「インドネシア人が好きな音楽ジャンル」でJ-POPとJ-ROCKが10位に
- 公開
- 2024/03/03
- 更新
- 2024/09/17
- この記事は約2分24秒で読めます。
インドネシアではインドネシアのポップスや伝統音楽の他、K-POPも人気があり、大勢のファンがいます。一方で、J-POPやJ-ROCKと呼ばれる日本の音楽はまだまだマイナーなジャンル。どれくらいの人が日本の音楽を好み、どのように親しんでいるのでしょうか。
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数字でみるインドネシアのJ-POP
インドネシアで人気の音楽ジャンルベスト10
インドネシアの調査会社JAKPATが2023年6月に実施した「好きな音楽ジャンル」に関する調査によると、インドネシア人がもっとも好きな音楽はポップス(78%)、ダンス音楽「ダンドゥット」(38%)、K-POP(35%)などとなりました。
一方で、10位のJ-POPとJ-ROCKも、21%の回答者から選ばれました。K-POPと比べると、テレビ番組やエンタメニュースでその話題を目にすることはあまりありませんが、コアなファンはいるようです。
以下は、同調査「好きな音楽ジャンル(複数回答)」の結果です。
- ポップス:78%
- ダンドゥット:38%
- K-POP:35%
- 宗教音楽:32%
- ジャズ:29%
- RnBとHipHop:29%
- ロック:29%
- クラシック:29%
- インディーズ:24%
- J-POPとJ-ROCK:21%
参考:DataIndonesia「Survei: Pop Jadi Genre Musik Favorit Masyarakat Indonesia」
最近インドネシアで人気のある日本人歌手としては、YOASOBI、LiSA、NiziUなどが挙げられます。日本人歌手がアジアツアーの一環でインドネシア公演を行うこともあり、2024年はYOASOBI、Ado、JKB48、Eveなどがジャカルタまたはバンドンでのコンサートを予定しています。
映像でみるインドネシアのJ-POP
J-POPとダンドゥットのコラボレーション
こちらの動画でインドネシア人歌手が歌うのは、日本の音楽ユニットcinnamonsの「Summertime」をインドネシアの伝統的なダンス音楽「ダンドゥット」風にアレンジしたもの。フルバージョンが3年前にYouTubeで共有され、これまでに120万回再生されていますが、最近ショートバージョンがTikTokに投稿されて、再び注目を集めました。
日本の音楽、特に演歌や歌謡曲はダンドゥットと曲調が近く、インドネシア人にも馴染みやすいようです。ダンドゥットは結婚式などのお祝いの席で演奏されることが多いため、TikTokのこの投稿には「私が結婚したら、この曲を歌おうかな」「とても聞きやすくていいね」といったコメントが寄せられています。
日本文化を伝えるインドネシアポップス
2011年にデビューしたSupergirliesは、原宿をテーマにしたインドネシアのグループ。そのビジュアルから、日本の若者文化の影響を受けていることがわかります。歌うのはインドネシア語の曲ですが、日本語を織り交ぜているのが特徴で、例えばこちらの動画の曲「Aw Aw Aw」には「Ichi, ni, san, shi, go!」というフレーズが入っています。
あれから13年経ち、今、インドネシアで日本文化を伝える音楽グループと言えば、何と言ってもJKT48です。彼女たちが歌うのはインドネシア語に翻訳したAKB48の歌ですが、ところどころに日本語が残っています。
SupergirliesやJKT48はJ-POPを取り入れたインドネシアポップスですが、このような音楽を入り口にして、日本の音楽に興味を持つ人もいます。上掲の「好きな音楽ジャンル」調査で「J-POPとJ-ROCK」を選んだ回答者の中にも、そのようにして日本の音楽に出会った人がいるかもしれません。
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SNSで不意に広がるJ-POP
現在では、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSを通して、誰もが無料で外国の音楽に触れることができます。TikTokやInstagramの動画のBGMで流行っている音楽を入り口にする人もいるでしょうし、たまたま「バズった」投稿から興味を持つ人もいるでしょう。
インドネシアの「日本好き」の多くは「日本のアニメ・漫画好き」ですが、それ以外の色々な入り口から日本の音楽に触れてJ-POPやJ-ROCKのファンになる人がいることも、興味深い事実。特にSNSの存在が大きいことは、言うまでもありません。
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