インドネシア・ロンボク島の特徴と日系企業が進出するメリットと注意点
- 公開
- 2026/09/02
- 更新
- 2026/09/03
- この記事は約12分52秒で読めます。
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ロンボク島は日本企業の進出先としてどのような特徴がありますか?
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ロンボク島はバリ島の東に位置し、観光・宿泊・飲食だけでなく、農業や水産業も地域経済を支える島です。南部ではマンダリカ経済特区を中心に観光開発が進んでおり、ホテルや飲食、設備、食品供給、各種BtoBサービスなどで事業機会を検討できます。
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マンダリカ経済特区に進出するメリットは何ですか?
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マンダリカ経済特区はロンボク島南部にある観光型の経済特区で、ホテルや商業施設、スポーツツーリズム関連施設などの開発が進んでいます。一定の条件を満たす企業には税制・関税などの優遇制度が設けられているため、他の地域への進出とは異なる選択肢として検討できます。
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ロンボク島への進出ではどのような点に注意が必要ですか?
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ロンボク島は、行政・商業の中心であるマタラム、観光開発が進むマンダリカ、農業・水産業が盛んな東部など、エリアによって市場特性が異なります。また、バリ島とは人口規模や観光客層、宗教・文化、物流環境なども異なるため、進出前の市場調査や候補地の比較が重要です。
バリ島の東隣に位置するロンボク島は、美しい海や山に恵まれ、観光産業が盛んで、「第2のバリ」とも呼ばれます。
しかし、日本企業が進出先として見る場合、従来の観光地としてのイメージだけでは十分ではありません。
特に近年は経済特区の開発や国際的なスポーツイベントの誘致が進んでおり、宿泊・飲食だけでなく、食品、設備、物流、人材、企業向けサービスなど周辺産業にも需要が広がる可能性があります。
この記事では、ロンボク島の主要産業とマンダリカ経済特区、日系企業の動き、進出時の注意点、基本情報や日本からのアクセスまで、日本企業の進出判断に必要なポイントを解説します。
ロンボク島の主要産業と進出するメリット

ロンボク島は、バリ島の東側に位置します。マタラム市と4県に分かれており、マタラム市は商業・サービス業が中心の都市型経済が特徴である一方、4県は農林水産業を基盤とする産業構造になっています。
観光・ホテル・飲食・サービス業
ロンボク島で重要な産業の一つが、観光関連です。地域内総生産(GRDP)の産業構成を見ると、特に西ロンボク県と北ロンボク県では、他の地域に比べて宿泊・飲食サービス業の割合が高くなっています。
西ロンボク県には、ロンボク島を代表するリゾート地の一つであるSenggigi(スンギギ)があり、北ロンボク県にはGili Trawangan(ギリ・トラワンガン)、Gili Air(ギリ・アイル)、Gili Meno(ギリ・メノ)からなるギリ諸島があります。
また、島北部には標高3,726mのリンジャニ山があり、ビーチリゾートだけでなく、登山や自然観光もロンボク島の観光資源となっています。
こうした観光地の周辺では、ホテルやヴィラ、飲食店、交通、旅行サービスなどの関連産業が形成されています。さらに近年は、島南部のMandalika(マンダリカ)経済特区でも新たな観光開発が進んでいます。
日本企業にとっては、ホテルや飲食店を直接運営するだけでなく、ホテル・飲食店向けの食品や飲料、設備、家具・内装、衛生管理、ITシステム、人材教育などのBtoB分野も検討できます。
農業・食品加工
東ロンボク、西ロンボク、中部ロンボク、北ロンボクの4県では、直近(2024~2025年)のGRDPで農林水産業が最大の割合を占めています。
農業では、コメやトウモロコシなどの食用作物をはじめ、野菜や果物なども生産されています。
日本企業の進出という観点では、農産物をそのまま仕入れるだけでなく、食品加工、衛生管理、冷蔵・冷凍技術など周辺分野にも可能性があります。
また、ホテルやレストランが増えれば、安定した品質の野菜、果物、加工食品などを供給するBtoB事業への需要も考えられます。地域の一次産業と観光業を別々に見るのではなく、観光産業に地域産品をどう供給するかという視点も重要です。
