インドネシアでよく食べられる野菜と代表料理、生野菜文化について
- 公開
- 2026/07/30
- 更新
- 2026/07/30
- この記事は約11分14秒で読めます。
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インドネシアではどのような野菜がよく食べられていますか?
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インドネシアでは、空心菜、長豆、ハヤトウリ、ナス、キュウリ、キャベツ、モヤシなどが日常的に食べられています。キャッサバの葉やバナナの花など、日本の飲食店ではあまり一般的でない食材も料理に使われます。
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インドネシアには生野菜を食べる文化がありますか?
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インドネシアにも生野菜を食べる文化があります。例えば西ジャワのスンダ料理では、キュウリやキャベツ、クマンギなどをサンバル(唐辛子ペースト)と食べる「ララパン」や、生野菜にピーナツソースを合わせる「カレドック」が親しまれています。
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インドネシアで生野菜を提供する際は何に注意が必要ですか?
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生野菜を提供する場合は、栽培・流通段階の衛生管理だけでなく、店舗で使用する洗浄水、調理器具、冷蔵保管、作り置き時間などを確認する必要があります。加熱工程がないため、仕入れ先と店舗の両方で管理基準を設けることが重要です。
インドネシアに飲食店を開業する場合、どのような野菜メニューを提供するべきでしょうか。様々な選択肢から、飲食店の立地やターゲット層に合わせたメニューを用意することが重要です。衛生管理を徹底することで、生野菜サラダも検討できます。
本記事では、インドネシアでよく食べられる野菜と代表料理、飲食店が注意したい衛生面、都市部におけるサラダ需要、日系企業の取組みなどを通して、飲食店が野菜メニューを用意するためのポイントを整理します。
インドネシアで親しまれている野菜や野菜の食べ方を知ることは、現地客向けのメニュー開発や、日本料理のアレンジに役立つはずです。
インドネシアでよく食べられる野菜

インドネシアでは、葉物野菜、豆類、ウリ科の野菜、唐辛子や香味野菜などが幅広く生産されています。
日常的に使われる代表的な野菜
飲食店や家庭で食べられる、代表的な野菜と主な使い方を整理すると、次のようになります。
| インドネシア語 | 日本語・一般的な名称 | 主な食べ方 |
|---|---|---|
| Kangkung(カンクン) | 空心菜 | 炒め物 |
| Bayam(バヤム) | ヒユ科の葉物野菜 | スープ、炒め物 |
| Kacang panjang (カチャンパンジャン) | 長豆 | 炒め物、茹で物、生食 |
| Labu siam(ラブシアム) | ハヤトウリ | スープ、炒め物、煮物 |
| Daun singkong (ダウンシンコン) | キャッサバの葉 | 茹で物、煮物 |
| Terong(テロン) | ナス | 揚げ物、炒め物 |
| Tauge / Toge (タウゲ / トゲ) | モヤシ | 炒め物、麺料理、茹で物 |
| Kol / Kubis(コル / クビス) | キャベツ | スープ、炒め物、生食 |
| Timun / Ketimun (ティムン / クティムン) | キュウリ | 生食、漬物 |
| Tomat(トマッ) | トマト | スープ、炒め物、サンバル、生食 |
| Cabai / Cabe (チャバイ / チャベ) | 唐辛子類 | サンバル、炒め物、煮物、スープ |
| Kemangi(クマンギ) | インドネシアバジル | 生食(薬味、付け合わせ) |
なかでも、カンクン(空心菜)、カチャンパンジャン(長豆)、ラブシアム(ハヤトウリ)などは、インドネシア料理店や食堂、屋台で見かける機会が多い野菜です。
日本でも一般的なナス、キャベツ、キュウリ、トマトなども手に入りますが、品種や生産方法まで同じとは限らないため、大きさ、味、食感が日本のものとは異なる野菜もあります。
日本料理に利用する場合は、名前や見た目だけでなく、加熱後の食感や香りを試作で確認しておくと安心です。
【補足】
表に掲載した野菜以外にも、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類、ニンジン、トウモロコシ、サヤインゲンなど、さまざまな野菜が広く親しまれています。
唐辛子と香味野菜はインドネシア料理に欠かせない
インドネシア料理では、唐辛子も重要な野菜の一つです。インドネシアでは複数の唐辛子を用途に応じて使い分ける文化があり、サンバル(唐辛子ペースト)の材料として、また、スープや炒め物などの辛味付けに幅広く使われます。
また、Bawang merah(バワン・メラ)と呼ばれるエシャロット、ニンニク、ネギ、Seledri(セレドリ)と呼ばれる葉と細い茎を薬味に使うセロリ、クマンギなども、料理の香りを構成する重要な食材です。
インドネシアの飲食店で現地客向けのメニューを開発する場合も、辛さだけではなく、こうした香味野菜の使い方が味の印象を左右します。
日本ではあまり見かけないインドネシアの野菜
インドネシアでは、キャッサバの葉、ハヤトウリ、バナナの花、ヘチマ類、モリンガの葉なども料理に使われます。
キャッサバの葉は茹でたり、ココナツミルクで煮込んだりして食べます。バナナの花は細かく切り、スープや煮込み料理に使われます。ハヤトウリは比較的くせが少なく、スープ、炒め物、漬物などにも応用しやすい野菜です。
現地の食材、価格、競合メニューを調べるには、机上調査だけでなく実際の売場や飲食店の確認も有効です。インドネシア人消費者の嗜好を確認したい方は、弊社のインドネシアでの市場調査サービスをご利用ください。
野菜をたっぷり使う代表的なインドネシア料理
インドネシア料理は肉や揚げ物の印象もありますが、複数の野菜をまとめて食べられる料理も少なくありません。ピーナツソース、サンバル、ココナツミルク、酸味のあるスープなどと組み合わせることで、野菜にも濃い味や辛味を付けて食べる料理が多いのが特徴です。
茹で野菜を使ったサラダ「Gado-gado(ガドガド)」と「Pecel(ペチェル)」

