2024年のインドネシア都市別降水量、4,812㎜でボゴールが6位
- 公開
- 2025/12/23
- 更新
- 2026/06/21
- この記事は約3分23秒で読めます。
インドネシア・西ジャワ州のボゴール市は「雨の街」として知られ、2024年には年間降水量4,812mmを記録しました。これは日本でもっとも雨が多い沖縄県の1.6倍に相当し、インドネシア国内でも第6位となる数字です。
このように雨の多いボゴールでは、豊かな自然の裏で、豪雨や洪水などの課題も浮き彫りになっています。
はじめに
1年を通して雨が多いボゴールは、豊かな自然と涼しい気候で人気の観光地です。
一方で、雨季になると毎年のように洪水被害が発生し、住民を悩ませています。本記事では、ボゴールの降水量、豪雨・洪水の被害と対策などについて、データと映像で紹介します。
数字でみる雨の街ボゴール
都市別降水量ランキング、6位にボゴール

「雨の街」として知られるボゴールは、1年を通して雨が多いことで有名です。中央統計庁(BPS)によると、2024年のボゴール(ボゴール市)の年間降水量は4,812㎜に達し、国内の都市で6位に入りました。1日あたりの平均日照時間は、5.4時間です。
このデータによると、1位は中部パプワ州のミミカ県(6,610.5㎜)、2位は西スマトラ州のパダン・パリアマン県(5,745㎜)、3位は南スラウェシ州の北ルウ県(5,477㎜)でした。
年間降水量5,000㎜がどの程度か想像できるでしょうか。
日本の都道府県別年間降水量ランキングを見ると、2022年にもっとも雨が多かった沖縄県の年間降水量は2,997㎜でした。インドネシアで年間降水量上位にランクインしている都市の降水量が、いかに多いかがわかるでしょう。
インドネシアの都市別年間降水量(2024年)
- ミミカ県(中部パプワ州):6,611㎜
- パダン・パリアマン県(西スマトラ州):5,745㎜
- 北ルウ県(南スラウェシ州):5,477㎜
- カプアス・フル県(西カリマンタン州):4,982㎜
- ボベン・ディゴエル県(南パプア州):4,819㎜
- ボゴール市(西ジャワ州):4,812㎜
- 中央タパヌリ県(北スマトラ州):4,760㎜
参考:
- GoodStats Instagram「Bukan Bogor, Inilah Wilayah dengan Curah Hujan Tertinggi di Indonesia Tahun 2024」
- e-Stat「社会・人口統計体系 / 統計でみる都道府県のすがた2024 / 社会生活統計指標」
ボゴールの大雨洪水対策
2025年3月、西ジャワ州、特にボゴール県とブカシ県で大雨と洪水による甚大な被害が出たことを受け、公共事業・国民住宅省、西ジャワ州、西ジャワ州の各県知事・市長どによる合同対策会議が開かれました。国および地方政府は今後、特に洪水のリスクが高い地域において具体的な3つの対策を講じます。それぞれの対策は、6月から本格的に開始することになりました。
川岸の再整備
関係者は、川岸やその周辺に住む住民に対し、治水事業のため立ち退きを求める可能性に言及しました。正当な証明書を有する住民および建物については、しかるべき補償を行うこと、証明書を持たない住民に対しても、人道的なアプローチで移住プロジェクトを進めていくことが強調されています。
インドネシアでは、正規の方法で土地や建物を購入できない貧困層が、土地管理の制度が未熟だった時代に川岸など本来は住宅の建設が奨励されないエリアに家を建てて住んでいるケースがあります。これが洪水の原因の一つとなっていることが指摘され、各地で対策が進められています。
沼地・池の再生
2025年3月の大雨により、ボゴール県とブカシ県では、30か所以上のsitu(スィトゥ)と呼ばれる沼地や池が消失したと報告されています。
今回のプロジェクトでは、これらの沼地や池を本来の姿に再生し、生態系の持続可能性を維持するとともに自然災害のリスクを軽減する役割を持たせることを目指します。
灌漑設備とダムの建設
各地方政府は県や市をまたぐ灌漑設備やダムの建設プロジェクトを進めます。4月に地域を選定したのち、5月中の土地の取得、6月中の工事開始が計画されています。
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映像でみる雨の街ボゴール
ボゴールの洪水

こちらの動画は、2025年3月の大雨により、洪水の被害を受けたボゴール県チジャヤンティ地区の様子です。
大人の男性とみられる住民が、膝まで水に使って歩いているのがわかります。多くの家が浸水したほか、地滑りや道路の寸断、橋の崩落など、各地で大きな被害が出ました。
植林で災害対策

こちらはボゴールで行われた植林活動の様子です。この植林活動は、西ジャワ州の緑化プロジェクトの一環で2025年3月に実施されました。
白い服を着て作業をしているのはDedi Mulyadi(デディ・ムルヤディ)西ジャワ州知事です。西ジャワ州は山間部の緑化を推進することで、大雨や洪水の被害の軽減を目指しています。
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雨の街ボゴールの災害対策、その行方は
ボゴールの降水量や洪水の被害と対策について紹介しました。
雨の街と呼ばれるボゴールはジャカルタ周辺の住民の避暑地として人気で、各地に多くの観光スポット、宿泊施設、飲食店があります。
一方で、毎年洪水に悩まされる地域があることも事実です。
ボゴールの洪水は、ボゴールだけの問題ではありません。ジャカルタを流れるCiliwung(チリウン)川はよく氾濫することで有名ですが、その水源はジャカルタ中心部から80㎞以上南にあるボゴールの山です。ボゴールの大雨は、ジャカルタの洪水の原因の一つにもなっているのです。
インドネシア政府や地方政府は、毎年繰り返される洪水被害の軽減に向けて、州や県・市を超えて効果的な対策を講じられるでしょうか。
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