ジャカルタ・ブロックMの特徴とは?日本人街の商圏と日系企業の事業機会
- 公開
- 2026/08/08
- 更新
- 2026/08/08
- この記事は約13分56秒で読めます。
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ジャカルタのブロックMとは、どのような場所ですか?
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ブロックMは、南ジャカルタのクバヨラン・バルにある商業・交通拠点です。日本食店などが集まる「リトル東京」があることでも知られていますが、現在はMRTやバスターミナルを利用する会社員、若者、買い物客も集まる「トレンド発信地」へ変化しています。
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ブロックMが日本企業から注目される理由は何ですか?
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日本人や日本食に関心のある消費者と接点を持ちやすいことに加え、MRT・バスターミナルを軸とする再活性化によって人流が増えているためです。飲食店や小売店の出店だけでなく、商品テストや消費者調査の候補地にもなります。
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ブロックMでは、どのような日本関連ビジネスに可能性がありますか?
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日本食・食品、小売・物販、美容・健康などに加え、ポップアップ、イベント、アンケート調査などにも活用できます。ただし、日本人向け需要だけに依存せず、インドネシア人の価格感や消費行動に合わせて検証することが重要です。
ブロックMは、日本食レストランや居酒屋が集まる「ジャカルタの日本人街」として長く知られてきました。
しかし、現在のブロックMを昔ながらの日本人街というイメージだけで捉えると、商圏の実態を見誤る可能性があります。MRTの開通、Blok M Hubを含む街の再活性化、M Bloc Spaceをはじめとする若者向け施設や話題の飲食店の増加によって、訪れる人や消費の目的が多様化しているためです。
この記事では、ブロックMの客層、日系・日本関連ビジネスの現状、今後の参入余地、出店や市場調査で確認したいポイントを、日本企業の担当者向けに解説します。
ジャカルタ・ブロックMとは?日本企業から注目される理由
ブロックMは、南ジャカルタのKebayoran Baru(クバヨラン・バル)地区の区画の一つです。エリア内にはMRTのBlok M BCA駅(以下ブロックM駅)、バスターミナル、Plaza Blok MやBlok M Squareといったショッピングモール、飲食店街などが集まっています。
南ジャカルタにある交通の拠点
ブロックMには、ジャカルタを南北に結ぶMRTのブロックM駅があります。
そのため、高級ホテルや大型ショッピングモールが集まるBundaran HI(ブンダランHI)、ビジネス街SCBDや複数の鉄道路線に接続するDukuh Atas(ドゥク・アタス)、オフィス・商業施設が集まるSenayan(スナヤン)方面から乗り換えなしでアクセスできます。

また、2026年3月には、Blok Mバスターミナルとスカルノ・ハッタ国際空港を直接結ぶバス「Transjabodetabek(トランス・ジャボデタベック)」のSH2路線も運行を開始しました。ブロックMは南ジャカルタの一商業地区でありながら、広い範囲から人を呼び込める交通条件を持っています。
- 参考:JAKARTA.GO.ID「Transjabodetabek SH2 Diluncurkan, Gubernur Pramono: Transportasi Terjangkau dari Pusat Kota ke Bandara」
日本人街・リトル東京と呼ばれる背景

ブロックMのなかでも、Jalan Melawai 6(メラワイ6通り)を中心に、Blok M Square周辺を含む日本食店や居酒屋が集まる一帯は、「リトル東京」と呼ばれています。
この地域では、1990年代ごろにインドネシアへ赴任した日本人向けの宿泊施設や飲食需要を背景に、日本食レストラン、居酒屋、カラオケ、日本食材を扱う店舗などが増えていきました。現在も日本語の看板を掲げる店舗や、日本人客を意識した飲食・サービス業が見られます。
また、リトル東京では、日本とインドネシアの文化交流イベントである縁日祭も開催されてきました(2010~2019年)。こうした店舗やイベントの蓄積によって、ブロックMは「日本人街」として認知されています。
若者や会社員も集まる現在のブロックM
現在ブロックMを訪れるのは、日本人や日系企業関係者だけではありません。MRTを利用する会社員、話題の飲食店を訪れる若者、ショッピングモールの利用者、周辺地域の住民など、さまざまな客層が行き交っています。
特に近年は、TikTokやInstagramなどで紹介された飲食店やスイーツ店に行列ができ、ブロックMそのものが若者向けのトレンド発信地として注目されるようになりました。
再活性化によって高まる商圏としての可能性

