インドネシア現地視察準備の完全ガイド

公開
2025/03/28
更新
2025/03/28
この記事は約12分31秒で読めます。

インドネシアは東南アジアのなかでも、特に経済規模の大きな国の一つです。その活気ある市場や豊富な資源を目の当たりにしようと、多くの日本企業が現地視察に訪れています。幅広い業種において現地視察はビジネスチャンスを発掘する重要なステップとなります。

しかし、日本とは異なる制度や文化、習慣があるため、事前の準備なしに訪問すると思わぬトラブルに見舞われることもあるでしょう。

この記事では、インドネシア視察を成功させるために必要な情報を、実体験を含めながらわかりやすくまとめました。ビザ申請から現地での過ごし方まで、これさえ読めばインドネシア視察の不安が解消されること間違いなしです。

【補足】
円表記は2025年3月20日のレート(1ルピア=0.0090円、1ドル=148.60円)で換算したものです。

インドネシアへの現地視察の手配を
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現地視察の方法

インドネシアへの視察方法は大きく分けて「パッケージ視察」と「個人視察」の2つがあります。どちらを選ぶかで準備や現地での体験が大きく変わるので、まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。

パッケージ視察の特徴

パッケージ視察とは企業や団体が「ある程度の行程が定まった視察ツアー」を提供しているものです。現地に精通したコーディネーターが全行程をサポートしてくれるため、初めてインドネシアを訪れる方にとって心強い味方となります。通訳サービスが含まれていることも多く、言語の壁を感じずに視察に集中できるのが最大の魅力です。

費用は個人視察より高くなりがちですが、工場や企業訪問のアポイントメント代行や移動手段の手配を任せられるため、時間を有効活用できます。

個人視察の特徴

「自分のペースで視察したい」「コストを抑えたい」という方には個人視察がおすすめです。スケジュールを自由に調整できるため、興味のある企業や地域に時間をかけて訪問することができます。

ただし、個人視察を成功させるためには、信頼できる現地通訳の確保が不可欠です。インドネシア語と日本語が堪能な通訳者を事前に手配しておくと、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

また、各所への訪問計画は、十分に余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。特にジャカルタなどの都市部では、渋滞事情を考慮する必要があります。日本と同じ感覚でアポイントを詰めてしまうと、「半分しか消化できなかった」という事態もあり得ます。

個人視察でも事前の準備さえしっかりしていれば、パッケージ視察に劣らない成果を上げられます。そのためのサポートを弊社で行っているので、現地視察を予定されている企業様はこちらからお問い合わせください。

インドネシアへの現地視察についてもっと情報が必要な方へ
(クリックすれば読みたい記事へ移動できます)

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インドネシアへ向けた現地視察準備の完全ガイド

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インドネシアの現地企業を視察する際の注意点

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ジャカルタに現地視察に行く際のおすすめホテル

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ジャカルタに現地視察に行く際のおすすめ飲食店

情報が足りなければ、こちらからご連絡をいただければ必要な情報を共有させていただきます。インターネットで1週間や1ヶ月時間を使って調べるよりも、弊社の進出専門家と30分お話いただくだけで、意外と簡単にお悩みが解決できたりするのでおすすめです。

ビザの種類と選び方

インドネシアへの渡航目的によって、必要なビザは異なります。間違ったビザで入国すると、最悪の場合は入国拒否や強制送還になる可能性もあるため、しっかり確認しておきましょう。

観光目的の場合(Visa on Arrival / VOA / B2)

観光目的でインドネシアを訪れる場合は、Visa on Arrival(VOA)を取得するのが一般的です。このビザは30日間の滞在が可能で、入国時に空港で簡単に取得できます。また事前にオンラインで手配することも可能です。費用は500,000ルピア(約4,500円)で、パスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。

ただし、VOAは元々観光や休暇目的のみを対象としているビザのため、活動内容は制限されます。

【VOAで可能な現地活動】
観光、家族訪問、乗り継ぎ、会議への参加、展示会訪問(出展はNG)、商品購入、治療、政府から依頼された業務

詳しくは以下の記事をご参照ください。

ビジネス目的(工場訪問)の場合(C2 / 旧B211Aビザ)

工場訪問を行う場合は、C2ビザを取得するのが望ましいでしょう。

2024年の制度改定によりVOA/B2ビザでも工場訪問は可能ですが、実際にはイミグレーションの判断によりC2ビザが求められる場合もあります。

C2ビザは60日間滞在可能で、延長すれば最大180日まで滞在できます。ただし、事前に申請が必要なため、遅くても渡航の2週間以上前から準備を始めることをおすすめします。

