インドネシア人出稼ぎ労働者数2位は介護士で5万648人(2023年)

公開
2024/12/06
更新
2024/12/06
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インドネシアは、出稼ぎ労働者を多く派遣する国として知られています。その中でも、特に家政婦や介護士といった職種が人気で、国外で働くインドネシア人の多くがこれらの仕事に従事しています。

インドネシアでの会社設立

はじめに

2023年1月から11月の間にインドネシアを出発した出稼ぎ労働者数のうち、介護士は2番目に多く、合計で5万人以上に上りました。本記事では、インドネシアの出稼ぎ介護士について、データや動画を交えながら紹介します。

数字でみるインドネシアの出稼ぎ介護士

インドネシアの出稼ぎ労働者派遣数、1位は家政婦、2位は介護士

インドネシアの労働政策研究開発センター(Pusbangjaknaker)は、2023年1月から11月の職種別インドネシア人出稼ぎ労働者の派遣数を発表しました。

1位は家政婦(家事代行)で6万4,168人。インドネシア語でasisten rumah tanggaなどと呼ばれる家政婦は、一般的には通いの家政婦です。一方でランキング7位に入っている家政婦はpekerja domestikと呼ばれ、一般的には住み込みの家政婦を指します。どちらも、清掃を始めとする家事や子守りが主な仕事です。

家政婦は中東や東南アジアでの需要が高くなっています。

イスラム教国の多い中東や地理的に近い東南アジアはインドネシア人にとって行きやすく、暮らしやすいこともあり、多くのインドネシア人出稼ぎ労働者の目的地となります。またインドネシア国内でも、家政婦やベビーシッターを雇うことが一般的であることも影響していると考えられます。

2位は介護士で5万648人でした。日本、台湾、香港などでは特に、少子高齢化による人手不足や介護需要の高さから、インドネシア人を始めとする出稼ぎ介護士が重宝されています。

3位は農園労働者で2万4,259人でした。プランテーションと呼ばれる農園での需要は、隣国マレーシアや中東の一部の国で高く、大勢のインドネシア人が出稼ぎをしています。

4位以下は、一般労働者(主に単純作業の作業員)、製造オペレーター、建設作業員、住み込み家政婦、漁師、オペレーター(製造以外)、製造業従業員(オペレーター以外)となっています。

参考:GoodStats「10 Besar Jenis Pekerjaan Pekerja Migran Indonesia 2023」

※中東へのインドネシア人労働者の派遣

インドネシア政府は2015年5月から、サウジアラビアやイランなど中東21カ国への労働者派遣を禁止する「モラトリアム(一時停止措置)」を実施しています。中東諸国における労働者に対する法的保護が不十分で問題が頻発したことなどを受けての措置ですが、依然として非公式ルートで派遣されるケースもあります。

日本で働くインドネシア人介護士は1万5,000人

外国人が日本で介護職に就くには、主に以下の4つのルートがあります(在留人数が多い順)。

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