インドネシアの家族カード「KK」とは?手続きと必要書類を紹介

公開
2026/02/06
更新
2026/09/06
この記事は約5分40秒で読めます。

インドネシアで住民としての各種手続きを進めるうえで欠かせないのが、家族カード「KK(Kartu Keluarga)」です。

KKは世帯の構成・続柄・人数などをまとめた家族の証明書で、住民登録・行政手続きの基礎書類として扱われます。

本記事では「インドネシアの家族カードKKとは何か」を押さえたうえで、新規発行が必要になるケース、申請先(Dukcapil)やオンライン申請の流れ、準備すべき必要書類、外国人のKK申請についてまで、KK手続きの概要を整理します。

インドネシアへ現地視察する際の注意点

「本当は工場を訪問して機械のメンテナンスをすることが目的だけど、ビザ取得が煩雑そうなので、とりあえず到着ビザ(VOA)でこっそりメンテナンスをしよう」と考える方もいます。

ところが、目的に合ったビザを取得しなかったことでトラブルに巻き込まれるケースを多数見聞きしてきたので、適切なビザを申請して訪問することを強くおすすめします。

「なぜバレるのか」という疑問がわくかもしれませんが、その1つとして宿泊施設と入国管理局(イミグレ)との連携があります。インドネシアでは外国人を宿泊・滞在させるときに、宿泊施設がイミグレに報告する義務があります。そこの連携が原因で目的外の活動をした際に、その行為がバレてしまうのです。

インドネシアの家族カード「KK」とは

インドネシアの家族カード「KK」

KK(Kartu Keluarga)は、家族(世帯)の構成・続柄・人数などを記載した、家族の身分証明書です。読み方は「カーカー」が一般的です。

すべての世帯に保有義務があり、世帯主および家族構成員の本人情報がまとめて記載されます。KKは、住民登録・行政手続きにおける基礎書類として扱われます。

名称は直訳すると「家族カード」ですが、その性格から、「インドネシアの戸籍謄本」「家族証明書」と紹介されることもあります。

必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。

ビザ情報の検索

KKの取得手続き

このセクションでわかること(クリックすると該当箇所へ移動します)

KKの新規発行が必要な主なケース

結婚して新しい世帯を作る場合や、同居世帯を分ける場合などに、KKの新規発行が必要になります。家族カードという名称ではあるものの、17歳以上であれば単身者でも作ることができます。

  • 新しい世帯を作る(新婚・独立など)
  • 世帯主が変わる
  • KKを分離する(同居世帯を別世帯に分ける等)
  • 世帯主を伴わない転入(家族の一部のみ転入)
  • インドネシア国民が海外から帰国する
  • 住民登録上の脆弱者※に該当する場合
  • 外国人がインドネシア国籍を取得した場合など

※住民登録上の脆弱者:災害や地理的・経済的問題などにより、住民登録の書類を取得することに障害があり、本来KKを申請すべき時期を逃した人が想定されます。

申請場所

申請先は、県・市の住民登録・民事登録局(Dukcapil)です。多くの場合、各地域のDukcapilが独自に運用している住民登録サービス専用Webサイト・アプリで申請可能です。例えば、ジャカルタには「Alpukat Betawi」という専用Webサイト・アプリがあり、結婚、離婚、出生、死亡、そしてKKの作成など、各種届出・申請が可能です。

また、国が運用するIKD(Identitas Kependudukan Digital:デジタル住民身分証)アプリを使用した申請が案内されている自治体や、オンライン・オフラインのどちらでも申請できる自治体もあります。そのため、まずは居住する県・市のDukcapilがどの方法を採用しているか確認する必要があります。

取得の流れ

何らかのWebサイトまたはアプリで申請する場合、そのおおまかな流れは、以下のとおりです。

  1. Webサイトやアプリにアカウント登録
  2. フォームに必要事項を入力
  3. 必要書類の写真をアップロード
  4. 提出
  5. KK受領

窓口申請で物理的な(印刷された)KKを受け取る場合、一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 申請者が新規KK発行フォームを記入
  2. 担当職員が要件書類を受領・確認
  3. 担当職員がデータ入力・データ検証を行い、KKのドラフトを作成
  4. 実務担当者・課長がドラフトを検証・確認印
  5. 局長が電子KKを認証(電子署名)
  6. 担当職員が電子認証済みKKを印刷し、申請者に発行

所要日数の目安は、書類受領後、約3日です。

インドネシアのKK(家族カード)はオンラインで取得できますか?

