飲食店出店前に知っておきたいインドネシアのミネラルウォーター事情
- 公開
- 2026/06/18
- 更新
- 2026/07/17
- この記事は約8分8秒で読めます。
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インドネシアでは水道水をそのまま飲めますか?
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インドネシアでは、日本のように水道水をそのまま飲むことは一般的ではありません。飲料水としては、ペットボトル入りのミネラルウォーターや、大型容器入りの「ガロン」などが広く使われています。
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インドネシアの飲食店では無料の水が出てきますか?
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店舗によって異なります。日本の飲食店のように無料の「お冷」が必ず出てくるとは限らず、ボトル入りのミネラルウォーターを注文するケースもあります。
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飲食店がインドネシアで水を選ぶ際、何を確認すべきですか?
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顧客に提供する水、調理に使う水、氷に使う水を分けて考えることが大切です。ブランドの知名度や見た目だけでなく、味への影響、仕入れ価格、配送の安定性、保管スペースも確認しましょう。
インドネシアで飲食店を出店する際、顧客向けの飲料水は、主にミネラルウォーターになります。ただし、ブランド、ボトルで出すかグラスで出すか、容器の種類・大きさ、価格など、いくつか判断すべきポイントがあります。
また、従業員用の飲料水、調理用の水、紅茶やコーヒー用の水など、用途によって、使い分けが必要になる場合もあります。
このように、インドネシアで飲食店を開業する際、「水」は店舗の品質や顧客体験に関わる重要な要素です。
本記事では、インドネシアのミネラルウォーター市場、飲食店での提供方法、主要ブランドなどを紹介します。飲食店の開業準備に向けた情報収集にもご活用ください。
インドネシアでは水道水をそのまま飲めるのか
基本的に水道水はそのまま飲まない
インドネシアでは、日本のように水道水をそのまま飲むことは一般的ではありません。多くの家庭や飲食店では、飲料用の水として、ミネラルウォーターやガロン水、浄水した水などが使われています。
インドネシアでは水道水をそのまま飲まない生活習慣があるからこそ、ミネラルウォーターや容器入り飲料水は、家庭だけでなく飲食店にとっても身近で重要な存在になっています。
飲食店を出店する場合は、顧客に提供する水、調理に使う水、氷に使う水をどのように確保するかを、開業準備の段階で整理しておく必要があります。
飲食店では「飲む水」と「使う水」を分けて考える
飲食店で必要な水は、顧客に出す飲料水だけではありません。コーヒー、紅茶、スープ、だし、炊飯、調理、氷などにも水を使います。
特に、日本食やカフェ業態では、水の違いが味に影響することがあります。日本で使っているレシピをそのまま持ち込む場合でも、現地で実際に使う予定の水で試作し、味や香りの変化を確認しておくことが大切です。
インドネシアの飲食店出店では、物件、仕入れ先、厨房オペレーションを現地で確認することが重要です。現地の店舗や商業施設を見ながら出店イメージを具体化したい方は、弊社の現地視察支援サービスをご覧ください。
インドネシアのミネラルウォーター市場

