老後の移住先としてバリ島が人気の理由と、後悔しないための注意点
- 公開
- 2025/12/19
- 更新
- 2026/09/06
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老後の移住先としてバリ島が気になる一方で、「本当に暮らしやすいの?」「年金だけで生活できる?」「医療や治安は大丈夫?」と不安を感じる方も多いはずです。
バリ島は一年を通じて温暖で、海や緑に囲まれた環境の中でゆったり過ごせるのが魅力。ただし、物価の評価は生活スタイルで大きく変わります。
本記事では、老後のバリ移住が人気の理由と現実的な注意点、移住前にやっておきたい準備を整理します。
インドネシアへ現地視察する際の注意点
「本当は工場を訪問して機械のメンテナンスをすることが目的だけど、ビザ取得が煩雑そうなので、とりあえず到着ビザ(VOA)でこっそりメンテナンスをしよう」と考える方もいます。
ところが、目的に合ったビザを取得しなかったことでトラブルに巻き込まれるケースを多数見聞きしてきたので、適切なビザを申請して訪問することを強くおすすめします。
「なぜバレるのか」という疑問がわくかもしれませんが、その1つとして宿泊施設と入国管理局(イミグレ)との連携があります。インドネシアでは外国人を宿泊・滞在させるときに、宿泊施設がイミグレに報告する義務があります。そこの連携が原因で目的外の活動をした際に、その行為がバレてしまうのです。
老後の移住先としてバリ島が人気の理由
温暖で寒暖差が小さい
バリ島が老後の移住先として注目される理由の一つが、年間を通じて安定した温暖な気候です。年間平均気温は山間部を除けば26~27℃ほど。日本のような厳しい寒さや猛暑に悩まされることが少なく、体への負担を抑えた生活がしやすいと感じる人も多くいます。
バリ島には乾季(4〜10月頃)と雨季(11〜3月頃)がありますが、いずれの季節でも寒さはほとんどありません。気温の変化が比較的緩やかなため、寒暖差が体調に影響しやすい老後世代にとって、暮らしやすい環境といえます。
なお、雨季は頻繁に雨が降りますが、一時的なスコールで終わることも多いのが特徴です。そのため、買い物や散歩といった日課を無理なく続けられます。
自然が豊かでリラックスできる

バリ島は、美しいビーチや緑豊かな森など、自然に囲まれた環境が広がっています。日常の中で自然を身近に感じられることは、老後の生活において大きな魅力です。
こうした自然環境の中で暮らすことで、心身ともにリラックスしやすく、ストレス軽減につながると感じる人もいます。都会の喧騒から離れ、穏やかな時間を過ごしたいと考える人にとって、バリ島は魅力的な選択肢となっています。
現地の人がフレンドリーで新生活に馴染みやすい
バリ島の人々は、温かくフレンドリーで、外国人に対しても親切です。観光業が盛んな地域であることから、外国人に慣れており、オープンな雰囲気があります。
言語や文化の違いはあるものの、現地の人との距離が比較的近く、新しい環境でも孤立しにくい点は、老後の移住を考える上で安心材料の一つです。
医療インフラが改善している
老後の移住では医療体制も重要なポイントですが、近年バリ島では医療インフラが改善されてきています。英語対応が可能な病院が多く、なかには日本語対応の医療機関もあります。
海外生活に不安を感じやすい医療面について、一定の選択肢がある点は、老後移住を検討する際の安心要素といえるでしょう。
なお、バリ州の州都デンパサール市には、2025年6月、インドネシア初の「医療特化型経済特区」であるサヌール経済特区がオープンし、国内外の医療機関が多数進出しています。
「物価が安い」は魅力だが、暮らし方で評価が分かれる
バリ島は「物価が安い」といわれることが多く、日本の年金だけでもゆとりある生活が可能とする見方もあります。
実際に、住居や食事をローカルに近づけた生活スタイルを選べば、生活費を抑えやすいといえます。ヨガなどの習い事、マッサージやエステ、ネイルサロンなども、日本に比べるとお手頃です。
一方で、日本と同じ生活水準を求めると、食費や日用品、住居費などがかえって日本より高くなるケースもあります。バリ島の物価の評価は、「どのような暮らし方をするか」によって大きく分かれる点を理解しておく必要があります。
