インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法と注意点

公開
2024/01/28
更新
2024/01/30
この記事は約7分47秒で読めます。

インドネシアへ観光や商用で訪れる場合、到着ビザ(VOA)を取得することになります。インドネシア到着後に空港で取得することもできますが、事前にオンラインで申請・取得することも可能です。

到着ビザの取得自体はそこまで難しいものではありませんが、そうは言っても正しい情報がインターネット上にあまり落ちていないので、インドネシアへ訪れる方に向けて到着ビザの基本についてまとめました。

本記事では到着ビザの詳細や取得方法、延長方法、注意点などについて説明されています。インドネシアの到着ビザに関して知りたい方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。

円表記は2024年1月10日のレート(1ルピア=0.0093円)で換算したものです。

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到着ビザ(VOA)とは

到着ビザ(VOA:Visa On Arrival)とは、観光や商用、会議、トランジットなどを目的にインドネシアへ入国するために取得するビザのこと。

2024年1月10日時点でのビザ発給費用は50万ルピア(4,660円)で、クレジットカードで支払う場合はさらに手数料がかかります。到着ビザで滞在できる期間は30日間で、滞在期間中に1回のみ延長が可能です(延長後は到着日から最大60日間滞在可能)。

到着ビザは今まで、インドネシア到着後に取得するしか方法がありませんでしたが、2022年11月からオンライン上で事前に取得できる「e-VOA」の運用が開始しました。

これはジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港(CGK)と、バリ島のングラ・ライ国際空港(DPS)でビザ発給場所の混雑を緩和する目的があります。なお、到着ビザは決済後90日以内に利用を開始しなければいけないため、e-VOAで事前決済する場合は期限に注意してください。

インドネシア入国時にはビザの取得が必須

過去、日本人はビザを取得しなくてもインドネシアへ入国できましたが、コロナ禍をきっかけに日本人へのビザ免除措置は停止されました。現在は、目的に応じて何らかのビザを取得しなければいけません。

到着ビザの注意点として、会議や商談はできるものの、工場の視察や訪問は不可であることが挙げられます。そのため、仕事を目的にインドネシアへ訪れる方は、業務範囲に応じてシングルビザやマルチプルビザなどほかのビザの取得を検討したほうがよいでしょう。

インドネシアの就労ビザの種類・取得条件・必要書類・金額など

インドネシアで仕事をするならビジネスビザか就労ビザが必要です。このうち、実務を伴う仕事をする場合は、必ず「就労ビザ」を取得する必要があります。

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到着ビザ(VOA)の取得方法

ここでは、インドネシア到着後の到着ビザの取得方法を紹介します。

1. 査証カウンターで支払い

インドネシアに到着後、査証カウンターで到着ビザを取得します。取得費用は50万ルピア(4,660円)ですが、同額相当のドル貨や円貨で支払うこともできます。支払い後に領収書を受け取ったら、入国審査の列へ進みます。

2. 入国審査

入国審査の際に先ほど取得した到着ビザと領収書、パスポート、復路の航空券を提示し、ビザに「VOAステッカー」を貼ってもらいます。

後ほど詳しく説明しますが、このステッカーが貼られてないと後々トラブルになるので、しっかりと貼られていることを確認しましょう。また、ここで取得した到着ビザは、出国まで無くさず取っておく必要があります。

トラブルにならないように気を付けないといけない注意点はあるものの、到着ビザについては正直これで終わりです。飛行機から降りる、入国審査に向かって歩いて行く(一本道です)、途中で到着ビザを購入する、入国審査を受ける、その後に手荷物を受け取って税関を通るという流れです。

今まで到着ビザ(VOA)で問題が発生した方をあまり知らないです。どちらかと言うと、その後の税関で引っ掛かる人は定期的に見かけます。高価な貴重品をバッグにケースごと入れたままにして、その貴重品について税関職員から別室で質問を受けるなど。

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e-VOAの申請方法

次に、e-VOAの申請方法を紹介します。e-VOAとは、事前にオンライン上で取得できる到着ビザのこと。現地到着後にビザ購入のための列に並ぶ必要がないのがメリットです。

必ずしも申請しなければいけないものではありませんが、入国手続きをスムーズに行いたい方は申請しておくのもよいでしょう。

ただし、e-VOAで入国できるのはジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港(CGK)とバリ島のングラ・ライ国際空港(DPS)に限られていることに注意してください。