市場規模は数十億米ドル規模
調査会社のMordor Intelligenceは、インドネシアのボトル入り飲料水市場規模について、2025年時点で39.2億米ドル(約6,283億円)、2026年に41.7億米ドル(約6,683億円)、2031年に57億米ドル(約9,135億円)に達すると推計しています。
伸びの背景には、都市化、中間層の拡大、可処分所得の増加、安全性や健康に対する意識の高まりなどがあると考えられます。具体的には、外食機会の増加に加え、家庭の飲料水が容器入り飲料水に移行していることが大きいでしょう。水道水を沸かして飲んでいた家庭が、ボトル入り飲料水やガロン水を購入するようになっているのです。
- 参考:Mordor Intelligence「Indonesia Bottled Water Market – Price & Share by Brand」
【補足】
円表記は、2026年6月17日のレート(1ドル=160.27円)で換算したものです。
インドネシアでの飲食店開業を目指す場合、個別の商品だけでなく、「インドネシア進出」全体の流れを押さえておくことも大切です。基本事項を幅広くまとめた資料は、こちらから無料でダウンロードできます。
インドネシアで使われる容器入り飲料水「AMDK」
インドネシアでは、容器入り飲料水を「AMDK:Air Minum Dalam Kemasan」と呼びます。
日常会話では、飲料水全般をAir Mineral(ミネラルウォーター)と呼ぶことも多くあります。ただし、AMDKには、原水、処理方法、ミネラル成分が異なる商品が含まれるため、すべての商品が日本語でいうミネラルウォーターと同じとは限りません。
そのため、ここで紹介した「ボトル入り飲料水」や「容器入り飲料水」のなかには、ミネラルウォーターではない飲料水が含まれる可能性があります。
容器入り飲料水が日常生活に定着
インドネシアでは、ペットボトル入りの水や大型容器入りの水が、日常生活の中に広く浸透しています。
家庭、オフィス、学校、ホテル、飲食店、コンビニ、屋台など、さまざまな場所で容器入り飲料水が販売・利用されています。
中央統計庁(BPS)のデータによると、2023年3月時点で、インドネシアの世帯の40.6%がボトル入り水または詰め替え水を主な飲料水源として利用しています。「わずか40%」という見方もできますが、前述の市場規模の伸びを考慮すると、この割合も徐々に増加していくと考えられます。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
インドネシアの飲食店で提供される水はミネラルウォーターか
飲食店ではミネラルウォーターが一般的
インドネシアの飲食店では、日本の飲食店のように無料の「お冷」が必ず出てくるとは限りません。むしろ、ミネラルウォーターを注文するほうが一般的です。
小型ボトルをそのまま提供する店もあれば、グラスで出す店もあります。また、店によっては、ガロン水をディスペンサーから注いでいる場合もあります。
ただし、浄水設備を通した水を提供する店もあり、飲食店で出される水は、飲用の水ではあっても、市販のペットボトル入りミネラルウォーターとは限りません。
容量や容器の種類が印象を左右する
インドネシアのミネラルウォーターは、容量や容器の種類も豊富です。外出時や飲食店での提供に使いやすい小型ペットボトル、複数人で利用しやすい大型ペットボトル、会議やイベントで使われるカップ型、家庭やオフィスで使われる大型容器のガロンなどがあります。
また、高級レストランやホテルでは、ガラス瓶入りのプレミアムウォーターが使われることもあります。飲料水が、店舗の価格帯やサービス体験を表す要素になる場合もあるため、飲食店側は「安く仕入れられる水」だけでなく、「どのように見える水か」も考える必要があります。
飲食店は用途別に水を考える
飲食店側から見ると、水は主に「顧客に見える水」と「厨房で使う水」に分けて考えられます。
調理用の水は、味への影響、安定供給、コスト、保管のしやすさが重要です。コーヒー、紅茶、だし、スープ、米、麺など、水の影響を受けやすいメニューがある場合は、現地で実際に使う予定の水で試作しておくと安心です。
氷についても同様です。自店舗で製氷するのか、外部から仕入れるのか、どの水を使っているのかを確認しておく必要があります。
カジュアルにインドネシア進出を試した飲食店様の事例
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用し、ショッピングモールや商業施設、競合飲食店を調査。出店候補地やターゲット層、価格帯などを分析し、採算性を確認した上で正式な進出を決定した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
- 営業マネージャーと店舗開発担当の2名をチームで雇用し、デベロッパーやショッピングモール、現地パートナー企業との商談を実施。現地法人を設立することなく出店候補物件や提携先を調査し、本格出店に向けた体制を構築した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。飲食業であれば、貴社でもそれが可能です。
インドネシアで人気のミネラルウォーターブランド
AQUA(アクア)

AQUAは、インドネシアを代表するミネラルウォーターブランドです。認知度が高く、ミネラルウォーターを総称して「アクア」と呼ぶ人もいます。
小型ボトルからガロンまで幅広い商品があり、家庭、オフィス、飲食店などさまざまな場面で利用されています。プレミアムラインとして、エレガントなパッケージデザインのAQUA Reflectionsもあります。
消費者調査に基づくTop Brand Awardの2025年AMDK(容器入り飲料水)カテゴリーでは、AQUAが最も高いブランドインデックス(47.4%)を獲得しており、インドネシアでのブランド認知・利用経験・継続意向の強さがうかがえます。
インドネシアではもっとも無難な選択肢の一つですが、日本のミネラルウォーターに慣れていると、味にやや癖があると感じる方もいます。
- 参照:Top Brand Award「Komparasi Brand Index」
Le Minerale(ル・ミネラル)

Le Mineraleは、近年存在感を高めているブランドです。主要ブランドとしてAQUAと比較されることが多く、ミネラル感や自然でやわらかいイメージを打ち出しています。
前述の2025年Top Brand Awardでは、Le Mineraleのブランドインデックスは23.2%で、AQUAに次ぐ数値となっています。レジャー施設やフードコート、ファストフード店など庶民向け・カジュアルな場でよく見かけるブランドです。
Cleo(クレオ)

Cleoは、インドネシアでよく知られている飲料水ブランドの一つです。一般向けの商品に加え、Cleo Glassなどのガラス瓶入り商品や、ホテル・レストラン向けのプレミアムラインCleo Platine(クレオ・プラティン)も展開しています。
2025年Top Brand Awardのブランドインデックスは3位の5.2%です。AQUAとLe Mineraleが二強と言えますが、Cleoも比較的よく見かけるブランドです。
Ades(アデス)
Adesは、コカ・コーラ社の飲料水ブランドとして知られています。小型ボトルを中心に、コンビニやスーパーなどでも見かけるブランドで、「い・ろ・は・す」のボトルデザインを想起する方もいらっしゃるでしょう。350ml、600ml、1.5Lのペットボトルを展開しています。
2025年Top Brand Awardのブランドインデックスは、4位の3.9%でした。
Club(クラブ)

