ホームコラムインドネシアの工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の概要と取得方法 インドネシア訪問に向けたビザ取得に役立つ関連記事 インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法と注意点 インドネシアの工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の概要と取得方法 インドネシアの投資家ビザ(ゴールデンビザ)の概要と取得条件 インドネシア進出でお悩みの企業様のご相談は無料 インドネシアの工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の概要と取得方法 公開 2024/02/13 更新 2024/09/16 この記事は約6分46秒で読めます。 インドネシアへ仕事を目的に訪れる場合、出国前に適切なビザを取得する必要があります。取得すべきビザは業務の内容や範囲、滞在期間によって異なるため、どのビザを取得するのが正しいのか調べておくことが大切です。 数あるビザの中でも、今回取り上げるのは工場を訪問する人が取得すべきビザについてです。工場の訪問が許可されるビザはもともと「B211Bシングルビザ」と呼ばれており、「就労ビザ」とは明確に区別されています。 そこで本記事には、B211Bシングルビザの概要と現状の取り扱い、工場を訪問する人のビザ取得方法などをまとめました。インドネシアで仕事をする予定がある方、ビザ取得の情報につい知りたい方は、参考にしてみてください。 円表記は2024年2月6日のレート(1ルピア=0.0094円)で換算したものです。 もっとカジュアルにインドネシアに進出してみませんか 駐在員事務所の設立(30万円〜) 内資法人の設立(50万円〜) 外資法人の設立(1億円〜) 外資法人設立には資本金が約1億円ほど必要ですが、インドネシアへはもっとカジュアルに進出できる選択肢があります。駐在員事務所や内資法人もそうですし、そもそもインドネシアに法人を設立せずに雇用代行という形で進出(営業)できます。 無料の資料をダウンロードする 目次 インドネシアの工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)について工場訪問ビザの種類工場訪問ビザと就労ビザの違い到着ビザで工場訪問は不可工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の申請・取得方法取得方法料金の支払いビザの延長取得条件インドネシアのビザ取得でお困りの企業様へインドネシアの工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)について インドネシアに訪れて仕事をする人の中でも、工場を訪問する業務を行う人は今まで「B211Bシングルビザ」の取得が推奨されていました。 B211Bシングルビザとは、インドネシア支社への監査・品質管理・検査のほか、日本人従業員採用に向けた実地試験を許可するもの。ビザの有効期間は60日または180日です。 しかし、2024年2月現在、すでに「B211Bシングルビザ」の名称でビザの運用はされておらず、工場訪問を許可するビザは大きく分けてB2、C2、D2の3つとなっています。 ビザの種類ビザの名称利用目的有効期間延長の可否VOAB2・事務所や工場、生産現場での商品の確認、営業、打ち合わせ、商品の購入に関連する活動・契約についての話合い、交渉、署名・観光関連の活動や友人や家族宅への訪問30日間30日間の延長可能ビジネスシングルエントリービザC2同上60日間延長可能ビジネスマルチプルエントリービザD2同上有効期間は1年、2年、または5年間、1回の滞在期間は60日間不可暫定居住ビザC312専門的な業務1年間延長可能 工場訪問ビザの種類 B211Bシングルビザは現在、B2(VOA)、C2(ビジネスシングルエントリービザ)、D2(ビジネスマルチプルエントリービザ)の3つに分かれています。それぞれのビザでできることは基本的に同じですが、申請の際に必要となる書類やビザの発行料、有効期間が異なります。 C2ビザとD2ビザは、基本的には「1回きりの滞在か、複数回の滞在か」によって合う方を選びます。D2ビザには有効期間が1年間、2年間、5年間のものがあるので、どれくらいの期間必要か、事前に検討しておきましょう。 なお、B2のビザの種類は「VOA」となっていますが、こちらは観光や商用で訪れる際に空港で取得できる到着ビザとは種類が異なります(多くの人がVOAと聞いた際に連想するのはこちらのビザ)。同じ「VOA」という名称なので混乱しそうですが、申請の際に間違えないよう、注意してください。 工場訪問ビザと就労ビザの違い 工場の訪問を許可するビザのB2(VOA)、C2(ビジネスシングルエントリービザ)、D2(ビジネスマルチプルエントリービザ)は、就労ビザと呼ばれる「C312(暫定居住ビザ)」とは異なります。 就労ビザとそのほかの3つのビザの違いとして、B2、C2、D2ビザは「利益に直接つながる行為」が認められていないことが挙げられます。利益に直接つながる行為の例としては、会社や工場での品質管理や検査、監査などが挙げられます。 