インドネシアのタンジュン・プリオク港、コンテナ港パフォーマンス指数世界20位
- 公開
- 2025/12/29
- 更新
- 2026/01/01
- この記事は約4分58秒で読めます。
海峡国であるインドネシアには、いくつもの港があります。最大のコンテナ港は、ジャカルタ港の名称で知られるTanjung Priok(タンジュン・プリオク)港。国際復興開発銀行(IBRD)が発表した2023年のコンテナ港パフォーマンス指標で、世界20位にランクインしました。
本記事ではそんなタンジュン・プリオク港を紹介しながら、港湾整備、海上輸送に関するインドネシア政府の取り組みや日本との繋がりをみていきます。
数字でみるインドネシアのコンテナ港
タンジュン・プリオク港、コンテナ港パフォーマンス指数世界20位
国際復興開発銀行(IBRD)が、CPPIと呼ばれるコンテナ港パフォーマンス指標(2023年)をまとめたレポート「The Container Port Performance Index 2023」を発表。インドネシアのタンジュン・プリオク港は、世界20位にランクインしました。東・東南アジアの港では13位です。
インドネシア第2の港、東ジャワ州スラバヤのTanjung Perak(タンジュン・ぺラク)港は、世界105位。日本の港としては、横浜港が世界9位、名古屋港が53位、東京港が59位に入っています。
東・東南アジアコンテナ港パフォーマンス指標ランキング(2023年)
- 洋山深水港(中国・世界1位)
- タンジュン・ペレパス港(マレーシア・世界4位)
- チワン港(中国・世界5位)
- 広州港(中国・世界7位)
- カイメップ港(ベトナム・世界8位)
- 横浜港(日本・世界9位)
- 寧波舟山港(中国・世界11位)
- 馬湾(香港・世界13位)
- 大連港(中国・世界14位)
- 香港港(香港・世界15位)
- 麗水港(韓国・世界17位)
- シンガポール港(シンガポール・世界19位)
- タンジュン・プリオク港(インドネシア・世界20位)
- 参考:国際復興開発銀行「The Container Port Performance Index 2023」
ジャカルタ港とも呼ばれるタンジュン・プリオク港は、1883年、オランダ植民地時代に創業。140年の歴史を持ちます。
現在は国営企業PT. Pelabuhan Indonesia(Pelindo:ぺリンド社)が運営するインドネシア最大の貿易港で、積み替え貨物輸送の50%以上を取り扱っています。
北ジャカルタに位置する同港は、輸出入に加え、国内の島間輸送においても重要な役割を担います。面積は水陸合わせて1,028 ha(東京ディズニーリゾートの約5倍)と広大です。
タンジュン・プリオク港の課題と海洋国家インドネシアの今後
タンジュン・プリオク港は施設の老朽化や管理システムの古さなど、いくつもの課題を抱えています。周辺道路の渋滞にも、長年悩まされてきました。
渋滞解消に向けた最初の一歩は、高架道路の建設でした。
東ジャカルタのCawang(チャワン)から北ジャカルタのタンジュン・プリオク港に続くJalan tol Cawang-Priok(チャワン-プリオク有料道路)は、インドネシア初の高架有料道路です。 既に交通渋滞の懸念が出てきていた1970年代に計画が始まり、1987年に建設が開始。776日の工期を経て1990年に完成しました。
また2000年代には、全長12.1㎞のアクセス道路の建設や交通管制システムの導入が実施されました。これには日本もODAで協力しています。
2016年、当時のジョコ・ウィドド政権は、インドネシアをPoros Maritim Dunia(世界の海洋軸)とする目標を掲げました。このビジョンには、海洋文化の再構築、水産資源の保護・管理、海事外交、海上防衛力の強化、そして海上インフラの開発促進という5つのアジェンダがあります。
目標達成に向け、タンジュン・プリオク港の有効活用はもちろん、タンジュン・プリオク港一極集中を緩和するための、他の港の開発・再開発、港同士の連携なども進んでいくことでしょう。
- 参考:Kementerian Komunikasi dan Informatika「Menuju Poros Maritim Dunia」
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映像でみるインドネシアのコンテナ港
インドネシア最大のコンテナ港、タンジュン・プリオク港

世界の海洋軸となることを目標に掲げるインドネシア政府は、タンジュン・プリオク港の拡張に取り組んできました。
2016年には三井物産など日系企業が主導して建設した新ターミナルも開業。現在も急増する貨物量に対応するための更なる容量確保や、貨物の処理能力向上による滞留期間の短縮が期待されています。
建設中のパティンバン港

建設中のPatimban(パティンバン)港は、物流コストの削減、物流の円滑化、道路の混雑緩和と損傷の防止、さらには経済の安定的な成長を目標に、2018年から長期的な国家プロジェクトとして開発されています。
西ジャワ州Subang(スバン)に位置する同港は、最新のデジタルシステムを導入。輸出入貨物を扱うことはもちろん、インドネシア全土の発展に向け、島間輸送の要所になる予定です。また、重量車両を含む車両の輸出入輸送の役割をパティンバン港に移すことで、タンジュン・プリオク港周辺の交通渋滞が緩和することも期待されています。
パティンバン港は完成すれば、タンジュン・プリオク港に並ぶ規模のコンテナ港となります。
2023年までに港へのアクセス道路の建設と、コンテナターミナルおよび自動車ターミナルの一部の建設が完了。現在は第2フェーズとして各ターミナルの拡張工事が行われています。
- 参考:Kementerian Perhubungan
「Pelabuhan Patimban, Pelabuhan Strategis untuk Masa Depan」
「Wujud Indonesia Sentris, Pelabuhan Patimban Hadir Menyeimbangkan Arus Logistik Nasional」
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黄金のインドネシアに向けて
2016年のPoros Maritim Dunia(世界の海洋軸)の目標に次いで、ジョコ・ウィドド政権は2019年、Visi Indonesia Emas 2045(黄金のインドネシアビジョン2045)を発表しています。
これは建国100周年を迎える2045年までに、インドネシアが世界5位の経済大国、そして、先進的で公正で豊かな先進国になるという目標です。目標達成の政策の柱としては、インフラ整備や人材育成、投資の呼び込みなどが並べられています。
インフラ整備には、もちろん、港湾整備も含まれます。人材育成の面では、パティンバン港のような先進的なデジタルシステムを導入した港の管理ができる人材を育てるとともに、一人一人のモラルの向上も望まれます。
2016年のタンジュン・プリオク港の新ターミナル操業式典で当時のジョコ大統領が指摘したように、インドネシアの港では、貨物を必要以上に滞留させ、賄賂を請求するような従業員が散見されていたのです。
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