C2ビザの申請には、インドネシア企業からの招聘状、往復航空券予約確認書、パスポートコピー、証明写真などが必要です。オンラインで申請できますが、招聘状の取得に時間がかかる場合もあるため、余裕をもって準備しましょう。

C2ビザの取得については以下の記事もご参照ください。

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電子税関申告書(e-CD)の事前登録

インドネシア入国の際に必要なこととしてあまり知られていないのが、電子税関申告書(e-CD)です。

登録方法は非常に簡単で、公式サイトにアクセスして登録します。個人情報、旅程情報、持ち込み品の情報を入力し、QRコードを取得したら完了です。このQRコードは入国時に税関で提示する必要があるため、スクリーンショットを保存するか印刷しておきましょう。

登録は、フライト出発3日前から入国当日までの間に行うことができます。特に申告が必要な項目として、1億ルピア(約90万円)相当以上の現金、課税対象となる高額品、規制品目などがあります。正確に申告することで、スムーズな入国手続きが可能になります。

蛇足ですがスカルノハッタ国際空港では到着場から荷物受け取りレーンに渡り、e-CDのサイトのQRコードが配置されています。準備ができていない場合はこのQRからアクセスし、荷物を待つ間に申告することも可能です。

電子税関申告書(e-CD)

ここまで記事をご覧いただいて何かご不明点や疑問点があれば、下記よりご質問ください。
一両日中にご返信をさせていただきます。

税関の注意点

インドネシアの税関は比較的厳しく、さらに担当者によって判断が異なる場合があります。持ち込み品によっては高額な関税を課せられたり、最悪の場合は没収されたりすることもあります。トラブルを避けるために、以下の点に注意しましょう。

持ち込み禁止商品と対処法

インドネシアでは、麻薬・向精神薬、武器・爆発物、ポルノグラフィー、不法な医薬品、著作権侵害品などの持ち込みは禁止されています。これらの品目を持ち込もうとした場合、法的措置の対象となる可能性があるため、絶対に避けてください。

また、一見問題なさそうに見える商品でも注意が必要です。例えば、アルコール類は個人使用で1リットルまで免税ですが、それ以上は数百%という高額な関税がかかります。お土産で持ち込む場合は最小限にしておきましょう。

他に注意が必要なのが高級ブランド品です。未開封・箱付きの新品は商用目的と疑われることがあります。弊社で見聞きした例として、新品の高級時計を持参した際に関税を請求されたケースがありました。対策としては、高額品は開封して使用感を出す、保証書・箱は別にするか、日本で保管するなどの工夫が効果的です。

持ち込み制限商品の最新情報

2024年5月のJETROレポートによると、現在インドネシアで持ち込み制限がある主なものは以下の3点です。

  1. 紙巻きたばこ200本(または葉巻25本、カットたばこ100グラム)まで持ち込み可
  2. アルコール飲料1リットルまで持ち込み可
  3. 対象となる手荷物はFOB価格で500ドル(約7万5,000円)までを免税とし、超過分は輸入関税10%や付加価値税(VAT)などを徴収する

ただし上記はあくまでも「個人利用」と判断される場合のみです。あまりに大量に持ち込んだ場合は「商用」と判断される場合もあるためご注意ください。

混雑時の税関審査は簡易的な検査で通過することも多いものの、ランダムに厳しくチェックされることがあります。リスクを減らすために申告すべきものは正確に申告し、持ち込み制限品は最小限にしておくことをおすすめします。


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現地視察時の豆知識

続いて、インドネシアでの滞在を快適にするための豆知識をご紹介します。現地で時間やお金を無駄にしないため、ぜひ参考にしてください。

空港でのタクシー選びのコツ

インドネシアの空港に到着したら、まず気になるのが市内へのアクセス方法です。最も安全で確実なのは、ブルーバード(Blue Bird)タクシーを利用することです。ブルーバードは最も信頼性が高いタクシー会社で、メーター制を採用しているため、ぼったくりの心配がありません。

空港では専用カウンターでバウチャーを購入するのが最も安全です。カウンターは2025年3月時点では到着ロビーを出た場所にあり、そこで行き先を伝えるとチケットが発行されます。