ガドガドは、茹でた長豆、モヤシ、キャベツ、ジャガイモなどに、豆腐やテンペを合わせ、濃厚なピーナツソースをかける料理です。
地域や店舗によって使われる野菜は異なり、キュウリなどの生野菜が加わることもあります。単品で副菜として食べるほか、米をヤシの葉で包んで炊いたKetupat(クトゥパット)などと合わせて食べるのも一般的です。
ペチェルも、茹でた野菜をピーナツソースで食べる料理です。ガドガドに似ていますが、葉物野菜が比較的多く使われることや、ソースにKencur(クンチュール、バンウコン)やコブミカンの葉などを入れ、独特の風味を出すといった特徴があります。朝食や昼食として、ご飯や揚げ物と一緒に提供されます。
生野菜を楽しむ「Lalapan(ララパン)」と「Karedok(カレドック)」

ララパンは、肉や魚の焼き物、揚げ物の付け合わせ・薬味として提供される野菜です。キュウリ、キャベツ、クマンギなどがサンバルと共に提供されます。基本的には生野菜ですが、茹でたり蒸したりする場合もあります。
カレドックは、長豆、キャベツ、キュウリ、モヤシなどの生野菜を刻んだものに、ピーナツ、ニンニク、クンチュールなどで作るソースを合わせたサラダです。どちらも西ジャワのスンダ料理の特徴的なメニューとして知られています。
なお、中部ジャワには、Trancam(トランチャム)と呼ばれる、カレドックに似た生野菜サラダがあります。こちらは一般的に、ピーナツソースではなく、香辛料を加えたココナツフレークを味付けに使います。
【補足】
バリのSambal Matah(サンバル・マタ)、北スラウェシのDabu-dabu(ダブダブ)のように、生の香味野菜を使ったサンバルも各地で親しまれています。
酸味のある野菜スープ「Sayur Asam(サユール・アサム)」

サユール・アサムは、長豆、ハヤトウリ、メリンジョ、トウモロコシなどを、タマリンドの酸味を利かせたスープで煮る料理です。揚げ魚、塩魚、鶏料理など、味の濃いおかずと組み合わせて食べられます。
Sayurは「野菜」、Asamは「酸っぱい」という意味です。ジャカルタ周辺ではSayur Asem(サユール・アセム)とも呼ばれます。
空心菜炒め「Cah Kangkung(チャ・カンクン)」

