インドネシア・バタム島の特徴と日系企業が進出するメリットと注意点
- 公開
- 2026/08/13
- 更新
- 2026/08/26
- この記事は約11分17秒で読めます。
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バタム島はどのような場所ですか?
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バタム島は、シンガポールに近いリアウ諸島州の島です。インドネシアを代表する工業・物流拠点の一つで、製造業が集積しています。また、自由貿易・自由港地域(KPBPB)として、一定の条件のもとで税関・税制上の優遇措置を利用できます。
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日本企業がバタム島に進出するメリットは何ですか?
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シンガポールに近く、工業団地、港湾、国際空港が整備されていることに加え、製造業の集積を活用できることがメリットです。輸出型の製造業や、シンガポールを含む周辺国と連携する事業では特に検討しやすい立地です。
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バタム島への進出で注意すべきことはありますか?
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「自由貿易地域だからすべての取引で税負担が軽くなる」と考えないことが重要です。例えば、バタム島から海外へ輸出する場合とバタム島からジャカルタなどインドネシア国内の他地域へ搬出する場合では、税務・通関上の扱いが異なります。
インドネシアへの進出先というと、ジャカルタやスラバヤ、西ジャワの工業地域がまず候補に挙がります。しかし、輸出型の製造業やシンガポールとの取引が多い企業では、バタム島も比較しておきたい地域です。
一方、バタム島はジャワ島の工業都市とは商流や制度が異なり、「シンガポールに近い」「自由貿易地域である」という特徴だけで進出を判断するのは適切ではありません。取り扱う商品、商品の輸出先・販売先、利用する港などによって適したエリアも変わります。
本記事では、最新の統計や現地制度をもとに、バタム島を進出候補として検討する際に押さえておきたい特徴を整理します。
バタム島の特徴と日系企業が進出するメリット

シンガポールに近いインドネシア有数の工業拠点
バタム島の大きな特徴は、シンガポールのすぐ南側に位置することです。シンガポールとバタム島の間はフェリーで移動でき、バタム島にはシンガポールにアクセスできる複数のターミナルがあります。航行時間の目安は、ルートによって45~70分程度です。
この立地を利用し、シンガポール側に営業・地域統括などの機能を置き、バタム島で製造するような役割分担も考えられます。特に海外市場向けの製造業では、「インドネシア国内の市場に近いこと」だけではなく、「シンガポールを含む国際的なサプライチェーンと接続しやすいこと」がバタム島を検討する理由になります。
一方、距離は近くても国境をまたぐため、人の移動には入国要件、物品の移動には輸出入・通関手続きが関係することに留意する必要があります。
自由貿易・自由港地域としての制度を利用できる
バタム島は、インドネシアの自由貿易・自由港地域(KPBPB)に指定されています。
KPBPB内の事業者には、一定の条件のもとで商品の搬出入、税務、関税、物品税などに関する便宜や優遇措置が設けられています。そのため、原材料や部品を海外から調達してバタム島で加工し、再び海外へ輸出する製造業などでは、制度との相性がよい場合があります。
ただし、KPBPBであることだけを理由に「税金や関税がかからない地域」と理解するのは適切ではありません。具体的な適用条件については「進出するうえでの注意点」で後述します。
工業団地・港湾・空港が近い範囲に集まる
バタム島進出のメリットとしては、シンガポールへの近さに加え、製造・物流・輸出を行うための機能が比較的まとまっていることも挙げられます。
バタム島には製造業が集積しており、Batamindo(バタミンド)Industrial Park、Panbil(パンビル)Industrial Estateをはじめとする複数の工業団地があります。また、沿岸部には海洋・重工業系の企業も立地しています。
物流面ではBatu Ampar(バトゥ・アンパル)港が主要な貨物拠点の一つで、空路ではHang Nadim(ハン・ナディム)国際空港があります。
- 参考:BP Batam「Batam Infrastructure」
工業団地や港湾、市街地の距離感は、地図だけでは判断しにくい部分もあります。弊社では通訳・車両・訪問先調整まで含む「インドネシア現地視察支援」を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
バタム島の主要産業
バタム市の産業構成

