インドネシアの取材・撮影ビザ(C5ビザ)の概要と申請方法
- 公開
- 2026/01/31
- 更新
- 2026/03/31
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C5ビザは、国外の報道機関やメディア法人に所属するジャーナリストが、インドネシア国内で取材活動を行うためのビザです。
C5ビザは就労ビザではないため、インドネシアの個人や企業から報酬・給与を受け取ることはできません。また、ビザ申請時に許可された目的・内容から外れる取材活動も行えません。
他のシングルエントリービザに比べて必要な書類と審査の工程が多く、発給に時間がかかることに注意が必要です。
取材・撮影ビザ(C5ビザ)の主な特徴
目的は「ジャーナリズム活動」
C5ビザは、インドネシア国外でジャーナリストとして働く外国人が、インドネシア国内で報道目的の取材活動やその他の関連活動(事前調査、会議、撮影、編集など)を行うためのビザです。本ビザでは観光や友人・家族の訪問、物品購入も認められています。
就労は不可
就労/労働ビザではないため、インドネシアでの仕事(インドネシア国内の個人や法人から物品・サービス代金や報酬・給与を受け取ること)は禁止されています。
また、広告や映画制作など報道以外を目的とする取材は、許可されない可能性があります。
滞在期間は到着日から60日・最長180日
C5ビザ保持者は、インドネシアに最大60日間滞在できます(到着日から起算)。複数回延長可能で、最長180日まで滞在できます。
制度上、このビザは条件を満たした場合、インドネシアから一度出国することなく、一時滞在許可(ITAS)へ切り替えることができます。
ただしこの規定はすべての種類のITASを想定したものではなく、切り替えが認められるかどうかは、ITASの種類やスポンサー(保証人)の性質によって判断されます。また、オンショアで切り替える場合には、保証人が必要であり、ビザ申請時とITAS申請時の保証人は同一であること(保証人を変更しないこと)が原則とされています。
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インドネシアのビザ申請に必要な資料を教えてもらえますか?
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どのビザを希望されているのかこちらから教えていただけたら、そのビザの取得に必要な資料についてメールでお送りします。
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C2ビザ(工場訪問)
フリーランスのエージェント
フリーランスのビザエージェントに依頼しましたが、途中から連絡が取れなくなり手続きは完全に停滞。提出済み書類の扱いも不明で大きな不安を抱える羽目に。結局別のビザ会社に依頼し直し、余計な時間と費用を失いました。最初から信頼できる会社を選ぶべきだったと痛感し、二度と同じ失敗は繰り返さないと決めました。
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E23ビザ(就労)
安かろう悪かろうのビザ会社
就労ビザを格安のビザ申請代行会社に依頼したところ、報連相は遅く曖昧で必要書類の誤りも多発。訂正や追加提出を何度も求められ、そのたびに時間と労力を浪費しました。結果的に大幅な遅延と余計な費用まで発生し、安かろう悪かろうを痛感。最初から信頼できる専門会社にお願いすべきだったと強く後悔しました。
【新設】コンテンツクリエイタービザ(C5Aビザ)
C5ビザの派生形として、SNSなどのコンテンツクリエイターを対象としたC5Aビザが新設されました。許可される活動内容は「ソーシャルメディア向けコンテンツの制作活動」で、観光や家族・友人の訪問も可能です。一方、ジャーナリズムの領域に該当する活動や、映画制作に該当するソーシャルメディアコンテンツ制作活動は禁止となっています。
職業としてジャーナリスト活動をしている方はC5、個人の制作活動が目的ならC5Aを取得することになりますが、新しいビザで運用が定まらない面もあるため、時間に余裕を持った申請をおすすめします。
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取材・撮影ビザと就労ビザは違いますか?
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取材・撮影ビザ(C5ビザ)は、「就労ビザ(E23・E24ビザ)」とは異なります。就労ビザとの違いとして、C5ビザは「利益に直接つながる行為」が認められていないことが挙げられます。
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インドネシアの取材・撮影ビザでは何ができますか?
