特定技能「漁業分野」の国籍別人数、インドネシア人が最多の2,452人
- 公開
- 2025/01/23
- 更新
- 2025/01/23
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インドネシアは日本と同じ島国であり、漁業が盛んです。そんなインドネシアからは、大勢の人が日本の漁業現場に働きに来ています。
はじめに
現在、特定技能1号で在留する外国人のうち約半数をベトナム人が占めます。インドネシア人は17.6%に留まりますが、特定技能の産業分野のなかには、ベトナム人よりもインドネシア人が多い分野があります。具体的には、介護、造船、農業、漁業の4分野です。
今回はそのうち特定技能1号「漁業分野」について、インドネシア人の人数やその推移のデータと、候補者の職業訓練などの実際の様子を紹介します。
数字でみる特定技能「漁業分野」のインドネシア人
特定技能「漁業分野」のインドネシア人、2,452人に

「特定技能在留外国人数の公表等|令和6年6月末特定技能1号在留外国人数」
「特定技能在留外国人数の公表(令和4年以前)|令和4年6月末【概要版】」より弊社作成
特定技能1号「漁業分野」に従事するインドネシア人は増え続けています。コロナ禍の影響が薄らいだ2022年6月からの2年間で、約3倍になりました。
2024年6月末時点で、特定技能1号「漁業分野」に従事するインドネシア人は2,452人。国籍別でもっとも多く、80.8%を占めます。
参考:出入国在留管理庁
「特定技能在留外国人数の公表等|令和6年6月末特定技能1号在留外国人数第1表、第2表、第3表」
「特定技能在留外国人数の公表(令和4年以前)|令和4年6月末【概要版】」
インドネシア人元技能実習生が活躍
特定技能1号「漁業分野」に従事するインドネシア人のうち84.4%にあたる2,069人は、元技能実習生です。同分野の技能実習生の63%がインドネシア人であることから考えても、特定技能1号「漁業分野」の人材は、今後もしばらくはインドネシア人元技能実習生が主流となりそうです。
一方、現時点でインドネシアは、日本国内以外では唯一、特定技能1号「漁業分野」の2つの区分(漁業と養殖業)両方の技能試験が受けられる国となっています。そのため、技能実習を経ず、試験に合格してこの業種に従事するインドネシア人も、今後増えていく可能性があります。
参考:
出入国在留管理庁「特定技能1号在留外国人数第7表」
外国人技能実習機構「令和5年度業務統計|国籍・地域別 職種別 技能実習計画認定件数(構成比)」
映像でみる特定技能「漁業分野」のインドネシア人
北海道で定置網漁に従事するインドネシア人

こちらの動画は、特定技能1号「漁業分野」の資格で定置網漁に従事するインドネシア人の様子です。高齢化が進む漁業の現場で、若いインドネシア人たちのパワーが重宝されている様子がわかります。
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