インドネシアのディストリビューター(卸売業者)の役割や選定ポイントを解説

公開
2026/04/11
更新
2026/06/21
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インドネシアで自社商品を販売したいと考えたとき、多くの企業が最初に悩むのが「どのディストリビューター(卸売業者)と組むべきか」という点です。

ディストリビューターとは、商品を現地で仕入れ、小売店や取引先に流通させる役割を担う企業のことで、実際に売上を作るうえで重要な存在です。

特にインドネシアでは、地域ごとの物流や販売チャネルの違いが大きく、パートナー選びがそのまま販売成果に直結します。

本記事では、インドネシアのディストリビューターの基本的な役割から、ビジネスモデルの違い、探し方や選定時のチェックポイントまで、実務に役立つ形で整理して解説します。

目次
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  1. インドネシアで商品を売るために重要な「ディストリビューター(卸売業者)」
  2. ディストリビューター(卸売業者)の役割とビジネスモデル
  3. ディストリビューター(卸売業者)の探し方
  4. ディストリビューター(卸売業者)選定のポイント
  5. よくある失敗事例から学ぶディストリビューター(卸売業者)選び
  6. ディストリビューター(卸売業者)との連携で成果を出すポイント
  7. 映像でみるインドネシアのディストリビューター(卸売業者)
  8. ディストリビューター選びが「売れるかどうか」を左右する
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    インドネシアで商品を売るために重要な「ディストリビューター(卸売業者)」

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    ディストリビューター(卸売業者)とは

    インドネシアで商品を販売する場合、現地の流通主体にはいくつかの役割があります。

    大まかに分類すると、以下の3つです。

    • インポーター(輸入業者):輸入・通関・輸入規制対応の主体
    • ディストリビューター(卸売業者):国内流通・営業・販路開拓・在庫運用の主体
    • エージェント(販売代理店):代理として販売支援を行う主体

    本記事ではディストリビューターを便宜上「卸売業者」と訳していますが、インドネシアの制度上、卸売の担い手には、通常のディストリビューター(Distributor)のほか、単独販売権を持つディストリビューター・トゥンガル(Distributor Tunggal)、下位で流通を担うサブディストリビューター(Sub Distributor)などの形があります。

    ここではその中でも、日本企業の輸入品販売で中核になりやすいディストリビューターを中心に扱います。

    ディストリビューターとインポーターの違い

    インポーター(輸入業者)ディストリビューター(卸売業者)
    主な役割商品をインドネシアに輸入する商品を市場で売れる状態にする
    担当領域輸入手続き、通関、輸入規制対応営業、販路開拓、在庫管理、流通
    関わるタイミング商品が国内に入るまで商品が国内に入った後
    必要な要件API(輸入業者識別番号)などKBLI・流通関連の事業登録
    売上への影響直接的ではない(入口機能)非常に大きい(販売実行主体)
    商品の扱い自社で販売しない場合もある自社名義で販売する
    日本企業との関係輸入の実務パートナー販売・市場開拓のパートナー
    実務上の形態ディストリビューターを兼ねることが多いインポーター機能を持つ場合が多い

    インポーターは、輸入許可や税関対応、必要に応じた輸入承認など、主に「インドネシアに商品を入れる」部分を担います。

    一方、ディストリビューターは、その商品を「市場で売れる状態にする」ことが役割です。具体的には、販売先の開拓、既存チャネルへの配荷、在庫管理、営業、小売店や代理店との関係づくりなどが中心になります。

    【補足】
    インドネシアにおける「輸入業」は独立業種ではなく、「事業者が持つ輸入機能(役割)」です。つまり、インドネシアのインポーターは厳密には「自社の事業に関連する輸入を行う事業者」です。

    なぜディストリビューターが重要なのか

    インドネシアで商品が売れるかどうかは、商品の品質や価格だけでなく、誰がその商品を本気で動かすかに大きく左右されます。特にインドネシアは島しょ国で、地域差も大きく、物流や営業の実行力が売上に直結しやすい市場です。