ブロックMでは、MRT駅やバスターミナルを中心に、公共交通、歩行空間、商業施設、文化施設を結びつける再活性化が進められています。
例えば、2019年に開業し、2025年にリニューアルオープンしたM Bloc Spaceが挙げられます。M Bloc Spaceは、飲食店や物販店だけでなく、音楽、展示、コミュニティ活動などに使われるクリエイティブ拠点です。
ジャカルタ州政府は、Blok M HubやMRT駅などの交通拠点と、M Bloc Spaceをはじめとする文化・商業施設を活かし、ブロックM一帯を再活性化する方針を示しています。
このように、現在のブロックMは、日本人街としての蓄積、ローカルの若者市場、交通結節点としての人流が重なるエリアになっています。かつての「日本人が日本食を食べに行く街」のイメージを残しつつも、ローカルの消費者がそれぞれの目的で集う新しい街に進化しています。
- 参考:JAKARTA.GO.ID「Resmikan New M Bloc Space, Gubernur Pramono Dorong Blok M Jadi Pusat Kreativitas dan Budaya Jakarta」
ブロックMは活気があり魅力的なエリアですが、ジャカルタ・周辺都市への進出を目指す場合、オフィス街や工業団地周辺も検討できます。どのエリアが進出に適しているかは、自社が狙う顧客と事業形態によって変わります。
ジャカルタでの出店、市場調査、テスト販売などを検討中の方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。事業内容が固まっていない段階でも、一からサポートします。
ブロックMの商圏と来訪者の特徴

日本人駐在員・日系企業関係者の需要
ブロックMには、現在も日本食レストラン、居酒屋、日本食材を扱う店舗などが集まっています。日本語のメニューを用意し、日本式の接客を行う店舗もあり、日本人駐在員や出張者にとって利用しやすい環境があります。
また、日本人以外にも、日本食や日本文化に関心を持つインドネシア人が訪れます。そのため、「日本人向け需要」と「日本に関心を持つローカル需要」を完全に分けることはできません。
日本企業にとっては、日本の商品やサービスに理解のある消費者と接点を持ちやすい反面、既存の日本関連店舗と比較されやすい市場でもあります。「日本の商品だから選ばれる」と考えるのではなく、既存店との違いを明確にする必要があります。
MRTで訪れる会社員・若者・買い物客
MRTのブロックM駅は、スナヤン、Istora Mandiri(イストラ・マンディリ)、ドゥク・アタス、ブンダランHIなど、オフィスや商業機能が集まるエリアと同じ路線上にあります。
2026年1~4月の利用実績によると、ドゥク・アタスからブロックMへの移動がジャカルタMRTで最も利用者の多い区間となり、利用者数は63万889人でした。反対方向のブロックMからドゥク・アタスも62万1,516人で2位でした。
この数字からは、ブロックMがMRT利用者の目的地として選ばれていることがうかがえます。
飲食やカフェを目的に訪れるローカル層
現在のブロックMでは、食事やカフェ利用そのものが来訪目的になっています。特に若い世代にとってブロックMは、SNSで見た商品を試す、友人と店舗を巡る、写真や動画を投稿するといった目的で訪れる街になっています。
こうした顧客は、必ずしもブロックMの近隣居住者ではありません。MRTやバスでエリア外から訪れるため、話題性のある商品には広域から集客できる可能性があります。
一方、長い行列や一時的なSNS投稿数だけでは、市場性を判断できません。購入単価、再購入意向、待ち時間を許容する理由、類似商品の選択肢などを確認することが重要です。
昼と夜、平日と休日で変わる人流
ブロックMは、時間帯によって街の性格が変わります。
平日の昼間は、周辺で働く会社員やモール利用者、日常的な買い物に訪れる周辺住民などが中心です。夕方以降は仕事帰り、学校帰りの人で飲食店やカフェの利用が増え、リトル東京周辺では、日本食店や居酒屋などの需要も目立ちます。
また、休日には、離れたエリアから友人同士や家族で訪れる人、SNSで話題の店を目的に訪れる若者が増えている様子が見られます。
日本人街とローカル商圏が重なる独自性
ブロックMの最大の特徴は、日本人街とローカル商圏が隣接し、部分的に重なっていることです。
リトル東京周辺では日本人や日本食目的の顧客を、M Bloc Spaceや話題の飲食店周辺ではローカルの若者市場を確認できます。MRT駅やバスターミナル周辺では、通勤客や広域から訪れる人の流れも見られます。
一つのエリア内で異なる顧客の反応を比較できることは、市場調査を行ううえでのメリットです。ただし、調査した地点の結果を、ジャカルタ全体やインドネシア全体の反応として扱わないよう注意が必要です。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
ブロックMの日系・日本関連ビジネスと新規参入の可能性

