猫の国インドネシア、ペットオーナーのうち猫を飼う人は47%
- 公開
- 2025/12/29
- 更新
- 2025/12/29
- この記事は約3分25秒で読めます。
インドネシアでペットといえば、猫です。ペットショップに並んでいるのも、ペットクリニックに通院するのも、そのほとんどが猫。国民の大部分を占めるイスラム教徒が犬を嫌うため、地域によっては犬はほとんどみかけません。
本記事では、そんなインドネシアで猫が人気の理由やその他の人気のペットについて、調査会社のレポートを参照しながら紹介します。さらに、インドネシア人がどのように猫とふれあっているのか、なぜペットを飼うのかなど、様々な視点からインドネシアのペットと猫事情について解説します。
数字でみるインドネシアのペットと猫
インドネシアで一番人気のペットは猫

Rakuten Insight Globalが2021年に実施した調査によると、インドネシアの回答者の72%がペットを飼っています。ペットオーナーのうちダントツの1位は猫を飼う人(47%)。この割合は43%のフィリピンや42%のタイを引き離し、調査対象となったアジアの12の国・地域※の中でもっとも高くなっています。
インドネシアではコンビニにもキャットフードが置いてあるほど、猫を飼うことはたいへん一般的です。地域によっては野良猫も多く、猫はとても身近な存在で、野良猫にあげられるようにキャットフードを持ち歩く人もいます。
インドネシアで2番目に多いのは鳥(18%)で、これも他国と比べて高い割合です。インドネシアのジャワ島を始めとするいくつかの地域・民族において、鳥を飼い鳴き声を楽しむことは、昔から伝統的な娯楽の1つでした。現代でも、家の玄関先やベランダに数個の鳥かごをぶら下げている家は珍しくありません。
続いて、金魚とその他の観賞魚が11%ずつ、犬が10%、ウサギが5%などとなりました。
犬のオーナーの割合が他国と比べて低い要因としては、国民の約90%がイスラム教徒だということが挙げられます。イスラム教では犬は「不浄」とされているため、嫌われやすいのです。同様に人口の60%程度がイスラム教徒であるマレーシアも、猫(34%)に比べて犬(20%)の割合が低くなっています。日本は、犬と猫が11%ずつで、同率1位でした。
※調査対象国・地域:中国、香港、インドネシア、インド、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、ベトナム(回答者は合計97,000人)
ペットを飼う人が多いインドネシア
上述の通り、インドネシアでは回答者の72%がペットを飼っています。
東南アジアの国々においてペットを飼っている人の割合は総じて高く、シンガポールが36%、マレーシアが49%とやや低いものの、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムは、いずれも70%以上でした。日本でペットを飼っている人は28%と、調査対象国・地域の中でもっとも低くなっています。
インドネシアでペットを飼う人が多い理由の1つとして、日本ほどペットを飼うことのハードルが高くないことが挙げられます。
都市郊外の住宅地、あるいはより田舎にいくと、ペット(主に猫)を放飼いにする人も多く、それを世間が容認しています。また若者が多く、高齢者のみの世帯の割合が日本に比べて少ないことも、ペットの買いやすさに影響しているでしょう。
どこにでも野良猫がいるため、自宅に迷い込んできた猫を保護する気持ちから餌やりを始め、最終的にはペットにしてしまうという人もいます。
- 参考:Rakuten Insight Global 「Pet ownership in Asia」
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映像でみるインドネシアのペットと猫
フォロワー数450万人のインフルエンサー猫Pororo

この動画で紹介されている猫はPororoという名前のインフルエンサーです。特にTikTokとInstagramで有名で、飼い主はPororoの専用SNSアカウントを作り、その様子を日々配信しています。また、猫の服やアクセサリーを販売しており、商品をPororoに試着させて宣伝しています。
Pororoは服を着るのも、抱っこされたり撫でられたりするのも、ぜんぜん嫌がりません。おとなしく服を着せられて写真やビデオを撮られますし、時には寸劇もします。その従順さや愛らしい表情で人気を博し、2024年6月時点でTikTokのフォロワーは450万人。去年飼い主さんに赤ちゃんが生まれてからは、「兄弟」で動画に出演することも増えました。
インフルエンサーペットは世界中にいますが、インドネシアでもこのように、高い人気を誇る有名インフルエンサー猫がいます。
飼えない人も癒される猫カフェが流行り

多くの人がペットを飼っているインドネシアですが、特に都市部では、マンションに住んでいたり、家が狭かったり、あるいは不在の時に預けられる人がいないなどの事情から、動物が好きなのにペットを飼えない人もたくさんいます。
そこでジャカルタとその周辺で最近よく増えているのが、猫カフェ。癒しを求めて、多くの人が訪れます。
こちらの動画はジャカルタのお隣、ブカシにあるSuperbeeという猫カフェの様子です。3階建ての建物の1階はペットショップ、2階は猫カフェ、3階はグルーミング店になっています。
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ペットにお金をかけるインドネシア人
アジアのパネルプロバイダーdataSpringが2023年、中国、インドネシア、タイ、インドを対象に行った、ペットに関する調査があります。これによると、ペットに対する出費で一番割合が大きいのは、4か国いずれもペットフードでしたが、その他の項目にやや差が出ています。
特徴的なのは、インドネシアでは「トリミングなど美容代」の割合が高いこと。犬18.6%、猫17.9%はいずれも、4か国中1位でした。
インドネシアでは半野良猫、放飼い猫も多い一方で、本記事で紹介したPororoのように、よくお手入れされた猫も多く、ペットやペット用品の見本市やバザール、ペットが参加するコンテストなどもあちこちでよく開催されています。
中間所得層以上の経済的に余裕がある人が増える中、ペットにお金をかける人は、今後も増えていくでしょう。
- 参考:dataSpring「[Infographic] The Growing Pet Industry: Insights from India, Thailand, Indonesia, and China | Eye on Asia」
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