    ディストリビューターの重要性は、例えば次のような点に表れます。

    • 在庫を適切に管理できるか
    • どの販売チャネルに強いか
    • 営業員が商品を優先的に売るか
    • 地方都市まで配送・展開できるか
    • 値崩れさせずに売れるか

    つまり、ディストリビューター選びは、単なる取引先選びではなく、自社商品の現地事業運営を誰に委ねるかを決める作業だといえます。

    インドネシア市場では、こうした流通構造や販売の仕組みを理解したうえで戦略を組み立てることが重要です。

    輸出ビジネスの詳細を検討する前に、インドネシア市場について分野横断的に全体像を把握しておきたいという方には、無料の「インドネシア進出ハンドブック」をご用意しています。こちらからダウンロードしてみてください。

    インドネシアで商品を売るにはディストリビューターは必須ですか?

    不要なケースもありますが、現地で安定して販売するためにはディストリビューターの活用が一般的です。特にインドネシアでは、物流や販路の地域差が大きく、自社単独で販売網を構築するのは難しいため、多くの日本企業が現地ディストリビューターと提携しています。

    インドネシア経済の魅力について

    ディストリビューター(卸売業者)の役割とビジネスモデル

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    ディストリビューターの役割

    インドネシアのディストリビューターの役割は、商品を仕入れて売ることだけではありません。ほかの主な役割としては、次のようなものが挙げられます。

    • 販売チャネルの開拓と管理
    • 小売店、卸先、代理店との関係構築
    • 在庫・配送・回収の運用
    • 営業計画や販促の実行
    • 必要に応じた市場情報のフィードバック

    ただし、すべてのディストリビューターが上記の役割をまとめて担えるわけではありません。「倉庫や配送機能に強みを持ち、営業は限定的または外部と連携する」など、それぞれの得手不得手や特徴があります。

    インドネシアで売上を伸ばすには、単に「扱ってくれる会社」を探すのではなく、自社商品をどのルートで、どの順番で、どう優先して売るかまで組み立てられる相手を見つける必要があります。

    ディストリビューターのさまざまなモデル

    ディストリビューターといっても、そのビジネスモデルは一様ではありません。インドネシアでは、自社で輸入から販売まで担う企業が多い一方で、輸入機能を持たず国内販売に特化する企業や、特定の業界・チャネル・地域に強みを持つ企業など、さまざまな形態が存在します。

    そのため、「ディストリビューターかどうか」だけでなく、どの機能を持ち、どこに強みがあるかまで見ておくことが重要です。簡単に分類すると、以下のようになります。

    インポーターを兼ねるか

    インポーター兼務型のディストリビューターは、自社でAPI(輸入業者識別番号)を保有し、輸入・在庫・販売までを担う、輸入品を取り扱うディストリビューターとして一般的な形です。

    一方で、他の輸入者やメーカーから仕入れ、国内販売に特化した国内仕入れ型のディストリビューターもあります。

    仕入れ先・取扱商品の特徴

    仕入れ先や取扱商品の特徴で便宜上分類すると、複数メーカーの商品を扱い、ポートフォリオで売上を作るマルチブランド型や、食品、医療、化粧品など特定分野に強みを持つカテゴリー特化型のディストリビューターがあります。

    流通・販売先の特徴

    流通・販売先の特徴に着目すると、モダントレード、伝統市場、業務用など特定販路に強いチャネル特化型や、ジャカルタ中心、ジャワ島内、地方都市など特定エリアに強みを持つ地域特化型といった分け方もできます。

    このように、ディストリビューターは「輸入するかどうか」だけでなく、「どの分野・チャネル・地域で売る力があるか」によって役割が大きく異なります。自社の商品に合ったパートナーを選ぶためには、単に規模や知名度だけでなく、これらの特徴を具体的に見極めることが重要です。

    インドネシアで優良なパートナーを効率的に探すのは難しいと思いますので、弊社の方でパートナー探しの支援もしております。こちらのサービス概要を参考にしてください。

    インドネシアのディストリビューターはどうやって探せばいいですか?