飲食・食品:日本食店の集積とローカル市場への展開
ブロックMで最も目立つ日本関連ビジネスは、飲食・食品分野です。特にリトル東京周辺には、居酒屋、ラーメン、焼き鳥、寿司、定食など、複数の日本食業態が集まっています。
日本人が日常的に利用する店舗だけでなく、インドネシア人が日本らしい雰囲気や料理を体験するために訪れる店舗もあります。日本食への認知があるため、初めて日本の料理を説明するコストを抑えやすい点はメリットです。
一方、日本食店が多い分、既存店との競争も激しくなります。日本人客からは味やサービスの再現性、ローカル客からは価格、見た目、わかりやすさやインパクトが比較されるため、どのように差別化を図るかが重要です。
新規参入を検討する場合は、次のような点を強み・アピールポイントにすることを検討できます。
- ローカル客にも利用しやすい価格帯への調整
- 一人客や短時間利用に対応した商品
- テイクアウトやデリバリーに向くメニュー
- 専門性の高い業態、独特のコンセプト
- SNSで目を引く商品設計や盛り付け
- カフェ、スイーツ、軽食としての日本食
- 日本人向けとローカル向けの双方に対応できるメニュー構成
既存店が多い市場では、「日本食であること」よりも、誰にどの場面で利用されるかを明確にすることが重要です。
ハラール認証の義務化
インドネシアでは、ハラール認証の義務化が段階的に進んでおり、原則、2026年10月が食品や化粧品などの対象商品の「ハラール対応期限」になっています。そのため、インドネシアに進出する日本の飲食店や食品メーカーにとって、ハラール認証の取得や表示は避けては通れない課題です。
ハラール認証を取得せず、「非ハラール」表示で営業することもできますが、店舗の信頼性が損なわれたり、顧客層が狭まったりする可能性があります。店舗の規模や取り扱う商品、顧客層に応じて、事前によく検討することが重要です。
小売・物販:既存店舗との連携とテスト販売の可能性