水産業・水産加工
海に囲まれたロンボク島では、水産業も重要です。
ロンボク島には海洋水産省の海面養殖センター(BPBL Lombok)があり、バラマンディ、アワビ、真珠貝、ゴールデン・ポンパノ(アジ科の海水魚)などの種苗の生産と、養殖業者への供給などが行われています。
政府機関だけでなく、民間の養殖業者による事業も盛んで、西ロンボクの真珠貝養殖、東ロンボクのロブスター養殖などが知られます。
日本企業にとっては、養殖そのものだけでなく、周辺産業も候補になります。インドネシアの他島への出荷や日本への輸出を検討する場合は、漁獲・養殖から加工、保管、輸送まで一貫した品質管理体制を構築する必要があります。
建設・設備・観光インフラ
ロンボク島では、観光開発や交通インフラ整備に伴い、建設や施設運営を支える事業にも注目できます。
特に中部ロンボク県では、GRDPに占める建設業の割合が約15%と島内の4県1市の中でも高く、運輸・倉庫業の比重も大きくなっています。ロンボク国際空港やマンダリカ経済特区が位置する地域であることから、今後もホテル、商業施設、スポーツ施設、道路などの整備に関連する需要が見込まれます。
- 参考:
BPS Kota Mataram「Produk Domestik Regional Bruto Kota Mataram Menurut Lapangan Usaha 2021-2025|P.79 Tabel 3.1」
BPS Kabupaten Lombok Utara「Produk Domestik Regional Bruto Kabupaten Lombok Utara Menurut Lapangan Usaha 2021-2025|P.116-117 Tabel 3.1」
BPS Kabupaten Lombok Timur「Produk Domestik Regional Bruto Kabupaten Lombok Timur Menurut Lapangan Usaha 2020 – 2024|P.81 Tabel 3.1」
BPS Kabupaten Lombok Tengah「Produk Domestik Regional Bruto Kabupaten Lombok Tengah Menurut Lapangan Usaha 2021-2025|P.45 Tabel 3.1」
BPS Kabupaten Lombok Barat 「Produk Domestik Regional Bruto Kabupaten Lombok Barat Menurut Lapangan Usaha 2021-2025|P.113 Tabel 3」
ロンボク島で自社サービスに需要があるか確認したい場合は、現地企業・消費者へのヒアリングから始める方法もあります。弊社の月額5万円のインドネシア進出支援サービスでは、現地調査やインタビューもご相談いただけます。
マンダリカ経済特区とは?ロンボク島への進出で注目したい理由
スポーツツーリズムを中心とする観光型経済特区
マンダリカ経済特区は、中部ロンボク県南部に位置する観光型の経済特区で、海に面した約1,036ヘクタールの敷地を持ちます。国際サーキットを中心に、ホテル、商業施設、スポーツ・レジャー施設などを含む「スポーツツーリズム」の拠点として開発されており、海洋観光エリアの整備も進んでいます。
マンダリカ経済特区では、ホテルやヴィラなどの宿泊施設だけが投資対象ではありません。
例えば、
- 飲食店
- 小売・商業施設
- スポーツ・レジャー
- MICE・イベント関連サービス
- 食品・飲料供給
- 建築・内装・設備
- IT・予約・決済システム
- 人材教育
- 清掃・衛生管理
など、観光地を運営するための幅広い周辺産業が考えられます。
- 参考:Indonesia SEZ「KEK Mandalika」
マンダリカの投資・集客状況
マンダリカ経済特区を開発・運営するインドネシア観光開発公社(ITDC)によると、2025年第4四半期時点で、マンダリカ経済特区への累計投資額は約5.73兆ルピア(1ルピア=0.0090円で約516億円)に達しています。また、2026年時点でも新たな投資が続いており、スペイン系投資家による高級ヴィラ開発などが発表されています。
同じくITDCの発表では、2025年の同地域への来訪者は年間140万人を超え、ホテルの年間平均稼働率は約55%でした。また、同年のMotoGP開催時にはマンダリカ地区のホテル稼働率が100%となり、ロンボク島全体でも平均93%に達しています。
イベント需要は宿泊だけでなく、飲食、交通、小売などにも波及するため、幅広い分野で進出機会が考えられます。
- 参考:ITDC
