ジャカルタ駐在員が知っておくべきインドネシアでの生活情報ガイド
- 公開
- 2026/02/07
- 更新
- 2026/02/15
- この記事は約7分12秒で読めます。
これからジャカルタへの駐在が決まった際に最も気になるのは「現地での生活情報」ではないでしょうか?
本記事では、特にジャカルタのアパートメントに住む駐在員の方々を対象に、日常生活を支える「ライフライン」に焦点を絞ってご紹介します。電気、水道、ガスといった基本的なインフラから、緊急時の対応まで、実務的な情報をまとめました。情報の幅が広いため極力簡潔に記載していきます。
1. 基本的なライフライン(インフラ)
電気
電気料金の支払い方法はアパートメントによって異なります。
個別に電力会社(PLN)と契約する場合と、管理費に含まれている場合があります。アパートのマネジメント経由で請求書(invoice)が届く場合、同じ電力会社でもアパートによって料金が異なることがあります。また、アパートによっては「ミニマムペイメント(最低支払料金)」が設定されていることもあります。
電圧と変圧器
インドネシアの電圧は220V、周波数は50Hzです(日本は100V)。最近の電化製品(スマートフォン充電器、ノートパソコンなど)は100V-240V対応が多いため、変圧器なしで使用できます。ただし、ドライヤー、炊飯器、電気ポットなど熱を発する製品は100V専用が多く、変圧器が必要です。変圧器はジャカルタの電気店でも購入できます。
プリペイド式と後払い式
電気料金の支払いには、プリペイド式(token listrik)と後払い式があります。プリペイド式は事前にトークンを購入してメーターにチャージする仕組みで、コンビニ、ATM、モバイルアプリで購入できます。後払い式は毎月使用量に応じて請求されます。
停電への備え
停電は比較的頻繁に発生します。特に雨季(11月〜3月)には激しい雷雨で停電することがあります。懐中電灯、ランプ、モバイルバッテリーを用意しておきましょう。多くのアパートメントには予備電力(バックアップジェネレーター)があり、通常は数秒から数分で復旧します。
プラグの形状

インドネシアのコンセントは、Cタイプ(丸ピン2本)が主流です。日本のAタイプ(平ピン2本)とは異なるため、変換プラグが必要です。
ガス
インドネシアではLPGガスボンベ(tabung gas)の利用が一般的です。一般家庭では3kg、5.5kg、12kgのボンベが使用され、駐在員のアパートメントでは12kgボンベが最も一般的です。
ボンベの交換方法
アパートの敷地内にガス業者がいることが多く、電話やWhatsAppで連絡すれば比較的すぐに配達・交換してくれます。料金は12kgボンベで15万〜20万ルピア程度が相場です(2026年1月時点)。
長期休暇時の注意
長期休暇(レバラン休暇、クリスマス・年末年始など)期間中はガス業者も休みになることが多いため、事前に残量を計算して早めに注文しておく必要があります。レバランは特に注意が必要で、多くの業者が1週間程度休業します。タイミングを見誤ると「一週間料理ができない」といった事態も起こり得ます。
ゴムパッキンの問題
ガスボンベ交換時、業者がゴムパッキン(karet seal)を再利用する傾向があります。古いゴムパッキンを使い続けるとガス漏れの原因となり危険です。交換時には新しいゴムパッキンを依頼するか、自宅に予備を持っておきましょう(1個数千ルピア程度)。
ガス漏れの兆候(ガス臭い、シューという音)があった場合は、すぐに窓を開けて換気し、火気を使用せず、ガス業者やマネジメントに連絡してください。使用後は元栓を閉める習慣をつけると安全です。
水道・飲料水

