インドネシアへ現地視察に行く際のおすすめホテル(中央ジャカルタ編)
- 公開
- 2025/04/24
- 更新
- 2025/05/01
- この記事は約6分52秒で読めます。
海外進出を検討する企業にとって、現地視察は欠かせないステップです。特にインドネシアのような新興市場では、書面やオンラインでの情報だけでは把握できない生きた情報を得るためにも、実際に足を運ぶことが重要となります。
本記事では、ビジネス目的でジャカルタを訪れる日系企業の担当者向けに、宿泊先の選び方とおすすめホテルを紹介します。
ジャカルタには数多くのホテルが存在しますが、世界有数の渋滞都市であるため、エリア選びが非常に重要になります。滞在中の移動効率や安全性を考慮すると、中央ジャカルタ(特にスディルマン通りやタムリン通り周辺)が最適でしょう。
本記事の円表記は2025年4月21日のレート(1ルピア=0.0085円)で換算したものです。
丸投げできたら楽ではないですか
中央ジャカルタの金額別おすすめホテル
ビジネス視察では複数の企業訪問や工場見学など、様々な場所を訪れることになります。そのため、ジャカルタの中央に位置するホテルを選ぶことで、どの方面への移動にも対応しやすくなります。予算に合わせたおすすめホテルをご紹介します。
一泊1万円程度のホテル 3選
ハリス スイーツ fX スディルマン (HARRIS Suites fX Sudirman)
ショッピングモール「fX Sudirman」に直結しているこのホテルは、ビジネス客にとって非常に便利な立地です。同価格帯の中ではサービスが安定しており、特に夜遅くホテルに戻っても、モール内に位置しているため安全面で安心感があります。
食事に関しても、モール内の飲食店が多数あるため選択肢が豊富です。ただし、アルコール類を楽しみたい場合はfX Sudirmanの外のレストランやバーを訪れる必要があります。モダンな客室と清潔感のある環境で、コストパフォーマンスに優れています。
フォー ポインツ バイ シェラトン ジャカルタ タムリン (Four Points by Sheraton Jakarta, Thamrin)
ジャカルタの中心部、タムリン大通り沿いに位置するこのホテルは、ビジネスでも観光でも絶好のロケーションを誇ります。マリオット系列のシェラトングループに属し、そのブランド価値を反映した安定したサービスが期待できます。通りを挟んで向かい側には「Sarinah(サリナ)」というショッピングモールがあり、インドネシアのお土産探しに便利です。
高級ショッピングモールの「Grand Indonesia(グランドインドネシア)」や「Plaza Indonesia(プラザインドネシア)」まで徒歩圏内で、飲食や買い物には困りません。ビジネスセンターも充実しており、急な資料作成や会議にも対応できる環境が整っています。
アロフト ジャカルタ ワヒド ハシム (Aloft Jakarta Wahid Hasyim)
タムリン大通りからやや脇に入った場所に位置する、マリオット系列のモダンなホテルです。一般的なビジネスホテルと比較すると部屋がやや広めで、長時間のミーティングや資料作成で疲れた後でもゆったりとくつろげます。周辺にはローカルの飲食店が多数あり、インドネシア料理を手軽に楽しむことができます。
館内設備からサービスまで、宿泊者からの評価が非常に高いホテルとしても知られています。スタイリッシュな内装と機能的な客室は、ビジネス目的の滞在に最適です。
おすすめホテルを映像でみる
2つ目に紹介したフォー ポインツホテルの客室の例を、映像でご覧ください。

一泊2万円程度のホテル 3選
アヤナ ミッドプラザ ジャカルタ (AYANA Midplaza Jakarta)
日本人セールス担当者が常駐しており、日本人客へのサービス向上に特に力を入れているホテルです。清潔感あふれる客室と丁寧なサービスにより、日本人ビジネス客からの満足度が非常に高いことで知られています。徒歩圏内には「City Walk Sudirman」というショッピングモールがあり、日本食レストランも複数あるため、長期滞在でも食事に困ることはありません。
MRT(地下鉄)の駅も近いため、ジャカルタ名物の渋滞時には公共交通機関を利用するという選択肢も取れます。広々としたプールやフィットネスセンターなど、リフレッシュ施設も充実しており、忙しい視察の合間にリラックスすることができます。
プルマン ジャカルタ インドネシア (Pullman Jakarta Indonesia)
ジャカルタのまさに中心部、タムリンエリアに位置する一流ホテルです。アコーホテルズグループの高級ブランド「プルマン」の名に恥じない高水準のサービスと施設を提供しています。近隣には高級ショッピングモールの「Grand Indonesia」や「Plaza Indonesia」があり、飲食や買い物に困ることはありません。
「Plataran(プラタラン)」や「Seribu Rasa(スリブラサ)」など、インドネシアを代表する高級レストランも徒歩圏内にあります。
なお、プルマンホテルはジャカルタに複数あります。予約時には中央タムリンエリアの「Pullman Jakarta Indonesia」であることを確認しましょう。広々としたエグゼクティブラウンジでは、ビジネスミーティングや商談も可能です。
グラン マハカム ホテル (Gran Mahakam Hotel)
ブロックMエリアに立地する、クラシカルな雰囲気漂うデザイナーズホテルです。他のビジネスホテルと一線を画す落ち着いた内装と、余裕のある客室空間が特徴です。ジャカルタの喧騒を忘れさせるような静かな環境の中で、質の高い滞在体験を提供しています。
周辺にはインドネシアの屋台料理(ワルン)が並ぶエリアもあり、地元の雰囲気も楽しめます。また、ブロックMの繁華街まで徒歩圏内のため、夜にはローカルバーやレストランでの飲食も楽しめるのが魅力です。オフシーズンやプロモーション時には、1万円台で宿泊できることもあるため、予算と相談しながら検討する価値があります。
