インドネシアで住宅を賃貸する方法と注意点
- 公開
- 2025/12/29
- 更新
- 2026/09/06
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インドネシアに長期滞在するにあたっては、賃貸住宅に住むことを検討する方もいるでしょう。
インドネシアでは外国人でも一軒家(戸建て住宅)を賃貸することが可能ですが、日本とは住宅の種類や一般的な設備、慣習が異なります。契約書がインドネシア語で作成されるため、署名前には内容を慎重に確認する必要があるなど、注意点もあります。
本記事では、日本人がインドネシア(特にジャカルタなどの都市部)で一軒家を賃貸する際に知っておきたい住宅タイプの違い、契約の流れ、注意点を中心に、初めての方にもわかりやすく整理して解説します。
インドネシアへ現地視察する際の注意点
「本当は工場を訪問して機械のメンテナンスをすることが目的だけど、ビザ取得が煩雑そうなので、とりあえず到着ビザ(VOA)でこっそりメンテナンスをしよう」と考える方もいます。
ところが、目的に合ったビザを取得しなかったことでトラブルに巻き込まれるケースを多数見聞きしてきたので、適切なビザを申請して訪問することを強くおすすめします。
「なぜバレるのか」という疑問がわくかもしれませんが、その1つとして宿泊施設と入国管理局(イミグレ)との連携があります。インドネシアでは外国人を宿泊・滞在させるときに、宿泊施設がイミグレに報告する義務があります。そこの連携が原因で目的外の活動をした際に、その行為がバレてしまうのです。
外国人でもインドネシアで住宅を賃貸可能か
インドネシアの住宅賃貸に関しては、国籍による明確な制限はありません。外国人であっても、インドネシアで一軒家(戸建て住宅)を賃貸することが可能です。
ただし、物件やオーナーの方針によって、外国人の受入れが制限されるケースもあります。また、長期滞在を前提とする場合は、有効な滞在許可(ITASまたはITAP)の提示を求められる場合が多くなっています。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
インドネシア(ジャカルタ)の賃貸住宅のタイプ
インドネシアにはさまざまなタイプの一軒家があります。今回は、インドネシアの一軒家を、住宅の立地と管理形態に即した2種類に分類して紹介します。
分譲住宅団地の一軒家
分譲住宅団地は、デベロッパーによって開発された住宅団地です。区画や道路、共用設備、管理ルールがあらかじめ整備されており、新しい物件も多いため、外国人からも選ばれやすい傾向があります。
特徴
分譲住宅団地には、一般的に、以下のような特徴があります。
- 団地の入口にゲートやフェンスがある
- 管理人や警備員が配置されていることが多い
- エリア内の道路清掃や共用部分の管理が行われている
- 駐車場付きの物件が多い
- プールや公園などの共用施設が併設される場合がある
種類

分譲住宅団地には、以下のような種類があります。それぞれ法的に厳密な定義があるわけではなく、デベロッパーによって呼称に揺れがありますが、一般的なものを3つ紹介します。
プルマハン(Perumahan)
広く分譲住宅団地を指す言葉です。ゲートに「プルマハン」と書いてあるが、実際に入るとローカル住宅街とほぼ同じ雰囲気の素朴なものもあれば、敷地内の住宅のデザインが統一されているものもあります。多数の戸建て住宅に加え、コンビニや飲食店、マンションなども含む「街」のような大規模プルマハンも存在します。
タウンハウス
セキュリティ付き・ゲート管理型の比較的新しいタイプの分譲住宅団地です。一般的に最大30戸程度と比較的小規模で、各戸に個別の門扉(フェンス)がないのが特徴です。
外観・間取りがほぼ統一されており、多くは2階建て以上です。中間層向けのコンパクトでモダン・シンプルなデザインの物件が多くなっています。
クラスター
クラスターは、プルマハン内のそれぞれの区画を指します。例えば、クラスターAは平屋エリア、クラスターBは45㎡の2階建てエリア、クラスターCは60㎡の2階建てエリアといった具合です。ただし、タウンハウス型の住宅団地をクラスターと呼ぶケースもあります。
家賃・費用
家賃は住宅団地が位置するエリア、団地内の設備、住宅の大きさなどによってかなりの幅があります。ただし、一般的には、同じエリアのローカル住宅街の物件よりも、やや高くなっています。
住宅団地の費用の特徴として、家賃以外に、団地管理費、共用部分の清掃費、運営費などが含まれることが多い点が挙げられます。