    JETROや在外公館の紹介、現地展示会への参加、既存ネットワークからの紹介などが代表的な方法です。オンライン検索でも候補は見つかりますが、実際の販路や営業力は分かりにくいため、面談や実績確認を通じた見極めが重要です。

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    ディストリビューター(卸売業者)の探し方

    インドネシアで自社商品を販売したいと考える際、多くの企業が直面するのが「どのディストリビューターと組むべきか」という問題です。

    ディストリビューターは単なる卸売先ではなく、商品をどの販路に流し、どのように営業し、どこまで市場を広げられるかを左右する重要なパートナーです。そのため、探し方の段階から、自社商品に合った候補先を戦略的に絞り込んでいくことが重要になります。

    ここでは、日本企業が取りえる代表的なアプローチを紹介します。

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    JETROや在外公館の支援を受ける

    まず検討したいのが、JETROや在外公館のサポートです。

    JETROでは、インドネシア市場や流通構造に関する情報提供のほか、現地企業の紹介やビジネスマッチング支援を行っています。

    特に初めてインドネシアで販路開拓を進める企業にとっては、市場理解と候補企業の探索を並行して進められる有効な手段です。JETROは、国際ビジネスマッチングサイト「JETRO e-Venue」の運営も行っています。

    また、外務省を通じた在外公館の企業支援窓口を活用することで、現地で相談できる先を確保しやすくなります。制度面や商慣行に不慣れな段階では、こうした公的機関の支援を入口にする方法はおすすめの選択肢の一つです。

    展示会・見本市に参加する

    現地の展示会や見本市への出展・参加も、有力なディストリビューターと出会う手段の一つです。

    インドネシアでは、食品、化粧品、日用品、設備、フランチャイズ関連など、分野ごとに大規模なBtoB展示会が開催されており、ディストリビューターや小売関係者、関連事業者が多数来場します。

    実際に製品を見せながら商談できるため、オンライン検索だけでは分かりにくい現地の反応や、候補企業の温度感を把握しやすい点がメリットです。

    一方で、展示会で接点を持った企業が、そのまま自社に適したディストリビューターであるとは限りません。候補先として接点を持った後に、販路や営業力、許認可、実績などを個別に見極めるプロセスが不可欠になります。

    展示会の選定から出展、展示会参加後のパートナー探しまで弊社ではトータルで支援しておりますので、こちらの展示会サービス概要をご覧ください。

    現地パートナー・紹介ネットワークを活用する

    既存の取引先やコンサルタント、商社、金融機関などを通じた紹介も、非常に一般的です。

    特にインドネシアでは、企業の実態や営業力、回収リスクなどを外部から見極めるのが難しいケースもあるため、一定の実績や関係性を持つ第三者からの紹介は、候補企業の質を見極めるうえで有効です。

    また、業界や商品カテゴリーによっては、特定の流通網や業界内ネットワークが強く、紹介経由でないと接点を持ちにくいディストリビューターもいます。そうした意味でも、紹介ルートは今でも実務上重要な探し方の一つです。

    オンライン・BtoBプラットフォームを活用する

    近年では、BtoBマッチングサイトや企業データベースを通じて、ディストリビューター候補を探すことも可能です。

    この方法は、候補先の母集団を広く集めたいときには有効ですが、掲載情報だけで営業力や販路の実態まで判断するのは難しい面があります。

    そのため、オンラインで見つけた候補先については、面談や追加資料の取得、紹介者の有無、実績確認などを通じて、別途見極めることが必要になります。

    ここまで見てきたように、ディストリビューターの探し方はいくつかありますが、実際には「どの候補が自社に合うか」を見極める部分でつまずくケースが少なくありません。

    インドネシアでの販路開拓やパートナー選定について具体的に相談したい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