ブロックMでは、日本食スーパーマーケットPapaya Fresh Gallery(パパヤ・フレッシュギャラリー)が日本食品の主な購入先となっています。同じ建物にDaisoも入居しており、合わせて日本食材、加工食品、菓子、日用品など、日本関連商品を探す人の主な目的地となっています。
一方で、日本商品を専門的に扱う小売店が飲食店ほど集積しているわけではありません。ブロックMに限りませんが、雑貨、日用品、アパレル関連では、韓国ブランドの店舗のほうが存在感があると言っていいでしょう。競合との差別化やSNSを使った話題作りが欠かせませんが、日本ブランドにも、まだまだ参入機会がありそうです。
ただし、インドネシアでは、国内の中小事業者保護のための規制があり、外国企業が小規模な小売店を自由に開設できるとは限りません。
そのため日本企業にとっては、現地法人を立ち上げて直接小売店を開くのではなく、現地の輸入業者やディストリビューターを通じて既存店に商品を納入する選択肢を取る企業も少なくありません。
既存店舗内への専用棚の設置、委託販売、ショップインショップ、現地事業者が販売主体となるポップアップや催事、現地企業へのライセンス・フランチャイズなども考えられます。
特にインドネシアでの認知が低い商品は、最初から常設店を構えるよりも、既存店や期間限定イベントを活用して消費者の反応を確認する方がリスクを抑えられます。
美容・健康・その他サービス:日本式サービスの現状と差別化余地
ブロックM周辺には、美容室、マッサージ、ネイル、リラクゼーションなどのサービス業も展開しています。日本式を掲げる美容室の例も見られますが、こちらも飲食店ほど「日本関連サービスの集積」が明確な分野ではありません。
そのため、美容・健康分野では、「ブロックMに日本式サービスが多いから参入する」のではなく、周辺の顧客が何を求めているかを詳しく確認する必要があります。
例えば、次のような価値を明確にできれば、差別化できる可能性があります。
- 技術や施術工程の丁寧さ
- 衛生管理
- 予約時間の正確さ
- 日本の商品や機器の使用
- カウンセリングのわかりやすさ
- 日本人とインドネシア人の双方に対応できる接客
- 男性会社員や短時間利用者向けのサービス
日本式という表現だけでなく、その内容を「顧客が実際に感じられる品質」へ落とし込む必要があります。
イベント・市場調査:再活性化する街を活用した需要検証
ブロックMにはイベント、展示、音楽、コミュニティ活動に使われる空間があります。M Bloc Spaceやショッピングモールのイベント会場が候補になるでしょう。日本企業は、こうした場所や周辺商業施設を、単なる販売場所ではなく市場検証の場として活用できます。
例えば、食品メーカーであれば試食とアンケート、小売企業であればポップアップ、サービス業であれば体験会や相談会が考えられます。
ブロックMで考えられる参入・調査方法
| 方法 | 初期負担 | 確認できること |
| 現地視察・競合調査 | 小 | 客層、人流、価格、店舗構成 |
| アンケート・インタビュー | 小~中 | ニーズ、認知、価格意識 |
| 試食・商品テスト | 小~中 | 試食・テスト後の反応・購入意向、容量・包装 |
| イベント出展 | 中 | 認知、体験後の反応、SNS拡散 |
| ポップアップ販売 | 中 | 客単価、商品別の反応、SNS拡散 |
| 常設店舗 | 大 | 継続需要、運営採算 |
自社商品への反応や現地の消費者のニーズを手軽に確認したい方は、インドネシア市場調査サービスをご覧ください。詳しい資料はこちらから無料でダウンロードできます。
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用してリサーチチームを作り、バンドンでのLPKの調査や大学との連携可能性を確認。事業化の見通しが立った段階で正式な進出を決定した。
- 営業経験のあるインドネシア人を2名チームで雇用し、スポーツジムや病院、リハビリ施設などへの営業活動を実施。販売代理店候補の開拓や市場ニーズを調査し、調査後に販売体制を構築した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。インドネシア向けのビジネスとして、貴社でもそれが可能です。