「Intensitas Event dan Aktivitas Kawasan Bawa Kawasan The Mandalika Masuk Fase Pengembangan Baru」
「ITDC Gandeng Investor Spanyol, Kembangkan High-End Villa di The Mandalika」
「ITDC Records Positive Performance Throughout 2025」
「Lewat MotoGP Mandalika, Indonesia Catat Dampak Ekonomi Signifikan hingga Triliunan Rupiah」
税制や許認可などの優遇制度
マンダリカを含むインドネシアの経済特区では、一定の条件を満たす事業者に対して、税制、輸入、許認可などに関する各種優遇制度が設けられています。
税制面では、経済特区の主要事業には法人所得税を一定期間免除するタックスホリデー制度、主要事業以外には税負担を軽減するタックスアローワンス制度が設けられています。また、一定の物品・サービスに対する付加価値税(PPN)・奢侈品販売税(PPnBM)の不徴収、関税の免除・猶予、輸入関連税の不徴収などの優遇措置も用意されています。
税制以外にも、経済特区の管理者によるワンストップの許認可サービス、土地取得・利用手続きの優遇、外国人の在留・入国に関する特例など、海外の企業が進出しやすい制度が整えられています。
- 参考:Indonesia SEZ「Fasilitas dan Kemudahan」
マンダリカ経済特区の優遇制度が自社事業に使えるかどうかは、業種や事業計画によって異なります。弊社では規則・法令のリサーチも含め、進出可能性の調査からお手伝いできます。ぜひこちらからご相談ください。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
ロンボク島に進出している日系企業

ロンボク島には、ジャカルタや西ジャワのような大規模な日系製造業の集積はありませんが、金融、農業・産業機械、空調、自動車などの分野で日系企業や日本ブランドが事業を展開しています。
また、マンダリカでは日本企業を含む海外投資家によるホテル開発も進んでいます。
金融分野:島内各地に拠点を展開
以下は、ロンボク島に拠点を設けている金融機関です。
- PT JACCS Mitra Pinasthika Mustika Finance Indonesia(JACCS MPM Finance)
- PT Bank SMBC Indonesia(SMBCグループ)
JACCS MPM Financeは、日本のJACCSが60%を出資するインドネシアの金融会社です。自動車・二輪車向けなどの消費者金融に加え、企業向けには重機、機械、産業用不動産などのファイナンスも手がけています。SMBC Indonesiaは、マタラムの拠点に加えて、中部ロンボク県や東ロンボク県にも営業拠点を持っています。
ホテル・リゾート開発:日本企業を含む海外投資家が参入
マンダリカには、インドネシア、日本、ドバイを拠点とする企業によるジョイントベンチャーであるPT Kleo Mandalika Resortが参入しています。マンダリカ東部で約10万平方メートルの敷地に5つ星ホテルなどを開発する計画で、投資額は約2.1兆ルピア(1ルピア=0.0090円で約189億円)とされています。
農業・産業機械:クボタがマタラムに直接拠点
農業・産業機械分野では、PT Kubota Indonesia(クボタ)がマタラムに代表事務所を設け、製品情報の提供、アフターサービス、研修などを行っています。
同社はディーゼルエンジンのほか、ハンドトラクター、脱穀機、建設機械、発電機、ポンプなどに使用される製品を展開しています。農林水産業が主要産業となっているロンボク島で、農業・産業機械関連の日系企業が直接拠点を持つ事例です。
自動車・家電:現地販売店を通じて販売・サービス網を展開
自動車・二輪車・マリン
ロンボク島では、トヨタ、ホンダ、三菱など自動車・二輪車の日本ブランドが現地販売店を通じて販売・整備サービスを展開しています。主な所在地はマタラムですが、周辺県にも販売網を持つブランドもあります。
また、観光業や漁業が盛んで、海上輸送の需要もあるロンボク島には、ヤマハの船外機など、日本ブランドのマリン製品の正規販売店もあります。
家電・空調
家電分野でも、複数の日本ブランドが各地に正規販売店を展開しています。ロンボクにおいては、ダイキンがマタラムに正規販売店を持ち、家庭用・業務用エアコンの販売・設置に加え、清掃・メンテナンス、修理にも対応しています。