KKの発行プロセスは地域(県・市の住民登録・民事登録局(Dukcapil))によって異なりますが、多くの場合、オンラインでの申請・発行が可能となっています。

発行されたKKの印刷

現在KKは電子化されており、メールで送付されたりアプリで共有されたりしたものを、必要に応じて自分でA4用紙に印刷して使います。KKには、書類の有効性(法的効力)を証明するQRコードが付いています。

ビザ申請はお早めに

ビザは申請してから発給されるまで最低でも7〜8営業日程度かかります。また、ビザを「申請」するためには、ビザの種類ごとに必要書類を準備していただく必要があります。書類によっては取得や準備に時間がかかるため、すぐに申請手続きへ進めない場合もあります。

例えば、英文の銀行口座明細など、金融機関への発行依頼が必要となり、銀行によっては取得までに1週間かかるケースもあります。

過去には、「来週インドネシアに渡航するので、そろそろビザの準備をしよう」と弊社へご依頼いただいたものの、渡航日までの発給が難しいと判断し、ご依頼をお断りしたケースもあります。

渡航予定が決まりましたら、できるだけ早めにビザの準備を開始することをおすすめします。

お急ぎの方は、こちらからご相談ください
緊急のご相談はLINEから

KK取得の必要書類

一般的なKKの新規発行申請で必要な書類は、以下のとおりです。

  • KK発行申請フォーム
  • 結婚証明書(ブク・ニカなど) ※結婚によるKK作成の場合
  • 転入証明 ※県・市をまたぎ転居した場合

世帯員の変更による新規発行やデータ変更の場合は、その申請内容に応じ、以下のような書類が追加で必要になる場合があります。

  • KK原本、KTP(身分証明書)原本
  • 変更内容の根拠書類
    :出生証明書、卒業証書、結婚証明書、離婚証明書、死亡証明書、改宗証明書など(それぞれ写しや抜粋)

KKのデータ変更(更新)

KKは、作って終わりではなく、家族や個人情報に変更が生じたときに更新や再発行が必要になります。

次のような事情があると、KKのデータ変更(更新)が必要になります。

  • 住民異動:転出・転入など
  • 重要事項(ライフイベント):
    • 出生、婚姻、婚姻の取消、離婚、離婚の取消、死亡
    • 養子縁組、子の認知、子の正当化(pengesahan anak)※
    • 氏名変更、国籍変更
    • 民事登録証書の訂正 / 取消 など
  • KK記載データ要素の変更:
    • 世帯主・家族の氏名、性別、出生地・生年月日
    • 宗教、学歴、職業、婚姻状況
    • 家族内の続柄、国籍、移民関連書類
    • 親の氏名、世帯主署名、居住住所 など

※子の正当化:子どもの出生後に父母が婚姻した場合などに、子の法的な身分関係を整えて登録する手続き

インドネシアで挑戦する人々
― ビジネス最前線の声
バリで25年以上事業を続ける生島尚美氏に、sisi創業、コロナ禍で生まれた新事業、現場から商売の波をつかむ考え方を伺いました。
続きを読む

外国人のKK

このセクションでわかること(クリックすると該当箇所へ移動します)

外国人のKK発行対象者

外国人でも、適用される規定を満たせばKKを保有可能です。

外国人の場合、一般的なKK取得の条件は、ITAP(定住許可)を保有していることです。ITAS(一時滞在許可)からITAPへステータス変更した場合、変更後14日以内に届出が必要とされ、この届出を起点にKKとKTPの手続きが行われます。

つまり、ITASをITAPに変更した旨の報告、および、KKとKTPの作成は、ITAP保持者にとって、それぞれ義務扱いになっているといえます。

外国人がKKの新規発行を申請する際の必要書類

外国人のKK申請に必要な主な書類は、以下のとおりです。

  • ITAP
  • パスポート
  • 申請フォーム
  • 結婚証明書(ブク・ニカなど) ※インドネシア人と結婚している場合
  • インドネシア人配偶者のKK  ※インドネシア人と結婚している場合

また、追加の書類として、以下のようなものが求められる場合があります。

  • Kesbangpol(国家・政治統合庁)からの推薦
  • SKTT(居住証明書)
  • 警察の届出証明
  • 居住地証明(Kelurahan(区)発行の「ドミシリ証明」など)/ 村・町長への本人届出証明
  • 規格に合ったカラーの顔写真 ※役所で撮影するケースもあり
  • 出生証明書
  • IMTA(外国人労働許可) ※該当する場合
  • スポンサー(保証人)関連の書類
    • 保証書、KTPの写しなど ※該当する場合

同時にKTPの手続きを行う場合、Dukcapilで生体情報登録を行います。KTPの手続きを一度に行わない場合にKKの申請をオンラインで完結できるかどうかは、各県・市のDukcapilの運用により差が出る可能性があります。

