インドネシアのビジネス以外のシングルe-visa

公開
2025/05/01
更新
2025/05/12
この記事は約4分32秒で読めます。

ビジネス以外のシングルe-visa(C1、C2、C6、C9など)は、観光、家族訪問、ボランティア、語学研修など、ビジネス目的以外でインドネシアに短期滞在するための電子査証(e-visa)です。

2023年10月より発令されました新たなvisa区分に付きまして、シングルe-visaに付きましては、従来のB211A・B211Bから下記のインデックスへ変更となりますご注意下さい。

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ビジネス以外のシングルe-visaの主な特徴

  • スポンサーが必要:C2・C6・C9などのビザでは、インドネシア国内の個人・団体・教育機関からの招聘状(sponsorship letter)が必須です。C1(観光)についてはスポンサー不要。
  • オンライン申請:すべてのビザはインドネシア移民局のe-VISAポータルからオンラインで取得可能です。代理店を通じた申請も一般的です。
  • 滞在可能日数:最長60日間のシングルエントリー(単回入国)が基本です。出国するとそのビザは無効になります。
  • 労働禁止:いずれのビザでも報酬を得る労働活動(給与取得など)やビジネス行為は禁止されています。違反すると強制送還やブラックリスト入りのリスクがあります。
  • 延長の可否:多くの非ビジネスCビザは延長不可です。ただしC6・C9は、特定条件下で一部延長が認められる可能性があります(要確認)。
  • 入国期限あり:発給日から90日以内に入国しないとビザは失効します。発給後すぐに旅程を確定させることが望ましいです。
  • 再入国不可:すべてシングルエントリーのため、一度インドネシアを出国すると同じビザでは再入国できません。再入国には再申請が必要です。
  • 活動目的の一致が必要:申請時に記載した活動内容と、現地での実際の行動が一致していることが重要です。活動の内容が異なると入国時に問題になる場合があります。
  • 空港での質問に備える:入国審査時には訪問理由や滞在先、招聘者との関係などを聞かれるため、説明が一貫していることが大切です。準備不足は入国拒否の原因になり得ます。

インドネシアへの現地視察の情報が必要な方へ
(クリックすれば読みたい記事へ移動できます)

01

インドネシアへ向けた現地視察準備の完全ガイド

02

インドネシアの現地企業を視察する際の注意点

03

ビジネスシングルのビザの話(C2/C11/C17/C19/C20など)

04

ビジネスマルチプルのビザの話(D2/D4/D12/D17など)

情報が足りなければ、こちらからご連絡をいただければ必要な情報を共有させていただきます。インターネットで1週間や1ヶ月時間を使って調べるよりも、弊社の進出専門家と30分お話いただくだけで、意外と簡単にお悩みが解決できたりするのでおすすめです。

ビジネス以外のシングルe-visaの費用

INDEX 目的 滞在期間 取得日数目安 料金
C1 観光、家族訪問、乗り継ぎ 30日 約2〜3営業日 60,000円
C3 治療 65,000円
C5 ジャーナリスト活動 80,000円
C6 社会貢献活動 80,000円
C7/C8 芸術文化活動、スポーツ活動 80,000円
C9 研修、トレーニング、見学 80,000円
C14 映画撮影 要ご相談
C21 裁判のための招集 80,000円

手続きの流れ

e-visa申請代行手続きの、お申込から取得までの流れは下記の通りとなります。

  1. e-visa申請代行申込フォームより必要事項を御入力頂き、送信ボタンを押して下さい。
  2. 申込内容の確認後、必要書類をご案内致しますのでご用意頂き、PDFデータにてお送り下さい。
  3. 身元保証人様or受入先団体御担当者様に現地での必要書類をご案内しお預かり致します。
  4. 渡航者様・身元保証人様or受入先団体様の必要書類をお預かり出来次第、申請手続きを開始致します。現地RP通貨での実費納付につきましては現地にて弊社がお支払い致します。
  5. e-visa取得完了後、PDFデータにてe-visaデータをお渡し致します。e-visa発行日から90日以内にインドネシアに入国が必要となります。
  6. 入国後、ITK(滞在許可)をデータ送信致します。

ここまで記事をご覧いただいて何かご不明点や疑問点があれば、下記よりご質問ください。
一両日中にご返信をさせていただきます。
インドネシアのビザ関連のご質問であれば何でも構いません。

