コンテナ取扱量前年比15%増、スマラン港コンテナターミナルのインフラ拡大計画

公開
2025/12/19
更新
2026/01/01
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インドネシア中部ジャワ州に位置するTanjung Emas(タンジュン・エマス)港、通称「スマラン港」は、近年著しい成長を遂げています。例えばコンテナターミナルでは、2024年のコンテナ取扱量が前年比15%増を記録し、地域の物流ハブとしての存在感を強めています。

はじめに

スマラン港は、インドネシアの中部ジャワ州における主要な国際港湾であり、物流や観光の拠点として重要な役割を担っています。2024年にはコンテナ取扱量が大きく増加し、その成長を支えるためのインフラ整備も進行中です。

そこで本記事では、スマラン港の、最新の取扱実績や今後予定されているインフラ拡張計画についてご紹介します。

数字でみるスマラン港

スマラン港、コンテナ取扱量前年比15%増

国有港湾運営会社Pelindo(ぺリンド)の子会社で、コンテナターミナルの運営を行うPT Pelindo Terminal Petikemas(ペリンド・ターミナル・ペティケスマス)によると、スマラン港内のコンテナターミナルの取扱量は2024年、前年比15%増の89万5,904TEUとなりました。2020年と比べると、24.9%増加しています。

このうち、輸出入コンテナは前年比13%増の76万6,914TEU、国内取引向けは24%増の12万8,990TEUでした。輸出入の取扱量がほぼ均衡しているのが特徴的で、輸出が38万5,224TEU、輸入が38万1,689TEUとなっています。

コンテナ取扱量の増加の背景には、台湾(14%増)、アメリカ(26%増)、ドイツ(21%増)、中国(15%増)など主要市場への輸出の急増があります。また、中部ジャワ州やジョグジャカルタ州内の工業団地の成長も一因とみられます。主要な輸出品は、家具や履物です。

スマラン港コンテナターミナル、インフラ拡大計画

コンテナ取扱量の急増に対応するため、スマラン港は、コンテナターミナルの拡張計画を進めています。海側では船の停泊能力を高め、陸側では保管スペースを確保することで、全体の混雑回避を目指します。

まず2025年には、コンテナターミナルの船舶接岸をサポートするため、150mの新しい外洋用桟橋の運用が始まります。この拡張には、港湾用移動式クレーン2基の追加や、コンテナヤードの増設も含まれています。

さらに、2026年には、新たなコンテナ用岸壁クレーンの導入と、桟橋や積み上げヤードの再整備も進められます。こうした再活性化プロジェクトにより、スマラン港のコンテナ取扱量は、2029年までに120万TEUに達する見込みです。

中部ジャワ州はこれらの拡張工事をスマラン港の再活性化プロジェクトと位置付け、運輸省および運営会社と協力して進めています。拡張工事によってより大型の貨物船の往来が可能になり、企業が東ジャワ州スラバヤのTanjung Perak(タンジュン・ぺラッ)港など中部ジャワ州外の港を経由しなくても、製品を出荷できるようになることが期待されています。

参考:

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映像でみるスマラン港

豪華客船の寄港

スマラン港に豪華客船が寄港

スマラン港にはコンテナターミナルだけではなく、旅客ターミナルもあります。地元の人々が利用するほか、海外からの客船も受け入れ、中部ジャワ観光の入り口としての役割を担っています。

こちらの動画は、2025年4月15日、バハマ船籍の国際クルーズ船「MSセブンシーズボイジャー号」が、625名の観光客と451名の乗組員を乗せてスマラン港に寄港した時の様子です。スマラン港に寄港する客船の乗客は主に、ジョグジャカルタ郊外のボロブドゥール寺院、スマラン南部のゲドン・ソンゴ寺院など、中部ジャワの様々な歴史的観光地や景勝地を訪れるバスツアーに参加します。

高潮の被害

スマラン港の高潮の被害

2025年5月23日、スマラン港周辺が高潮による浸水被害を受けました。防波壁として設置されていたパネルブロックの壁が20mに渡り決壊したことが原因で、港の西部が第1ゲートまで数十センチ浸水しました。港の作業員たちは現場から一時避難しましたが、貨物の積み下ろしや旅客サービスは通常通り実施されたとのことです。

スマラン港では以前から、浸水対策や排水インフラの不足が指摘されてきました。そのため、桟橋のかさ上げ工事が2026年以降の予定で計画されています。

発展が期待されるスマラン港

スマラン港は、貿易の活性化および中部ジャワ州における工業団地の成長を背景に、コンテナ取扱量の大幅な増加を遂げています。これに対応する形で、港湾設備の拡張や再活性化プロジェクトが着実に進められており、2029年には年間120万TEUの取扱能力が見込まれています。

さらに、観光拠点としての機能も強化されており、国際クルーズ船の寄港も地域振興に貢献しています。

スマラン港の今後の展開は、中部ジャワ全体の経済成長にとっても極めて重要なカギとなるでしょう。

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