GoPay CoinsがGojekとTokopedia以外でも利用可能に
- 公開
- 2025/12/30
- 更新
- 2026/01/01
- この記事は約7分36秒で読めます。
その場での割引やキャッシュバック、おまけなどのわかりやすいキャンペーンが主流だったインドネシアで今、「ポイント」が流行り始めています。その代表格が、Gojekが提供する電子マネーGoPayのポイントシステム「GoPay Coins」です。
2021年サービス開始の新しいポイントで、以前はGojekとTokopediaでのみ取得・使用可能でしたが、この度、その範囲を大きく拡大しました。
そこで本記事では、このニュースを取り上げた3月1日のBisnis.com「GoPay Coins Kini Bisa Dikumpulkan dan Ditukarkan di Luar Gojek dan Tokopedia(GoPay CoinsがGojekとTokopedia以外でも収集・交換可能に)」を主な資料とし、GoPay Coins利用範囲の拡大の狙いや効果について解説します。
あわせて、他のスーパーアプリやECプラットフォームのポイントシステムについてもご紹介します。
GoPay CoinsがGojekとTokopedia以外でも利用可能に
PT Gojek Tokopedia Tbk.(GoTo)は、GoPay CoinsがGoToエコシステム以外でも利用できるようになったと発表しました。
GoToファイナンシャル・テクノロジー事業部長のHans Patuwo氏は、「GoPayユーザーは、XXI(映画館)、Codashop(ペイメントプラットフォーム)、Hypermart(スーパーマーケット)、Blue Bird(タクシー)、Pizza Hut、QRIS(※)など、GoPayサービスを利用する多数のオンラインおよびオフライン加盟店で取引をする際にGoPay Coinsを貯め、利用できるようになった」と述べました。それまでGoPay Coinsは、GoTo内(GojekとTokopedia)のサービスでの取引でのみ、使用可能でした。
QRIS:Quick Response Code Indonesia Standard 、インドネシアのキャッシュレス決済のため Bank Indonesia と Indonesia Payment System Association によって開発された QR コードの規格
またHans氏は、「GoPay Coinsのサービス範囲を拡大することは、エコシステム全体で特別な体験を提供するというGoToの戦略の一つの形。GoTo ファイナンシャルのサービスの一つであるGoPayは革新を続け、今やインドネシアで最も良く、最も広く使われている電子マネーとなっている」と説明ししています。
GoToはGopay Coinsの使用範囲拡大を、GoToエコシステムのプラットフォーム間の相乗効果を高め、ユーザーエンゲージメントとユーザーロイヤリティの向上につなげたい考えです。
Gopay とは
GoPayはGojekが提供する電子マネーで、GoFood(フードデリバリー)、GoRide(オンライン配車サービス)や光熱費の支払いなど、Gojekアプリ内の商品購入や決済サービスの利用、合併したTokopediaのECプラットフォームでの各種支払いに利用できます。このほか、上述のようなパートナー企業の店舗での買い物でも、同じように使えます。
日本の電子マネーと同様、GoPayを利用するには、まずはチャージする必要があります。チャージは銀行振込やコンビニ振込で行えます。また、Gojek(バイクタクシー)の運転手に現金を渡しチャージしてもらうという方法もあります。
支払い機能以外のGoPayの特徴として、GoPay利用者同士の送金が可能という点が挙げられます。GoPayをGoPay Plusにアップグレードすると、他のGoPayユーザーや銀行口座に残高を送信できる、残高の上限を引き上げられるなどの特典を受けられます。
アップグレードは無料で、個人情報とKTP(インドネシアの身分証明書)を登録すればだれでも可能です。他にもGoPayは、借入機能や後払い機能も提供しています。
- 参考:gobiz.co.id「Apa itu GoPay? Ini 8 Keuntungannya untuk Bisnis!」

市場調査会社Insight Asiaが実施した調査「Consistency That Leads: E-Wallet Industry Outlook 2023」によると、電子マネーは、現金や銀行振込よりもインドネシア人に好まれる支払い方法となりつつあります。
同調査によると、GoPayは過去5年間に消費者に最も利用されている電子マネーです。電子マネーユーザーの71%はGoPayを利用したことがあり、58%は現在も利用していると答えています。また、GoPayの満足度は84%に達し、使いやすさを評価されていることがわかりました。
- 参考:cnbcindonesia.com「Riset InsightAsia: e-Wallet GoPay Paling Banyak Digunakan」
GoPay Coinsとは
GoPay Coinsは、2021年10月に始まったGoPayのロイヤリティポイントシステムです。
現在GoPay Coinsは、Gojekアプリ内の各種サービスの購入や、飲食店などでGoPayによる支払いをした時に付与されます。加えて、TokopediaとGoPayを連携させておけば、Tokopediaでの買い物でも獲得できます。フードデリバリーGoFoodなどで「キャッシュバック」クーポンを使用した場合の「キャッシュバック」とは、GoPay Coinsの追加付与を意味します。
貯まったGoPay CoinsはTokopediaやGojekの支払い時に1コイン1ルピアとして使用でき、取得した翌年の年末まで有効です。なお、GoPay Coinsは支払いに充当することはできても、現金やGoPayとして引き出したり送金したりすることはできません。
- 参考:Tokopedia.com「Apa itu GoPay Coins?」
顧客ロイヤリティシステムとしてのGoPay Coinsは、GoToグループの業績に良い影響を与えています。
GoToのデータによると、GoPay Coinsの利用拡大により、2022年第3四半期のプラットフォームをまたいだ顧客獲得が他のインセンティブの2.3倍促進されました。加えて、1つのプラットフォームでしか利用できないインセンティブと比較して顧客獲得コストを20%削減することができたといいます。
- 参考:finansial.bisnis.com「GoPay Coins Kini Bisa Dikumpulkan dan Ditukarkan di Luar Gojek dan Tokopedia」