また、パナソニックは、インドネシアのホームセンター「Mitra10」などを正規販売店とし、販売網を構築しています。
「インドネシア進出」と聞くと、自社で現地法人や支店を構えることを想像しやすいかもしれませんが、実際にはこのように、インドネシア企業の正規販売店を通じて市場をカバーする形も、日本企業の代表的な事業展開の一つとなっています。
ロンボク島で販売先や提携先を探す場合、現地企業との接点づくりも重要です。現地パートナー企業の紹介や連絡・調整についても弊社でサポートできます。詳細はこちらをご覧ください。
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用してリサーチチームを作り、バンドンでのLPKの調査や大学との連携可能性を確認。事業化の見通しが立った段階で正式な進出を決定した。
- 営業経験のあるインドネシア人を2名チームで雇用し、スポーツジムや病院、リハビリ施設などへの営業活動を実施。販売代理店候補の開拓や市場ニーズを調査し、調査後に販売体制を構築した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。インドネシア向けのビジネスとして、貴社でもそれが可能です。

ロンボク島に進出するうえでの注意点

ロンボク島には観光開発や地域産業を背景とした事業機会がありますが、ジャカルタやバリとは異なる条件もあります。
バリ島と同じ市場だと考えない
ロンボク島はバリ島の隣にあるため、両島を一括りに捉えてしまいがちです。実際にロンボクは「第2のバリ」と位置付けられ、観光産業振興が進められてきました。
しかし、観光客数、商業施設の集積、外国企業の数、地域住民の購買力などには違いがあります。バリ島にヒンドゥー教徒が多いのに対し、ロンボク島にはイスラム教徒が多いことが、商品・サービスの需要や受け入れられ方に影響する場合があります。
そのため、「バリで売れているからロンボクでも売れる」と判断するのは注意が必要です。価格帯や客層、旅行者の滞在エリア、競合、年間を通じた需要を調べたうえで判断する必要があります。
観光市場規模は限定的
ロンボク島はバリ島に隣接する主要観光地の一つですが、その市場の規模はバリ島より小さく、観光客や関連サービスがスンギギ、ギリ諸島、マンダリカなど特定のエリアに集中する傾向があります。
一方で、バリとの差があるからこそ、潜在的なニーズやまだ供給が十分でない商品・サービスを見つけられる可能性もあります。進出前に、現地の顧客層や需要について調査することが重要です。
大型イベントだけを前提に事業計画を立てない
マンダリカでのMotoGPをはじめとする大規模イベントは大きな商機になりますが、その需要が一年中続くわけではありません。飲食、宿泊、小売などで進出する場合は、通常期の観光やMICE需要でも事業を維持できるかを確認する必要があります。
映像でみるロンボク島の街と産業
東ロンボクで進む大規模な海藻養殖

東ロンボクのEkas(エカス)湾では、100ヘクタール規模の海藻養殖パイロットプロジェクトが進められています。
映像では、海上に設置された養殖設備や海藻の生産現場に加え、海藻を食品、バイオスティミュラント(農業・園芸資材)、バイオプラスチックなどへ加工・活用する作業の様子も紹介されています。
このプロジェクトでは、単なる生産拡大だけでなく、海藻の加工・高付加価値化を進め、沿岸地域の住民にも経済効果を還元することが課題とされています。
- 参考:Kabupaten Lombok Timur「Kembangkan Potensi Pesisir, Pemda Lotim Harapkan Dukungan BRIN」
MotoGP開催時のマンダリカ

マンダリカ経済特区にあるマンダリカ・インターナショナル・サーキットでは、MotoGPなどの国際的なスポーツイベントが開催されています。
映像では、レース中のサーキットだけでなく、観客席や会場周辺に多くの人が集まる様子も確認できます。こうした大型イベントは、宿泊、飲食、交通、小売など周辺産業にも需要を生み出します。
マンダリカはサーキット単体の開発ではなく、ホテルや商業施設などを含む観光型の経済特区として整備が進められており、スポーツツーリズムはその特徴の一つです。
ロンボク島の基本情報

ロンボク島の位置・面積・人口
ロンボク島は、インドネシア中南部のNusa Tenggara Barat(西ヌサ・トゥンガラ)州に属する島です。西側にはバリ島、東側にはスンバワ島があります。
中央統計庁(BPS)によると、ロンボク島の面積は約4,738.7平方キロメートルで、2025年の人口推計は、1つの市と4つの県を合わせて約405.7万人です。面積も人口も、西隣のバリ島と比べてやや小さい規模と言えます。
ロンボクの人口内訳