ローカル住宅街の一軒家
ローカル住宅街は、カンプン(Kampung)と呼ばれることもあります。
地元住民が暮らす自然発生的に形成された住宅エリアなので、多くの場合、住宅団地のような特定の名称はついていません。家主または住民がそれぞれ家を建てて住んでいるため、規模もデザインもバラバラな家々が軒を連ねています。
比較的大きな道からアクセスしやすく、駐車場があるケースが多い分譲住宅団地に比べ、ローカル住宅街は、一方通行や車が通り抜けられない道沿いにも、広く形成されています。
特徴
ローカル住宅街には一般的に、以下のような特徴があります。
- 家賃が比較的安い
- 管理費など追加費用の負担が小さい
- エリア独自の細かいルールが少ない
- 防犯や管理は各家庭単位で行う
ローカル住宅街では、分譲住宅団地のような管理費や清掃費の負担はありません。ただし、RT(隣組)単位などで毎月決まった額を集金し、共有物の維持管理やイベントの費用、住民が入院した際のお見舞金などに充てているケースもあります。
種類
前述のように、ローカル住宅街の住宅の多くは、家主や住民が個々に建設していて、同じエリアでも規模はまちまちです。都市部の住宅の多くは敷地いっぱいに建設されているため、庭や駐車場がない物件や、隣家と壁を共有している物件も多くなっています。
一般的に、都心に近いほど中古物件が多く、郊外に行くと新築が増える傾向があります。
家賃・費用
物件の規模は、1Kのような小規模なものから豪邸まで、非常に幅があります。家賃水準は、同じエリアの分譲住宅団地と比べて安価な傾向があります。
家賃に上乗せして家主に支払う費用は、基本的にはありません。ただし、RT(隣組)や地域のごみ収集業者への毎月の支払いが発生する場合があります。
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インドネシアで賃貸した住宅が破損した場合、誰が修理費を負担しますか?
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インドネシアの賃貸住宅では、軽微な損傷は借主、構造的な損傷は貸主が負担する契約が多くなっています。契約前に確認し、その内容を契約書に盛り込んでおくと、入居後のトラブルを回避できます。
インドネシアの住宅の賃貸契約の流れ
インドネシアで一軒家を賃貸する際の一般的な流れは、次のとおりです。
物件探し~内見・条件確認
物件探しと内見
不動産エージェント、知人・現地ネットワーク、住宅情報サイトなどを通じて物件を探し、気になる物件があれば、内見します。内見では、間取り、建物の状態、家具・家電の有無などを確認します。特に重視したいことがあれば、その場で質問できるように準備しておきましょう。
分譲住宅団地の場合は、設備のメンテナンスやエリア内の清掃状況、セキュリティなど、管理状況もチェックします。
周辺環境の確認
道路状況や、公共交通機関、病院、スーパーマーケットなど、生活する上で必要な施設の位置を確認しておきましょう。
特にジャカルタなどの都市部や観光地の周辺では、「地図上は近くても渋滞する道を避けられない」というケースもあります。職場などよく行き来する場所へのアクセスは念入りに確認することをおすすめします。
加えて、雨季に洪水の被害が出にくい場所かどうかも確認しておくと安心です。
条件確認
家賃、契約期間、支払い方法や支払い時期を確認します。マンスリー契約ができる物件でも、1年または2年契約にすると家賃の割引があるケースもあります。また、デポジット(保証金)や頭金が必要な物件もあります。
賃貸契約書の作成~支払い
ローカル住宅街の場合は口約束もあり得ますが、特に外国人の場合は、書面での契約が一般的です。賃貸契約書には、当事者情報、賃貸期間、賃料、支払期限、権利義務などが記載されます。
書類は細かな条件までしっかり目を通し、疑問があれば署名する前に確認する必要があります。インドネシア語の書類になるため、不安な場合は、同僚など信頼できるインドネシア人にサポートを依頼しましょう。
支払い~入居
原則として、入居前に最初の家賃を支払い、支払い完了後に鍵が引き渡され、入居となります。家具や家電がまったくない物件の場合は、鍵の引き渡しから本格的な入居まで、ある程度の準備期間を設ける必要があります。
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インドネシアで住宅を賃貸する際にかかるデポジットとは何ですか?