B2、C2、D2ビザで許可されているのは「訪問」までで、訪問後に現場で何らかの作業や指導を行った場合は就労とみなされ、罰則の対象となるため注意してください。 参考:ジェトロ「外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用」 到着ビザで工場訪問は不可 観光や商用を目的にインドネシアへ訪れる場合、多くの人が取得するのがVOA(Visa On Arrival)と呼ばれる到着ビザです。 到着ビザは事前申請しなくても空港到着後に取得でき、また「商用」を目的とした滞在もカバーしているため、到着ビザで工場訪問をしようと考える方もいるかもしれません。 ただ、到着ビザで許されているのは会議や商談までとなっており、工場への訪問や視察は許されていません。また、到着ビザで入国してから現地で工場訪問用のビザに切り替えることはできないため、入国前に適切なビザを申請しておくことが不可欠です。 インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法と注意点 インドネシアの到着ビザの詳細と取得方法、オンラインで事前に手続きを行える「e-VOA」の取得方法、延長方法、到着ビザの注意点を紹介します。 続きを読む 工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の申請・取得方法 次に、工場訪問ビザの申請・取得方法を紹介します。ここではB2(旧B211Bシングルビザ)の取得手順を紹介しますが、ほかのビザも基本的に同じ流れで申請・取得できます。 申請前に最低限用意しておくべき書類は、以下の通りです。 少なくとも6か月以上有効なパスポート 往復の航空券 規定に従った手数料の支払い証明 航空券に関しては必要ない場合もあるようですが、入国審査の際に審査官から呼び止められる可能性もあるので、必ず用意しておきましょう。 また、C2ビザとD2ビザの場合は少なくとも 2,000ドル(29万6,900円)または同等の生活費があることの証明が必要とされています。銀行口座の残高証明書などは英語で作成する必要があり、日本の銀行に依頼すると1~2週間かかる場合もあるため、余裕をもって用意するようにします。 そのほか、後ほど詳しく説明しますが、C2ビザとD2ビザは政府機関または民間機関からの招へい状が必要となります。申請するビザによっては上記以外にも書類が必要となる可能性があるので、事前に詳細をチェックしておきましょう。 取得方法 まず、以下のインドネシアのビザ申請サイト「The Official e-Visa Website for Indonesia」にアクセスします。 The Official e-Visa Website for Indonesia:https://evisa.imigrasi.go.id/ 次に、Visa Application Guidelineの1番「APPLY」をクリックします。 「APPLY」をクリックすると、国籍や滞在目的を選択する上掲の画像のような画面が表示されます。 今回はB2(旧B211Bシングルビザ)を申請するので、主要な滞在目的は「Investment, Business, or Government」、副目的は「Business, Meeting, and Goods Purchasing」を選択しました。副目的まで入力すると、ビザの種類の項目で「B2」を選べるようになります。 「Detail&Apply」のボタンをクリックして次に進むと、B2(旧B211Bシングルビザ)の詳細が表示されます。滞在期間やこのビザでできること、遵守すべきこと、必要書類などを確認し、問題がなければ「Apply」をクリックします。 また、このページにはどういった業務が就労にあたるかについても記載されています。渡航後にしようとしている業務が就労にあたらないか、改めて確認しておくのがおすすめです。 例えばここでは就労にあたる業務内容として、「商品やサービスを販売すること」「生産者・販売者の生産活動を継続的に監督すること」「インドネシアの個人または法人から報酬、賃金、または類似のものを受け取ること」などが挙げられており、これらの業務が禁止されている旨が記載されています。 「Apply」をクリックすると、パスポートの顔写真が載ったページと顔写真単体をアップロードする画面が表示されます。パスポートは、顔写真が鮮明に映っていること、折り目がついて不明瞭になっていないことなどがアップロード条件として記載されています。 パスポートとは別に顔写真をアップロードする必要もあり、画像は2MB以内で400×600px、髪の毛を含む頭の頂点から顎の底までが画像全体の高さの50~60%を占めていることなどが条件として記載されています。 適切な画像をアップロードしたら、「Next」のボタンをクリックします。「Next」のボタンをクリックするとForm Application(必要事項の記入など)、Validation & Submit(確認と提出)の項目に進みます。 フォームの送信および発行料の送金後、申請内容に問題がないことが確認されれば、ビザの取得が認められた旨が記載されたメールが送られてきます。 このメールから、ビザをダウンロードできます。取得したビザは入国審査場で審査官に提示することになるので、念のためプリントアウトしておくと安心です。 料金の支払い 工場訪問ビザの発行料は、以下の通りです。 