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インドネシアの取材・撮影ビザ(C5ビザ)で許可される活動内容としては、テレビ番組、ネット番組、Webメディア、新聞・雑誌(紙媒体/電子版)など、報道・編集体制を持つ媒体で公表される記事・番組の制作を目的とした、取材を含む一連の活動が挙げられます。
インドネシアへ現地視察する際の注意点
「本当は工場を訪問して機械のメンテナンスをすることが目的だけど、ビザ取得が煩雑そうなので、とりあえず到着ビザ(VOA)でこっそりメンテナンスをしよう」と考える方もいます。
ところが、目的に合ったビザを取得しなかったことでトラブルに巻き込まれるケースを多数見聞きしてきたので、適切なビザを申請して訪問することを強くおすすめします。
「なぜバレるのか」という疑問がわくかもしれませんが、その1つとして宿泊施設と入国管理局(イミグレ)との連携があります。インドネシアでは外国人を宿泊・滞在させるときに、宿泊施設がイミグレに報告する義務があります。そこの連携が原因で目的外の活動をした際に、その行為がバレてしまうのです。
ビザの種類と目的はこちら
取材・撮影ビザ(C5ビザ)の費用
| INDEX | 目的 | 滞在期間 | 取得日数目安 | 料金 |
| C5ビザ | ジャーナリズム活動 | 60日 | 1~2か月 | 90,000円 |
*インドネシア側のビザ申請・承認プロセスの所要日数には、インドネシアの祝祭日が影響する場合があります。
*招待元企業(機関)が申請用のビザアカウントを保有していない場合、新規アカウントの作成に約2週間程度かかります。
取材・撮影ビザ(C5ビザ)の手続きの流れ
- まずは弊社にご連絡ください。
- 申込内容の確認後、見積書をお送りし、問題なければ請求書を発行いたします。
- お振り込みが完了しましたら、必要書類をご案内いたします。
- 必要書類を指定されたファイル形式でお送りください。
- 在京インドネシア大使館宛てレターを作成・提出します。
在京インドネシア大使館へレターの提出後、インタビューにご出席いただきます
- 大使館から「ジャーナリスト査証推薦状」が発行されます。現地コーディネーターと弊社にお送りください。
- 推薦状を含むすべての必要書類をお預かりでき次第、弊社で申請手続きを開始いたします。現地通貨での実費納付につきましては現地にて弊社がお支払いいたします。
- e-visa取得完了後、PDFデータにてe-visaデータをお渡しいたします。
e-visa取得後、機材リストとe-visaをメールで大使館に送付していただきます。後日、署名・押印されたものがメディア法人(申請者の所属先)へ返送されます。ご入国の際は、取得したe-visaと、機材リスト、ジャーナリスト査証推薦状をご持参ください。
取材・撮影ビザ(C5ビザ)の必要書類
以下は、C5ビザ申請のための主な必要書類です。
- 有効期限が申請時点から6か月以上あるパスポート
- 最近1年以内に撮影されたカラー顔写真
- プレスカード(記者証)
- 以下のいずれかの書類
- 政府機関からの招待状または証明書
- 取材対象者が承認したインタビュー記録文書
- インドネシア国外にあるインドネシア政府代表機関が発行する、インドネシアでの取材計画に関する声明書
※こちらが大使館からの「ジャーナリスト査証推薦状」にあたります
- 在京インドネシア大使館に提出するレター
保証人について
原則として、本ビザの申請に保証人(スポンサー)は不要です。
ただし、各種書類作成およびジャーナリストの派遣・受け入れにあたり、インドネシアにおけるコーディネーター(インドネシア文化省に登録されている企業)や、ビザの申請者が所属する報道機関やメディア法人の協力が必要です。
注意事項
- C5ビザは、発行日から90日以内に入国しない場合は無効になります。
- 滞在可能期間は入国日から起算してお考えください。
- 入国後に発行される滞在許可証のデータは、必ず保管をお願いします。
- C5ビザについては、省庁横断の審査委員会が設置され、取材計画や訪問先等を詳細に確認されます。審査が厳しく、申請から発給まで時間がかかります。
過去に問題が起きたケース(一般事例)
取材の対価として現地企業から報酬を受け取り、不法就労扱いに
ケース:
C5ビザで入国し、海外メディア向けの取材活動を行っていたが、現地企業から「協力費」「取材協力金」名目で金銭を受領していたことが発覚。インドネシア国内の法人からの対価受領と判断され、不法就労に該当した。
教訓:
- C5ビザでは、インドネシア国内の個人・法人からの報酬、謝礼、協力金等の受領は禁止されている。
- 名目が「謝礼」「協力費」「経費補助」であっても、実質的に対価と判断されるリスクがある。
- 費用負担や金銭の流れは、必ず国外の雇用主・媒体側で完結させる必要がある。
- 違反が確認された場合、ビザ取消・強制送還・再入国禁止(ブラックリスト)の可能性あり。
撮影内容が「映画制作」に該当し、別許可が必要と指摘された
ケース:
C5ビザで入国後、ドキュメンタリー風の映像を撮影。長期間・組織的な撮影体制や機材規模から、「映画制作に該当する活動」と判断され、追加許可なしでの活動が問題視された。
教訓:
- C5ビザでは、映画制作や、ジャーナリズム以外の特定の目的を持つ撮影活動は別途許可が必要となる場合がある。
- ドキュメンタリーやシリーズものは、報道との線引きが難しい。
- 事前に撮影内容と規模を整理し、必要な許可の有無を確認することが重要。
招待状・取材証明書の不備で延長申請が却下された
ケース:
C5ビザで入国後、滞在延長を申請したが、提出した招待状や取材証明書の内容が不十分と判断され、延長が認められなかった。
教訓:
- C5ビザの延長では、取材活動が継続している合理的理由の証明が重要。
- 書類の日付、署名、発行元の明確性が重視される。
- 不備があると、滞在許可を延長できない、または早期出国を求められる可能性がある。
よくある質問と回答
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滞在期間の延長を忘れた場合、どうなりますか?
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滞在期間を超えて滞在した場合はオーバーステイとなり、1日あたり100万ルピア(1ルピア=0.0093円で約9,340円)以上の罰金が科されます。さらに、将来的なビザ申請に悪影響を及ぼす可能性もあります。
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C5ビザでは取材活動以外にどのような活動ができますか?
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C5ビザはジャーナリズム活動(取材)が主目的ですが、滞在中に観光や友人・家族訪問も可能です。ただし、インドネシア国内で商品やサービスの販売、個人や法人からの報酬・給与の受領は一切禁止されています。
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C5ビザの対象者は誰ですか?
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C5ビザの対象は、インドネシアでジャーナリズム活動を行う外国人ジャーナリストです。原則、メディア法人に所属している必要があり、また、インドネシア側にもコーディネーター企業を有する必要があります。