オンラインのポイントシステムが流行り始めているインドネシアでも、GoPay Coinsほどに幅広い場所で取得・使用できるポイントはあまりありません。GoPay Coinsを利用した顧客獲得や顧客ロイヤリティ向上の試みは、ECプラットフォーム最大手のTokopedia、配車アプリ最大手のGojek、そしてGoPayの業界シェアをうまく利用していると言えます。
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インドネシアのその他のポイントシステム
Shopee Coins
Shopee Coins(Koin Shopee) は、インドネシアで今最も人気があるECプラットフォームShopeeのロイヤリティポイントです。Shopee Coinsは、Shopeeでのショッピングのほか、購入した商品のレビューを書いたり、Shopee のゲームで遊んだりすることで獲得できます。
Shopee Coinsは1コイン1ルピア相当で、次回以降のShopeeでの買い物やShopeefood(フードデリバリー)の利用、Shopee Prizes(ゲーム)内のアイテムとの交換などに使用できます。Shopee Coinsは他の多くのポイントシステムと同様に換金はできませんが、Shopeeの電子マネーShopeePayに交換することはできます。
- 参考:
INSPIRASI SHOPEE「Koin Shopee untuk Apa Saja? Ini Fungsinya dan Cara Mendapatkannya!」
Shopee「[Koin Shopee] Apa itu Koin Shopee?」
Blibli rewards
Blibli Rewardsは、Blibli.com会員向けのロイヤリティプログラムで、会員はBlibli.comでの買い物などを通してポイントを獲得できます。
このロイヤリティプログラムの会員には、クラシック、シグネチャー、プレミア、インフィニットの4つのレベルがあります。会員のレベルは、過去半年で獲得した累積ポイント数に基づいて決定され、会員レベルが高いほどより多くの特典を利用することができる、日本で言えば楽天ポイントのようなシステムになっています。
Blibli Rewardsのポイントを貯めると、割引バウチャーと交換できたり、特別割引の優待が受けられたりします。また、プレミア会員とインフィニット会員には、誕生日特典も提供されます。
商品購入によって貯まったBlibli Rewardsポイントは、ポイント獲得月から1年間有効です。
- 参考:Blibli.com「Blibli Rewards」
OVO Point
デジタル決済サービスOVOの電子マネーOVO Cashは、インドネシアでもっともよく利用されている電子マネーの一つです。
OVO Pointは加盟店でのOVOを利用した支払いごとに獲得できるロイヤリティポイントで、TokopediaやGrabなどのOVOと提携しているデジタルプラットフォームで1ポイント1ルピアとして利用できるほか、様々な賞品と交換することもできます。ただし、GoPay Coinsと同じく、直接OVO Cashに交換することはできません。
Telkomsel Poin
インターネットプロバイダー最大手のTelkomselも、ロイヤリティポイントシステムTelkomsel Poinを導入しています。Telkomsel Poinは15年以上続いており、インドネシアでは特に歴史あるポイントシステムと言えます。
Telkomsel Poinはパケットインターネットなどの購入で1か月に5万ルピア以上の取引をすると付与されます。ポイントは、Telkomselのデジタル製品を含む各種製品の購入、提携する企業の商品やレジャー施設、飲食店などのバウチャーの購入に利用できます。年内が有効期限で、翌年の1月1日にはまたゼロからのスタートとなります。
- 参考:Telkomsel 「Telkomsel Poin」

画像出典:Telkomsel「Dining」
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インドネシアで今「ポイント」が流行る理由
日本ではスマートフォンが普及する前からオンライン・オフライン問わず様々なポイントがあり、「ポイ活」という言葉が生まれるほどで、熱心にポイントを集める人も珍しくありません。
一方、インドネシアで「ポイント」が注目されるようになったのは、ごく最近のことです。上述の通り、インドネシアではすぐにお得感を感じられるわかりやすい割引やおまけが好まれる傾向があり、「ポイントが貯まるまで同じサービスを継続的に利用する」システムは受け入れられないとみられてきました。
しかし、TokopediaやShopeeなどのECプラットフォームやGojek、Grabなどのスーパーアプリが草創期を過ぎ、新規顧客獲得のための過度なプロモーションを行わなくなった代わりとして、ポイントシステムを導入し、有効活用しようとする流れが起こっています。
さらに、以前は経済力が弱く、「長期的に割安かどうかよりもその場の出費を抑えることを優先したい」と考える人が多かったインドネシアに豊かな人が増え、スマートフォンが普及し、キャッシュレス化が進んだ結果、ポイントを積極的に利用しようとする人も増えてきたのだと考えられます。
今後もどのようなポイントシステムが誕生し、浸透していくのかが注目されます。
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インドネシアのGoPay Coinsとは何ですか。
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GoPay CoinsはGojekの電子マネーGoPayのロイヤリティポイントシステムです。
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インドネシアのGoPay Coinsは何に使えますか。
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GoPay CoinsはTokopediaでの買い物、バイクタクシーやフードデリバリーなどGojekアプリ内のサービス利用、その他提携企業の商品の購入などに使えます。
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インドネシアにはどのようなポイントがありますか。
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Gojekが提供するGoPay Coinsの他、ShopeeのShopee Coins、OVOのOVO Point、TelkomselのTelkomsel Poinなどがあります。
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