チャ・カンクンは、空心菜をニンニク、唐辛子、調味料と炒める料理です。調理工程が簡潔で、肉料理や魚料理の付け合わせにもできるため、ローカルレストランや海鮮料理店で幅広く見られます。
Cahは少量の水やソースを使った炒め物を指す言葉で、Cah buncis(サヤインゲン炒め)やCah tauge(モヤシ炒め)などにも使われる表現です。Cahの代わりにTumis(トゥミス:炒める)を付けたTumis Kangkungも、同様の空心菜炒めを指します。
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インドネシアの生野菜文化と飲食店が注意したい衛生面
インドネシアでも野菜料理が広く親しまれていますが、日本の食卓とはその位置づけが異なる場合があります。また、特に生野菜を扱う場合、衛生面に配慮するため、洗浄や保管には特に注意が必要です。
日本式サラダとは食べ方や位置付けが異なる
前章ではインドネシアの野菜料理を「サラダ」と表現しました。実際に、ガドガドやカレドックは、日本人にとってのサラダと同じように、副菜の一つとして食卓に上ることがあります。
一方でインドネシアには、これとは異なる位置づけで「サラダ」を楽しむ文化もあります。
例えば、ガドガドやペチェルは、豆腐やテンペ、卵、ご飯などと一緒に皿に盛り、メインディッシュとして食べられることもあります。
ララパンは、肉料理や魚料理の付け合わせという意味合いが強いメニューです。
都市部の西洋料理店やベーカリーカフェなどでは日本人が思い浮かべるようなサラダも提供されていますが、選択肢はまだ限られています。
日系飲食店がサラダを展開する場合は、店のコンセプトやメニュー構成、客層などを考慮しつつ、生野菜や茹で野菜のメニューを日本式に寄せるのか、ローカルメニューに寄せるのかを検討するとよいでしょう。
水質・衛生環境を整える
外国人旅行客がインドネシアに行く際は、「生野菜は避けるように」と言われることがあります。実際に、屋台・露店で提供される生野菜は、洗浄水や調理器具、食器、店舗周辺の環境に問題がある場合、微生物などの付着による食品安全リスクが高まる可能性があります。
ただし、前述のとおり、インドネシア人が生野菜を食べないわけではありません。飲食店にとって重要なのは、提供する生野菜の安全性を確保することです。
例えば、生食する野菜を洗浄する際に使う水は、飲用に適したものを選ぶ必要があります。
インドネシアでは多くの地域で水道水が飲用に適しないため、飲食店では多くの場合、飲用水や、適切に処理・ろ過された水を使います。
流通・保管環境を管理する
特に生食する野菜を仕入れる場合は、店内の衛生状況だけでなく、生産から流通、保管まで各段階の環境も確認する必要があります。洗浄された野菜を仕入れる場合も、洗浄工程や包装を確認しておくと安心です。
また、水耕栽培や屋内栽培であっても、安全性が自動的に保証されるわけではありません。一般的な野菜と同じく、生産から店舗保管まで問題がないよう、適切に管理する必要があります。
場合によっては、加熱用の野菜と管理体制、チェック項目を分け、より厳しく品質管理を行うことが、食品安全の確保と利用者の安心につながります。
売場、農場、飲食店の衛生管理や流通状況は、実際に現地を訪れることで理解しやすくなります。弊社では、視察先の選定からアポイント、通訳・車両の手配まで弊社でお手伝いできます。インドネシア現地視察支援サービスの詳細はこちらからご確認ください。
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用し、ショッピングモールや商業施設、競合飲食店を調査。出店候補地やターゲット層、価格帯などを分析し、採算性を確認した上で正式な進出を決定した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
- 営業マネージャーと店舗開発担当の2名をチームで雇用し、デベロッパーやショッピングモール、現地パートナー企業との商談を実施。現地法人を設立することなく出店候補物件や提携先を調査し、本格出店に向けた体制を構築した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。飲食業であれば、貴社でもそれが可能です。
ジャカルタで広がるサラダ・高品質野菜の需要