    月額5万円のインドネシア進出支援

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    • 定期的なオンライン会議と随時のメール相談を通じて、初めてのインドネシア進出を丁寧にサポートいたします。月1回のオンライン会議に加え、ご不明点やご相談にも迅速に対応いたします。
    • インドネシア市場への本格的な進出に先立ち、現地での販売を担うディストリビューターやインポーターとの業務提携を円滑に進められるよう、提携候補先の選定やマッチングをサポートいたします。
    • 現地企業への継続的なフォローアップを実施します。面談や商談を行った企業との円滑なコミュニケーションを支援し、次回の商談や具体的なビジネス機会の創出につなげます。
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    柳沢社長が本当に親身に相談にのっていただける方で本当に助かりました。 インドネシア人を代表に会社設立をする際は、注意しなければならないことが沢山あります。 リスクヘッジする上での引出しを沢山もっていらっしゃいますし、日本人なので安心して話ができます。
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    初めてインドネシアの進出相談をしたのが2025年10月頃からでした、その後、2026年1月末にインドネシアへの視察にあたり、カケモチさんから企業の紹介を受け訪問、たいへん有意義な視察となりました。また、その後もアドバイスや企画提案を受け、たいへん助かっております。インドネシアへの進出には多くの課題がありますが、カケモチさんの助言を受けて、近い将来、実現できると確信しています。信頼のおける会社さんだと思います。
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    インドネシア進出の相談をする際、進出したい事業の規模などに合わせて、なにが最適かまで丁寧にご提案してもらえる会社さんです。また、現地マーケティングのためのインドネシア人スタッフの採用に関しても求める人材にマッチした人材候補者を探してくれます。インドネシアの市場から法人の設立の仕方などいつも詳細を丁寧に教えてくださいます。
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    Morita Kenichi
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    ビザ更新や色々な手続きでいつもお世話になっています。 イレギュラーな対応にも真摯に丁寧に対応いただき、いつも本当に感謝しています。 インドネシアにいる現地スタッフも日本語が堪能で、日本の文化も良く理解されていて、安心してお任せできます。

    ディストリビューター(卸売業者)選定のポイント

    JETROや展示会、紹介などを通じて見つけたディストリビューターが自社のパートナーとしてふさわしいかどうかを、どのように判断すればいいでしょうか。

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    ポイントは「売れるかどうか」

    インドネシアでは、ディストリビューターといっても、輸入から国内流通まで一体で担う企業もあれば、国内販売に特化する企業もあり、さらに得意な業界・販路・地域もさまざまです。そのため、表面的な会社概要や規模感だけで適否を判断するのは難しいのが実情です。

    ディストリビューターの選定で最も重要なのは、自社商品を継続的に売れる体制を持っているかどうかです。具体的には、以下のような点を確認する必要があります。

    • 輸入も担う場合は、NIB / API※の保有状況
    • KBLI※、事業内容、各種許認可と、自社商品の取扱いの整合性
    • どのチャネルに強いか(モダントレード、伝統市場、業務用、ECなど)
    • どの地域をカバーしているか
    • 倉庫・配送・在庫管理の体制
    • 営業人員や販促体制の有無
    • BPOM・ハラール・SNIなど規制対応商品の取扱実績
    • 売掛回収や価格統制を含む実務運用能力

    特に重要なのは、どの売場・どの顧客にどう流せるかを具体的に説明できるかという点です。許認可や物流体制を備えていても、営業面で自社商品に合わなければ、期待したようには売れません。

    逆に営業力がありそうに見えても、規制対応や在庫運用が弱ければ、販売開始後に問題が起こりやすくなります。

    NIB(事業基本番号):会社の事業登録の基礎になる番号
    API(輸入業者識別番号):その会社が輸入者として活動するためのライセンス番号
    KBLI(事業コード):その会社がどんな事業を行う会社かを示すコード

    輸入と販売を分けて実態を確認

    前述のとおり、インドネシアでは、輸入品を扱うディストリビューターの多くが、自ら輸入も行っています。

    ただし、候補企業が「輸入も販売もできる」と説明していても、実際には輸入機能の運用実績が乏しかったり、販路が特定地域や特定チャネルに偏っていたりすることがあります。また、取り扱う商品の分野によっては、必要な登録や認証対応の経験がないケースもあります。

    このため、輸入できることと売れることを分けて確認することが重要です。

    信用面の確認

    ディストリビューター選定では、販路や営業力だけでなく、信用面の確認も重要です。規模が大きく見えても、実際には財務内容が不安定だったり、支払遅延や法的トラブルを抱えていたりすることがあります。

    そのため、候補企業については、

    • 登記・会社実在性の確認
    • 支払状況や財務面の確認
    • 訴訟や法的紛争の有無
    • 必要に応じた外部信用調査

    などを、可能な限り行っておくと安心です。

    ディストリビューター選びで失敗しやすいポイントは何ですか?

