トランスジャカルタのEVバス、2023年末で合計100台に

公開
2024/03/12
更新
2024/03/14
この記事は約3分6秒で読めます。

2060年のカーボンニュートラルを目指すインドネシア。首都ジャカルタを始めとする都市部では、公共交通機関を整備し、多くの人に利用してもらうことで街を走る車の数を減らそうとしています。

また、温室効果ガスの排出量削減をより効果的に進めるため、公共交通機関を充実させるとともに、車両をEVにする動きも進んでいます。ジャカルタでは、街を走る真新しいバスはほとんどがEVバス。その現状と今後の見通しを紹介します。

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数字でみるインドネシアのEVバス

トランスジャカルタが2023年末にEVバスを26台追加、合計100台に

ジャカルタ首都特別州の州営企業であるTransjakarta(トランスジャカルタ)は、2023年末に26台のEVバス(電気バス/電動バス)を導入。同社が所有・運行するEVバスは合計で100台になりました。同社は2027年までにEVバスの割合を全車両の50%まで引き上げ、2030年までにすべての車両をEVにすることを目指しています。

ジャカルタは2021年と2022年の州知事規則で、温室効果ガスの排出量削減計画を策定し、さまざまな取り組みを行っています。

Transjakartaの動きが、温室効果ガスの排出量削減に貢献すること、加えて、Transjakartaと提携する民間バス会社を始めとする他の事業者のEV導入に繋がることが期待されています。

参考:
ANTARA「26 bus listrik TransJakarta dalam perizinan untuk meluncur akhir tahun」

映像でみるインドネシアのEVバス

EVバスの高速輸送システム構築を目指すバンドン

EVバスの高速輸送システム構築を目指すバンドン

EVバスの使用は、ジャカルタ以外の都市にも広がっています。

動画は2022年12月、バンドン都市圏に環境に優しい交通を広める「Go Greenプロジェクト」が発足した時の様子です。8台のEVバスはインドネシアの車両メーカーPT INKAが製造し、同年バリ島で開催されたG20で使用された車両で、バンドンとその周辺の、細く、カーブやアップダウンの多い地形に対応できるように工夫されています。

この時の会見でRidwan Kamil(リドワン・カミル)西ジャワ州知事は、「今後進める交通インフラ(バス、電車、ケーブルカー)の整備により、10年から15年で、公共交通機関を使用するバンドン市民は14%から50%に増えるだろう」とし、プロジェクトは渋滞緩和に効果があると説明しました。

2023年8月にはEVバスの数が20台となり、バンドン都市圏でTransjakartaと同じようなBus raya terpadu(BRT、英語ではBus Rapid Transit)と呼ばれるバス高速輸送システムを整備する計画が始まりました。

2024年にはBRTシステムを構築するにあたって追加で必要なインフラ整備を開始。最終的には約400台のバスが20ほどの路線で運行する予定で、完成は2026年~2027年を目指しています。

バンドン都市圏BRTは資金提供を行う世界銀行との取り決めにより、車両全体の40%以上をEVとすることになっています。国内でもっとも人口の多い都市の1つであるバンドンを中心とした都市圏でEVバスを普及させることは、西ジャワ州が進める「環境に優しい交通の提供」の具体的な取り組みの、大きな一歩です。

参考:
BMNINC「Bus Listrik E inobus Buatan PT INKA Mengaspal Di Bandung Raya」
Prtal JABARPROVGOID「TRANSPORTASI MASSAL Pembangunan BRT Bandung Raya Dimulai 2024」
LIPUTAN6「Kurangi Emisi di Kawasan Bandung Raya, 20 Bus Listrik Rute Padalarang – Leuwipanjang Dioperasikan」

ブルーバードがEVを500台追加へ

ブルーバードがEVを500台追加へ

インドネシアの大手タクシー会社Blue Birdは、2024年中にEVを最大500台増やす計画を発表しています。

CEOのAndre Djokosoetono氏は、この計画には既存の車両の更新および新たな車両の追加が含まれると述べています。メーカーや車種については明らかになっていませんが、同社は2019年以来、「ブルーバード」としては中国メーカーBYDの E6やT3、ハイクラスタクシーの「シルバーバード」にはテスラのモデルXを導入しており、次に何が来るのかが注目されます。

同氏は既存のガソリン車を改造することはせず、導入後5年が経過した車両は売却し、EVに置き換えることで、EVを増やしていくとしています。

なお、Blue Bird Groupは新首都「ヌサンタラ」でも、タクシー、バス、レンタカーなどにEVを使用する計画です。

参考:ANTARA「Presiden Jokowi luncurkan kendaraan listrik pertama yang hadir di IKN」

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進むEVバスの導入

ジャカルタとバンドンに加え、ジョグジャカルタやスラバヤ、メダンなどでも、EVバスが導入または試験導入されています。環境にやさしい公共交通機関を充実させることは、環境保護と渋滞緩和の両方の目的を達成するため、とても重要です。

最近はバスやタクシーのほか、商用車をEVにする業者も出てきており、以前よりもずっと頻繁にEVを目にするようになりました。乗用車もEVにする人が増えているので、充電スタンドなどインフラ整備が追いつくかどうかも注目ポイントになっています。

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