ブロックMに出店・進出するうえでの注意点
エリアによって人流・客層・価格帯が異なる
ブロックMを一つの均一な商圏として考えないことが重要です。
リトル東京周辺では日本食や夜間飲食の需要が見えやすく、M Bloc Space周辺では若者やイベント参加者、MRT駅やPlaza Blok M周辺では会社員や買い物客が主な対象になります。
同じ商品でも、販売する場所によって反応が変わります。物件や調査場所を決める際は、単純な通行量だけでなく、その場所を訪れる人の目的や滞在時間、交通手段、曜日・時間別の客層などを確認することが重要です。
日本人需要だけに依存しない商品設計が必要
日本人街として知られるブロックMでは、日本人を主な顧客とする店舗にも一定の合理性があります。
しかし、近年のブロックMは「若者の街」「流行の発信地」としてのイメージが強くなっており、日本人顧客だけを対象にすると、市場規模が限定される可能性があります。また、日本人駐在員の居住地、企業の赴任方針、周辺地域の変化など、店舗側では管理できない要因にも影響されます。
ローカル客も取り込みたい場合は、日本で提供している商品をそのまま持ち込むだけでは不十分です。味、量、価格、店内デザイン、SNSでの見せ方などを調整しつつ、すべてを現地化するのではなく、「変えない日本らしさ」と「現地に合わせる部分」を分けることが重要です。
競合状況と出店・運営コストを確認する
出店計画の段階で、賃料だけでなく、保証金、共益費、内装費、設備費、人件費、広告費、デリバリー手数料などを含めて採算を検討します。人通りの多いエリアや話題の場所は競合も多くなるため、広告費を増やすなどの対策が必要になる可能性があります。
飲食店の場合は、排気・給排水設備、厨房の容量、営業時間などが物件によって異なります。モール内、路面店、地下商業区画では、同じ面積でも運営条件やコストが変わります。
また、ジャカルタでは自動車や配車アプリを利用する顧客も多いため、駐車場の有無、乗降場所、渋滞時のアクセスも確認します。MRT駅に近いことがメリットになる業態と、自動車での来店が必要な業態を区別する必要があります。
出店前に複数の方法で現地の反応を検証する
ブロックMでは、日本人、ローカルの会社員・若者・周辺住民など、異なる客層の反応を見ることができます。出店前に、対象顧客を変えながら複数の調査を行うことで、事業計画の精度を高められます。
ただし、ブロックMで得た結果だけで、ジャカルタ全体やインドネシア全体の需要を判断することはできません。日本文化への関心が比較的高い場所であることを前提に、調査結果を検証することが重要です。
ブロックMの現地視察・市場調査で確認するポイント
客層・人流
- 曜日・時間帯、年代・グループ構成、日本人・ローカル客などの目的地や購買行動の違い
- 雨天時や渋滞時の人流
競合・商品
- 競合商品の価格、量、包装
- 店舗の入れ替わりや閉店状況
- 店内利用、テイクアウト、デリバリーの利用状況
- 店頭やSNSで使われている言語やコピー
物件・運営
- MRT駅やバス停からの歩行動線
- 駐車場や想定される配車サービスの乗降ポイント
- 営業時間や看板に関する施設側の条件
- 賃料以外の共益費、保証金、内装費など
弊社では、人流、競合店、物件候補を現地で確認したい方に向けて、車・通訳・訪問先の調整まで対応するインドネシア現地視察支援サービスを提供しています。
ブロックMの主要エリア・周辺環境とアクセス

主要エリアと特徴
ブロックMと呼ばれる範囲には、性格の異なる複数のエリアが含まれます。
| エリア | 主な特徴 | 想定される客層 | 企業が確認したい点 |
| リトル東京 | 日本食店、居酒屋、日本語看板 | 日本人、会社員、日本食に関心のあるローカル客 | 夜間人流、競合、価格帯 |
| M Bloc Space周辺 | 飲食、物販、音楽、展示、イベント | 若者、クリエイティブ層、SNS利用者 | イベント適性、体験消費、話題性 |
| Plaza Blok M周辺 | MRT駅と直接接続する商業施設 | 通勤客、買い物客、若者 | 駅からの動線、昼夜の利用差 |
| Blok M Square周辺 | ローカル向け小売・飲食 | 幅広い年代・所得層 | 大衆価格への反応、購買目的 |
| Blok M Hub・バスターミナル | 公共交通、飲食、商業区画 | 乗り換え客、郊外からの来訪者 | 通過客と滞在客の違い |
【補足】
Blok M Squareの東側には、Pasaraya Blok M(パサラヤ・ブロックM)と呼ばれる歴史あるショッピングモールがあります。工芸品や芸術品を扱う施設として知られる一方、空きテナントが目立つ時期もありました。近年は新しい飲食店や雑貨店の入居、イベントの開催などがSNSでも話題となっており、今後、若者の新たな目的地として存在感を高める可能性があります。
MRT・バスターミナルを軸に進む再活性化
ブロックMのバスターミナルと一体になった旧Mal Blok Mは、再活性化プロジェクトによって地下商業施設「Blok M Hub」として整備されました。
さらに、MRT駅と、Blok M Hubを含むバスターミナル周辺を結ぶスカイブリッジ、緑地、広場、商業・住宅を組み合わせた複合開発も計画されています。
ただし、これらのなかには完成済みの整備と、投資家選定・計画段階の事業があります。将来の人流増加を前提に出店計画を立てる場合は、実施時期や計画の進捗を確認する必要があります。
周辺の住宅地・オフィス街との位置関係
ブロックMがあるクバヨラン・バルには住宅地が広がり、北側にはスナヤンやSCBDなどのオフィス・商業エリアがあります。
MRTを使えばこれらのエリアから簡単にアクセスできるため、ブロックMの商圏は近隣住民だけで構成されているわけではありません。周辺で働く会社員や、別の地域から公共交通で訪れる人も対象になります。
例えばPlaza Blok Mは、かつて来訪者の減少に悩んでいましたが、2019年のMRT開業後、駅との直接接続によって人流が回復しました。駅のコンコースから屋外に出ずにモールへ移動できるため、昼食や買い物を目的に訪れる会社員や日常的にMRTを利用する人を取り込みやすい立地になっています。

