世界5位のゴミ排出国インドネシア
- 公開
- 2023/07/23
- 更新
- 2026/06/21
- この記事は約2分28秒で読めます。
数字でみるインドネシアのゴミ問題
インドネシアのゴミ排出量、世界5位の6,520万トン
インドネシアは深刻なゴミ問題を抱えています。世界銀行の報告によると、2020年にインドネシアが排出したゴミは約6,520万トンに上り、世界で5番目にゴミを排出する国となっています。
インドネシアは世界第4位の人口を抱える国であり、ゴミの量が多いことはある程度自然なことです。国民1人あたりのゴミの排出量をみると、むしろ中国やアメリカ、日本などの方が多くなっています。
人口増加や経済成長真っただ中のインドネシアは、ゴミの排出量が今後まだまだ増えてしまう可能性があります。
インドネシアが大量のゴミを出している要因としては、人口のほかに、都市化の進行や所得の増加により過度な生産・消費の習慣が広がっていることが挙げられます。また、分別の習慣が定着していないなどゴミの捨て方の問題があったり、ゴミ処理関連のインフラが不足していたりすることも関係しています。
インドネシアはいま、ゴミの処分場不足に直面しています。加えて、ゴミを適切に処理できていないことによる環境や景観、生活に悪影響がでており、深刻な問題になっています。
そこでインドネシア政府は、ゴミの削減、ゴミの適切な処理、その他のさまざまな活動を通し「ゴミ問題」を解決するため、”Indonesia Bersih(きれいなインドネシア)”というプログラムを立ち上げました。ゴミ処理のインフラ開発への投資も積極的に実施しています。
参考までに、以下は同調査「ゴミの排出量が多い世界の国」のランキング結果です。
- 中国:3億9,510万トン
- アメリカ:2億6,520万トン
- インド:1億8,980万トン
- ブラジル:7,910万トン
- インドネシア:6,520万トン
- ロシア:6,000万トン
- メキシコ:5,310万トン
- ドイツ:5,060万トン
- 日本:4,270万トン
- フランス:3,670万トン
参考:Katadata Instagram @katadatacoid
映像でみるインドネシアのゴミ問題
東南アジア最大級のゴミの最終処分場

インドネシアの首都ジャカルタに隣接する西ジャワ州ブカシ市には、東南アジア最大級のゴミの最終処分場があります。こちらの動画に映っている、Bantar Gebang(バンタル・ゲバン)最終処分場です。
Bantar Gebang最終処分場は、容量が限界に達しているという問題を抱えています。さらに、悪臭や、大気・水・土壌の汚染など、周辺地域の住民への影響も問題視されています。
インドネシア政府や関係者は、これらの問題に対処するため、ゴミ処理方法の改善、現代的な廃棄物処理システムの開発と導入、処分場の移転など、複数の方向から取組みを進めています。今後は、民間企業や地域住民の協力をどう得て、状況が改善に向かうかどうかが注目されます。
プラスチックを舗装ブロックにリサイクル

日本と同じ海洋国であるインドネシアにとって、海洋プラスチックゴミは深刻な問題です。実際、インドネシアで排出されているゴミを内容別に見ると、プラスチックは残飯に次いで2番目に多くなっています。
この動画は、ある企業が廃棄されたプラスチックをレンガのようなブロックに再利用する様子です。
プラスチックの建築資材へのリサイクルは、プラスチックゴミを削減し、従来の建築資材の使用量を抑えることに繋がり、環境への悪影響を抑えられるのではと注目されています。廃プラスチック製ブロックは軽量で、屋外での使用に強く、変形や変色、劣化しづらいという特長があります。
参考:Katadata「RI Hasilkan 19 Juta Ton Timbulan Sampah pada 2022, Mayoritas Sisa Makanan」
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インドネシアのゴミ問題解決には多角的なアプローチが必要
インドネシアには、「ゴミが多い」「ゴミの捨て方が悪い」「最終処分場が足りない」「ゴミによる河川や海、生活環境の汚染が深刻」など、何重もの「ゴミ問題」が存在します。
そのため、解決に向けたアプローチもさまざま。例えば、「人々への啓蒙」、「子どもの頃からの教育」、「インフラの設備」、「リサイクルのシステム作りと周知」、「新しいゴミ処理システムの導入」、「ゴミの集積場や処分場の人々の労働環境の改善」などが考えられます。
とても複雑なインドネシアのゴミ問題。根気強く、地道な取り組みが求められます。
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