日本とは違い水道水は飲用不可です。シャワーや洗濯用に限られます。ユニットによっては水道水が汚れていることがあるため、入居時にシャワーを出して水質を確認し、茶色い水が出る場合はすぐにマネジメントに相談してください。
飲料水は、ガロン水(air galon)の配達サービスを利用するのが一般的です。ウォーターサーバー(dispenser)に19リットル入りのガロン水をセットします。備え付けサーバーは清掃されていない可能性があるため、入居時に必ずチェックしましょう。
インターネット・携帯電話
インターネットは、アパートによって選択できるプロバイダーが異なります。速度や安定性も差があるため、入居前に確認することをおすすめします。
携帯電話はプリペイドSIMが主流です。長期滞在(90日以上)の場合はIMEI登録が必要です。入国後60日以内に1人2台まで登録可能で、端末価格の40%が課税されますが、入国後24時間以内に空港で登録すれば500ドルまで免税となります。事前にオンラインで申請してQRコードを取得しておくとスムーズです。
個人的には、インドネシア国内で携帯電話を購入する方が、IMEI登録の手間や費用を考えると効率的なのでおすすめです。
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インドネシアのビザ申請に必要な資料を教えてもらえますか?
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どのビザを希望されているのかこちらから教えていただけたら、そのビザの取得に必要な資料についてメールでお送りします。
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C2ビザ(工場訪問)
フリーランスのエージェント
フリーランスのビザエージェントに依頼しましたが、途中から連絡が取れなくなり手続きは完全に停滞。提出済み書類の扱いも不明で大きな不安を抱える羽目に。結局別のビザ会社に依頼し直し、余計な時間と費用を失いました。最初から信頼できる会社を選ぶべきだったと痛感し、二度と同じ失敗は繰り返さないと決めました。
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E23ビザ(就労)
安かろう悪かろうのビザ会社
就労ビザを格安のビザ申請代行会社に依頼したところ、報連相は遅く曖昧で必要書類の誤りも多発。訂正や追加提出を何度も求められ、そのたびに時間と労力を浪費しました。結果的に大幅な遅延と余計な費用まで発生し、安かろう悪かろうを痛感。最初から信頼できる専門会社にお願いすべきだったと強く後悔しました。
2. 生活サポート・日常管理
メイド・洗濯・ゴミ
駐在員世帯ではメイドを雇用することが一般的で、掃除、洗濯、料理など家事全般をサポートしてくれます。メイドを雇わない場合や洗濯機がない場合は、ランドリーサービス(laundry kiloan)が便利です。重量制で、洗濯から乾燥、アイロンがけまで対応してくれます。
ゴミは基本的に分別不要です。アパートによっては「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」程度の分別がありますが、日本のような細かい分別はありません。ゴミシュートや各階のゴミ置き場があり、24時間いつでも捨てられることが多いです。
防犯対策
多くのアパートメントには24時間体制の警備員や監視カメラがあり、訪問者管理システムも厳格です。それでもパスポートや貴重品は室内の金庫に保管し、外出時の戸締まりなど基本的な防犯対策は怠らないようにしましょう。過去には「警備員が日本人女性宅に侵入」という事件も発生しています。アパートメントとはいえ「外国に住んでいる」という意識は常に持つようにしましょう。
インドネシアへ現地視察する際の注意点
「本当は工場を訪問して機械のメンテナンスをすることが目的だけど、ビザ取得が煩雑そうなので、とりあえず到着ビザ(VOA)でこっそりメンテナンスをしよう」と考える方もいます。
ところが、目的に合ったビザを取得しなかったことでトラブルに巻き込まれるケースを多数見聞きしてきたので、適切なビザを申請して訪問することを強くおすすめします。
「なぜバレるのか」という疑問がわくかもしれませんが、その1つとして宿泊施設と入国管理局(イミグレ)との連携があります。インドネシアでは外国人を宿泊・滞在させるときに、宿泊施設がイミグレに報告する義務があります。そこの連携が原因で目的外の活動をした際に、その行為がバレてしまうのです。
ビザの種類と目的はこちら
3. 金融・通信・メディア
銀行口座
銀行口座の開設にはKITAS(就労ビザ)が必要です。主要銀行としては、BCA(Bank Central Asia)、Mandiri、BNI、CIMBなどがあり、日本人駐在員の利用が多い銀行を選ぶと日本語サポートが充実している場合があります。
口座開設には、パスポート、KITAS、住所証明(アパートの契約書など)、勤務先の証明書などが必要です(銀行により詳細は異なる)。ATMが至るところにあり24時間利用可能ですが、1回の引き出し限度額が設定されているため、大金が必要な場合は複数回引き出すか窓口を利用します。
テレビ(日本の番組の視聴方法)
アパートメントによっては、ケーブルテレビや衛星放送が管理費に含まれています。
日本のテレビ番組を視聴したい場合、VPN(Virtual Private Network)を利用すれば日本の配信サービス(TVer、Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXTなど)にアクセスできます。
また、ジャカルタには月額数千円相当で日本の地上波や衛星放送をまとめて提供しているサービス業者もいます。こうしたサービスを利用すれば、日本にいるときと同じようにほぼリアルタイムで番組を視聴できます。駐在員コミュニティで情報を共有すると、信頼できる業者を見つけやすいでしょう。
郵便・宅配便
日本からの郵便物や荷物は、アパートメントの管理事務所経由で受け取ることが一般的です。多くの場合、不在時でもマネジメントが預かってくれます。
EMSや国際宅配便(DHL、FedEx、UPSなど)で荷物を送る場合、高額な関税がかかることが多いため注意が必要です。関税は内容物、申告価格、数量で計算され、記載方法によって変わることもあるため、事前にレギュレーションを調べてから送ることをおすすめします。特に電化製品、化粧品、食品は関税が高くなる傾向があります。
インドネシア国内の宅配便サービスとしては、JNE、J&T、SiCepat、AnterAjaなどがあり、オンラインショッピングの配送によく利用されています。
4. 移動・買い物
配車アプリ(Gojek/Grab)

