インドネシアで人気のSNSと利用目的について徹底解説

公開
2022/07/21
更新
2024/02/23
この記事は約6分57秒で読めます。

インドネシアでマーケティング活動を行うにあたり、各種のSNS(Instagram、Facebook、TikTokなど)を活用したプロモーションは必須だと言えます。

日本であればSNSの利用状況について各種のデータに簡単にアクセスでき、皆さんご自身も日頃から何かしらのSNSを使っていることで、何となくユーザーの利用目的についてイメージもしやすいと思います。

ところがインドネシアとなると日常的に情報を収集している方は少ないでしょうし、周りにインドネシア人の知人・友人も少ないでしょうから、SNSの利用目的や利用実態などについて把握することは難しいはずです。

そこで本記事では、最新の2022年の調査結果をもとに、インドネシアのSNS事情について解説していきます。インドネシア進出をお考えの方はぜひ参考にしていただければと思います。

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インドネシアのインターネット利用状況

SNSの利用状況について解説する前に、まずはインターネット全般の状況について説明します。

インターネット利用率

インドネシアのインターネット利用率は73.7%と、日本の94.0%と比べると20%も低いくなっています。ジャカルタのような都市部とそれ以外の地域で利用率に隔たりがあることが原因です。

ジャカルタのような大都市圏と地方都市ではインターネットの利用率も違えば、消費行動や平均月収にも差があるので一括りに「インドネシア」としてマーケティングプランを考えたり、行動しないことをおすすめします。

インドネシアの人口から考えると、約7,305万人はインターネットを利用していないと言えるので、これからもユーザー数が伸びることが予想されます。

参考:We Are Social UK「Digital 2022

デバイス別利用状況

こちらは、日本とインドネシアのデバイスごとのトラフィック比較になります。

インドネシア日本
携帯62.76%39.54%
パソコン36.90%57.69%
タブレット0.35%2.63%
その他(ゲーム機)0%0.14%
参考:Global Digital Insights「DIGITAL 2022: INDONESIA

インドネシアは日本と比べて圧倒的に携帯からのトラフィックが多いです。パソコンやタブレットの割合は日本と比べても低いのも特徴です。

弊社がリーチできるGoogle Analyticsのデータをそれぞれ見ても、やはりスマホからのアクセス比率がどの企業様も多くなっています。

余談ですが、中華系メーカーが格安で携帯を販売していることもあり、インドネシアではiPhoneユーザーよりもAndroidユーザーの方が圧倒的に多いです。

インドネシアのSNSの利用状況

利用率の高いSNS

以下は、インドネシアの16歳から64歳のインターネットユーザーを対象に、利用しているSNSを複数回答で聞いた調査の結果です。

SNS利用率
1位WhatsApp88.7%
2位Instagram84.8%
3位Facebook81.3%
4位TikTok63.1%
5位Telegram62.8%
6位Twitter58.3%
7位Facebook Messenger48.6%
8位LINE39.7%
9位Pinterest36.7%
10位kuaishou35.7%
参考:We Are Social UK「Digital 2022

SNS別利用状況

インドネシアでも特に人気なSNSについて詳しく解説します。

WhatsApp

インドネシアで最も利用率が高いのは、WhatsAppです。日本ではあまり聞かないアプリなので、そもそもどんなアプリかわからないという方も多いでしょう。

実は、全世界で20億人ものユーザーを抱える大人気のチャットアプリなのです。日本ではLINEが人気ですが、世界的にはWhatsAppの方がメジャーです。

インドネシアも例外ではなく、老若男女問わず人気となっています。利用者数は8,480万人で、家族や友人とのコミュニケーション手段となっています。さらには、電話番号とアカウントが直結していることもあり、仕事や学校関連でも頻繁に利用されているのが日本のLINEとの決定的な違いです。

ビジネス面では、ユーザーと企業が双方向のやり取りができる場ともなっています。LINE公式アカウントのように、企業のWhatsAppアカウントを通してサービスの告知を行なったり、お問い合わせにも対応したりなど、顧客育成の面では欠かせないツールとなっています。

さらに、中小企業向けに「WhatsApp business」も展開されています。WhatsApp business上でプロファイルを作成することで、顧客からの信頼を獲得することができます、商品カタログも作成することができるなど、販促に活用できるので、インドネシア進出する際にはチェックしておきたいツールです。

Instagram(インスタグラム)

日本でも大人気のInstagram。インドネシアでもその人気は高く、ユーザー数は9,915万人を誇ります。また、インドネシアのインスタグラム利用者の大多数は18〜24歳の年齢層です。

年齢ユーザー(男性)ユーザー(女性)
13〜175.1%7.0%
18〜2417.2%20.0%
25〜3415.8%16.6%
35〜445.5%6.1%

利用目的としては、日記のような感覚で日常に関する投稿が多いです。また、日本と同じように「インスタ映え」を意識しているユーザーもいます。ただし最近では、フィード投稿よりもストーリーズやリール機能が盛んに利用されています。

