特定技能「農業分野」の国籍別人数、インドネシア人が最多の8,514人
- 公開
- 2025/12/29
- 更新
- 2026/06/20
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現在日本に在留する特定技能外国人の約半数は、ベトナム人です。一方で、全体に対する割合では20%に満たないインドネシア人の存在感が大きい産業分野もあります。
はじめに
2024年6月時点で、特定技能1号で在留する外国人のうち50.3%をベトナム人が占めます。インドネシア人は17.6%に留まりますが、特定技能の産業分野のなかには、ベトナム人よりもインドネシア人が多い分野があります。具体的には、介護、造船、農業、漁業の4分野です。
今回はそのうち農業分野について、インドネシア人の人数やその推移などのデータと、職業訓練などの実際の様子を紹介します。
数字でみる特定技能「農業分野」のインドネシア人
特定技能「農業分野」のインドネシア人、8,514人に

「特定技能在留外国人数の公表等|令和6年6月末特定技能1号在留外国人数」
「特定技能在留外国人数の公表(令和4年以前)|令和4年6月末【概要版】」より弊社作成
2024年6月末における、特定技能「農業分野」のインドネシア人は8,514人です。
これはベトナム人8,504人を抑え出身国別で最も多く、農業分野の特定技能1号外国人の30.6%を占めます。またグラフに示したとおり、特定技能1号「農業分野」におけるインドネシア人の人数と割合は、2024年まで増え続けています。
ただし、インドネシアで農業従事者が余っているわけではありません。インドネシアの中央統計庁(BPS)によると、2013年には3,170万人に達していた同国の農業従事者は、10年で7.5%減少し、2023年には2,934万人となっています。受け入れ人数が多く採用されやすいため、農業経験の有無にかかわらず、日本で農業に従事しようとするインドネシア人が多いという事情が伺えます。
- 参考:CNBC Indonesia「Fakta Sedih Dibalik Berkurangnya Jumlah Petani Indonesia」
特定技能1号「農業分野」技能試験受験者数
特定技能1号の資格を得るためには、各産業分野の技能試験に合格する必要があります。特定技能1号「農業分野」の場合、技能試験のインドネシア会場は、全国の最大8都市に設けられています。2020年以降はほぼ毎月試験が実施され、2023年度は耕種農業、畜産農業の2区分を合わせた農業分野の合計で7,522人が受験、6,800人が合格しました。
特定技能1号の資格は、技能実習2号および3号からの変更でも取得できます。技能実習からの資格変更の場合、技能試験は免除されるため、多くの産業分野で特定技能1号外国人の多くが元技能実習生です。一方で農業分野のインドネシア人は、試験を経て採用される人が多くなっています。
- 参考:農業技能測定試験「1号農業技能測定試験|国別試験情報2023年度」
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映像でみる特定技能「農業分野」のインドネシア人
特定技能候補者の職業訓練

こちらの動画は、日本で農業分野に従事するため、特定技能の候補者たちが職業訓練を受ける様子です。若い男性たちが、畑を耕したり、雑草を除去したりしています。
特定技能1号の資格を取得するには、「相当程度の知識または経験が必要」とされ、技能試験に合格することで知識や技能のレベルを証明する必要があります。そのため、どの産業分野でも、候補者の多くが職業訓練を受け、試験に備えています。
日本で得た収入で農園を経営

この男性は日本の農家で働いて得た収入を元手に、インドネシアへ帰国したあと、アブラヤシの農園を経営しています。
特定技能は出稼ぎ労働であり、帰国後はまったく別の仕事に就く人も少なくありません。一方でこの男性のように、日本での仕事に興味を持ち、インドネシアでもその経験を活かしたいと考える人もいます。
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ますます増えるインドネシア人農業従事者
特定技能「農業分野」はいまや、一から農業を学び、試験に合格して渡日するインドネシア人に支えられています。日本を含む海外への出稼ぎが珍しくなくなっているインドネシアの人々にとって、日本の農家は主な選択肢の一つです。
農業分野の特定技能外国人のなかには、契約した農家の繁忙期のみ日本に滞在し、閑散期は一時帰国する人もいます。しかし旅費の負担が大きいことなどから、その労働力を有効活用するため、派遣制度を利用するなどの取り組みも進んでいます。
今後も多くのインドネシア人が、特定技能1号および2号の資格を取得し、日本で農業に従事することでしょう。
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