インドネシア第2の都市スラバヤの特徴と日系企業が進出するメリットと注意点

公開
2025/04/29
更新
2026/06/21
この記事は約13分44秒で読めます。
最も多いお悩みと回答

スラバヤはどのような都市ですか?

スラバヤはインドネシア第2の都市で、製造業・物流・サービス業がバランスよく発展したビジネス拠点です。特にインドネシア東部地域への展開のハブとして、多くの企業に選ばれています。

スラバヤに進出するメリットは何ですか?

工業団地や港湾・空港などのインフラが整っている点に加え、市場規模が大きく、流通ネットワークも発達しています。現地パートナーと連携することで、効率的な事業展開が可能です。

スラバヤ進出で注意すべき点はありますか?

東ジャワ州内では人件費が比較的高い地域であるほか、洪水や交通渋滞といったリスクもあります。立地や事業モデルに応じた事前の調査と戦略設計が重要です。

スラバヤ進出について相談する

インドネシア進出を検討する際、ジャカルタに次ぐ有力な選択肢として注目されるのが、東ジャワ州の州都スラバヤです。

スラバヤは、約300万人の人口を抱えるインドネシア第2の都市であり、製造業や物流を中心に経済活動が活発で、インドネシア東部へのビジネス展開の拠点として重要な役割を担っています。

一方で、スラバヤと周辺都市のアクセス事情、インフラの整備具合など、進出にあたって事前に押さえておきたいポイントも少なくありません。

本記事では、スラバヤの特徴を整理したうえで、日系企業が進出するメリットと注意点をわかりやすく解説します。

【補足】
本記事の円表記は、2026年4月21 日のレート(1ルピア=0.0093円)で換算したものです。

スラバヤの主要産業

スラバヤの主要産業

製造業

スラバヤにはスラバヤ工業団地ルンクット(SIER)があり、電子機器や自動車部品を始め、さまざまな製造業者が生産拠点を構えています。スラバヤ工業団地ルンクットを運営する国有企業PT SIERは、スラバヤから南に70kmほど離れたパスルアン県にも、東ジャワ州最大級のパスルアン工業団地ルンバン(PIER)を建設しています。

また、スラバヤからアクセスしやすい東ジャワ州の他の県には、JIIPE(Java Integrated Industrial and Port Estate、グレシック県)、ンゴロ工業団地(モジョケルト県)など、多くの工業団地があります。これらの工業団地の主要な製品カテゴリーは、飲食料品、たばこ、繊維、化学製品、医薬品などで、日本企業も多数進出しています。

なお、国家プロジェクトの一つに位置づけられるJIIPEを含むエリアは、2021年に特別経済区(グレシック経済特区)に指定されています(2022年に正式運営開始)。

グレシック経済特区は、工業団地、港湾施設、商業施設、住宅地を備えた、インドネシア初を謳う複合型の臨海工業開発エリアです。税制優遇措置や迅速な許認可手続きが提供されており、国内外の企業から投資先として注目されています。

スラバヤ周辺の工業団地には、立地、設備、入居企業などにそれぞれ特徴あります。実際に現地を見て判断したい方は、弊社の現地視察支援サービスをご活用ください。詳しくはこちらから。

流通・貿易産業

港町であるスラバヤは、古くから商業・貿易の都市として発展してきました。現在でも、インドネシアの流通業界において重要な場所となっています。

スラバヤのジュアンダ空港とタンジュン・ペラク港はともにインドネシア屈指の規模を誇り、ジャワ島だけでなくインドネシア東部地域にとっても、流通・輸出入の重要拠点となっています。

陸路では、貨物列車が大量輸送に対応しています。また、シドアルジョ県とグレシック県を結ぶクリアン・グレシック有料道路(KLBM有料道路)が2020年に一部開通して以降、スラバヤを通る既存の有料道路との接続が進んでいます。これにより、周辺の工業団地や港へのアクセスが改善しました。