    販路や営業力を十分に確認せずに契約してしまうことです。規模や知名度だけで判断すると、自社商品に合ったチャネルを持っていないケースもあり、思うように販売が伸びない原因になります。具体的な販売先や実績まで確認することが重要です。

    インドネシアで挑戦する人々
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    よくある失敗事例から学ぶディストリビューター(卸売業者)選び

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    実は自社商品に合う販路を持っていなかった

    候補企業の規模が大きい、取扱ブランドが多い、営業人員が多いといった理由で選んだものの、実際には自社商品が入りたい売場やチャネルに強くなく、思うように販売が広がらないケースがあります。

    例えば、モダントレード向けに売りたいのに伝統市場に強い会社を選んでしまったり、全国展開を期待していたのにジャカルタ周辺以外をカバーできなかったりする例です。

    ディストリビューター選びでは、単に「販路があるか」ではなく、どの地域で、どのチャネルに、どの商材を、どのくらいの深さで流せるのかを具体的に確認することが重要です。

    「輸入も販売もできる」はずが、実務対応が追いつかなかった

    インドネシアでは、輸入も行うディストリビューターと組めば、輸入から販売までまとめて任せられることが多い一方で、実際には輸入や規制対応の運用経験が十分でない企業もあります。

    その結果、輸入自体はできても、対象品目ではBPOMやハラール、SNIなどへの対応でつまずいたり、手続きや書類管理が不十分だったりして、販売開始が遅れることがあります。

    繰り返しになりますが、「輸入できる」と「適切に輸入実務を回せる」は別です。NIB・API・KBLIなどの形式面だけでなく、必要な許認可や規制対応を実際に運用した経験があるかまで確認することが大切です。

    相手任せで認証・登録を進めた結果、後で切り替えができなくなった

    販売開始を急ぐあまり、BPOM登録やハラール認証、場合によっては商標出願まで現地パートナー任せで進めてしまい、後からパートナーを見直したくなったときに切り替えが難しくなるケースがあります。

    特に、登録や認証の主体、関連資料の保有先、契約終了時の協力義務があいまいなままだと、後々、問題になる可能性があります。

    認証・登録・商標は、誰の名義で取得するか、終了時にどう引き継ぐかまで初期段階で整理し、必要な協力義務を契約に入れておくことが重要です。

    独占契約を結び、売れなくても動かせなかった

    「この会社に任せれば広がるはず」と期待して独占契約を結んだものの、実際には販売が伸びず、しかも他社に切り替えることもできずに市場開拓が止まってしまうケースもあります。

    特に、初期段階で販売目標や販促投資、対象地域、解除条件を明確にしていないと、「売れないのに替えられない」状態になりやすくなります。

    独占を付ける場合は、最初から全面的に任せるのではなく、地域・チャネル・SKU(在庫管理単位)を限定した段階的な設計にし、あわせて解除条件を明確にしておくことが重要です。

    ディストリビューター(卸売業者)との連携で成果を出すポイント

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    丸投げでは売れない

    ディストリビューターと契約したからといって、相手が勝手に売ってくれるわけではありません。実際には、日本企業側がどれだけ売る意思を見せるかが、現地営業チームの優先順位に影響します。

    その意味で重要なのが、

    • 営業同行
    • 現場訪問
    • 資料や提案書の現地化
    • 販売現場からのフィードバック回収

    などです。

    「日本人駐在員・出張者の役割」という表現で語られることもありますが、本質は国籍ではなく、日本側が現場に関与し続けることにあります。現場に顔を出し、商品への愛着や本気度を示すことが、営業側のモチベーションや優先順位を左右することは少なくありません。