中央統計庁(BPS)の統計によると、2025年のバタム市の域内総生産(GRDP)は約253兆6,400億ルピア(1ルピア=0.0090円で約2兆2,828億円)でした。産業別では製造業が突出して大きく、GRDPの約57%を占めています。
- 参考:BPS Kota Batam「Kota Batam Dalam Angka 2026|P.374 Tabel 12.3」
【補足】
バタム市にはバタム島と周辺の複数の島々が含まれます。
製造業
バタム島を代表する産業が電子・電気機器を中心とする製造業です。実際に日系企業関連でも、電子部品、コンデンサ、ワイヤーハーネス、精密ゴム・樹脂部品、医療機器、精密ばねなど多様な製造拠点が設立されています。
製造業が集積するバタム島では、完成品メーカーだけでなく、部品供給、金型、産業設備、品質管理、保守、物流など、製造業のサプライチェーンを支える企業にとっても商機を探しやすい地域です。
また、製造業が集積するバタムでは、原材料・部品の輸入から完成品の輸出までを支える物流も重要です。そのため、物流・倉庫管理、その周辺分野のBtoBサービスも、需要を見出せる分野と言えます。
建設業
2025年のバタム市のGRDPでは、建設業が20.2%と製造業に次ぐ規模になっています。工業団地、物流設備、商業施設、住宅、港湾・空港などの整備が進むバタムでは、製造業そのものだけでなく、その拡大を支える建設・設備関連の需要も大きいことがわかります。
日本企業にとっては、建築そのものだけではなく、工場設備、省エネ設備、空調、水処理、検査・保守など、工業団地の運営を支える分野から参入可能性を検討する方法もあります。
造船・船舶修理・海洋関連産業
シンガポール海峡に面するバタム島では、造船や船舶修理などの海洋関連産業も特徴的です。
Kabil(カビル)やTanjung Uncang(タンジュン・ウンチャン)などには海洋・重工業関連の事業者が集積しており、船舶そのものだけでなく、バルブ、ホース、タンク、配管、部品、メンテナンスなど周辺分野の工場も集まっています。
デジタル産業と航空機整備
バタム島には、KEKと呼ばれる経済特区が設けられています。
このうちNongsa(ノンサ)Digital Parkは、デジタル・IT関連の産業が集積する経済特区です。一方、ハン・ナディム国際空港に隣接するBatam Aero(バタム・アエロ)Technicは、航空機の整備・修理・オーバーホール(MRO)を中心とした経済特区です。
自由貿易・自由港地域(KPBPB)と、特定地域・事業を対象とするKEKは別の制度です。進出を検討する際は、「バタム島だから」という単位だけではなく、どのエリアでどの制度を利用するのかまで整理する必要があります。
- Dewan Nasional KEK「Pemerintah Tetapkan Dua KEK Baru di Batam」
進出形態や法人設立を含め、インドネシア進出の全体像を整理したい方向けの「インドネシア進出ハンドブック」は、こちらから無料でダウンロードできます。
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バタム島に進出している日系企業