流通業を支える倉庫業も、スラバヤ北部を中心に発展しています。Knight Frank Indonesiaの「Property Outlook 2025」によると、スラバヤと周辺の倉庫の稼働率は85%~90%と安定しています。工業団地の整備が進む中、今後も発展が見込まれる分野の一つといえるでしょう。

都市観光・MICE・医療・教育需要を含むサービス業

バリ島やジョグジャカルタに比べると観光地としての認知度は低いスラバヤですが、魅力的な都市型観光の目的地として、観光産業の発展に努めています。

都市観光

複合商業施設、近代的なカフェやレストランが建ち並ぶスラバヤでは、大都市ならではの観光が可能です。特に中間層から富裕層をターゲットにした高付加価値の飲食・商業施設が集積しています。

また、国際的なホテルチェーンが進出し、ビジネス・観光の両方に対応しています。周辺地域から、都市部の高度な医療や教育をもとめて、スラバヤに一定期間滞在する需要もあります。

MICEハブ整備でビジネス観光振興

スラバヤはJatim Expo(東ジャワエキスポ)などの大型施設を整備し、MICE(Meeting(会議)、Incentive Tour(報奨旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition(展示会))の開催地としての魅力をアピールしています。

文化・歴史

独立戦争の舞台となったスラバヤは「英雄の街」として知られており、スラバヤ英雄記念碑や歴史博物館が観光資源となっています。

スラバヤ市は経済発展・観光振興策の一環として、近年、オランダ統治時代の建築が数多く残る旧市街地の再活性化プログラムを進めています。

また、観光と教育を組み合わせたテーマ村の開発も進んでいます。2025年時点でスラバヤ市には44のテーマ村があり、地域の文化を学んだり、住民の生活を体験したりすることができます。

自然・エコツーリズム

スラバヤ市北部の沿岸部には、マングローブ教育観光センターが整備されています。​

この施設は、自然保護と観光を融合させたエコツーリズムの拠点として人気です。訪れた観光客がウォーキング、ジョギング、ボートなどを楽しみながら環境保護について学べます。

科学技術・クリエイティブ産業

アイルランガ大学、スラバヤ工科大学(ITS)、イスラム大学スナンアンペルスラバヤなど著名な高等教育機関が多いスラバヤには、国内各地から多くの若者が集まっています。そこで優秀な若者たちに活躍の場を提供し、地域の経済発展に繋げようというプロジェクトが各所で行われています。

例えばスラバヤ工科大学は、職員や学生の研究成果を商品化するなど、教育機関と産業界を繋ぐ拠点として、「サイエンステクノパーク」を設立しました。特に力を入れている分野は、自動車産業、海運、クリエイティブ産業、住宅、環境です。

またクリエイティブ産業の発展を重視するスラバヤ市では、ロボティクスや現代アートなど、さまざまなカテゴリーの大規模展示会が開催されています。

スラバヤはどのような産業が発展している都市ですか?

スラバヤは、製造業、流通・貿易、サービス業がバランスよく発展した都市です。特に工業団地や港湾を活かした製造・物流機能に強みがあり、インドネシア東部へのビジネス展開の拠点としても重要な役割を担っています。

インドネシア経済の魅力について

華人人口の多いスラバヤ

スラバヤは多様性の街

インドネシアは世界でも有数の華人人口を抱える国であり、その規模は統計によって幅があるものの、全人口の1〜4%程度(約300万〜1,000万人)と推計されています。

なかでもスラバヤは、2010年国勢調査においてジャカルタに次ぐ華人集住地の一つとされ、インドネシアの華人人口全体の約5.19%が居住するとされています。

こうしたスラバヤの華人コミュニティは、1900年代に中国大陸から渡来した人々を起点の一つとして形成されてきました。

信仰面でも多様性があり、キリスト教(特にプロテスタント)をはじめ、仏教や儒教などを信仰する人々がいます。もちろん住民の多数派はイスラム教徒ですが、ジャカルタと同様、地域やコミュニティによって異なる宗教的・文化的背景を持つ人々が共存する都市だといえるでしょう。