GojekとGrabは、ジャカルタでの生活に欠かせないアプリです。バイクタクシー(GoRide/GrabBike)、タクシー(GoCar/GrabCar)、食事デリバリー(GoFood/GrabFood)、買い物代行(GoMart/GrabMart)、荷物配送(GoSend/GrabExpress)など多様なサービスを提供しています。
会社によっては、安全上の理由から移動手段としてGojekやGrabの利用を禁止している場合もあります。特にバイクタクシーは交通事故のリスクがあるため、企業の規定を確認してください。この場合でも、食事デリバリーやショッピングサービスとしては非常に便利なので、使い方を覚えておくことをおすすめします。
アプリのダウンロード後、携帯電話番号を登録してSMS認証を行います。支払い方法は、クレジットカード、電子マネー(GoPay、OVO)、現金から選択できます。目的地を正確に設定し、雨天時や通勤時間帯は料金が割増になることを覚えておきましょう。
買い物・生活必需品の入手
ジャカルタには多くのスーパーマーケットやショッピングモールがあり、日常の買い物に困ることはありません。
日本食材の入手

日本食材を購入したい場合は、Papaya Fresh GalleryやAeon(イオン)のような日系スーパーが便利です。また、Kem Chicks、Ranch Market、Farmers Market、Grand Luckyなどの高級スーパーでも、調味料、レトルト食品、冷凍食品、菓子類、飲料など、日本の商品が手に入ります。ただし、輸入品のため日本の1.5〜3倍程度の価格になることが一般的です。
日常的な買い物は、Lotte Mart、Transmart/Carrefourなどのローカルスーパーを利用すると経済的です。
コンビニエンスストア
IndomaretとAlfamartが至るところにあり、24時間営業の店舗も多く、飲料、菓子、日用品、ATMなどが利用できます。最近はローソンやファミリーマートもよく見かけるようになりましたが、特に日系商品が充実しているわけではありません。おにぎりや弁当などは日本式のものが購入できる店舗もあります。
オンラインデリバリー
Gojek/Grab(食事・日用品)、Shopee、Tokopedia、Blibli、HappyFresh(生鮮食品)などのサービスを利用すれば、自宅にいながら食材や日用品を購入でき、2時間〜翌日には配達されます。
ショッピングモール
Grand Indonesia、Plaza Indonesia、Pacific Place、Senayan City、Plaza Senayan、Pondok Indah Mallなど大型ショッピングモールが多数あり、スーパーマーケット、レストラン、カフェ、映画館、家電量販店などが入っています。ジャカルタではショッピングモールは街の代わりとして機能しています。多くの店舗が集まっており便利です。
● 家族帯同ビザ(E31B):120,000円(税別)
● セカンドホームビザ(E33):200,000円(税別)
● リタイアメントビザ(E33f):120,000円(税別)
5. 緊急時対応
病院・救急
日本語対応可能な主なクリニックを記載しておきます。
- DYMメディカルクリニック
- 共愛クリニック(Kyoai Medical Services)
- きずなクリニック(KIZUNA Clinic)
- タケノコ診療所
これらのクリニックでは、日本人看護師や日本語を話すインドネシア人スタッフが対応してくれます。予約から診察、会計まで日本語で対応可能な場合が多く安心です。
海外旅行保険・医療保険は必須です。多くのクリニックがキャッシュレス診療に対応しているため、保険会社との提携を事前に確認しておきましょう。
緊急時、救急車の到着には時間がかかることも多く、タクシーやGrab/Gojekで直接病院へ行く方が早い場合もあるので覚えておきましょう。
警察・日本大使館
警察への緊急連絡は110番です。交通事故や盗難被害に遭った場合は、ポリスレポート(警察証明書)を取得する必要があります。
重大な事件・事故やパスポート紛失の場合は、在インドネシア日本国大使館にも連絡してください。
在インドネシア日本国大使館(ジャカルタ)
- 電話: (62-21) 3192-4308
- 住所: Jl. M.H. Thamrin No.24, Jakarta 10350
- 緊急時(閉館中)も上記番号で24時間対応



まとめ
ジャカルタでの駐在生活は日本とは異なる環境ですが、基本的なライフラインを事前に理解しておくことでスムーズに生活を立ち上げることができます。
本記事の情報は2026年1月時点のものです。制度やサービス内容は変更される可能性があるため、実際に利用する際は最新情報を確認することをおすすめします。この記事が、皆様のジャカルタ生活の一助となれば幸いです。
また、当サイトではいくつかの項目に関しては詳細な記事をご用意しています。必要に応じてぜひご参照ください。
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