登録に必要な書類とデータは以下の通りです。

  • 顔写真
  • パスポートの写真
  • インドネシアへ到着するフライトの日付とナンバー
  • 滞在先の情報と住所
  • クレジットカード

1. 専用サイトにアクセス

はじめに、以下のインドネシアのビザ取得専用サイト「The Official e-Visa Website for Indonesia」にアクセスします。

https://molina.imigrasi.go.id/

以前まではe-VOAを取得するためにはサイトにアカウント登録する必要がありましたが、2024年1月10日現在、e-VOAの申請のみであればアカウントの登録は不要です。

e-VOAの取得方法

トップページ「Visa Application Guideline」の1番「APPLY」(矢印の箇所)をクリックし、

e-VOAの取得方法

国籍やインドネシアへ滞在する目的、ビザの種類などを選択します。

e-VOAの取得方法

次に、パスポートや顔写真をアップロードします。入力画面の右側に、アップロードする画像の指定内容が記載されているので、チェックしましょう。

例えば顔写真に関しては、髪の毛を含む頭の頂点から顎の底までが画像全体の50~60%を占めていること、画像の大きさが400x600pxであること、重さは最大2MBまでであることなどの指定があります。

画像をアップロードした後、自身の基本情報や滞在先の住所などを入力します。入力すると、ここまで入力した内容がまとまったリストが表示されるので、内容に問題がなければ提出します。なお、このタイミングで同行者の分のe-VOAも申請できます。

2. 支払い

すべての入力が完了したら、最初に登録したメールアドレス宛にe-VOAを申請した旨が記載されたメールが届きます。その後、専用サイトでビザの申請ステータスが「Waiting for Payment」になっていることを確認し、代金を支払います。

ビザの発給料金自体は50万ルピア(4,660円)ですが、e-VOAの場合はそれに加えてクレジットカードの手数料を支払うことになります。

3. ダウンロード

e-VOAをダウンロード

支払い後、e-VOAをダウンロードできるリンクが記載されたメールが届くので、クリックしダウンロードします。何らかの理由でメールからダウンロードできない場合は、サイト上からダウンロードすることも可能です。

e-VOAの申請・取得手続きは以上です。ダウンロードしたe-VOAはPDFの状態になっているので、プリントアウトしておくとよいでしょう。プリントアウトしたe-VOAとパスポートを入国審査の際に提出すれば、インドネシアへ入国できます。

到着ビザ(VOA)の延長手続き

インドネシアの到着ビザは滞在期間が最大30日間と決められていますが、1度だけ延長手続きが可能です。延長手続きは滞在期間内に行わなければならず、期限切れの7〜14日前から申請する必要があります。

また、延長手続きのタイミングに関わらず、延長手続き後は最初の到着ビザの有効期限が切れてから30日間滞在できるようになります。つまり、延長手続きをすれば、最初の入国から起算して最大60日間の滞在が可能です。

延長手続きは、インドネシアのビザ取得専用サイト「The Official e-Visa Website for Indonesia」、または、最寄りの出入国管理事務所で行います。

必要書類は以下の通りです。

  • 申請書(各出入国管理事務所で入手可能)
  • パスポートの原本
  • パスポートの顔写真のページのコピー
  • パスポートの到着ビザが貼られたページのコピー
  • 復路の航空券または第三国への航空券
  • 延長費用の50万ルピア(4,660円)

到着ビザの延長も取得と同様にそこまで難しいものではありませんが、以下の通りいくつか注意すべき点があります。

手続きは複数回に分けて行うことになる

出入国管理事務所で延長手続きを行う場合、手続きは1度で終わらず、複数回に分けて行われるのが一般的です。1回目にパスポートや書類の提出、2回目に写真撮影と指紋採取、3回目にパスポートの受け取りといった流れになることが多くなっています。

インドネシアの入国管理局によると、到着ビザの延長は入国から30日以内に申請すれば、延長手続き中に30日を超えても問題ありません。

ただ、出入国管理事務所によっては対応に違いがあったり、手続きに時間がかかったりする可能性があり、早めに手続きを始めた方が安心です。実際に、在インドネシア日本国大使館は、到着ビザの期限が切れる7~14日前に手続きを開始するように勧めています。