また、日常投稿以外に情報収集を目的として利用されていることも特徴的です。ドラマや音楽、アイドルなど、自身の関心のある分野について情報発信・収集を行なっているユーザーが多くいます。

さらには、インスタのショッピング機能を利用したeコマースもさかんに行なわれています。アパレルやコスメなど、ビジュアル要素の多い商品を展開している企業は、インドネシア語のInstagramアカウント開設を検討すべきでしょう。

Facebook(フェイスブック)

Facebookのユーザー数は1億2,990万人です。国民のかなりの割合がFacebookに登録していることになります。

性別利用者
男性54.1%
女性45.9%

男性の方が利用者の割合が多いです。また、日本では比較的年齢層が高いですが、インドネシアでは18〜24歳の若年層の利用者数が最も多いといわれています。Meta社によると、2022年1月時点のインドネシアにおけるFacebookの広告リーチは、インターネットユーザーの63.4%に相当したそうです。

ただし、ユーザー数が多いからといって、安易にFacebookでのみ広告を行うことはおすすめできません。日本と同じように、SNSによってメインとなる利用ユーザー層は異なってきます。ターゲット属性との相性を考えながらWeb広告の出稿先を検討することが大事です。

とはいえ、旧友とのつながりや、グループ機能を利用した密なコミュニケーション手段として利用されているのも事実です。これらの実情をふまえ、Facebookでのマーケティングを行うかどうかを検討しましょう。

TikTok(ティックトック)

全世界で急速にユーザー数を伸ばしているTikTok。インドネシアも例外ではなく、ユーザー数は9,207万人にのぼります。

男女比は、女性ユーザーが約66%となっています。また、利用者の4割がZ世代であることも特徴です。(gineeのデータより

性別割合
男性34.0%
女性66.0%
年齢利用者
13〜1713%
18〜2440%
25〜3437%
35〜448%
45以上3%

また、TikTokはショート動画メインのSNSですが、最近では情報を得るために利用しているユーザーも少なくありません。例えば、ヒジャブの使い方やDIYの方法など、チュートリアルの動画も人気です。

インドネシアでのTikTokの広告リーチは、年齢に関係なく、インターネットユーザーの45.0%に相当しています。若年層をターゲットにビジネスを展開する場合、TikTokの利用を検討しましょう。

Twitter(ツイッター)

日本で人気のSNSといえば、LINE、Instagram、Twitterの3つがメインですが、インドネシアのTwitterユーザー数は決して多くはありません。ユーザー数は1,845万人と、日本の4,500万人と比べるとユーザー数が少ないことが分かります。

ユーザーの53%が男性で、45歳以上のユーザーが少ないことも特徴として上げられます。

性別利用者
男性53%
女性47%
年齢利用者
16~2442%
23~3436%
35~4418%
45~543%
55~641%

最近では、政治家がよく利用しており、政治キャンペーンの投稿をしています。また、匿名ユーザーが多く、同じ趣味(アイドル・ドラマ・音楽、など)を持つ人とのコミュニケーション手段として利用されていることは日本と同じです。

また、検索エンジンに代わって、最新情報の収集目的で利用しているユーザーや、本音を吐き出すための場所として活用されている点なども同様です。

YouTube(ユーチューブ)

日本でも不動の人気を誇るYouTubeは、インドネシアでも1億3,900万人のユーザーを抱えています。

老若男女問わず人気で、特に人気のコンテンツとしては以下のものがあります。

  1. 映画
  2. 音楽(MV、カバー曲、など)
  3. 面白い動画
  4. スポーツ
  5. ゲーム関連ビデオ
  6. 料理・レシピ
  7. ビューティーケア(チュートリアルなど)
  8. DIY
  9. 旅行

出典:goodnewsfromindonesia「Tren Penggunaan Media Sosial di Indonesia, Youtube Paling Banyak Diakses

日本と同様にテレビ離れの原因とも言われており、YouTuberになりたい子供も増えているようです。ただし、テレビ離れと言っても日本ほどではなく、依然としてインドネシアにおけるテレビの影響は大きいです。

YouTube広告は、2022年1月時点でインドネシアのインターネットユーザー全体の67.9%にリーチしています。

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まとめ

本記事では、インドネシアのSNSの利用目的やユーザー属性について解説してきました。

WhatsAppなど日本では馴染みのないアプリが人気だったり、Twitterのユーザー数がかなり少なかったりと、日本とは異なる点が多々あることもご理解頂けたことかと思います。

理解はできても実際にインドネシア語でSNS運用をしたりSNS広告を出稿することは難しいと思います。弊社では日本語が話せるインドネシア人従業員が各種の業務を行っているので、安心して業務をお任せいただけます。

インドネシアへの進出を検討されている企業様は是非お気軽に一度ご連絡をいただければと思います。

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