サラダ専門店の広がり
伝統的なララパンとは別に、ジャカルタではレタスやホウレンソウ類、トマト、アボカド、肉・魚などを組み合わせたサラダボウルを提供する専門店も注目されます。
代表例が、SaladStop!です。同店では、自社で水耕栽培を含む農園を運営し、loTを活かしたスマート農業を実践しています。店頭に並ぶ野菜は自社生産を含む国内産が約90%を占め、サラダ、ラップ、プロテインボウル、スムージーなど多様なメニューで提供されています。
SaladStop!は、ジャカルタと近郊都市のショッピングモールなどに約20店舗を展開しています。このことからは、一般的な屋台や食堂の食事と比べると高価でも、生野菜サラダに一定の需要があることがうかがえます。
- SaladStop! Webサイト:https://saladstop.co.id/
また、デリバリー専門のサラダ店Salad Hutも、ジャカルタから周辺都市へ拠点を広げています。同店も自社農園で育てた野菜を使っており、サラダボウル、ラップ、ケバブなどを提供しています。
- Salad Hut Instagram:https://www.instagram.com/saladhut/?hl=en
高品質だけでなく「見せ方」が重要
SaladStop!では、主に国内産のオーガニック野菜や水耕栽培野菜を使うことや、1食あたりのカロリー、プロテイン量などの情報を積極的に見せることで、ブランドイメージを構築しています。
このように生食用野菜では、味や見た目だけでなく、次のような情報も付加価値になります。
- どこで栽培された野菜か
- 水耕栽培や屋内栽培か
- どのような水で洗浄しているか
- 収穫から提供までの時間
- 冷蔵状態で配送・保管されているか
インドネシアでは、都市部の若者層を中心に健康志向が広がっています。市場全体にどの程度の影響があるかは慎重に見る必要がありますが、食品の健康、安全性、あるいはサステナビリティを重視し、これらの価値にある程度お金を出す層も出てきています。
現地の味を組み合わせたメニューを検討する
一方で、健康的であること安全であることだけで、野菜メニューが成立するとは限りません。安さ、量、好みの味、写真映えなどを重視する人も多いためです。特に生野菜のサラダは品質管理が難しくコストも高くなりやすいため、現地の需要とのバランスを見極める必要があります。
自社のメニューに野菜を取り入れる場合は、シンプルな生野菜サラダだけでなく、インドネシア人客が好むサンバルやソース、肉・魚料理との組み合わせを考慮し、ある程度現地化したメニューを作る選択肢もあります。
日本の野菜料理を展開する際のポイント
インドネシアで野菜メニューを展開する場合、生野菜のサラダだけでなく、煮物、炒め物、揚げ物、漬物なども選択肢になります。インドネシアにも、野菜をスープやココナツミルクで煮る料理、甘辛い味付けの煮込み、酸味や辛味を利かせた漬物に近い料理があるため、加熱した野菜や味の付いた副菜自体が馴染みにくいわけではありません。
例えば煮物は、だしの風味だけを前面に出すよりも、鶏肉や魚、甘辛い調味料と組み合わせると受け入れられやすくなる可能性があります。きんぴらは、ごま油の香りや甘辛い味付けが比較的分かりやすい一方、ゴボウやレンコンは現地であまり一般的でないため、価格や調達の安定性、硬い食感への反応を確認する必要があります。
漬物についても、インドネシアにはAsinan(アシナン)やAcar(アチャール)と呼ばれる、酸味や辛味が利いたピクルスに近い漬物があります。そのため、日本の漬物も一定の親和性が考えられますが、塩味や発酵香の強いものより、キュウリや大根を使った浅漬け、甘酢漬けなどから試す方が導入しやすいでしょう。
日本料理としての本格性を保つか、現地の甘味、辛味、食感に寄せるかは、店の業態や客層によって判断する必要があります。
開業計画を具体化させる前にインドネシア進出の基本情報や検討手順を確認したい方は、インドネシア進出ハンドブックを無料でダウンロードできます。
インドネシアの野菜分野で事業を展開する日本・日系企業と関連企業
インドネシアの野菜分野では、栽培から加工、輸入、卸売、小売まで、複数の段階で日本企業や日本と関係の深い企業が事業を行っています。
タキイ種苗:野菜・園芸作物の種苗
日本の種苗会社タキイ種苗の現地法人PT Takii Indonesiaは、インドネシアで野菜や園芸作物の種苗を扱い、農場経営も行っています。現地の気候に適した品種の開発・供給、市場開発業務などを行い、インドネシアの野菜産業を支えています。
PT Bina Desa:日本品種の栽培から卸売までを一貫して展開
日本人が代表を務めるPT Bina Desa(ビナデサ)は、インドネシアで日本品種を含む野菜を農薬や肥料を使用しない自然栽培で栽培してきました。自社で物流センターを持ち、品質管理、冷蔵保管、物流、卸売まで手掛けています。また、直営オンラインショップ「八百萩゜(ヤオパギ)」では、個人の顧客向け販売も行っています。
- 八百萩゜Webサイト:https://www.yaopagi.net/index_jp.html
PT Mitratani Dua Tujuh:日本市場との関係が深い現地冷凍野菜企業
PT Mitratani Dua Tujuh(ミトラタニ・ドゥア・トゥジュ)は1994年、日本向け枝豆の栽培研修を背景に設立され、1995年に枝豆の輸出を開始しました。現在は、枝豆、オクラ、サヤインゲン、サツマイモ、ゴーヤなどの冷凍野菜を生産し、国内外向けに販売しています。
日系企業ではありませんが、日本市場が求める規格や品質に合わせて、現地農業と加工を組み合わせてきた事例として、日本食に合う野菜を採用したい飲食店の参考になります。
飲食店における野菜の主な調達方法