おすすめホテルを映像でみる
3つ目に紹介したグランマハカムホテルの客室の例を、動画でご覧ください。

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金額以外のホテル選びの基準
ジャカルタでのホテル選びには、価格だけでなく以下のポイントも重要な検討材料となります。
モール併設または徒歩圏内にモールがあるホテルを選ぶ
ジャカルタは日本のように歩道が整備されておらず、また一年中暑いため、徒歩での街歩きが難しい都市です。そのため、ショッピングモールが併設されているホテルや、徒歩圏内にモールがあるホテルを選ぶと非常に便利です。モール内には様々な飲食店や生活必需品を購入できる店舗があり、夜間や雨季の外出を避けたい場合にも重宝します。
訪問先などの移動効率を考慮した立地選び
ジャカルタは世界有数の渋滞都市として知られており、数キロ先への移動に1時間かかることも珍しくありません。そのため、訪問予定の企業や工場の場所を事前に確認し、移動効率を考慮してホテルを選ぶことが重要です。場所が分散している複数の目的地を訪問する場合は、中央ジャカルタに宿泊し、そこから放射状に移動するのが効率的です。重要な訪問先が郊外にある場合は、その近くのホテルを検討するのも一案です。
知名度のあるホテルを選ぶ
現地のタクシー運転手や地元の人々に場所を説明しやすいよう、知名度の高いホテルを選ぶことも重要です。無名のホテルを選んだ場合、タクシーでの移動時に行き先を説明するのが難しく、トラブルになることもあります。特に日本語や英語が通じない場面も多いため、有名ホテルチェーンや大通り沿いの目立つホテルを選ぶと安心です。
ホテル滞在時の注意点
モスクからの礼拝の音
インドネシアはイスラム教徒が多いため、1日5回のお祈りの時間には、モスクからアザーン(礼拝の呼びかけ)がスピーカーで流されます。特に早朝(4時頃)の呼びかけは、睡眠が浅い方や音に敏感な方には影響があるかもしれません。ホテルを選ぶ際は、モスクからの距離や、防音性の高い客室かどうかを確認するとよいでしょう。中央ジャカルタの高級ホテルであれば、防音性は比較的高いことが多くなっています。
水質に関する注意
インドネシアの水道水は飲用に適しておらず、一流ホテルであっても例外ではありません。多くのホテルは無料のミネラルウォーターを提供していますので、歯磨きなどにもそれを使用することをお勧めします。また、お腹が敏感な方は、シャワーの際に水が口に入らないよう注意が必要です。長期滞在の場合は、市販の大きなボトルの水を購入しておくと便利です。
チップの文化
インドネシアでは、アメリカほど厳格ではないものの、サービス業においてチップの文化が存在します。ホテルを出る際には、ハウスキーピングスタッフへのチップとして枕元に2万〜5万ルピア(約170〜420円)程度を置いておくと良いでしょう。
また、荷物を運んでもらったり、特別なサービスを受けた場合も、同程度のチップを渡すのがマナーです。良いサービスに対してはチップをケチらず、円滑な関係を築きましょう。
ホテル料金体系の違い
日本と異なり、インドネシアのホテルは「1人いくら」ではなく「1部屋いくら」という料金体系が一般的です。この違いを理解せずに日本と同じ基準で選ぶと、想定より低グレードのホテルになってしまう可能性があります。特に1人での出張の場合は、部屋単位の料金設定であることを踏まえた予算計画が必要です。
あまりに安価なローカル向けバジェットホテルでは、清潔さや安全面で問題が生じることもあるため、ビジネス視察には適していません。
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まとめ
インドネシア進出を検討するビジネスパーソンにとって、ジャカルタでの宿泊先選びは視察の成功を左右する重要な要素です。中央ジャカルタを拠点とすることで移動の効率化が図れ、ビジネスホテルを選ぶことで快適な滞在が保証されます。予算に応じた適切なホテル選びに加え、現地の文化や習慣に関する理解を深めることで、充実した視察が実現できるでしょう。
本記事で紹介したホテルはどれも日本人ビジネス客の利用実績が豊富で、安心して滞在できる施設ばかりです。初めてのジャカルタ訪問でも、これらのホテルを選べば大きな失敗はないでしょう。インドネシアでの現地視察が実り多きものとなることを願っています。
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ジャカルタをビジネス視察で訪れる際のホテル選びの注意点は何ですか。
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ジャカルタをビジネス視察で訪れる際のホテル選びでは、モール併設または徒歩圏内にモールがあるホテルを選ぶこと、訪問先などの移動効率を考慮して立地を選ぶこと、知名度のあるホテルを選ぶことが重要です。
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ジャカルタのビジネス視察のためのホテルの立地のおすすめはどこですか。
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ジャカルタ各所にお出かけの予定がある場合、移動効率を考慮し、中央ジャカルタに宿をとるのがおすすめです。
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ジャカルタで宿泊する際の注意点は何ですか。
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ジャカルタに宿泊する場合、水道水を飲まないことや、音に敏感な方は防音性の高いホテルを選ぶこと、一般的に1部屋あたりの料金であることなどに注意してください。
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