ブカシ:9,500haに10の工業団地を有する東南アジア最大級の工業地域
- 公開
- 2025/12/22
- 更新
- 2026/06/21
- この記事は約3分39秒で読めます。
インドネシア西ジャワ州に位置するブカシ県は、東南アジア最大級の工業地域として知られています。なかでも県内のチカラン地区には、日本を含む世界各国の企業が集積する大規模工業団地が集まり、インフラや投資環境の整備も進んでいます。
本記事では、ブカシの工業団地の様子や投資状況、注目の複合都市「デルタマス・シティ」などを紹介します。
【補足】
本記事の円表記は、2025年4月30日のレート(1ルピア=0.0085円)で換算したものです。
はじめに
ブカシ県は、インドネシアの産業発展を象徴する地域の一つです。数多くの工業団地が集まり、国内外の企業にとって魅力的な投資先となっています。
また、近年では工業だけでなく、住環境や都市開発にも力を入れており、働く場所としてだけでなく、暮らす場所としても注目を集めています。
数字でみるブカシの工業団地
10の工業団地を持つ街
西ジャワ州ブカシ県は、東南アジア最大級の工業地域です。大規模な工業団地が10か所(数え方によって前後)あり、国内外の7,600以上の企業が進出しています。その中心は、県内のチカラン地区です。日本企業が多く進出している大規模な工業団地としては、ジャバベカ工業団地、MM2100工業団地、東ジャカルタ工業団地、デルタ・シリコン工業団地などがあります。
ブカシ県政府は、「投資奨励および便宜提供に関する地方条例」を制定し、積極的に投資を集めています。
ブカシ県の投資成長率は上昇しており、その伸びは西ジャワ州内で最大です。2024年のブカシ県への投資額は、西ジャワ州全体の28.6%を占める71.8兆ルピア(6,638億7,257万円)に達しました。これは同じく工業地域として知られる、同州カラワン県を上回ります。
2024年の投資総額のうち、外国直接投資が全体の70.5%を占めます。投資額がもっとも多い国はシンガポールで、日本、オランダ、韓国が続きます。
- 参考:Tirta Bhagasasi「Pertumbuhan Investasi Kabupaten Bekasi Rp 71,8 Triliun 2024」
チカランは住みやすさでも人気
以前から工業団地が集まっていたチカランは、一昔前までは「大気汚染がひどい」「環境が悪い」といったイメージを持たれることもありました。
しかし近年では居住地域としても開発が進んでおり、緑が多く、インフラが整い、治安がよい、近代的な住みやすい街として認知されつつあります。
チカランのイメージ刷新に貢献した代表的な例が、「デルタマス・シティ(Kota Deltamas)」です。デルタマス・シティは、現地企業シナルマス・ランドと双日株式会社によって開発された、大規模な複合都市です。敷地面積は3,200haにおよび、工業団地のほか、住宅地、商業施設、病院、学校、行政機関などが含まれています。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
映像でみるブカシの工業団地
MM2100工業団地

こちらは、チカランを代表する工業団地の一つ「MM2100」の様子です。MM2100の面積は805haで、約190の企業を誘致しています。動画からは、国内外の有名企業の工場が建ち並ぶ様子がわかります。
MM2100はジャカルタ~チカンペック高速道路と直結しており、ジャカルタ郊外のタンジュン・プリオク港やスカルノ・ハッタ国際空港へのアクセスも良く、生産・物流拠点として魅力的なロケーションが強みです。
また、1990年創業という歴史ある工業団地でありながら、環境保護に関する先進的な取り組みも光ります。2020年に国連とインドネシア政府が掲げる「エコ工業団地」に認定され、2021年には同政府から「スマート工業団地」の表彰されました。
デルタマス・シティ

こちらはチカランの複合都市「デルタマス・シティ」の様子です。金色のデルタマス・シティのモニュメントや、ジャカルタ・バンドン高速鉄道「Whoosh」の線路が見え、緑が多く、広々とした街の様子がわかります。
チカランはジャカルタから約35~50㎞の位置にあり、ベッドタウンとしても人気が高まっています。
また、2025年現在、チカランのイオンモール・デルタマス付近と、Whooshのカラワン駅を結ぶ高架道路の建設が始まっています。この高架道路が完成すると、バンドンへのアクセスもさらに便利になるでしょう。
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用してリサーチチームを作り、バンドンでのLPKの調査や大学との連携可能性を確認。事業化の見通しが立った段階で正式な進出を決定した。
- 営業経験のあるインドネシア人を2名チームで雇用し、スポーツジムや病院、リハビリ施設などへの営業活動を実施。販売代理店候補の開拓や市場ニーズを調査し、調査後に販売体制を構築した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。インドネシア向けのビジネスとして、貴社でもそれが可能です。
ますます注目が集まるブカシ
西ジャワ州ブカシ県は、工業団地の集積によりインドネシア経済の成長を支える重要な地域となっています。特にチカラン地区は、ジャカルタからのアクセスが良好で、多くの日本企業が進出しており、製造拠点や物流拠点としての機能を果たしています。
さらに、デルタマス・シティのような複合都市の発展により、住環境や商業機能が充実した、バランスの取れた地域開発が進行中です。今後も開発や投資が活発に行われていくであろうブカシは、インドネシアでビジネスを展開するうえで、ますます注目すべきエリアです。
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