滞在許可をITASからITAPへ変更したら、忘れずに手続きしましょう。

お客様の声

これまでに支援した企業数
300社以上
※ 2026年7月現在
これまでのプロジェクト実績数
450件以上
※ 2026年7月現在
業界問わず契約実績多数
Google
A I profile picture
A I
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
柳沢社長が本当に親身に相談にのっていただける方で本当に助かりました。 インドネシア人を代表に会社設立をする際は、注意しなければならないことが沢山あります。 リスクヘッジする上での引出しを沢山もっていらっしゃいますし、日本人なので安心して話ができます。
Google
中井潤郎 profile picture
中井潤郎
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
初めてインドネシアの進出相談をしたのが2025年10月頃からでした、その後、2026年1月末にインドネシアへの視察にあたり、カケモチさんから企業の紹介を受け訪問、たいへん有意義な視察となりました。また、その後もアドバイスや企画提案を受け、たいへん助かっております。インドネシアへの進出には多くの課題がありますが、カケモチさんの助言を受けて、近い将来、実現できると確信しています。信頼のおける会社さんだと思います。
Google
(work) Okamoto profile picture
(work) Okamoto
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
インドネシア進出の相談をする際、進出したい事業の規模などに合わせて、なにが最適かまで丁寧にご提案してもらえる会社さんです。また、現地マーケティングのためのインドネシア人スタッフの採用に関しても求める人材にマッチした人材候補者を探してくれます。インドネシアの市場から法人の設立の仕方などいつも詳細を丁寧に教えてくださいます。
Google
Hi Mamat profile picture
Hi Mamat
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
インドネシア市場の理解力が非常に高く、相談すればきっと解決策を提案してくれる企業です。 ここまでインドネシアの色々な業種、業界において詳しい会社は多くないはずです。
Google
長谷川智紀 profile picture
長谷川智紀
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
インドネシア進出に関する相談、最新の政府規制情報や各種ビザ手続きなど、いつも非常に丁寧にわかりやすくご対応いただいております。インドネシア人スタッフの皆さんの日本語能力も高くテキパキと手続きを進めていただけるので大変信頼できるコンサル会社さんです。
Google
Morita Kenichi profile picture
Morita Kenichi
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
インドネシア関連の案件でカケモチさんとよくやり取りさせていただいておりますが、現地事情に詳しく、質問に対し迅速かつ的確な回答をいただいております。おすすめです。
Google
Ryo Oki profile picture
Ryo Oki
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
インドネシアへの事業展開を検討する上で、ご相談させていただいております。 代表の方はインドネシア事情に詳しく、現地での人脈も豊富です。 スモールスタートで海外展開を始めたい企業にマッチしたご支援内容があると思います。
Google
井上知子l profile picture
井上知子l
Google star 1Google star 2Google star 3Google star 4Google star 5Trustindex は、レビューの元のソースが Google であることを確認します。
ビザ更新や色々な手続きでいつもお世話になっています。 イレギュラーな対応にも真摯に丁寧に対応いただき、いつも本当に感謝しています。 インドネシアにいる現地スタッフも日本語が堪能で、日本の文化も良く理解されていて、安心してお任せできます。

映像でみるインドネシアの家族カード「KK」

このセクションでわかること(クリックすると該当箇所へ移動します)

KKのオンライン申請

KKのオンライン申請

この動画は、スマトラ島西部のとある地域のDukcapilが投稿した、KTP、KKなどをIKDアプリから申請する様子を紹介するものです。

アプリに必要な情報を入力し、書類は写真を撮ってアップロード。アプリで取得した書類は、この男性のように印刷して各所に提出します。Dukcapilのオフィスに書類印刷専用のプリンターが設置されている場合もあります。

KKの有効性の確認

KKの有効性の確認

こちらは、印刷されたKKが有効なものかどうかを確認するために、IKDアプリでバーコードを読み取る手順を説明する動画です。

2026年1月1日以降に発行されたKKを始めとする住民登録書類のQRコードは、IKDアプリのみで読み取れるようになっています。アプリでQRコードを読み取り、緑のチェックマークが表示された場合、その書類は法的に有効です。IKDアプリでは、各住民登録データおよび書類を保存・閲覧することもできます。

2026年以降に発行されたKKのQRコードはGoogle Lensなどのアプリで読み取れなくなりました。2025年以前に発行されたKKを、更新する必要はありますか?

データ変更などの必要がない限り、2025年以前に発行されたKKなどの住民登録書類を更新する必要はありません。

KKは住民登録手続きの基礎書類

KK(家族カード)は、世帯の情報をまとめた家族証明書で、インドネシアの住民登録・行政手続きの土台になります。新婚・独立、世帯分離、転入などで新規発行が必要になり、申請先は県・市の住民登録・民事登録局(Dukcapil)です。

多くの地域でオンライン申請に対応し、発行後は電子化されたKKを印刷して使う運用が一般的です。

必要書類は申請理由で変わるため、結婚や転居、家族情報の変更がある場合は早めに確認し、更新・再発行の要否も含めて準備しておくと手続きがスムーズです。

いつでもお気軽にご相談ください

お電話

050-1721-9794

(9:00〜19:00)

カケモチの自己紹介
LINE WhatsApp