バタム島には、製造業を中心に多数の日系企業・日系企業グループの拠点があります。
特に目立つのがバタミンド・インダストリアルパークで、電子部品、医療機器、自動車部品、樹脂、化学品など幅広い日系メーカーが立地していることがわかります。
以下は、2026年8月時点で各社・グループの公式サイトなどからバタム拠点を確認できた代表的な企業です。
製造拠点・工場を置く日系企業
- シマノ / PT. Shimano Batam
- ルビコン / P.T. Rubycon Indonesia
- シークス / PT SIIX Electronics Indonesia
- TDK / PT TDK Electronics Indonesia
- NOK / PT NOK Precision Component Batam、PT NOK Freudenberg Sealing Technologies
- 住友電装 / PT Sumitomo Wiring Systems Batam Indonesia
- JMS / PT JMS Batam
- nittoh / PT nittoh Batam
- 日本サニパック / PT Sanipak Indonesia
- 三琇グループ / PT Sansyu Precision Batam
- マルホ発條工業 / PT Maruho Hatsujyo Batam
- 日伸工業 / PT Nissin Kogyo Batam
- 清和金属製作所 / PT Seiwa Kinzoku Indonesia
- アルテコ / P.T. Alteco Chemical Indonesia
- 大宝工業 / PT Daiho Indonesia Batam Factory
- トーヨーカネツ / PT Toyo Kanetsu Indonesia Batam Plant
- 横浜ゴム / PT Yokohama Industrial Products Manufacturing Indonesia
- プリモ / PT Primo Microphones Batam
- 東芝テック / PT TEC Indonesia
- パトライト / PT PATLITE Indonesia
- エクセル電子 / PT EX Batam Indonesia
- 横河電機 / PT Yokogawa Manufacturing Batam
- 巴バルブ / PT Tomoe Valve Batam
- エプソン / PT Epson Batam
物流・販売・サービス拠点
以下で紹介するのは、工場ではなく、物流やサービスの拠点をバタムに持っている企業です。
- FUJI / PT FUJI Indonesia Corp
- 内外日東 / NAIGAI NITTO SINGAPORE PTE LTD. Batam Warehouse
日系ブランドの正規販売店・サービス拠点
バタムには、トヨタ、ホンダ、スズキなど日本の自動車ブランドの正規ディーラー・サービス拠点があります。ただし、日系企業が直接運営する現地法人とは限らず、提携企業のケースもあります。また、スズキマリンの船外機の正規ディーラーも開設されています。
バタム島で候補となる進出方法や現地企業との連携方法を整理したい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
インドネシア進出は、調べれば調べるほど、そのハードルの高さに頭を抱える方が少なくありませんが、もっとカジュアルに進出する方法もあります。
- 月額5万円でインドネシア人をフルタイムで雇用してリサーチチームを作り、バンドンでのLPKの調査や大学との連携可能性を確認。事業化の見通しが立った段階で正式な進出を決定した。
- 営業経験のあるインドネシア人を2名チームで雇用し、スポーツジムや病院、リハビリ施設などへの営業活動を実施。販売代理店候補の開拓や市場ニーズを調査し、調査後に販売体制を構築した。
- 飲食業界経験者を3名チームで雇用し、現地食材の調達先や厨房設備、物流体制を調査。あわせてフランチャイズやライセンス展開の可能性も検証し、最適な進出方法を決定した。
上記のように、法人を設立しなくてもカジュアルにインドネシアに進出している企業様はいます。インドネシア向けのビジネスとして、貴社でもそれが可能です。

バタム島に進出するうえでの注意点
自由貿易地域の優遇措置は商流ごとに確認する
バタム島進出で最も注意したいのが、自由貿易・自由港地域(KPBPB)の制度です。海外からKPBPBへ商品を搬入する場合、当該KPBPBの管理機関(バタムの場合はBP Batam:バタムフリーゾーン監督庁)から、商品の搬入・搬出に関する所定の許認可を受けた事業者であることなどが求められます。
また、KPBPBからインドネシア国内の他の地域(KPBPBではない)へ搬出する取引には、条件に応じて付加価値税(VAT)や輸入時の所得税(PPh22)などが関係することにも注意が必要です。
つまりKPBPBは、海外から部材を入れてバタムで製造し、製品を輸出する輸出型製造業が、関税・税制上の優遇を活用しやすい仕組みになっている一方、国内の取引で有利とは限らないと言えます。
- 参考:DATABASE PERATURAN
「Peraturan Pemerintah (PP) Nomor 41 Tahun 2021|Pasal 31、53-54」
「Peraturan Pemerintah (PP) Nomor 25 Tahun 2025|Pasal 20」
したがって、進出を検討するときは「バタムに工場を置くか」だけではなく、原材料をどこから仕入れ、どこで加工し、完成品をどこへ販売するのかまで先に整理することが重要です。
BP Batamが関わる許認可を確認する
バタムでは、インドネシアの一般的な事業許認可制度に加え、KPBPBとしてバタムフリーゾーン監督庁が所管する許認可や手続きがあります。
バタムへの進出を考える際は、通常のインドネシア進出と同じ感覚で進めるのではなく、KPBPBとしてのバタム固有の手続きがないかを確認する必要があります。
工業団地ごとの条件を比較する
エリアによって産業の特徴が異なるため、「バタム島」という単位だけで立地を選ばないことも重要です。
候補となる工業団地については、賃料や土地価格だけでなく、電力、水、排水処理、通信、倉庫や物流などを比較します。
インドネシア国内向け事業ではジャワ島との比較も行う
KPBPBであるバタムは、海外から部材を輸入して製造・再輸出する企業、シンガポールとの取引が多い企業、バタムに集積するメーカーを顧客とするBtoB企業などでは、進出先として検討する価値が高いと言えます。
一方でバタムは、インドネシア最大の消費市場が集中するジャワ島からは離れています。そのため、ジャカルタや西ジャワの顧客への販売を主目的とする事業では、バタム島に拠点を置くメリットが必ずしも大きいとは限りません。
― ビジネス最前線の声
映像でみるバタム島の街と産業
バタム・センターの様子