B2ビザ:50万ルピア(4,710円) C2ビザ:200万ルピア(18,860円) D2ビザ(1年間):300万ルピア(28,290円) D2ビザ(2年間):600万ルピア(56,580円) D2ビザ(5年間):1,500万ルピア(141,450円) 上記の通りD2ビザに関しては、有効期間によって発行料が変わります。 なお、ビザの支払いができる金融サービスはSIMPONI、Mastercard、Visa、JCBのクレジットカードまたはデビットカードとなっています。 ビザの延長 滞在許可を延長したい場合は最寄りの出入国管理局へ足を運ぶ必要があります。延長手続きは、滞在が許可されている期間内に行わなければいけません。出入国管理局の窓口は基本的に平日しか開いていないため、スケジュールに余裕を持って手続きを進めましょう。 取得条件 B2ビザであればパスポートと航空券など数少ない書類で申請手続きができますが、それ以外の2つのビザに関しては申請の際にいくつかの条件があります。 例えば、C2およびD2ビザの必要書類には「申請者との関係を説明する政府機関または民間機関からの招へい状」と書かれています。つまり、C2とD2ビザを発行するためには、現地子会社など身元を保証してくれる会社が必要ということになります。 インドネシアに会社を作らずに販売活動だけしてみませんか ジャカルタのショッピングモールに商品を置いて販売してみる ジャカルタの美容クリニックに商品を置いて販売してみる 雇用代行でインドネシアのローカル企業に営業してみる いきなりインドネシアに進出して新規事業にチャレンジするのはリスクが大きいので、会社設立をせずに販売活動だけ行う手法がいくつかあります。越境ECではなく、実際にジャカルタの商品売場に貴社の商品を置いて販売してみるサービスです。概要については以下のページをご覧ください。 ジャカルタでテスト販売を実施してみる インドネシアのビザ取得でお困りの企業様へ 本記事ではインドネシアの工場訪問ビザの取得方法を紹介しましたが、インドネシアのビザ制度は急に変更されることも珍しくありません。そのため、ビザを申請する際は最新の情報を調べ、ビザの内容と取得方法を改めて確認しておくことが大切です。 また、申請の際には多くの書類を集める必要があり、少しでも不備があると手続きが進まないなど、インドネシアのビザ取得にハードルを感じる方も少なくありません。 インドネシアのビザ取得でお困りの方は、弊社へお気軽にご相談ください。ビザの取得サポートのほか、市場調査や集客支援なども行っており、インドネシア進出に向けて全面サポートをさせていただきます。 インドネシア訪問に向けたビザ取得に役立つ関連記事 インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法と注意点 インドネシアの工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の概要と取得方法 インドネシアの投資家ビザ(ゴールデンビザ)の概要と取得条件 インドネシア進出でお悩みの企業様のご相談は無料 インドネシアでのビジネスにお悩みの方へ 最後まで文章を読んでいただきありがとうございます。ここまでご覧いただいたということは、記事の内容に対して一定の信頼感や満足感を得ていただいたのかなと推測しています。もし宜しければ、現在抱えているお悩みを弊社に壁打ち的に相談してみませんか。何かしらお役に立てる情報を共有できる自信があります。 インドネシアで工場を訪問する際に取得すべきビザは何ですか? インドネシアで工場を訪問する際は、B2(VOA)、C2(ビジネスシングルエントリービザ)、D2(ビジネスマルチプルエントリービザ)のいずれかを取得する必要があります。以前はB211Bシングルビザという名称で運用されていましたが、現在は上記の3つに大きく分かれています。 工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)と就労ビザの違いを教えてください。 工場訪問ビザで許可されているのは「訪問」までで、実際に工場で作業や指導を行う場合は就労ビザの取得が必要となります。 工場訪問ビザ(旧B211Bシングルビザ)の取得方法を教えてください。 工場訪問ビザはインドネシアのビザ申請サイト「The Official e-Visa Website for Indonesia」から申請できます。必要事項を記入し、書類をアップロード後、問題がなければビザがメールで送られます。 読後のお願い 弊社で公開している記事の1つ1つは、日本人とインドネシア人のライター、日本人とインドネシア人の編集者がそれぞれ協力しながら丁寧に1記事ずつ公開しています。記事の内容にも自信がありますし、新しい情報が入り次第適宜アップデートもしています。これだけ手間ひまかけて生み出した記事はできれば一人でも多くのインドネシアのビジネス関係者に読んでもらいたいです。そこで、弊社からの不躾なお願いになってしまうのですが、是非SNSでこちらの記事をご紹介いただけないでしょうか。一言コメントを添えてシェアしていただけると本当に嬉しいです。そうやってご紹介いただくことで関係者全員の励みにもなりますので、どうか応援宜しくお願いします! 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