インドネシア・スマラン県、85か所の「観光村」で地域おこし

更新
2025/05/14
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中部ジャワ州のスマラン県では、地域資源を活かした「観光村(Desa Wisata)」が観光産業の新たな柱として注目されています。農業体験や伝統文化とのふれあいなど「体験型観光」に重点を置いたこの取り組みは、地域経済の活性化にも貢献しています。

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はじめに

インドネシア政府は観光産業の成長を目指し、各地域における観光資源の活用を推進しています。その中でも注目されるのが「観光村」の取り組みです。観光村は、地元住民が主体となり、農業や文化体験を通じて観光客を迎えるスタイルで運営されています。

本記事では、観光村開発に力を入れる地域の代表例として、85か所の観光村を有する中部ジャワ州スマラン県に焦点を当て、観光村の魅力と役割を探っていきます。

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数字でみるスマラン県の観光村

観光村とは

インドネシアの観光村(Desa Wisata)とは、地域住民を積極的に観光の管理と開発に参加させ、観光客を誘致するプロジェクトです。

観光村開発の主な目的は、観光地開発を各地で行うインドネシア政府の政策を支援することと、地域の経済成長にあります。

また二次的な目的としては、地域住民の環境保護・文化継承などに対する意識向上、雇用拡大と福祉・生活の質の向上、都市部への人口流出の抑制などが挙げられます。

観光村の開発計画の認定にあたっては、観光資源(自然、文化、その他アトラクション)の魅力、アクセス、村の規模、各種インフラなどが考慮されます。

インドネシア政府は観光村の開発を奨励しており、2024年時点で6000以上の観光村が認定されています。

インドネシア観光省によると、観光村は開発段階に応じて、初期段階、発展段階、成熟段階、自立段階の4つに区分されています。6000以上の観光村のうち自立段階及び成熟段階に分類されるのは数百か所程度にとどまり、半数以上が初期段階、つまり、観光業としての活動を始めたばかりの村です。

参考:

85か所の観光村(Desa Wisata)を有するスマラン県

スマラン県の観光村

スマラン県には中部ジャワ州でもっとも多い、85か所の観光村があります(2024年12月時点)。開発段階別に見ると、初期段階が42か所、発展段階が34か所、成熟段階が9か所です。

以下に、スマラン県の中でも特に有名な観光村を紹介します。

Desa Wisata Lerep(ルレップ観光村)

ルレップ観光村は、2015年に観光村として認定された、スマラン県でもっとも成功している観光村で、インドネシアの観光村ベスト300に選ばれています(2024年)。ルレップ観光村では主に、住民と一緒に農作物の収穫や畜産体験、工芸体験などをしながら、村での生活を体験できるツアーパッケージを提供しています。伝統的な歓迎の踊りや、ホームステイ体験なども魅力です。

Desa Wisata Kampung Susu Sumogawe(スモガウェ・ミルク村)

スモガウェ・ミルク村は、2017年に設立されました。こちらは観光村ベスト500に選ばれています(2024年)。牛乳の加工、家畜の世話、村内の自然散策などを含むツアーパッケージを提供するほか、ヨーグルト、ゼリー、キャンディなどさまざまな牛乳加工品の開発や販売にも熱心です。

Desa Wisata Bejalen(べジャレン観光村)

景勝地として知られるラワ・プニン湖のほとりにあるべジャレン観光村は、2011年に設立されました。川下りや足漕ぎボート、魚釣り、水上レストランでの食事体験など、湖や周辺の川を利用したアクティビティが人気です。加えて、家々の壁や橋を虹色に塗った「虹の村」や、広大な棚田と村を取り囲む山々を望む景色の良さも魅力です。

スマラン県の観光産業と観光村の課題

スマラン県の主な観光資源は、森林や湖などの自然です。観光村の開発と共に、地元の料理や手工芸品も注目されています。スマラン県によると、かつては製造業と農業に次ぐ3番目の規模の産業だった同県の観光産業は、2023年までに域内総生産(PDRB)の19%を占め、農業を抜いて2番目に大きな産業に成長しました。

スマラン県が観光振興策の一つとして開発・認定を進める観光村はすでに85か所に達していますが、紹介した通り、約半数が初期段階にあります。

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