必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。
老後にバリ移住する人が重視している「暮らしやすさ」
老後のバリ島移住を検討するにあたり、重視したいことは何でしょうか。海外での生活をストレスの少ないものにするには、実情を把握したうえで、譲れない部分と妥協できる部分をはっきりさせておくのがおすすめです。
エリアで雰囲気も物価も変わる
バリ島では、住むエリアによって雰囲気や物価が大きく異なります。落ち着いた内陸部のウブド、ビーチ沿いで観光色の強いスミニャックやチャングー、比較的静かな海沿いの街サヌールなど、それぞれに特徴があります。
どのようなことを重視するかによって、適するエリアが違ってきます。例えば、以下のようなことを検討してみてはどうでしょうか。
- 賑やかな市街地か、静かな郊外か
- 住み慣れた場所に似ている場所か、まったく違う場所か
- 海の近くか、山の近くか
- 現地住民が多く家賃や物価が安いエリアか、外国人や富裕層が多いエリアか
- 病院、スーパーなど、近くにあってほしい施設は何か
食生活が満足度と費用を左右する

バリ島のローカル料理(ナシゴレンなど)は、比較的安価で楽しめますが、合う人もいれば、合わない人もいます。たまの外食なら楽しめても、長く続くと飽きてしまうという人もいるでしょう。
エリアにもよりますが、観光客向けではないローカルの食堂であれば、200円〜300円程度でお腹いっぱい食べられます。一方、日本で食べるような和食や洋食を求めると、1食1,000円程度かかる場合もある、というイメージです。
市場や商店で食材を調達し、自炊を中心にすれば食費は抑えやすいものの、日本食や日本の食材にこだわるほど支出は増える傾向があります。
バリ島の食材や料理が口に合うかどうか、外食中心か自炊中心かによって、生活の満足度と費用が大きく変わります。そしてどこを重視するかは、人それぞれです。
なお、インドネシアでは酒類の販売・提供に厳しい規制があります。例えば、小規模店での酒類の販売は原則禁止です。しかし、バリ島はこの規制が比較的緩く、一部のコンビニや個人商店でも購入できます。
家賃は条件次第で幅が大きい
バリ島での住居は、ヴィラ(一戸建て)やアパート(KosまたはKostと呼ばれる)が主な選択肢です。家賃は物件の種類や立地によって大きく異なります。
例えば、観光地も多い内陸のウブドでは、小さな一戸建てなら1か月の家賃は5万円から10万円程度で見つかります。駐車場やプール付きの物件もあります。
一方のアパートは、外国人向けの「ちょっといい」物件が3万円程度から。ローカル向けの場合、多くはワンルームでキッチンがない部屋も多く、生活スタイルとの相性を考える必要があります。
エアコンがあるか、お湯が出るかなど、気になる点があれば、住まい探しの前にリストアップしておきましょう。
インターネットは障害も想定しておく
バリ島では高速インターネットが普及してきており、日常的な連絡手段の確保は比較的容易です。
ただし、停電や通信障害が起こることもあります。「毎月何千円も払っているのにこの水準か」とがっかりすることもあるかもしれませんが、「日本基準で期待しすぎない」ことがストレスをためずに過ごすためのポイントといえます。
移動はバイク・車・配車が中心
バリ島では公共交通機関があまり発達しておらず、現状では鉄道もありません。移動手段はバイクや車が中心なので、日常的に移動するエリアの渋滞状況が生活の質に影響します。
日本の運転免許はインドネシアでは使えないため、運転したい場合は、インドネシアで運転免許を取る必要があります。
運転しない場合は、公営バスTrans Metro Dewata(トランスメトロデワタ、略称TMD)を利用する選択肢もありますが、小回りが利くGrabなどの配車サービスを好む人もいます。
日本人コミュニティは情報収集・安心材料になりやすい
バリ島には日本人コミュニティがあり、参加することで情報交換や交流の場を得ることができます。オンラインコミュニティやSNSも頼りになります。
治安や生活面の最新情報を日本人同士で交換できる手段があることは、老後移住における安心材料の一つとなります。
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バリ島の生活費は安いですか?