空港・ジャカルタ中心部からのアクセス
ブロックMは南ジャカルタ北部(中央ジャカルタ寄り)に位置します。現地視察などで南ジャカルタや中央ジャカルタに滞在する場合、車やMRTでアクセスしやすい場所です。
ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港から直接ブロックMに向かう場合は、チャーターカーやタクシー、配車アプリなどが便利です。路線バスのTransjabodetabek(トランス・ジャボデタベック)SH2路線や、シャトルバスのDAMRI(ダムリ)も利用できます。
前述のとおり、ジャカルタ中心部からはMRTも利用できます。道路渋滞の影響を受けにくいため、狭い範囲で複数の店舗や施設を視察する場合は、MRTと徒歩、必要に応じてタクシーや配車アプリを組み合わせる方法も考えられます。
映像でみるジャカルタのブロックM
リトル東京の夜の雰囲気

こちらの動画では、メラワイ6通りを中心とするリトル東京の夜の様子が紹介されています。
日本食店や居酒屋だけでなく、カフェ、マッサージ店などが並び、夜間にも多くの人が行き交っています。
「1980年代の日本らしいレトロな雰囲気」というタイトルがついたこちらの動画の見せ方からは、飲食店の集積に加え、昔ながらの日本人街を思わせるレトロな雰囲気そのものが、ジャカルタの人たちがリトル東京を訪問する理由の一つになっていることもうかがえます。
若者に人気の飲食店4選

こちらの動画では、ブロックMで話題を集める新しい飲食店4店が紹介されています(2026年1月時点)。料理や飲み物だけでなく、店舗の外観、内装、商品の盛り付け、行列なども映っており、ローカルの若者がどのような店を「行ってみたい」「SNSで紹介したい」と感じるのかを確認できます。
日本企業が飲食・食品分野で展開する場合も、味や価格に加え、店舗体験やSNS上での見せ方まで設計する必要があります。
なお、こちらの動画で紹介されている飲食店は次の4つです。
- Drunk Baker:バンドンで話題になったベーカリー
- Chocolate Room:SNS映えするスイーツで人気のチョコレート専門店
- Madhouse:本格的な抹茶、おにぎりなどを提供するカフェ
- Sarang Semut:店名は「アリの巣」という意味。おしゃれなスイーツと斬新な内装で話題
再活性化が進むブロックMを事業展開に活用する
ブロックMは、日本食店や日本人向けサービスが集まるリトル東京としての歴史を持ちながら、現在はMRTやバスターミナルを利用する会社員、若者、買い物客も訪れる商圏へ変化しています。
飲食・食品、小売・物販、美容・健康などの事業機会が考えられるほか、ポップアップ、試食、アンケート、イベントなどを通じた市場調査にも活用できます。
一方、エリアや時間帯によって客層は異なり、人流の多さが必ずしも購買につながるとは限りません。日本人需要だけに依存せず、現地の価格感や消費行動を確認し、小規模な検証から段階的に展開することが重要です。
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