料金はメーター制に加えて高速道路料金+αがかかりますが、空港からジャカルタ市内の中心部まで30~40万ルピア(約2,700~3,600円)程度と、日本のタクシー料金と比べるとかなりリーズナブルです。

また、ブルーバードが並ぶタクシー乗り場で個別に依頼することもできます。タクシー乗り場で番号札が発行されるので、順番が来るまで待ちます。ただし番号はインドネシア語で読み上げられるため、近くのスタッフに目視で番号を伝えておいた方が良いでしょう。乗り場で手配した場合、メーター使用を確認することも重要です。

注意点としては、正規ブルーバード以外の客引きには絶対に応じないことです。見知らぬ人に声をかけられてもきっぱり断り、必ず正規のブルーバードカウンターか乗り場を利用しましょう。「擬態」のようにブルーバードに似せたタクシーも存在しますので、ご注意ください。

Wi-FiとeSIMの賢い利用法

インドネシアでのインターネット環境は、都市部であれば比較的安定しています。最も手軽なのは、空港でSIMカードを購入する方法です。Telkomsel、XL、Indosatなどの主要キャリアのカウンターがあり、30日間のデータ通信パッケージが15~20万ルピア(約1,350~1,800円)程度で購入できます。購入の際はパスポートの提示が必要です。

最近では、eSIMも便利なオプションとなっています。Airalo、Holafly、Mayaなどのサービスを利用すれば、出発前にオンラインで購入しておくことができます。これなら、到着後すぐにインターネットに接続できるので、特に初めての方にはおすすめです。

ホテルのWi-Fiも利用できますが、セキュリティ上の理由からVPNの利用も検討しておくと安心です。特に機密性の高いビジネス情報をやり取りする場合は、必ずVPNを使用することをおすすめします。

なお、現地視察の場合はないとは思いますが、90日以上滞在する場合はスマートフォンのIMEI登録が必要となります。

電源/コンセントの互換性

インドネシアのコンセントは、日本とは異なるタイプを使用しています。主にCタイプが使われており、日本のAタイプのプラグは使用できません。必ず変換プラグを持参しましょう。

また、電圧も220Vと日本の100Vとは異なるため、日本の電化製品を使用する場合は変圧器が必要です。スマートフォンやラップトップなどの充電器は、多くの場合100-240V対応になっていますが、事前に確認しておくことをおすすめします。変圧器が必要な機器を持参する場合は、日本出発前に準備しておきましょう。

現金とクレジットカードの使い分け

インドネシアの通貨はインドネシアルピア(IDR)です。10万ルピア札(約900円)や5万ルピア札(約450円)を主に使用します。両替は空港よりも市内の両替所の方がレートが良い傾向にあります。

クレジットカードは、VISAとMastercardが広く使用可能です。JCBとAmerican Expressは高級ホテルや一部店舗でのみ使えることが多いため、VISAかMastercardを持参することをおすすめします。

最近では、QRIS(インドネシア統一QRコード)などのキャッシュレス決済も普及しています。海外からの短期滞在者でも、Gopay、OVO、DANAなど専用のアプリを使ってQRISで支払うことが可能です。

移動に便利なアプリ

インドネシアでの移動には、スマートフォンアプリを活用するのが便利です。特におすすめなのが「Grab」です。配車サービスだけでなく、フードデリバリーや決済まで一括で利用できる便利なアプリで、日本語表示にも対応しています。

同様のサービスとして、先ほど紹介したGopayを提供する「Gojek」も、現地で広く利用されています。現地最大手の配車・デリバリーアプリで、多くのインドネシア人が利用しています。また、ブルーバードタクシーも専用アプリがあり、安心して利用できます。

繰り返しますが、インドネシアの都市部、特にジャカルタの交通渋滞は世界的にも有名で、移動時間の予測が難しいため、余裕をもったスケジュール調整を心がけましょう。

服装のマナーと気候対策

インドネシアは高温多湿の気候ですが、ショッピングモールやオフィスビルは極端にエアコンが効いていることが多いため、服装選びには注意が必要です。現地視察におけるビジネスシーンでは、男性は長袖シャツ+スラックス(ジャケット持参推奨)、女性はブラウス+スカートまたはパンツスーツが基本です。スーツが必要ないシーンでも、羽織ものを持参するのがおすすめです。