必要書類

渡航者様に御用意を頂く必要書類

  • パスポート個人情報記載ページのカラーコピーデータ(残存期間要12ヶ月/写真撮影の画像は不可)
  • 3ヶ月以内に撮影した証明写真データ(4×3cm・背景色の指定無し・襟付き着用にて撮影)
  • 渡航者様の口座情報(残高要2,000USD相当/表紙・次頁見開き・直近3ヶ月の最終残高が記載されている頁)
  • E-ticketカラーコピー(往復)

*e-visa申請に際し、パスポート残存期間12ヵ月が必要となります。
*現地入国管理局より追加必要書類を求められる場合も御座いますので、予め御了承下さい。

身元保証人様or受入先団体様からの必要書類

  • ビザ種別によって異なりますので、詳しくはこちらのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

*身元保証人様or受入先団体様からの必要書類に付きましては、弊社現地スタッフにて対応の上、受入先企業様よりお預かり致します。

注意事項

  • 発行日から起算して90日以内に入国をする必要が御座います。
  • 滞在可能期間は入国日から起算してお考え下さい。
  • インドネシアから出国をした時点でビザは失効致します。
  • 60日を超える滞在を希望される場合、現地にて延長更新手続きが必要となります。詳しくはこちらのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
  • 入国後に発行されるITK(滞在許可証)はデータにて保管をお願いします。

過去に問題が起きたケース

C2ビザで「恋人訪問」→実際は同棲+無許可労働

  • 概要:日本人女性がC2(社会文化訪問)ビザでインドネシア人の恋人宅を訪問。しかし現地でカフェの手伝い(レジ業務など)をしていたことがSNSで発覚。
  • 問題点:報酬の有無にかかわらず労働と見なされる行為だった。
  • 結果:滞在中に移民局により摘発 → 強制送還+6か月の入国禁止。

C9ビザで語学学校に在籍 → 実際は通っていなかった

  • 概要:ある外国人がC9(短期就学)ビザで語学学校の証明書を使って申請し入国。だが実際には授業にほとんど参加せず、他都市を観光。
  • 問題点:申請時と実態の乖離。一部活動が不明瞭。
  • 結果:学校側の監査で発覚 → 当局が調査 → ビザ無効で出国命令。

C6ビザでのボランティア → 実際は教会での説教活動

  • 概要:欧州からの宣教師がC6(社会活動・宗教目的)ビザで入国。現地教会で毎週の説教を実施。
  • 問題点:宗教活動の範囲を逸脱。インドネシアの一部地域では布教・宗教勧誘行為は制限対象。
  • 結果:宗教省と移民局が介入 → 予定より早く出国+警告処分。

C1ビザでの長期滞在 → 実際は不法転職の準備

  • 概要:旅行者を装いC1(観光)ビザで滞在していたが、SNS上で「現地採用の面接」や「就職活動状況」を発信していたことが通報される。
  • 問題点:観光ビザ中に就労目的の活動は違反行為とされる場合がある。
  • 結果:空港で再入国拒否 → ブラックリスト登録(1年間の入国禁止)。

よくある質問と回答

C2ビザで恋人や婚約者の家に滞在できますか

可能です。ただし、現地からの招聘状(sponsorship letter)とKTPのコピーが必要です。また、滞在目的は「訪問」であり、同棲や就労は認められません。

Cビザでインドネシア国内を観光してもいいですか

C1ビザであれば問題ありません。C2やC6では主目的が「訪問」や「活動」であるため、観光のみの行動が多いと「目的外滞在」と見なされる恐れがあります。

C9ビザで短期語学学校に通っても、アルバイトしていいですか

できません。C9はあくまで学習活動のみが許可されたビザであり、アルバイトや職業訓練、実習は全て就労と見なされます。

C2ビザの延長はできますか

できません(原則)。かつては延長できた時期もありましたが、現在は基本的に延長不可の60日固定です。長期滞在を希望する場合は、他の長期滞在ビザを検討する必要があります。

Cビザでの入国は何回できますか

すべてシングルエントリー(1回限りの入国)です。出国するとビザは無効になります。再入国には新たな申請が必要です。

どんな理由で入国拒否されることがありますか

以下のような場合に入国拒否される可能性があります:
・招聘者情報の不備や虚偽
・滞在目的が不明確または口頭説明が矛盾
・過去の滞在中に違反歴あり
・滞在先・出国便の証明がない

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