こちらは、バタム・センターと呼ばれるエリアの幹線道路や市街地をドローンで撮影した映像です。バタㇺ・センターは行政・商業機能が集まる市街地で、シンガポールとつながるフェリーのターミナルもあります。
ナレーションでは、歩道の整備や道路の拡幅などが紹介されています。バタムは、複数の工業団地を抱える工業都市としてだけでなく、人々が暮らす都市としても整備が進んでいることがうかがえます。
バタミンド・インダストリアルパーク

こちらの動画では、バタミンド・インダストリアルパークの様子が紹介されています。
バタミンド・インダストリアルパークは、1989年のインドネシア・シンガポール両国政府間の経済協力協定に基づき、1990年に開設されました。面積は約360ヘクタールで、発電、上下水道・廃棄物処理、通信、衛生設備、消防・医療施設など、工業団地の運営に必要な主要インフラが整備されています。
日本を含む各国の企業が製造拠点を構えており、特にICT、精密機器、金型などの分野で企業集積が見られます。
- 参考:
UNIDO「Batamindo Industrial Park」
BATAMINDO「The Premise Of Success」
バタム島の基本情報

バタム島の東側にあるビンタン島、西側にあるカリムン島も、それぞれ島の一部が自由貿易・自由港地域(KPBPB)に指定されています。ビンタン島は観光や工業・素材産業、カリムン島は造船や石油・ガスなど海洋産業に特徴があります。
バタム島の位置・面積・人口
バタム島はリアウ諸島州にあり、シンガポール海峡を挟んでシンガポールの南側に位置しています。バタム市にはバタム島だけでなく、Rempang(レンパン)島、Galang(ガラン)島をはじめとする周辺の島々も含まれます。
BPSの2025年統計によると、バタム市の陸地面積は約1,020平方キロメートルで、札幌市(約1,121平方キロメートル)よりやや小さい程度です。また、人口は約129万7,000人でした。
なお、BPSの「Sensus Penduduk 2020(2020年人口センサス)」によると、バタム市はインドネシアで12番目に人口の多い都市(ジャカルタは5つの行政市の合計)となっています。
- 参考:
BPS Kota Batam「Kota Batam Dalam Angka 2026|P.68 Tabel 3.1.1、P.10 Tabel 1.1.1」
BPS「Jumlah Penduduk menurut Wilayah dan Jenis Kelamin, INDONESIA, Tahun 2020|Wilayah:各州」
【補足】
バタムKPBPBにはバタム島のほか、バタム市に属する周辺の島の一部も指定されています。2025年政令第47号により、KPBPBに含まれる島は従来の8島から22島に拡大されました。
バタム島の気候
バタム島はジャカルタと同じく年間を通して高温多湿ですが、赤道により近く海に囲まれているため、気温の変化が小さいのが特徴です。また、ジャカルタに比べると雨季・乾季の区別が明瞭ではなく、一年を通して雨が降ります。
BPSの2025年の気象データでは、月別の平均気温はおおむね27.1~28.6℃、平均湿度は79~84%でした。
- 参考:BPS Kota Batam「Kota Batam Dalam Angka 2026|P.20-21、Tabel 1.2.1-1.2.2」
バタム島の主なエリア