オンラインで手続きできるのはe-VOAのみ

ビザ取得専用サイト「The Official e-Visa Website for Indonesia」上でビザの延長手続きをできるのは、e-VOAの到着ビザを取得した人のみです。さらに、e-VOAの中でも、同サイトにアカウントを登録した人のみがサイト上で延長手続きできます。

e-VOAの場合は専用サイト上の作業のみで延長手続きができるので、出入国管理事務所に足を運ぶ必要はありません。そのため30日以上滞在する可能性があり、さらに滞在中に出入国管理事務所へ何度も訪れられるかわからない場合は、到着ビザを取得する段階でe-VOAを選んでおくと安心です。

参考:
在インドネシア日本国大使館「インドネシアへの入国・滞在」
KANTOR IMIGRASI KELAS I BANDUNG「Perpanjangan Visa on Arrival (VoA)」

到着ビザ(VOA)による入国のトラブル事例と注意事項

最後に、到着ビザを取得する際のトラブルとして報告されている事例を紹介します。注意事項も合わせて紹介しているので、ポイントを押さえておきましょう。

領収書の発行とステッカーの貼付漏れ

インドネシアのVOAステッカー
左の白い紙がVOAステッカー

ビザ発給費用を支払ったにも関わらず、領収書が発行されず、またVOAステッカーも貼られていないという事例が見られます。領収書とVOAステッカーは、ビザ取得後、入国審査の際に提示する必要があります。

この2つがないと入国審査を通過できないため、不備があることに気づいた場合は査証カウンターで指摘しましょう。一度カウンターから離れてしまうと、悪意のある担当者の場合、再度ビザ発給費用を要求される可能性があるため注意してください。

入国スタンプの間違い

到着ビザを延長しようとしたところ、VOAステッカーではなく「ビザ免除(VISA EXEMPTION)」のスタンプが押されており、延長ができなかったケースも見られています。

「到着ビザで入国しようと思ったが、査証カウンターでビザ免除を勧められた」「ビザ発給費用を支払ったが領収書やVOAステッカーがなく、ビザ免除のスタンプが押されていた」などさまざまな事例があり、出国する段階になって気づくことが多いようです。

そのため、空港で到着ビザの取得手続きを済ませた後は自分でもパスポートの査証ページを見て、到着ビザを取得できることを確認しておくと安心です。

審査官による賄賂の強要

「あなたの渡航目的では到着ビザでの入国は認められない。入国したければお金を払え」など、難癖をつけて賄賂を要求されるケースも見られています。ただし、近年はそういった事例はかなり減ってきています。

また、何度も到着ビザで出入国や延長を繰り返している人に関しては、就労の疑いをかけられ、入国したければお金を払えと言われたという事例も聞いたことがあります。

こういった場合、その場で自力で解決することは難しいため、入国審査官の名前と名札に書かれた公務員基本番号を控え、後から照会をかけられるようにしておくとよいでしょう。

到着ビザ(VOA)のポイントを押さえてトラブルを防ごう

到着ビザを巡るトラブルを避けるためにも、取得後にステッカーが貼られているか、領収書が発行されたかなどは、しっかりと確認しておきましょう。

また、滞在目的や滞在中の行動によっては、到着ビザとは別のビザを取得したほうがよいケースもあります(例えば工場訪問など)。故意ではないとはいえ、到着ビザで就労をしてしまうと大きな問題になるので、特に仕事を目的にインドネシアへ訪れる方はどのビザを取得すべきか事前にしっかりと調べておくことが大切です。

また、観光や商用でインドネシアへ滞在する場合でも、滞在日数が30日を超えるのであれば別途延長手続きが必要です。滞在が長引くことが分かった段階で、最寄りの出入国管理事務所がどこにあるのかなどを確認しておくことをおすすめします。

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インドネシアの到着ビザ(VOA)の有効期限や料金について教えてください。

インドネシアの到着ビザ(VOA)の2024年1月10日時点でのビザ発給費用は50万ルピアです。到着ビザで滞在できる期間は30日間で、滞在期間中に1回のみ延長できます。

インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法を教えてください。

インドネシアの到着ビザ(VOA)を取得するためには、空港到着後に査証カウンターで50万ルピアを支払います。その後、入国審査の際に到着ビザと領収書、パスポート、復路の航空券を提示すれば入国できます。

インドネシアの到着ビザ(VOA)は事前に取得できますか?

インドネシアの到着ビザ(VOA)は事前にオンライン上で取得できます。オンライン上で取得する到着ビザのことをe-VOAと呼び、このe-VOAはジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港(CGK)とバリ島のングラ・ライ国際空港(DPS)の入国時に利用できます。

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