ビジネスパートナーとしての華人

また、インドネシアの華人は、歴史的に商業や流通の分野で大きな役割を果たしてきた背景があり、現地市場や流通ネットワークに精通したビジネスパートナーとして評価されることも少なくありません。

インドネシアでは、有力財閥のオーナーに華人系が多いことはよく知られています。また、実際に現地で企業訪問や商談を行うと、パートナー企業や取引先のオーナー、責任者に華人系の人が多いと感じる場面もあるでしょう。人口比では少数派でありながら、ビジネスの現場で強い存在感を持っているのが、インドネシアの華人の特徴です。

華人コミュニティは独自のネットワークを持ち、それがビジネスの推進力となることがあります。さらに、日本人のなかには「華人系のビジネスパーソンは日本人の時間感覚や金銭感覚に比較的近い」と感じられる人もおり、信頼関係を築くことができれば、有力なパートナーとなる可能性があります。

とはいえ、自社に合うパートナーを見極めるのは簡単ではありません。

弊社では、現地企業の選定から商談設定までサポートしています。インドネシアで信頼できる現地パートナー企業を探したい方は、ぜひこちらの販売代理店開拓サービスをご利用ください。

インドネシアの華人・華僑の特徴(歴史的背景、性格、宗教、金銭感覚)とビジネス

インドネシアの華人・華僑の人口や富裕層が多い理由、性格的な特徴、仕事観、さらに彼らが手がける財閥とビジネスの例を紹介します。

必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。

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スラバヤに進出している日系企業

スラバヤとその周辺には、営業拠点、販売会社、生産拠点など、さまざまな形で日系企業が進出しています。以下では、主な企業を分野別に紹介します。

製造業(食品・消費財・自動車)

スラバヤとその周辺には、食品、飲料、日用品など、さまざまな日系の製造業者が多数進出しています。人口の多い東ジャワ市場を視野に入れた販売・流通拠点としてだけでなく、現地生産や周辺地域への展開拠点として位置づけられているケースもあります。

  • ヤクルト
  • 味の素
  • はごろもフーズ
  • 明治
  • 大塚製薬
  • ユニチャーム
  • ホンダ

物流・港湾関連

港湾都市であるスラバヤは、インドネシア東部向け物流の要所でもあり、日系の物流・港運関連企業も進出しています。輸出入、倉庫、国際輸送などの機能を担い、製造業や商社の活動を支える基盤となっています。

  • 三菱倉庫
  • 近鉄エクスプレス
  • 第一港運

商社・産業機械・農業関連

スラバヤ周辺では、東ジャワ州の製造業や農業、食品産業の厚みを背景に、産業機械、農業機械、原材料調達などに関わる日系企業も活動しています。

  • シンワ
  • サタケ
  • 阪和興業
  • 井関農機

電機・製造支援・その他

このほか、電機関連や製造現場を支えるサービス分野でも日系企業の進出が見られます。スラバヤとその周辺には工業団地が多く、製造業向けの各種サポート事業を展開しやすい環境があります。

  • クレステック
  • 松屋電工

スラバヤに進出する際の主な注意点は何ですか?

スラバヤは東ジャワ州内でも人件費が高い地域である点に加え、洪水や交通渋滞といった都市特有のリスクがあります。立地選定の際は、最低賃金やインフラ整備計画、周辺環境を事前に確認することが重要です。

カジュアルにインドネシア進出を試した企業様の事例

インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。

  • 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用してリサーチチームを作り、バンドンでのLPKの調査や大学との連携可能性を確認。事業化の見通しが立った段階で正式な進出を決定した。
  • 営業経験のあるインドネシア人を2名チームで雇用し、スポーツジムや病院、リハビリ施設などへの営業活動を実施。販売代理店候補の開拓や市場ニーズを調査し、調査後に販売体制を構築した。
  • 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。

