インドネシアの配偶者ビザ(E31Aビザ)の概要と申請方法
- 更新
- 2025/06/12
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インドネシアの E31Aビザ(配偶者ビザ) は、インドネシア国籍を持つ配偶者と結婚している外国人が、合法的に長期滞在するためのビザです。このビザは、いわゆる「結婚ビザ(Spouse Visa)」にあたり、最終的には永住権(KITAP)の取得にもつながる可能性があります。
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E31Aビザ(配偶者ビザ)の主な特徴
対象者は「インドネシア人と法的に結婚している外国人」
E31Aビザの対象は、インドネシア人と婚姻関係にあり、その結婚がインドネシア国内で正式に民事登録されている外国人です。海外での結婚であっても、インドネシアで登録されていれば有効です。
滞在許可(ITAS)を取得できる
このビザで入国後、インドネシア国内で一時滞在許可(ITAS)に切り替える必要があります。最初のITASは通常1年間有効で、毎年更新することが可能です。
就労は原則不可(ただし例外あり)
E31Aビザ自体には就労権は付いていません。ただし、インドネシア国内の企業がスポンサーとなり、別途労働許可を取得すれば、合法的に働くことが可能です。
家族と一緒に生活できる安定したビザ
このビザは、インドネシア人の配偶者と一緒に生活するために設計されています。子どもなどの扶養家族も含めた滞在手続きが可能であり、長期的な生活基盤を築くのに適しています。
オンラインで申請可能(e-Visa対応)
インドネシア移民局のe-Visaシステムを通じてオンラインで申請可能です。申請後に発行される電子ビザ(eVisa)で入国し、到着後にITASへ切り替えます。
E31Aビザ(配偶者ビザ)の費用
INDEX | 目的 | 滞在期間 | 取得日数目安 | 料金 |
---|---|---|---|---|
E28Aビザ | インドネシア人配偶者との長期滞在 | 1年 | 約3週間 | 150,000円 |
E31Aビザ(配偶者ビザ)の手続きの流れ
e-visa申請代行手続きの、お申込から取得までの流れは下記の通りとなります。
- 申込フォームより必要事項を御入力頂き、送信ボタンを押して下さい。
- 申込内容の確認後、必要書類をご案内致しますのでご用意頂き、PDFデータにてお送り下さい。
- 渡航者様の必要書類をお預かり出来次第、申請手続きを開始致します。現地RP通貨での実費納付につきましては現地にて弊社がお支払い致します。
- e-visa取得完了後、PDFデータにてe-visaデータをお渡し致します。
- 入国後、ITK(滞在許可)をデータ送信致します。
ここまで記事をご覧いただいて何かご不明点や疑問点があれば、下記よりご質問ください。
一両日中にご返信をさせていただきます。
インドネシアのビザ関連のご質問であれば何でも構いません。
E31Aビザ(配偶者ビザ)の必要書類
渡航者様にご用意を頂く必要書類
- パスポート個人情報記載ページのカラーコピーデータ(残存期間要18ヶ月/写真撮影の画像は不可)
- 3ヶ月以内に撮影した証明写真データ(4×6cm・背景色:白・襟付き着用にて撮影)
- 十分な生活資金の証明:最低2,000米ドルまたは相当額の生活費証明(例:銀行の残高証明書)
- 英文履歴書
- 旅行日程表
配偶者様にご用意を頂く必要書類
- 配偶者様のKTP(Kartu Tanda Penduduk / インドネシア人の身分証明書)
- 配偶者様の証明写真データ
- 外国人と合法的に結婚していることを証明する書類
- 結婚がインドネシア国外で行われた場合:インドネシアの在外公館またはインドネシア国内の権限ある機関への報告もしくは登録の証明、およびインドネシア語に翻訳された結婚証明書(英語で書かれている場合を除く)
- 結婚がインドネシア国内で行われた場合:権限ある省庁または機関が発行した結婚証明書または結婚手帳
- e-visaアカウント情報:
- 初回申請の場合:新規でアカウントを発行するため不要
- 配偶者ビザの発給が2度目以降の場合:初回申請時に作成したe-visaアカウントから申請を行います。
*e-visa申請に際し、パスポート残存期間18ヵ月が必要となります。
*現地入国管理局より追加必要書類を求められる場合も御座いますので、予め御了承下さい。
注意事項
- 入国期日は、発行日から90日間となります。
- 有効期間内は数次出入国(出入国は自由)が可能となります。
- 1回あたりの滞在可能期間は入国日から起算してお考え下さい。
- 入国後に発行されるITK(滞在許可証)はデータにて保管をお願いします。
過去に問題が起きたケース(一般事例)
結婚の法的登録が不完全でビザ申請却下
ケース:
外国で結婚した夫婦が、インドネシアでE31Aビザを申請。しかし、結婚証明書がインドネシアで正式に登録されていなかったため、ビザ申請が却下された。
教訓:
- 海外での結婚は、インドネシア国内での登録(Dukcapilなど)が必要。
- 翻訳・公証・民事登録のプロセスを省略しないこと。
スポンサーのKTPと実際の居住地が一致せず申請遅延
ケース:
配偶者のKTP住所がスマラン市にある一方で、夫婦の実際の居住地はバリ。申請に必要な「居住証明」との食い違いから審査が遅延。
教訓:
- KTP住所と実際の居住地は一致しているのが理想。
- 必要に応じて「Surat Domisili(居住証明)」を取得する。
収入証明が不十分で生活保障に疑問視
ケース:
スポンサーであるインドネシア人配偶者が無職で、生活資金の出所が不明。移民局から「生活維持能力に疑問あり」と判断され、追加資料提出を求められた。
教訓:
- スポンサーに一定の収入または経済的支援能力があることが望ましい。
- 無職の場合は、他の家族が保証人になる、もしくは生活費の支援者が明示されている必要がある。
婚姻の実体を疑われ、調査が入るケースも
ケース:
E31Aビザで入国した外国人に対し、婚姻関係の実体がない(実際には別居・連絡なし)と通報があり、移民局が調査。最終的にビザが取り消された。
教訓:
- 配偶者ビザは「同居・実態ある婚姻」が前提条件。
- 虚偽申告や形式的な結婚は重大なペナルティ(強制送還・ブラックリスト)につながる。
よくある質問と回答
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E31Aビザで働くことはできますか
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原則としてE31Aビザ単体では就労できません。ただし、インドネシア国内の企業から雇用され、別途「労働許可」を取得すれば就労は可能です。
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ビザの有効期間はどれくらいですか
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最初のITAS(滞在許可)は通常1年間有効で、毎年更新が可能です。5年間継続して滞在すると、永住滞在許可(KITAP)への切り替え申請資格が得られます。
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スポンサーは誰になりますか
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インドネシア人配偶者がスポンサー(保証人)となります。ビザ申請にあたり、KTP、KK、出生証明書、収入証明、保証書などの書類を提供する必要があります。
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海外で結婚しましたが、申請できますか
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はい、可能です。ただし、海外での結婚証明書はインドネシア国内で正式に登録(民事登録)されている必要があります。Dukcapilでの登録とインドネシア語への翻訳、公証が必要です。
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ITASは自動更新されますか
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いいえ。毎年、有効期限前に手続きを行って更新申請する必要があります。必要書類の提出とスポンサーの確認が求められます。
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