    価格戦略は制度と物流から逆算する

    インドネシアでの販売価格は、単に日本での出荷価格にマージンを載せれば決まるものではありません。関税、輸入税、通関費、国内物流費、販促費などを積み上げたうえで、競争力のある価格帯を考える必要があります。

    そのため、誰が輸入者になるか、誰が通関実務を担うかは、価格戦略にも直接影響します。価格設計は営業部門だけでなく、輸入・物流・規制対応も含めて考えるべきテーマです。

    物流も成果の一部

    物流は裏方に見えますが、実際には売上げに直結します。倉庫の場所、温度帯対応、配送網、地方都市への展開力などによって、欠品や納品遅延が起きれば、販売機会は簡単に失われます。

    そのため、ディストリビューターの評価では、営業力だけでなく、倉庫の運用品質、配送体制、通関後の国内物流の流れまで確認しておくと安心です。

    映像でみるインドネシアのディストリビューター(卸売業者)

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    果物のディストリビューター

    果物のディストリビューターIndofresh

    Indofreshは、輸入果物の代表的なディストリビューターです。

    同社は日本人にも馴染みのあるDoleやSunkistなど、多数のブランドを取り扱っています。全国規模の物流網と品質管理体制を持ち、各地の大手スーパーマーケットや果物店に新鮮な果物を提供しています。

    食品の大規模展示会

    食品の大規模展示会「SIAL InterFOOD」

    インドネシアでディストリビューターを探す手段として有力なのが、現地の大規模展示会への参加です。

    この動画で紹介されている「SIAL InterFOOD」は、食品・飲料分野に特化したインドネシア最大級の国際展示会です。毎年ジャカルタで開催され、国内外から多数の食品メーカー、輸入業者、ディストリビューター、小売関係者が来場します。

    加工食品から生鮮品、飲料、食品関連機器まで幅広い分野を網羅しており、メーカーなどが現地の流通プレイヤーと直接接点を持てる貴重な機会になっています。

    ディストリビューター選びが「売れるかどうか」を左右する

    インドネシアでの販売を成功させるためには、単に商品を扱ってくれる企業を見つけるのではなく、「どの販路で、どのように売る力があるか」を具体的に見極めることが重要です。

    ディストリビューターは輸入や流通の一部を担うだけでなく、営業活動や市場展開の実行主体でもあります。そのため、規模や知名度だけで判断するのではなく、販路、営業体制、物流、規制対応、信用面などを総合的に確認する必要があります。

    適切なパートナーを選び、連携して市場を育てていくことが、インドネシアで安定して売上を伸ばすための鍵になります。

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    中井潤郎
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    インドネシア進出の相談をする際、進出したい事業の規模などに合わせて、なにが最適かまで丁寧にご提案してもらえる会社さんです。また、現地マーケティングのためのインドネシア人スタッフの採用に関しても求める人材にマッチした人材候補者を探してくれます。インドネシアの市場から法人の設立の仕方などいつも詳細を丁寧に教えてくださいます。
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    長谷川智紀
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    インドネシア進出に関する相談、最新の政府規制情報や各種ビザ手続きなど、いつも非常に丁寧にわかりやすくご対応いただいております。インドネシア人スタッフの皆さんの日本語能力も高くテキパキと手続きを進めていただけるので大変信頼できるコンサル会社さんです。
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    Morita Kenichi
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    インドネシア関連の案件でカケモチさんとよくやり取りさせていただいておりますが、現地事情に詳しく、質問に対し迅速かつ的確な回答をいただいております。おすすめです。
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    Ryo Oki
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    インドネシアへの事業展開を検討する上で、ご相談させていただいております。 代表の方はインドネシア事情に詳しく、現地での人脈も豊富です。 スモールスタートで海外展開を始めたい企業にマッチしたご支援内容があると思います。
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    井上知子l
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    ビザ更新や色々な手続きでいつもお世話になっています。 イレギュラーな対応にも真摯に丁寧に対応いただき、いつも本当に感謝しています。 インドネシアにいる現地スタッフも日本語が堪能で、日本の文化も良く理解されていて、安心してお任せできます。
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