上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。インドネシア向けのビジネスとして、貴社でもそれが可能です。

スラバヤに進出するうえでの注意点

給与水準

東ジャワ州は国内でも最低賃金が低い州の一つです。しかし、インドネシアでは州内の県または市が独自に、州よりも高い地域最低賃金を設定することができます。

中規模および大規模企業は、従業員の給与額について、地方政府が定めた最低賃金を守る義務があります。地域最低賃金がある場合は、州ではなく県または市の最低賃金を適用します。スラバヤ市や周辺の県の最低賃金は東ジャワ州の中でも特に高くなっているため、注意が必要です。

2025年州・地域最低賃金

  • スラバヤ市地域最低賃金:496万1,753ルピア(約4万6,100円)
  • グレシック県地域最低賃金:487万4,133ルピア(約4万5,300円)
  • シドアルジョ県地域最低賃金:487万511ルピア(約4万5,300円)
  • モジョケルト県地域最低賃金:485万6,026ルピア(約4万5,200円)
  • 東ジャワ州最低賃金:230万5,985ルピア(約2万1,500円)
  • 全国平均州最低賃金:331万5,728ルピア(約3万800円)

東ジャワ州各県・市の地域最低賃金は200万ルピア台のところが多いなか、スラバヤ周辺の地域の最低賃金の高さが際立ちます。なお、ジャカルタの2025年の最低賃金は、539万6,761ルピア(約5万200円)です。

人件費や制度の理解は、進出初期の意思決定に大きく影響します。人件費や拠点設計について個別に相談したい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

洪水

スラバヤでは毎年雨季になると、各所で洪水の被害が発生しています。西部を中心に、市内各地で浸水・洪水リスクがあります。進出の前に、候補地ごとの排水状況、道路冠水、河川・水路改修計画まで確認しておきたいところです。

交通渋滞とインフラ整備の影響

スラバヤは周辺地域から通勤する人が多いこともあり、特に平日の朝晩の交通渋滞が深刻です。

注意すべきは、この交通渋滞に加え、インフラ整備計画です。例えば市内では、道路拡幅・外環道路の改修を含む都市基盤整備が進んでいます。

また、国家戦略プロジェクト「スラバヤ広域鉄道線(SRRL)」の建設計画にも注目が集まります。SRRLはスラバヤ市に現在ある鉄道網を周辺の県まで拡大する計画で、まずはスラバヤ市内から整備が進む予定です。

新しい道路や鉄道が整備されることは、渋滞緩和や市民の利便性の向上にとってよいことである一方、人の流れを変える可能性があります。そのため、特に店舗の出店を考える場合、立地だけでなく、通勤動線・物流動線・将来の道路接続変更も確認すべきです。

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スラバヤの基本情報

東ジャワ州の州都スラバヤ
グーグルマップより

位置・面積・人口

スラバヤマップ
グーグルマップより

スラバヤは、ジャワ島の東部にあります。行政単位としては「スラバヤ市」で、東ジャワ州の州都であり、ジャカルタに次ぐ人口を有するインドネシア第2の都市です。

  • 面積:約333km²
  • 人口:301万8,022人(2024年)

スラバヤ市の人口は過去数年で大きな変化はなく、300万人前後で推移しています。

インドネシアの県と市

東ジャワ州には、29の「県(Kabupaten)」と9の「市(Kota)」があります。

インドネシアにおける「県」と「市」は、行政単位としては対等です。県の中に市があるのではなく、38の県と市がそれぞれ独立して東ジャワ州の下に属しています。県は郊外・農村部を含む広域自治体、市は都市部中心の自治体になっています。

気候

スラバヤはジャカルタなどと同じ熱帯気候で、季節はおおむね10月~3月が雨季、4月~9月が乾季です。

ジャワ島は南北に短いため、平地であればどこでも気候に大きな差はありません。一方、内陸か沿岸かでそれぞれ特徴が出やすく、沿岸に位置するスラバヤは、気温が高く乾燥しやすい都市といえます。スラバヤ市の年間平均気温は29.5℃(2024年)で、インドネシア平均の27.5℃よりもやや高くなっています。