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バリ島での生活費は、居住するエリアや住居、選択する食事や医療サービスなどによって大きく異なります。現地の人々の水準に近づければ日本人にとって「安い」と感じられる費用に収まりますが、一つひとつにこだわるとかえって高くなるケースもあります。
老後のバリ移住で注意すべきポイント
言語は英語かインドネシア語
バリ島での生活では、英語やインドネシア語が必要になる場面が多く、言語の壁を課題として挙げる移住者も少なくありません。
一方で、親切な人が多いので、英語やインドネシア語が拙くても、コミュニケーションを助けてくれます。言葉の壁があってもあまり気にならない社交的な方や、インドネシア語を一から学ぶのも苦にならない語学好きな方は、バリ島移住に向いているかもしれません。
文化・宗教行事・生活リズムが違う

バリ島はヒンドゥー教の影響が強く、宗教行事や祭事、儀式が生活の中に溶け込んでいます。日本とは生活リズムが異なるため、最初は戸惑うこともあるでしょう。
例えば、宗教行事や冠婚葬祭により、一般道に交通規制がかかることがあります。イベントの音楽や集まった人の声を「騒音」と感じる人もいます。地域によっては、教会やモスクもあります。
このような文化的な違いや、それによって自分の生活に影響が出ることに対し、ある程度寛容であることが、バリ島に限らず、海外移住を成功させるポイントといえるでしょう。
現地で暮らす以上、文化や価値観へのリスペクトと、謙虚さを持つことが大切です。
インフラ・交通は「日本の感覚で期待しない」
前述のとおり、バリ島の公共交通機関は、多くの地域でまだ便利とはいえません。また、観光地周辺では慢性的な渋滞も問題になっています。交通ルールの違いにも、注意が必要です。
また、雨季には洪水や住宅の雨漏りが起こることも珍しくありません。「道路が冠水していて回り道を余儀なくされる」「豪雨でインターネット接続が不安定になる」といったことも、日常的に起こり得ます。
日本と同じインフラ水準を前提にするとギャップを感じやすく、これを許容できるかどうかが、穏やかなバリ島暮らしを続けられるかの分かれ目といえます。
「安く優雅」は誤解になりやすい
バリ島は物価が安いと言われがちですが、慣れ親しんだ食べ物や質の高い設備・サービスなどにこだわり、食事、住居、医療などのサービスを外国人や富裕層向けのもので揃えると、日本より生活費が高くなるケースもあります。
例えば、昨今はオンラインショッピングで何でも購入できますが、輸入品は税や送料がかかり割高になりがちです。
現地に進出している日本企業・多国籍企業の衣料品ブランドや飲食チェーンも、日本よりも価格が高かったり、ローカライズしていて好みのものが見つかりにくかったりする場合があります。
医療費はケース次第で高額になりうる
インドネシアの健康保険(BPJS)に加入できれば、ローカルの診療所や病院で済ませる場合、日常的な医療費は比較的安く抑えられる可能性があります。
一方、保険適用外の治療や薬、インターナショナル病院を利用する場合は、費用が高額になりやすい点に注意が必要です。BPJSでカバーしきれない医療サービスを頻繁に受ける場合は、民間の医療保険に加入することも検討する価値があります。
適切なビザと滞在許可が必要
バリ島で長期滞在するには、適切なビザと滞在許可が必要です。老後にバリ島に移住する場合には、退職者ビザ(リタイアメントビザ・シルバーヘアビザ)や各種投資家ビザが選択肢に入ります。なお、ビザによっては、一定の資産・収入や投資額を証明する必要があります。
インドネシアのビザ手続きはほぼオンライン化されましたが、現地に長く住んでいる人でも戸惑うことも多く、まったく初めての人が一人で手続きするのはなかなか大変です。
また、ビザや滞在許可の取得・更新料は生活費とは別にかかるコストであり、想定外の出費にならないよう注意が必要です。
治安は比較的良好でも、観光地の軽犯罪には備える
バリ島は比較的治安が良好とされますが、特に観光地では、スリやひったくり、置き引きといった軽犯罪が発生します。夜間の一人歩きを避けるなど、基本的な防犯対策が推奨されています。
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バリ島に移住するなら、インドネシア語ができないといけませんか?