企業関係者が把握しておきたい主なエリアは次のように整理できます。
Batam Centre
バタム・センターは行政・商業機能が集まるエリアで、シンガポール便が発着するフェリーターミナルもあります。
Nagoya・Lubuk Baja
ルブック・バジャ、そのなかでもナゴヤと呼ばれる一帯は、ホテル、飲食店、商業施設などが集まる市街地で、出張者が滞在する候補になりやすいエリアです。
Muka Kuning
バタミンド・インダストリアルパークやパンビル・インダストリアル・エステートといった工業団地があるのは、ムカ・クニンと呼ばれるエリアです。
Batu Ampar / Kabil / Tanjung Uncang
沿岸地域もさまざまです。例えば、バトゥ・アンパルは港湾物流との関係が強い地域です。一方、カビルやタンジュン・ウンチャンには海洋・重工業系の企業が立地しています。
Nongsa
ノンサにはハン・ナディム国際空港があります。また、経済特区(KEK)であるノンサ・デジタル・パークも設けられています。
バタム島の交通
バタム島内の移動は自動車が中心です。 GrabやGojekなどの配車アプリ、タクシーのほか、主要地域を結ぶ路線バス「Trans Batam」も運行されています。
一方、工業団地や港湾などは市街地から離れている場合があるため、企業視察で複数の拠点を回る場合は、運転手付きの車を手配すると効率的です。
日本からバタム島への行き方

日本からバタム島へ行く場合、主にシンガポール経由でフェリーを利用する方法と、ジャカルタを経由して飛行機で入る方法があります。
日本からシンガポールを経由してバタム島へ
バタムらしいアクセス方法が、シンガポールから国際フェリーで渡るルートです。日本からシンガポール・チャンギ国際空港まで飛び、シンガポール国内のTanah Merah(タナ・メラ)フェリーターミナルへ移動します。
バタムには複数のフェリーターミナルがありますが、便数が特に多く便利なのはバタム・センターフェリーターミナルです。
【補足】
フェリーの航行時間はおおむね45~70分程度です。ただし、シンガポールへの入国、フェリーターミナルへの移動、出国手続きがあるため、航空便からの乗り継ぎには余裕を持たせます。
日本からジャカルタを経由してバタム島へ
もう一つは、日本からジャカルタへ入り、スカルノ・ハッタ国際空港からバタムのハン・ナディム国際空港へ国内線で移動するルートです。ジャカルタの自社拠点や取引先などへの訪問を組み合わせる場合はこちらが便利です。
一方、バタムだけを訪問する場合やシンガポールにも訪問する予定がある場合は、シンガポール経由の方が旅程を組みやすいでしょう。
シンガポール経由か、ジャカルタ経由か
シンガポールとジャカルタのどちらにも用事がない場合は、シンガポール経由が一般的です。日本各地からチャンギ国際空港へは航空便の選択肢が多いことと、チャンギ国際空港からフェリーターミナルまでは約7kmと近く、バタムへは複数のフェリーが毎日運航していることが主な理由です。
一方、ジャカルタからバタムへの国内線も1日複数便あり、飛行機だけで移動できるため、荷物が多い場合などには利用しやすいでしょう。春節などシンガポール・バタム間のフェリーが混雑する時期も、飛行機が有力候補になります。
【日本→バタム】ルートの選び方
| シンガポール経由 | ジャカルタ経由 | |
| 日本→経由地 | 日本各地から直行便が多い | 直行便は成田・羽田発のみ |
| 経由地→バタム | 国際フェリー | 飛行機の国内線 |
| 所要時間 | フェリーで約45~70分 | 飛行機で約1時間40分 |
| 乗り継ぎ | 空港から港へ移動が必要 | 基本的にターミナル間移動が必要 |
| 荷物 | 空港でピックアップ | 航空券次第では途中のピックアップ不要 |
| 向いている人 | 時間・利便性重視の人 | 飛行機だけで移動したい人 |
| 繁忙期の弱点 | 週末・連休・春節に混雑しやすい | レバラン(ラマダン後の連休)など、 国内移動ピーク期間に混雑しやすい |
バタム島は輸出型製造業やシンガポール連携を考える企業に有力な選択肢
バタム島は、地域内総生産(GRDP)の57%を製造業が占める工業都市で、電子・精密部品、造船・海洋関連など幅広い企業が集積しています。シンガポールへの近さに加え、自由貿易・自由港地域(KPBPB)としての制度、工業団地、港湾・空港といった環境も大きな特徴です。
一方、進出メリットは事業によって異なります。海外への輸出を中心とするのか、インドネシア国内で販売するのかによって、税務・物流・最適な立地も変わります。ジャカルタや西ジャワなど他地域とも比較しながら、自社の商流に合った進出先かを判断することが重要です。
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