交通

スラバヤと周辺を移動するための主要な交通手段を紹介します。情報は記事執筆時点のものですので、ご利用時は最新情報をご確認ください。

電車

スラバヤ駅の地図
グーグルマップより

スラバヤには、スラバヤと名の付く駅が3つあります。スラバヤ・パサールトゥリ(Pasarturi)駅、スラバヤ・グベン(Gubeng)駅、スラバヤ・コタ(Kota)駅です。

長距離列車

パサールトゥリ駅とグベン駅は、主に長距離列車が停車するターミナル駅です。パサールトゥリ駅は特にジャワ島北部のスマランやチレボンを経由してジャカルタに至る列車が停車します。

グベン駅はジョグジャカルタやバンドンなど南部および中部を経てジャカルタに至る列車が停車します。パサールトゥリ駅とグベン駅は数キロメートル離れています。

高速鉄道延伸計画

2023年に運行が開始した「ジャカルタ・バンドン高速鉄道」を、スラバヤまで延伸する計画があります。2026年時点では、スラバヤまでの延伸に向けた実現可能性調査を実施しており、ルートの選定が進んでいる状況です。

ローカル線・通勤列車

コタ駅には、ジャワ島の最東端に位置するバニュワンギなどとスラバヤを結ぶローカル線および通勤列車「コミューターライン」が停車します。また、東ジャワ州マラン、中部ジャワ州スマラン、ジョグジャカルタなどへ向かう都市間列車も利用可能です。

なお、パサールトゥリ駅やグベン駅に停車するコミューターラインの路線もあります。

バス

スロボヨ・バス(Suroboyo Bus)

「スロボヨ・バス」はスラバヤ市が運行する路線バスです。市内を縦断する鉄道ではアクセスできない地域を含め、市内の主要エリアを結びます。

なお母音の「a」を「o」と発音するのは、スラバヤ方言の特徴の一つです。そのため「スラバヤ」はよく「スロボヨ」と発音されます。

トランス・ジャティム(Trans Jatim)

トランス・ジャティムは東ジャワ州の都市間バスで、スラバヤと周辺の県や市を結んでいます。「ジャティム」とは「Jawa Timur(東ジャワ)」という意味です。

トランス・ジャティムの6 路線のうち、スラバヤを通るのは3路線です。このうち、スラバヤの北西に位置するグレシックからスラバヤを経由し、南のシドアルジョに至る路線(K1)では、通常便に加えてラグジュアリークラスの車両も運行しています。

ウィラ・ウィリ・スロボヨ(Wira Wiri Suroboyo)

ウィラ・ウィリ・スロボヨは、スラバヤ市が2023年に導入した「フィーダー」と呼ばれる路線小型バスです。路線バスの主要なバス停と、大型バスが入れない細い道を経由する住宅地や学校、市場などを結び、市内の広範囲をカバーしています。これによりスラバヤ市は、統合的な交通サービスの提供と、渋滞緩和を目指しています

※アンコット(Angkot)

アンコットは主にライトバンを使った路線シェアタクシーで、インドネシア各地で地域住民の足として親しまれています。

スラバヤにもアンコットはありますが、市の公共交通再編の中で一部機能がウィラ・ウィリ・スロボヨなどに置き換わりつつあります。スラバヤ市が統合的な交通サービスの構築を目指しているためで、アンコットの路線自体は縮小しています。

日本からスラバヤへは直行便で行けますか?