飲食店がインドネシアで野菜を調達する方法としては、以下のようなものがあります。調達方法を1つに絞らず、必要な野菜や状況に合わせて、複数の調達方法を組み合わせると欠品や価格変動のリスクを抑えられます。
- 青果卸やディストリビューターから仕入れる
- 農場や生産者から直接仕入れる / 自社で生産する
- 現地で代替しにくい品目は輸入する
現地の生産者との提携方法としては、ほしい野菜を確実に仕入れるため、日本品種を扱う農場を利用する、生産者と契約して必要な品種を栽培してもらうなども検討できます。
開業前の試作や市場調査ではスーパーも利用できますが、営業開始後は、供給量、配送頻度、サイズ、品質、欠品時の対応まで確認できる業務用の調達先を確保する必要があります。
一般的な野菜は現地調達を基本とし、メニューの再現性に大きく影響する品目だけ契約栽培や輸入を検討する方法が現実的です。
生鮮野菜を購入できる日系スーパー・小売店
インドネシアの都市部では、伝統的な市場だけでなく、スーパーマーケットも一般的な野菜の購入先の一つです。
スーパーマーケットの野菜は市場に比べるとやや高いことも多いものの、価格の表示がわかりやすいこと、オーガニック野菜や水耕栽培野菜、包装された商品や洗浄済みの商品も選べること、温度管理された売場である程度鮮度が保たれていることなどが魅力です。
日系スーパーとしては、AEONストアが挙げられます。また、ジャカルタなど複数の地域に展開する日本食スーパー「Papaya Fresh Gallery」も知られています。これらのスーパーマーケットは地元野菜に加え、日本で一般的な品種に近い野菜や、輸入野菜も取り扱っています。
飲食店でも、現地のスーパーで販売されている野菜を確認したい場合や、少量を一時的に仕入れる必要がある場合に利用する機会があるかもしれません。
映像でみるインドネシアの野菜
飲食店における野菜の主な調達方法

こちらの動画では、伝統的な市場で野菜を買う様子が紹介されています。
最初に立ち寄ったのは、唐辛子やエシャロット、トマトなどを扱う店です。動画からは、複数の種類の唐辛子があることがわかります。また、唐辛子の上に輪ゴムで束ねられた長豆も見えます。
その後も、Kecipir(クチピル)と呼ばれる四角豆、ハヤトウリ、落花生、サヤインゲン、ナス、バヤム、ニンジン、カリフラワー、ネギ、トウモロコシなどが並ぶ様子が紹介されています。
Lalapan食べ放題

こちらは西ジャワ州Cimahi(チマヒ)のスンダ料理店です。
この店は、ララパン、サンバル、お茶がおかわり自由になっています。野菜を皿にたっぷり盛り、サンバルや肉、魚のおかずとともにいただきます。
緑色の小さな実はLeunca(ルンチャ)と呼ばれるナス科の果菜で、これを唐辛子などと一緒につぶしたKaredok leunca(カレドック・ルンチャ)は、この店の名物の一つです。
現地の食文化と市場を理解し、メニュー開発に生かす
インドネシアでは、空心菜、長豆、ハヤトウリ、キャッサバの葉など、多様な野菜が炒め物、スープ、煮込み料理に使われています。日本人がイメージする「サラダ」の広がりはまだ限定的ですが、地域によってはララパンやカレドックのような生野菜料理を食べる習慣もあります。
一方、飲食店が生野菜を提供する場合は、仕入れ先、洗浄水、冷蔵保管、調理器具などを加熱用野菜とは分けて管理する必要があります。都市部ではサラダや高品質野菜を選べる店舗も見られるため、現地の味や食習慣と組み合わせたメニューには検討の余地があります。
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