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デポジットとは、損傷や未払いがなければ契約終了後に返還される保証金です。
インドネシアで住宅を賃貸する際の注意点
分譲住宅団地の注意点
分譲住宅団地では、管理体制が機能しているかを確認することが重要です。トラブルが起きた場合の対応ルールや、団地独自の生活ルールの有無も事前に確認しておきましょう。
確認すべき点の例としては、
- 来客や宿泊に関する制限
- 騒音や施設利用時間に関するルール
- ごみの捨て方
などがあります。
団地内、またはクラスターごとにWhatsAppグループがある場合は参加して、生活情報を入手できるようにしておきましょう。
ローカル住宅街での注意点
ローカル住宅街では各々で防犯対策を行うことになるため、特に治安面の情報をしっかり確認しておく必要があります。
物件を決める前に、不動産エージェントや仲介者、家主などに、そのエリアの雰囲気、治安、外国人居住者の有無などについて確認しておくと安心です。
共通の注意点
分譲住宅団地・ローカル住宅街のいずれの場合でも、以下の点は共通して重要です。
- 書面契約なしでの支払いは避ける
- 領収書や振込記録など、支払い証明を保管する
- 中途解約時の返金条件や違約金の有無を事前に確認する
分譲住宅団地の管理事務所や家主、またはRT(隣組)長など、何かあった場合の相談先を確保することも、現地での生活を安心・安全なものにするために欠かせません。
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インドネシアで一戸建てを賃貸する場合、家賃が一方的に値上げされることはありますか?
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家賃の改定には双方の合意が必要で、契約期間中、貸主が一方的に家賃を変更することはできません。ただし、契約更新時には、家賃について再協議となる場合があります。
― ビジネス最前線の声
映像でみるインドネシアの賃貸住宅
西ジャカルタの住宅団地の賃貸物件

こちらは西ジャカルタの分譲住宅団地「Green Park View Cengkareng」の2階建て住宅クラスター内の賃貸物件です。この住宅団地は、スカルノ・ハッタ国際空港とジャカルタ中心部の中間地点にあります。
投稿された情報によると、敷地面積60㎡、2ベッドルーム・2バスルーム、キッチンセット付きの新築物件です。年間家賃は5,500万ルピア(約51万円)からで、賃貸期間は原則2年ということです。
東ジャカルタの新築賃貸物件

こちらは、ジャカルタ中心部から10㎞ほどの、東ジャカルタ市内にある新築物件です。周辺の様子はあまり見えませんが、ローカル住宅街のようです。
投稿によると、この住宅は平屋建てで敷地面積は139㎡、3ベッドルーム・2バスルーム、キッチンセットあり。小さな前庭と裏庭、駐車スペースもあります。家賃は年間8,200万ルピア(約76万円)です。
なお、紹介した2つの物件はどちらも、1か月の家賃が数万円と、ジャカルタの中では比較的手ごろな家賃で借りられる一軒家です。
より利便性の高い立地・充実した設備・規模の大きな住宅になると、1年間の家賃が1億ルピア(約93万円)を超え、規模が大きな住宅では3億(約278万円)、5億(約464万円)ということも珍しくありません。
【補足】
本記事の円表記は、2025年12月24日のレート(1ルピア=0.0093円)で換算したものです。
お客様の声
ジャカルタで住宅を賃貸する前に押さえておきたいポイント
インドネシアで賃貸できる一軒家を、「分譲住宅団地」と「ローカル住宅街」に分けて紹介しました。
管理体制や生活ルールが整った分譲住宅団地は外国人にも選ばれやすい一方、ローカル住宅街は家賃が比較的抑えられ、地域に密着した生活ができるという特徴があります。
いずれのタイプでも、契約内容の確認、支払い条件、管理や防犯の考え方は日本と異なる点が多いため、書面契約を基本とし、事前に不明点を解消しておくことが欠かせません。
住宅タイプのほかにも、職場やショッピングモールなど、日常的に通う場所へのアクセスなど、重視したいポイントは人それぞれです。
住宅選びと契約のポイントを押さえ、インドネシアでの暮らしを安心で快適なものにしましょう。
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