2026年時点では、日本からスラバヤへの直行便は運航されておらず、ジャカルタやシンガポールなどを経由する乗継便を利用するのが一般的です。所要時間や利便性を考慮してルートを選ぶことが重要です。

日本からスラバヤへの行き方

飛行機でスラバヤまで

2026年4月時点で、日本・インドネシア間の直行便は、成田空港および羽田空港とジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港を結ぶ路線のみとなっています。

したがって、飛行機で日本からスラバヤ郊外のジュアンダ国際空港を目指す場合、乗継便を利用することになります。主な選択肢は、香港(キャセイパシフィック航空など)、シンガポール(シンガポール航空など)、クアラルンプール(マレーシア航空など)、スカルノ・ハッタ国際空港(ガルーダインドネシア航空など)などで乗り継ぐフライトです。

なお、スカルノ・ハッタ国際空港からジュアンダ国際空港までの所要時間は、約1時間30分です。

ジャカルタからスラバヤまで(電車・バス)

直接スラバヤを目指さず、ジャカルタを経由する場合は、飛行機のほか、電車やバスも利用できます。

電車

ジャカルタからスラバヤまでは、ジャワ島を横断する長距離列車を利用します。

ジャカルタの出発駅は、中央ジャカルタのガンビール駅、パサール・セネン駅、東ジャカルタのジャティネガラ駅です。所要時間は直行便で8~11時間程度です。

エコノミーからエグゼクティブまで複数の等級がありますが、料金は利用する列車や座席の等級によって異なり、通常はエコノミーなら35万ルピア(約3,300円)前後から、エグゼクティブなら60万ルピア(約5,600円)前後からとなっています。

バス

ジャカルタ市内からは多数の高速バスが運行しています。

ジャカルタからスラバヤまでの料金は電車と同様に、便や等級によって幅があります。所要時間も10~15時間程度と経由地などによって幅広いので、調べてから予約しましょう。チケットは各バスの運行会社のWebサイトや、Travelokaなど旅行予約サイトから購入できます。

映像でみるスラバヤの街と産業

フィーダー交通「ウィラ・ウィリ・スロボヨ」

フィーダー交通「ウィラ・ウィリ・スロボヨ」

こちらはスラバヤ市が運行するアンコットに代わるフィーダー交通「ウィラ・ウィリ・スロボヨ」です。

一般的なアンコットには停留所がなく、路線内のどこでも乗車・下車できます。一方、ウィラ・ウィリ・スロボヨには停留所があり、乗客はアプリで車両の現在地を確認したり、電子マネーで決済したりすることができます。

ウィラ・ウィリ・スロボヨの決済情報は2時間の間、路線バスに共有されます。これにより、高齢者や子どもはバスの料金が無料に、学生は半額になります。

JIIPE / グレシック経済特区

スラバヤのJIIPE工業団地

グレシック県にあるグレシック経済特区は、約3,000haの広さを誇ります。このうち1,761haは工業団地(JIIPE)で、金属産業、電子産業、化学産業、エネルギー産業、サポート・物流の5つのクラスターで構成されています。鉄道や高速道路の出口に近く、陸路の輸送に便利な立地です。

約400haは港湾エリアで、年間200万tの貨物を取り扱っています。この港は東ジャワ有数の水深と、インドネシアおよびアジア太平洋各地への物流の拠点として戦略的なロケーションが強みです。残りの約800haは、住宅・商業エリアとなっています。

さまざまな魅力があるスラバヤ

スラバヤ市は、インドネシア第2の都市です。人口が多い分市場も大きく、さまざまなビジネスチャンスがあります。

また、製造業や流通・貿易、観光など多様な産業が発展している点もポイントです。交通インフラも充実しており、国内外からのアクセスが容易です。日本企業にとっては、工業団地や港の利便性も魅力的です。

しかし、進出には人件費が州内の他の地域に比べて高いことや、洪水、交通渋滞のリスクなどを考慮する必要があります。事前の情報収集と準備にしっかりと時間をかけ、さまざまな可能性を比較検討することが、成功の鍵となるでしょう。

インドネシア進出に興味をお持ちの企業さまは、ぜひ一度、弊社カケモチにお問い合わせください。

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