- 西ロンボク県:約77.6万人
- 中部ロンボク県:約113.0万人
- 東ロンボク県:約143.7万人
- 北ロンボク県:約26.5万人
- マタラム市:約44.9万人
企業進出を検討するうえでは、単なる小規模なリゾート島ではなく、400万人を超える住民市場を抱えている点も重要です。ただし、人口は島内に均等に分布していないことには注意する必要があります。
- 参考:BPS Provinsi Nusa Tenggara Barat「Penduduk Kabupaten/Kota (Jiwa), 2025」
ロンボク島の主要エリアと産業・機能の違い
| エリア | 主な特徴 |
| マタラム市 | 州都。商業、金融、行政、教育などの都市型サービスが集積 |
| 西ロンボク県 | スンギギなどの観光地、レンバル港。農業・観光・物流が並立 |
| 中部ロンボク県 | ロンボク国際空港、マンダリカ経済特区。農業に加え建設・運輸の比重が大きい |
| 東ロンボク県 | 農林水産業の比重が高く、卸売・小売も比較的大きい |
| 北ロンボク県 | 農林水産業の比重が特に高く、ギリ諸島を中心とする観光も重要 |
マタラムは西ヌサ・トゥンガラ州の州都で、ロンボク島の行政・商業・サービスの中心です。金融機関、行政機関、商業施設などが集まり、法人向けサービスや営業拠点を考える場合の候補になります。
観光地としては、西ロンボクのスンギギ、中部ロンボクのマンダリカやサーフスポットとして知られるKuta Lombok(クタ・ロンボク)エリア、北ロンボクのギリ諸島が代表的です。
一方、東ロンボクは島内で最も人口の多い県で、農業・水産業など地域産業との取引や調達を考える場合に注目したい地域です。
ロンボク島の気候
ロンボク島は熱帯気候で、一年を通じて温暖ですが、雨季(11月~3月頃)と乾季(4月~10月頃)があります。年によって雨季・乾季の開始時期や降水量は変動するため、出張や現地工事、農業関連事業では最新の気象情報を確認する必要があります。
農業では水資源、建設では施工スケジュール、観光では旅行需要などに季節性が影響するため、事業計画でも考慮するとよいでしょう。
ロンボク島の交通
島外とのアクセスの中心は、ロンボク国際空港です。空港は中部ロンボク県にあり、マンダリカ方面へのアクセスもしやすい立地です。
海上交通では、西ロンボク県のLembar(レンバル)港がバリ島などとの人流・物流を担っています。
日本からロンボク島への行き方
日本からロンボク島まで
2026年8月時点で、ロンボク国際空港と日本を直接結ぶ定期便はありません。日本からは、ジャカルタ、シンガポール、クアラルンプールなどで乗り継ぐルートが一般的です。
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港で乗り継ぐ場合は、ターミナル間移動が必要になる場合があります。乗り継ぎ時間に注意しましょう。
ジャカルタからロンボク島まで
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港(CGK)からロンボク国際空港(LOP)までは、ガルーダ・インドネシア航空、ライオン・エアなど、複数の航空会社が直行便を運航しています。
バリ島からロンボク島まで
バリ島とロンボク島は近いため、両地域を合わせて訪問することもできます。移動方法には、以下のような選択肢があります。
- 飛行機で約30分
- フェリーで約4時間30分
- 高速船で約1.5~2時間
航空便では、デンパサールのングラ・ライ国際空港とロンボク国際空港を結ぶ便があります。所要時間は、約30分です。
車両や物資を運ぶ場合は、バリ島のPadangbai(パダンバイ)港とロンボク島のレンバル港を結ぶフェリーも利用できます。費用は抑えられますが、所要時間が約4時間30分と長くなります。
観光客にもよく利用される高速船(ファーストボート)は、バリとロンボクを1.5~2時間で結びます(ルートによる)。ただし、混雑状況や波の高さにより快適性が一定ではない点に注意が必要です。
ロンボク島への進出では観光開発と地域産業の両方に注目
ロンボク島は、バリ島に隣接する観光地である一方、約400万人が暮らし、農業や水産業も地域経済を支える市場です。
南部ではマンダリカ経済特区を中心に観光開発が続き、ホテル・飲食だけでなく、食品、設備、建設、人材、IT、衛生管理など幅広いBtoB事業にも可能性があります。
ただし、地域によって市場環境に特徴があることや、西隣のバリ島とは消費規模や宗教・文化、商流が異なることに注意が必要で、事前の調査・検討が欠かせません。
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