また、高級レストランではハーフパンツやビーチサンダルが禁止されていることがあるため、食事の予定がある場合は事前に確認しておきましょう。

イスラム教施設を訪問する予定がある場合は、肌の露出を避ける服装を心がけましょう。女性は肩やひざが隠れる服装を用意してください。

時差への対応

インドネシア(ジャカルタ)は日本との時差が-2時間です。つまり、日本が15時の場合、インドネシアは13時になります。比較的小さい時差ではありますが、ビジネスミーティングの時間を設定する際には注意が必要です。

また、インドネシア国内には複数の時間帯があることも知っておくと便利です。ジャカルタやジャワ島はWIB(インドネシア西部時間)、バリ島やスラウェシ島などはWITA(インドネシア中部時間、WIB+1時間)、パプアなどはWIT(インドネシア東部時間、WIB+2時間)となっています。

時差対策としては、到着後すぐに現地時間に合わせた生活リズムを心がけることをおすすめします。また、特に重要なミーティングなどは、到着日の翌日以降に設定するのが無難です。

基本的な言葉と会話のコツ

インドネシア語の基本的な挨拶や表現を覚えておくと、現地の人々との距離が縮まります。例えば、「こんにちは(昼の挨拶)」は「Selamat siang (スラマッ シアン)」、「ありがとう」は「Terima kasih (トゥリマ カシ)」、「いくらですか」は「Berapa harganya? (ブラパ ハルガニャ?)」、「はい/いいえ」は「Ya/Tidak (ヤー/ティダッ)」などです。

筆者の経験では、現地の方は外国人が少しでもインドネシア語を話そうとする姿勢を非常に好意的に受け止めてくれます。簡単な挨拶だけでも覚えておくと、相手との関係構築に役立つでしょう。

とはいえ、ひとたび会話が始まると、通訳の出番となります。インドネシアでは、都市部のビジネスシーンでは英語も通じることが多いものの、工場や地方では英語が通じないことも珍しくありません。重要なビジネスミーティングでは、通訳を雇うのが確実です。特に専門用語や細かい内容を伝える場合は、通訳の質が成果を左右します。

治安状況と安全対策

インドネシアの治安は場所と時間帯によって大きく異なります。昼間のショッピングモールなどの商業施設は比較的安全ですが、夜間の一人歩きは避けるべきです。また、スリや置き引きには常に注意が必要です。特に人混みでは、貴重品の管理に気を配りましょう。

移動の際は、前述のブルーバードタクシーなどの正規タクシーを利用するのが安全です。路上で客引きをしているタクシーは避けるようにしましょう。

地域によっても治安の差があります。主要都市の観光客・ビジネス客向けエリアは比較的安全ですが、地方都市や知らない地域に行く場合は、事前に情報収集をしっかりと行っておくことが大切です。外務省の海外安全情報やホテルのコンシェルジュなどから最新情報を得ることをおすすめします。

安全対策として、パスポートのコピーを別に保管する、高価な装飾品の着用は控える、多額の現金を持ち歩かないなどの基本的な注意点を心がけましょう。路上でスマートフォンを操作したり、飲食店の食卓に財布やスマートフォンを置いたりするのも避けてください。

食事の楽しみ方と注意点

インドネシア料理は、スパイスを効かせた独特の味わいが特徴です。ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)やサテ(鶏肉などの串焼き)、ガドガド(野菜サラダ)など、日本人の口にも合う料理が多くあります。

ただし、衛生面には注意が必要です。特に初めてインドネシアを訪れる方は、ホテルやショッピングモール内のレストランを利用するのが安心です。屋台は現地の味を楽しめる一方で、胃腸の弱い方は注意が必要です。

また、生水や氷は避け、ミネラルウォーターを選ぶようにしましょう。特に屋台や路上の店では、氷や生野菜に注意が必要です。

食事のマナーとして、インドネシアはイスラム教徒が多いため、ビジネス会食をする場合は豚肉やアルコールへの配慮が必要です。また、左手は不浄とされるため、食事や物、現金などの受け渡しは右手を使うようにしましょう。ビジネス食事会では、基本的に現地の相手に合わせるのがマナーです。

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緊急時のガイド

どんなに準備をしていても、海外では予期せぬトラブルが発生することがあります。そんな時のために、緊急時の対応方法を知っておくと安心です。

パスポート紛失時の対応

パスポートを紛失した場合は、冷静に対応することが大切です。まずは最寄りの警察署で紛失届を提出し、その後、在インドネシア日本大使館で「渡航書」を申請します。

在インドネシア日本大使館は、ジャカルタ市内のM.H. Thamrin通り24番地にあります。緊急時の連絡先は+62-21-3192-4308です。

渡航書の申請には、警察届出書、証明写真、身分確認書類などが必要です。早めに大使館に連絡し、必要書類を確認しておくことをおすすめします。なお、渡航書は日本への一時帰国のみに使用可能で、他国への渡航には使用できません。

