世界のエコツーリズム国ランキング、インドネシアは8位

公開
2025/02/27
更新
2025/03/23
この記事は約4分36秒で読めます。

「モノ消費からコト消費へ」というトレンドが注目され始めて久しい昨今、観光業界で注目されている分野の一つがエコツーリズムです。インドネシアは、もともと森林やサンゴ礁など自然の観光資源が豊富な国です。経済発展、地域振興への役割も期待されるエコツーリズムは、いま非常に注目されています。

はじめに

ある調査によると、インドネシアは世界でもっともエコツーリズムの目的地として魅力的な国の一つです。ランキングでは東南アジアでもっとも高い、世界8位。どのような魅力があり、また、どのような課題があるのでしょうか。データと動画で紹介します。

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数字でみるインドネシアのエコツーリズム

世界のエコツーリズム国ランキング、インドネシアは8

エコツーリズムとは、地域ぐるみでその土地の歴史文化や自然環境を保護しながら、観光資源としてアピールする取り組みです。

Forbes Advisorが世界の国々の「エコツーリズム指数」を調査した結果を発表。インドネシアは、東南アジアの国としてはトップの8位に入りました。

インドネシアには、ウジュン・クロン国立公園、コモド国立公園、ロレンツ国立公園、スマトラの熱帯雨林遺産の4つの世界自然遺産があります。他にも複数の自然保護区があり、絶滅が危惧される動物を含む多くの希少な動植物が生息しています。

そんなインドネシアにおいても、発展と環境保護はよく天秤にかけられています。自然豊かな地域の道路、工場などの建設やリゾート開発の計画は、いつでもどこでも議論の的です。

エコツーリズム国ランキングとポイント

エコツーリズム指数の決定には、生物多様性や環境保護へのコミットメント、環境の状態などを測る以下の5つの指標が用いられています。

  1. 動植物の種の数
  2. 保護対象の動植物の種の数
  3. UNESCOに登録されている世界自然遺産の数
  4. 1人あたりのCO2排出量(環境汚染の程度と環境問題への意識の高さを測定)
  5. 環境の全般的なパフォーマンス(大気品質など、エコツーリズム体験に影響を与える環境要因を測定)

ランキングベスト10は、以下の通りです。

1位:ブラジル(94.9

ブラジルの国土には、圧倒的な生物多様性を誇るアマゾンの熱帯雨林の約60%が含まれます。

2位:メキシコ(86

メキシコも、アマゾンに次ぐ生物多様性の高さが評価されました。

3位:オーストラリア(84

オーストラリアには、16の世界自然遺産があります。

4位:エクアドル(82.1

エクアドルはアマゾンの熱帯雨林に加え、野生生物の宝庫として知られるガラパゴス諸島を有します。

5位:コスタリカ(81.2

「動植物の楽園」と呼ばれるコスタリカは、焼き畑による森林破壊を食い止め環境を守るため、エコツーリズムを推進する国として知られています。

6位:ブータン(81

持続可能な開発を重視するブータンは、エコツーリズムを強力に推進している国の1つです。

7位:ペルー(81

ペルーは、「マチュピチュ」に象徴されるユニークな文化と美しい自然を有します。国土には、アマゾンの熱帯雨林の一部を含みます。

8位:インドネシア(80.1点)

インドネシアはその美しい自然と生物多様性に加え、保護対象となっている動植物の数が209種に上ることが評価されました。

9位:パナマ(79.6点)

パナマにも希少な動植物が生息する熱帯雨林があります。また、手つかずの自然が残り先住民が住むサン・ブラス諸島でも、エコツーリズムの動きが進んでいます。

10位:タンザニア(79.3点)

タンザニアは多種多様な動物が生息するサバンナや森林、独立峰としては世界一高いキリマンジャロを含む国立公園など、複数の世界自然遺産を有します。

参考:databoks「Indonesia Masuk Daftar Destinasi Ekowisata Terbaik di Dunia」

映像でみるインドネシアのエコツーリズム

野生生物保護区に道路建設計画

スマトラ島の野生生物保護区に道路建設計画

スマトラ島のBukit Rimbang Bukit Baling(ブキット・リンバン・ブキット・バリン)は、水源の保存、洪水の防止、土砂崩れの防止など、水の管理に重要な森林の役割を持つため、自然保護区として指定されています。加えて野生生物保護区でもある同地は、絶滅危惧種であるスマトラトラやマレーバクを含む、多様な動植物の生息地です。

いま現地では、観光産業を発展させるため、地域内の12の村を結ぶ道路の建設が計画されています。

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