インドネシアの華人人口、約1,094万人で世界一

公開
2024/03/10
更新
2024/03/14
この記事は約3分23秒で読めます。

インドネシアでビジネスをするうえで、キーワードの1つとなるのが華人。総人口に占める割合は小さいものの、経済力が高く、それゆえに存在感があります。今はインドネシア人としてインドネシアに暮らし、多くの人はインドネシア語を話しますが、自らの信仰や中国の文化を大切にし、特徴的なコミュニティーを築いてきました。

インドネシアにはどれくらいの華人がいて、どのように生活しているのかが垣間見える数字と映像を紹介します。

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数字でみるインドネシアの華人

データ収集と可視化のオンラインプラットフォームStatistaのデータによれば、2023年10月時点で、インドネシアには世界で最も多い1,094万人の華人がいます。マレー系住民との混血も進んでいることもあって人口を正確に把握するのは難しいものの、この統計をもとにすれば、華人の割合はインドネシアの総人口の約4%です。

一方、総人口に対する華人の割合が多いのは人口では2位、3位のタイやマレーシアで、タイは約10%、マレーシアは約20%となっています。

以下は、華人の人口が最も多い10か国のリストです。

  1. インドネシア(1,094万人)
  2. タイ(701万人)
  3. マレーシア(688万人)
  4. アメリカ(550万人)
  5. シンガポール(302万人)
  6. カナダ(196万人)
  7. オーストラリア(143万人)
  8. フランス(75万人)
  9. 南アフリカ(51万人)
  10. イギリス(47万人)

インドネシアの華人の人口がわずか4%であるにもかかわらず、彼らは特に貿易、ビジネス、および金融の分野で、インドネシア経済において非常に重要な役割を果たしています。財閥の創業者も、ほとんどが華人です。

インドネシアで華人の人口が多い都市には、ジャカルタ、西カリマンタン州シンカワン、中央ジャワ州スマラン、東ジャワ州スラバヤ、リアウ諸島州タンジュンピナンがあります。これらの都市はいずれも港湾都市で、中国人がインドネシアに移り住み、代々暮らしてきた歴史がしのばれます。

参考:Statista.com「Selected countries with the largest number of overseas Chinese 2022」

映像でみるインドネシアの華人

中国語を話さない華人たち

中国語を話さないインドネシアの華人

インドネシア大学中国研究センターの研究によると、現在の華人の祖先たちがインドネシアに移り住むようになったのは、7世紀頃。彼らはもちろん、中国語や自分の出身地の地方語の話者で、中国系の名前を名乗っていました。

しかし戦後の第2代大統領スハルトの政権(1968~1998)下で華人は迫害され、中国に関連する文化の使用が禁止され、中国語の使用もできなくなりました。

その結果、現在の華人たち、特にスハルト政権以降に生まれた人の多くは、中国語を話せません。動画に登場する2人目の女性も、華人ですが中国語がわからないようで、中国語で話しかける相手に助けを求めています。

このように中国語を話せないまま育つ華人も少なくありませんが、裕福な華人の中には子どもが幼いころから中国語を習わせる人もいます。そのため、華人の多い地域において中国語の塾は、比較的ポピュラーな習い事の1つです。

「チンド」のアウトフィット

インドネシアの華人のアウトフィット

Chindo(チンド)という言葉は、Chinese-IndonesianまたはChina  dan(and) Indonesiaの略で、インドネシアの華人を指します。

「Outfit Chindo」と題されたこちらの動画は、インドネシアで有名な華人のインフルエンサー、Edric Tjandra(エドリック・チャンドラ)氏が、ジャカルタの華人の服装を面白おかしく真似たもの。同氏は自らも華人でありながら、そのエスニックに関連したコメディーコンテンツを作成することで知られています。

1つ目は、北ジャカルタのKelapa Gading(クラパ・ガディン)モールにいる華人。半袖Tシャツに短いカーゴパンツ、スリッパのようなサンダル、バッグを肩にかけたカジュアルスタイルで、電子タバコをふかしています。

2つ目は、中央ジャカルタの高級ショッピングモールPlaza Senayan(プラザ・スナヤン)の華人。半袖ポロシャツにベージュのロングパンツ、ブランドもののベルトとバッグ、そして黒いスニーカーです。

3つ目は、西ジャカルタにあるインドネシア最大級のチャイナタウン、Glodok地区の男性店主のスタイル。Edric氏は赤いドラゴンのモチーフのTシャツを着て、黒いハーフパンツを履き、そして肩まで伸ばした髪まで意識してチャイナタウンの典型的な男性店主になり切っています。

彼らのがさつさや価値観も表現されており、「なんだ?なんであいつらみたいな服を着ないといけないの?俺がかっこよくないって?大事なのは俺が金持ちで店が賑わっているってことだ、なんだよ?」と声を荒げる様子が、視聴者の笑いを誘います。

同じジャカルタの華人でもいろいろな人がいること、そして、よく利用するショッピングモールや本人の職業によって「典型的な華人」といえるようなイメージがあることがわかります。

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インドネシアの華人の復権といま

スハルト政権下では弾圧を受け、いわれもない罪で逮捕されたり処刑されたりすることもあった華人がその地位を取り戻したのは、第4代アブドゥラフマン・ワヒド大統領(1999~2001)の時。

アブドゥラフマン・ワヒド大統領は華人迫害の元となったスハルト元大統領の大統領令を取り消し、華人をインドネシア人として認め、他のインドネシア人との平等を保障しました。それは、建国5原則「パンチャシラ」にある「インドネシアの統一」や「全インドネシア国民に対する社会的公正」の実現への第一歩でもありました。

総人口のたった4%とはいえ、裕福な人が多いこともあって、華人は目立つ存在です。著名人にも華人は多く、メディアでもよく見かけます。

中国の正月(春節)、インドネシアの華人の多くが信仰する仏教やキリスト教の祭日が国民の祝日であり、各地で関連イベントが開催されることからも、インドネシアの華人が、経済的にも、文化的にも重要な存在だということがわかります。

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