医療機関の利用方法

体調不良や怪我をした場合に備えて、信頼できる病院の情報を把握しておきましょう。ジャカルタであれば、Siloam Hospital(日本人用窓口あり)、DYMメディカルクリニック(日本語通訳あり)、J-CLINIC(日本語通訳あり)などが日本人に対応しています。

病院を受診する際は、パスポート、海外旅行保険証、クレジットカードを持参しましょう。特に高度な医療を受ける場合は、デポジットとして数百万ルピア(数万円)を請求されることもあります。

ちなみに、現地で薬局を利用する際は、「Apotek(アポテック)」という看板が目印です。一般的な薬であれば、薬剤師に症状を伝えることで適切な薬を勧めてもらえますが、重要な薬は日本から持参することをおすすめします。

必携の常備薬

短期間の現地視察であっても、食事や水の変化に敏感な方は、胃腸薬(下痢止め、整腸剤)を用意しておくのがおすすめです。また、解熱鎮痛剤や絆創膏、消毒液なども、いざという時に役立ちます。持病がある方は、必ず十分な量の常備薬を持参し、可能であれば英文の処方箋も用意しておくと安心です。

インドネシアの気候は高温多湿なため、現地ではこまめな水分補給を忘れずに行いましょう。

海外旅行保険の選び方

安心してインドネシア滞在を楽しむためには、適切な海外旅行保険に加入することが重要です。クレジットカードに付帯している保険でも基本的な事柄はカバーされますが、補償内容が限定的な場合が多いため、内容を確認しておくことをおすすめします。

特に治療費は数百万円程度が上限のことが多く、救援者費用やキャンセル料が対象外の場合もあります。そのため、重要な出張や長期滞在の場合は、追加で保険に加入することをおすすめします。

推奨される保険の補償内容としては、治療・救援費用が3,000万円以上、携行品損害が10~30万円程度、賠償責任が1億円程度、航空機遅延費用などが含まれていると安心です。また、緊急医療搬送サービス付きの保険を選ぶと、いざという時に迅速な対応が可能です。

保険会社の中には、24時間日本語対応のコールセンターを設けている会社もあります。緊急時に日本語で相談できるのは非常に心強いので、保険会社選びの時は確認してみてください。また、キャッシュレス診療対応病院を案内してくれるサービスや、緊急時の各サービスの手配サポートがある保険会社を選ぶと便利です。

まとめ

インドネシア現地視察の成功には、事前の準備が何よりも大切です。この記事で紹介した情報を参考に、ビザの選択から現地での過ごし方まで、しっかりと計画を立てましょう。特に、ビザの種類選択、税関申告、現地での移動手段の確保は重要なポイントです。

また、食事や治安面には注意を払い、緊急時の対応方法を把握しておくことで、トラブルなく有意義な視察を実現できます。

インドネシアは素晴らしいビジネスチャンスに溢れた国です。この準備ガイドを参考に、実りあるインドネシア視察となることを願っています。

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インドネシアでの新規ビジネスに関わる方へ

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どのような進出形態を検討していても、その進出方法だけに固執はしないでください。進出ハードルが高いインドネシアでは、リスクを管理して慎重にステップを踏みながら進出することをおすすめしています。

*上記のサービス名をクリックすれば詳細ページまで移動します。

インドネシアの工場訪問に必要なビザは何ですか。

工場訪問を行う場合は、C2ビザを取得するのが望ましいでしょう。2024年の改定によりVOA/B2ビザでも工場訪問は可能ですが、実際にはイミグレーションの判断によりC2ビザが求められる場合もあります。

インドネシアへの持ち込みが制限されているものは何ですか。

持ち込み品については、紙巻きたばこ200本(または葉巻25本、カットたばこ100グラム)まで持ち込み可・アルコール飲料1リットルまで持ち込み可などの制限があります。

インドネシアでおすすめのタクシー会社は何ですか。

最も安全で確実なのは、ブルーバード(Blue Bird)タクシーです。空港には配車を頼めるカウンターがあります。また、直接タクシー乗り場で手配する方法もあります。

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