インドネシア人の英語能力は「低レベル」、EF英語能力指数113か国中79位
- 公開
- 2024/03/24
- 更新
- 2026/01/01
- この記事は約3分16秒で読めます。
ジャカルタなどインドネシアの都市部のカフェや観光地などに行くと、相手が外国人だと分かるやいなや英語で話しかけてくれる店員が多いことに驚きます。
一見すると、英語が得意なように見えるインドネシア人。どのように英語を学び、その実力はどれくらいなのでしょうか。数字とともに紹介します。



数字でみるインドネシア人と英語
インドネシア人のEF英語能力指数、473点で113か国中79位
2023年のEF English Proficiency Index(EF EPI)の報告書によると、インドネシアのEF英語能力指数は、世界113か国中79位でした。点数は700点中473点で、5段階中下から2番目のLow Proficiency(低レベル)にカテゴライズされます。
年齢別では21~30歳の年齢層が490点で最も高く、18~20歳の年齢層が413点で最も低くなりました。地域別では、531点のジャカルタを筆頭に、スラバヤ、バンドゥン、マラン、スマラン、ジョグジャカルタが500点を超えています。
周辺国と比較すると、インドネシアのスコアは、アジア23か国の中では13位に位置しています。東南アジアの国々では、シンガポールが2位、フィリピンが20位、マレーシアが25位、ベトナムが58位で、インドネシアの低さが際立ちます。都市部では英語が得意な人が多い一方で、全国平均にするとレベルが高いとは言えないようです。
なお、日本は457点で87位でした。
参考:
EF EPI「The world’s largest ranking of countries and regions by English skills」
EF EPI「#79 Indonesia」
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映像でみるインドネシア人と英語
英語学習のための地域「Kampung Inggris Pare」

Kampung Inggris Pare(パレ・イングリス(英語)村)は、東ジャワ州ケディリ県、パレ地区に位置するTulungrejo(トゥルンレジョ)村とPelem(ペレム)村の2つの村を指します。
160以上の英語教育機関があるパレ・イングリス村は、英語教育が盛んな地域として知られています。ここには地域の内外から多くの人が訪れ、日常的に英語を学ぶほか、長期休暇の際には短期講習会に参加し、英語力を磨いています。
この動画は、インドネシア語とジャワ語が流暢なオーストラリア人ユーチューバー、Dave氏のチャンネル「Londokampung」に投稿されたもの。Dave氏がパレ・イングリス村を訪れ、現地で開かれていた英語クラスに飛び入り参加し、発音をレクチャーする場面です。インドネシア各地から集まった生徒たちが、開放的な環境でのびのびと学ぶ様子がわかります。
動画全体を観ると、同氏が出会った住民の中には英語が得意な人もそうでない人もいます。ただ、それぞれができる限りの英語力で、一生懸命デイブ氏の質問に答えようとする姿が印象に残ります。
参考:ACCESS ENGLISH「Kenapa Mereka Lebih Memilih Belajar di Kampung Inggris Pare ?」
インドネシア語と英語が混ざった南ジャカルタ言葉

動画は、「ミーティング中の南ジャカルタのオフィスワーカー」として紹介されているもの。
この動画の女性が話す言葉はインドネシア語ですがところどころに英語の単語やフレーズが交ざり、Jaksel(南ジャカルタ)語と呼ばれています。インドネシア語には英語由来の単語も多く、英単語がある程度交ざってしまうのは自然なこと。日本人が「カタカナ語」を英語の発音で話すようなものです。
しかし、南ジャカルタ語はより極端。この女性のように、単語だけでなく英語のフレーズも、そのまま使用しています。
なぜこの言葉が南ジャカルタで広がっているのでしょう。
LPDP RI(インドネシア教育資金管理法人)はその理由として、南ジャカルタは若年層が多く、積極的にインターネットで情報発信・情報収集する人が多いことを挙げています。そのため言語以外についても、しばしばトレンドの発信地となります。
また、南ジャカルタにいくつものレベルの高い教育機関があり、ネイティブを含む流暢な英語話者も多く、人々が日常的に英語に触れているため、インドネシア語に英語が交ざりやすいことも指摘しています。
また社会学者であり、インドネシア大学の講師であるDevie Rahmawati(デヴィ・ラフマワティ)氏によれば、英語とインドネシア語の混合は高学歴者や裕福な人に現れやすく、そのような人が南ジャカルタに多いことも南ジャカルタ語の流行に影響を与えているようです。
このような事情から動画の女性のような話し方は「南ジャカルタ語」と呼ばれていますが、実際は南ジャカルタに限らず、特に都市部のオフィスワーカーには広く使われており、若者文化の1つとなりつつあります。
参考:Lemb Pengelola Dana Pendidikan Instagram @lpdp_ri
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インドネシアで必要性が高まる英語
主に仕事に活かせるという観点から、インドネシア人にとって最重要な外国語が英語であることは、今も昔も変わりません。学校教育では小学校から英語の授業があり、英会話塾に通う子どもも大勢います。特にグローバル化が進み、海外留学が流行ったり、多くの外国企業がインドネシアに進出したりしている現在では、大人になってから英語クラスに通う人も多いようです。
EF EPIのデータを見ると、インドネシア人のEF英語能力指数は2013年をピークに下がってきています。ただしそれは、必ずしも「インドネシア人の英語力が下がり続けている」ことを意味しないかもしれません。
例えば、過去10年の社会や経済の状況の変化から英語が必要になって学び始める人が増え、「まだ十分な英語力を持たない人もテストを受けて自己研鑽をしていることの表れ」である可能性もあります。
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