシアの低さが際立ちます。都市部では英語が得意な人が多い一方で、全国平均にするとレベルが高いとは言えないようです。
なお、日本は457点で87位でした。
参考:
EF EPI「The world’s largest ranking of countries and regions by English skills」
EF EPI「#79 Indonesia」
映像でみるインドネシア人と英語
英語学習のための地域「Kampung Inggris Pare」

Kampung Inggris Pare(パレ・イングリス(英語)村)は、東ジャワ州ケディリ県、パレ地区に位置するTulungrejo(トゥルンレジョ)村とPelem(ペレム)村の2つの村を指します。
160以上の英語教育機関があるパレ・イングリス村は、英語教育が盛んな地域として知られています。ここには地域の内外から多くの人が訪れ、日常的に英語を学ぶほか、長期休暇の際には短期講習会に参加し、英語力を磨いています。
この動画は、インドネシア語とジャワ語が流暢なオーストラリア人ユーチューバー、Dave氏のチャンネル「Londokampung」に投稿されたもの。Dave氏がパレ・イングリス村を訪れ、現地で開かれていた英語クラスに飛び入り参加し、発音をレクチャーする場面です。インドネシア各地から集まった生徒たちが、開放的な環境でのびのびと学ぶ様子がわかります。
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