若者の68.3%が未婚、インドネシアで進む結婚離れ

公開
2024/01/15
更新
2026/09/06
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インドネシアへ現地視察する際の注意点

「本当は工場を訪問して機械のメンテナンスをすることが目的だけど、ビザ取得が煩雑そうなので、とりあえず到着ビザ(VOA)でこっそりメンテナンスをしよう」と考える方もいます。

ところが、目的に合ったビザを取得しなかったことでトラブルに巻き込まれるケースを多数見聞きしてきたので、適切なビザを申請して訪問することを強くおすすめします。

「なぜバレるのか」という疑問がわくかもしれませんが、その1つとして宿泊施設と入国管理局(イミグレ)との連携があります。インドネシアでは外国人を宿泊・滞在させるときに、宿泊施設がイミグレに報告する義務があります。そこの連携が原因で目的外の活動をした際に、その行為がバレてしまうのです。

数字でみるインドネシアの若者と結婚

インドネシアの若者の68.3%が未婚

インドネシアの中央統計庁(BPS)は、2023年3月時点のインドネシアの若者(16~30歳)の結婚に関するデータを発表。これによると、インドネシアの若者の68.3%が結婚していないことがわかりました。一方、結婚している若者の割合は30.6%、離婚や死別した人の割合は1.1%でした。

BPSによると、若いうちに結婚する人の割合は、過去10年で低下を続けています。要因としては、大学などの高等教育を受ける人が増えたこと、就職やキャリアアップ、その他の自己研鑽・自己啓発に意欲的で、かつそれをできる経済的余裕がある若者が増えたこと、「若いうちに結婚しなければいけない」という社会的なプレッシャーが減ったことなどが挙げられます。

インドネシアの婚姻可能年齢は、以前は男性が19歳、女性が16歳でしたが、2019年の法改正により男女とも19歳となっています。BPSはこの法改正も、若者層の結婚が減った要因の1つとみています。

参考:databoks「Tren Pernikahan Anak Muda Semakin Turun 6 Tahun Terakhir」

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映像でみるインドネシアの若者と結婚

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シングルライフを満喫するインドネシアの若者たち

シングルライフを満喫するインドネシアの若者たち

インドネシアではつい最近まで、20代になって結婚せずにいると、「選り好みしすぎないで」「親が年を取っていると子どもがかわいそう」「一人を楽しんでばかりいないで」などとアドバイスされるのは普通のことでした。今でも特に農村部では、このような傾向が残っています。

ただ最近は、そういったアドバイスをする人も減りました。若者たちのなかにも、他人から干渉されたとしても、急がずに自らが決めた人と、好きなタイミングで結婚しようとする人が増えているようです。「まだ結婚しない」は、今の若者たちにとって、自分が主体的に選んだ、ポジティブな選択。よい相手とタイミングに恵まれるまでの間シングルであることについて、悲観的になったりはしません。

そんな若者たちの間で、シングルライフを楽しむ様子をSNSで共有し、人気者になる人が出てきました。この動画クリエイターもその1人。

「友人たちは次々に結婚する。でもまだ結婚していない人が、パートナーを選びすぎているとか、売れ残っているとかというわけではない。人生のステップとしての結婚を、まだ選択していないだけだ」というマイペースで前向きなメッセージと共に、一人で旅行やレジャーを楽しむ動画を共有しています。

インドネシアで増える「前向きな離婚」

インドネシアで増える「前向きな離婚」

動画の女性は、「役立たずの夫を持つよりも離婚した方がいい」と話し、満面の笑みを見せています。女性が手に持つのは、離婚手続きの完了を通知する「離婚証明書」。

インドネシアでは、結婚だけでなく、離婚に対する価値観も変化しています。

以前は、離婚することは恥ずかしいこととみなされていました。特に女性は、問題があったとしても、一度始めた結婚生活をどうにか維持しようと努力するのが普通でした。「人生に失敗した女性」というレッテルを貼られないよう、また、子どもに両親揃った家庭環境を提供できるように、結婚を維持することが大切だと思われていたのです。

しかし最近はメンタルヘルスへの関心の高まりや、経済的に自立した女性が増えたことなどから、女性側から離婚を求めるケースが増えています。

この動画のように離婚証明書を手に入れたことを報告する動画は#aktacerai(離婚証明書)というハッシュタグで共有され、一時期トレンドとなりました。「子どものため」といって不健全な結婚生活を維持することは、いまや時代遅れになりつつあります。

ビザ申請はお早めに

ビザは申請してから発給されるまで最低でも7〜8営業日程度かかります。また、ビザを「申請」するためには、ビザの種類ごとに必要書類を準備していただく必要があります。書類によっては取得や準備に時間がかかるため、すぐに申請手続きへ進めない場合もあります。

例えば、英文の銀行口座明細など、金融機関への発行依頼が必要となり、銀行によっては取得までに1週間かかるケースもあります。

過去には、「来週インドネシアに渡航するので、そろそろビザの準備をしよう」と弊社へご依頼いただいたものの、渡航日までの発給が難しいと判断し、ご依頼をお断りしたケースもあります。

渡航予定が決まりましたら、できるだけ早めにビザの準備を開始することをおすすめします。

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インドネシアにおける結婚観の変化と早婚・児童婚問題

インドネシアの人々の結婚に対する考え方は、明らかに変化しています。特に学校や就職先を選べる環境にある若者たちにとって、結婚は必ずしも最優先課題ではなくなりました。加えて、彼ら・彼女らの「まだ結婚しない」あるいは「一生結婚しない」という選択を受け入れられる上の世代も増えてきたのでしょう。

一方で農村部では、いまだに10代で結婚する人が多い現状があります。「結婚は早い方がいい」「女の子に学歴はいらない」「未婚は恥ずかしい」といった価値観が、依然として存在するのです。

インドネシアの宗教裁判所によると、コロナ禍以降、19歳に満たない人の結婚の申請件数※は増加しており、2022年は1年間で50,747件ありました。自ら結婚の相手と時期を選択できる若者が増えている陰で、早婚・児童婚を強いられる人がいることは、インドネシアが抱える社会問題の1つです。

インドネシアで19歳未満の人が何らかの事情により結婚したい場合、裁判所に申請が受理される必要があります。

参考:Goodstats「Pernikahan Dini Masih Marak Terjadi, Tahun 2022 Capai 50.000 Kasus!」

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