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バリ島、特に外国人が多いエリアでは、インドネシア語のほか、英語も通じる場所が多くなっています。コミュニケーションを取ろうとすれば助けてくれる親切な人が多いので、インドネシア語の流暢さにこだわる必要はありません。
老後にバリ移住するための準備
ビザの検討・準備
前述のとおり、バリ島での長期滞在には、適切なビザが必要です。それぞれ取得条件や必要な手続きがあり、誰でも簡単に取得できるわけではありません。移住計画は、自分に合うビザを選ぶところから始まります。
規定変更の可能性もあるため、早めに情報収集し、最新情報を確認しながら準備することが重要です。
下見を兼ねた短期滞在
老後のバリ移住を検討する場合、いきなり長期滞在を決めるのではなく、まず短期滞在で現地生活を体験し、自分に合うかどうかを確認するのがおすすめです。
観光目的でも取得できる到着ビザ(VOA)で30日間(延長すれば60日間)滞在できるので、まずは気候、文化、食べ物、雰囲気などが自分に合うかどうかを確かめましょう。移住の候補地を何か所か選び、それぞれ訪問して1~2週間滞在してみるのもいいかもしれません。
チェックポイントは人それぞれですが、最低限、周辺の渋滞と洪水の状況を把握しておくと安心です。自分が移住先にどのようなことを求めるのか、何を重視したいのかを整理して、下見滞在を有意義なものにしましょう。
日本側の手続き
移住が決まったら、日本の家、資産、銀行口座などをどうするかを検討します。
海外移住の前には、役所に転出届を提出する以外にも、さまざまな手続きが必要です。移住前に済ませるべき手続き、段階的に進めればよい手続き、海外からでも可能な手続き、一時帰国した際に行う手続きなどに分けて整理し、計画的に進めましょう。
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インドネシアの健康保険に日本人も加入できますか?
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インドネシアでは、6か月以上インドネシアに滞在する外国人は、国民健康保険制度「BPJS Kesehatan」に加入することになっています。ただし、地域やBPJS事務所により運用に差があり、特に個人で加入する場合は、窓口で確認する必要があります。
― ビジネス最前線の声
映像でみる老後のバリ島移住
母子のバリ生活

投稿者は56歳。ロサンゼルス出身で、82歳の母親とバリに住んでいます。投稿者と母親はそれぞれ47歳、78歳で失業し、大きなストレスや不安を抱える中、「人生の転換」が必要と考え、バリ島への移住を決めました。
リタイアメントビザと滞在許可を取得して暮らす母親の収入は、月30万円ほど。家賃は約8.5万円で、時々はマッサージやレジャーも楽しみ、毎月の出費は約20万円。家賃が高いロサンゼルスでは叶わない、余裕のある生活を送っているようです。
バリの日本食スーパーマーケット

Papaya Fresh Galleryは、日本食品を取り扱う、現地在住日本人にとってはおなじみのスーパーマーケットです。
新鮮な野菜や果物、肉、魚が揃うのはもちろん、お弁当、揚げ物、おにぎり、寿司、刺身なども充実。輸入なので値は張りますが、日本で慣れ親しんだ調味料やスナック菓子、アイスクリームなども手に入ります。
お客様の声
老後のバリ移住に向けて
バリ島は温暖な気候と豊かな自然、フレンドリーな雰囲気に加え、インターネットや医療インフラの改善もあり、老後の移住先として人気があります。
一方で、食事・住居・サービスを日本基準で揃えるほど生活費は上がりやすく、ローカル中心の暮らしに寄せるかどうかで「安い / 高い」の結論が変わるため、「安く優雅な生活」というイメージだけで移住を決めるのは危険です。
まずは、情報収集や短期滞在での相性チェックから、将来の移住に向けた準備を始めてみましょう。
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