Clubは、ボトル、カップ、ガロンなど、幅広い容量の商品を展開し、家庭から飲食店やイベントまで、広く親しまれているブランドです。2025年Top Brand Awardのブランドインデックスは、5位の3.7%です。
Pristine(プリスティン)

Pristineは、pH 8.6以上のアルカリ性を特徴とする飲料水ブランドです。AQUAやLe Mineraleのような大衆向けの定番ブランドというより、健康志向の消費者に向けたプレミアム寄りの商品として位置付けられ、モダンなカフェや、レストランで提供されているイメージです。
ペットボトル商品が広く流通しているほか、ガロンやガラス瓶入りの商品も展開されています。
高級飲食店向けプレミアムウォーター
一般的なペットボトル水とは別に、飲食店やホテル向けには、ガラス瓶入りのプレミアムウォーターもあります。代表的なブランドとしては、Equil(エクイル)があります。
Equil(エクイル)は、インドネシア発のプレミアムウォーターで、炭酸水も展開しています。日本からの出張者や旅行者も、レストランやホテルのテーブルで見かける機会があるかもしれません。
また、バリ発のBalian(バリアン)は、観光地のホテル、レストラン、ヴィラ、ビーチクラブなどで採用されています。Equilと同様に、無炭酸水と炭酸水のガラス瓶入り商品を展開しています。
業務用ウォーターシステム
ミネラルウォーターではありませんが、店舗内で水をろ過・浄化して提供する業務用ウォーターシステムを取り入れる飲食店もあります。主要なブランドとしては、Purezza(プレッツァ)や、AYR Waterなどが挙げられます。
こうしたサービスは、使い捨てボトルを減らしたい店舗や、炭酸水を店内で作って提供したい店舗の選択肢になります。
インドネシアの大型容器入り飲料水「ガロン」とは

家庭でもオフィスでも身近な大型容器
インドネシアでは、大型容器入りの飲料水をgalon(ガロン)と呼びます。一般的には19リットル前後の容器で、ウォーターサーバーやディスペンサーに設置して使います。
日本でも家庭用ウォーターサーバーはありますが、インドネシアではガロンがよりポピュラーです。家庭、オフィス、店舗などで広く使われており、飲料水を確保するための基本的な手段の一つになっています。
ブランド付きガロンと給水所の水がある
ガロンには、AQUAなどのブランド付き商品があり、空容器を回収・交換するタイプと、使い切りタイプがあります。また、地域によっては、空のガロンに飲料水を充填する給水所があります。給水所は、原水を処理して飲料水として販売する事業です。
飲食店ではグラス提供用や調理用にも使われる
飲食店では、ガロン水をグラスで提供する水として使う場合があります。また、コーヒー、茶、スープなどの調理用、スタッフ用の飲料水として使われることもあります。
使用量が多い店舗では、価格だけでなく、配送頻度、保管場所、空容器の管理、交換方法も確認しておく必要があります。小型ボトルは顧客提供用、ガロンは業務用というように、用途によって使い分けることもできます。
映像でみるインドネシアのミネラルウォーター
バリの日本料理店で使われるプレミアムウォーター

Enya(炎家)Izakayaは、バリ島で営業する高級感のある日本料理店です。焼き鳥を中心とした居酒屋・バーとして展開する同店では、飲料水として、インドネシア発のプレミアムウォーターであるEquilが使われています。動画では、Equilの特徴的な緑色のガラス瓶と、卓上に置かれたグラスを確認できます。
インドネシアの飲食店では、一般的なペットボトルの水だけでなく、店舗の価格帯や雰囲気に合わせて、ガラス瓶入りのプレミアムウォーターが採用されることもあります。特に、高級店やホテル、観光地のレストランでは、水そのものがサービス体験の一部として見られることがあります。
ローカルチェーンのセットメニューに付くミネラルウォーター

インドネシアのローカルフライドチキンチェーンCFCでは、フライドチキンとごはんのセットに、Le Minerale(330ml)が付いています。この動画では、TikTok経由でCFCのお得なセットを注文する様子が紹介されています。
高級店で使われるガラス瓶入りのプレミアムウォーターとは対照的に、CFCのようなカジュアルチェーンでは、小型ペットボトルのミネラルウォーターがセットメニューの一部として提供されることがあります。
インドネシアでは、水が単独で注文されるだけでなく、食事セットやデリバリー、プロモーション商品の中に組み込まれるケースもあります。飲食店側にとっては、どのブランド・容量の水を採用するかが、価格設計やメニュー構成にも関わってきます。
ミネラルウォーターは用途やコンセプトに合わせて選ぶ
インドネシアでは、水道水をそのまま飲むことは一般的ではなく、ミネラルウォーターやAMDK(容器入り飲料水)が家庭・オフィス・飲食店に定着しています。
飲食店を出店する場合は、顧客に販売・提供する水、調理に使う水、氷に使う水を分けて考えることが大切です。
AQUA、Le Minerale、Cleo、Ades、Clubなどの一般的なブランドに加え、高級店ではガラス瓶入りのプレミアムウォーターや、店舗内で浄水して提供する業務用システムも選択肢になります。
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