インドネシア入国手続きに必要な準備と到着後の流れ

公開
2025/09/18
更新
2025/12/14
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観光やビジネスでインドネシアを訪れる際、入国手続きはどのように進めればよいのでしょうか。

入国手続きには大きく分けて、事前準備と入国時の審査があります。インドネシアの入国手続きに関しては特に、出発前に必要なものが揃い、手続きを済ませていることが重要です。

本記事では事前準備と現地到着後の流れについて、その概要を説明します。注意点も紹介するので、渡航準備にお役立てください。

【事前準備】インドネシア入国に必要なもの

日本人がインドネシアに入国するにあたり、準備するべきものは以下の通りです。特にパスポートの有効期限が6か月以上必要なので、ご注意ください。

これらに加え、ビザの種類によっては、関係先からの招待状、滞在中の予定表、履歴書など、ビザを申請する際に追加で必要なものがある場合があります。

インドネシア入国に必要なもの(基本セット)

  • 有効なパスポート(残存有効期限6か月以上)
  • パスポート用の顔写真
  • 往復航空券(特別なケースを除き往路航空券もあると安心。ビザの種類によっては必須)
  • 目的に合ったビザ
  • 新しい入国手続きシステム「All Indonesia」への事前登録で発行されたQRコード
  • 海外旅行保険の加入(推奨)

インドネシアの新しい入国手続きシステム「All Indonesia」について

インドネシアの新しい入国手続きシステム「All Indonesia」
Foreign Visitorから登録画面へ

ALL Indonesiaは、インドネシアの新しい入国手続きシステムです。試験運用を経て、2025年10月1日以降は、インドネシア国内すべての国際空港および海港で利用が義務化されます。

All Indonesiaに登録することで、入国管理、税関、健康、検疫に関する申請をまとめて行うことができます。またALL Indonesiaでは、到着ビザ(e-VOA)の申請も可能です。

登録は、インドネシア入国の3日前から、Webサイトまたはアプリから可能です。登録後、空港で係員に提示するQRコードが発行されます。ダウンロード、スクリーンショット、または印刷しておきましょう。空港に到着してからでも登録はできますが、事前に準備しておくのがおすすめです。

ALL Indonesiaへの登録は無料ですか。

ALL Indonesiaへの登録は無料です。到着ビザ(e-VOA)を申請しない場合、支払方法の登録も必要ありません。

ALL Indonesiaに事前に登録していないと、インドネシアに入国できませんか。

2025年10月以降は、インドネシアのすべての空港・海港に到着する海外からの訪問者・帰国者に、ALL Indonesiaへの登録が義務付けられます。事前に登録できなかった場合、インドネシアの空港に到着してからでも、登録可能です。ただし、事前に登録し、係員に提示するQRコードを取得しておけば、空港で登録作業を行う時間や手間を省けます。

【事前準備】インドネシアのビザの種類と申請方法

インドネシアに入国するには、目的に合ったビザの取得が欠かせません。正しいビザを取得できさえすれば、入国手続きの大部分を完了できたといっても過言ではないくらい、ビザは特に重要です。

インドネシア入国のためのビザには、多くの種類があります。以下では、特に観光やビジネス目的で滞在する方向けのビザについて紹介します。必要書類、費用、滞在可能日数、延長の可否などは、ビザの種類によって異なります。

まずは必要なビザの種類を確認し、余裕をもって準備・申請できるようにしましょう。

ビザ免除

2025年時点で、日本国籍者がインドネシアへ入国する際の査証免除措置(ビザなし渡航)は行われていません。短期間の滞在であっても、目的に合った何らかのビザを取得する必要があります。

ただし、過去には観光目的での30日間の査証免除措置がとられていたことがあり、今後これが復活する可能性もあります。30日以内の観光やビジネス目的での訪問の場合、現状では、到着ビザ(VOA/e-VOA)を取得する必要があります。

到着ビザ(VOA)

到着ビザ(VOA、Visa on Arrival)は、旅行、商談、会議への参加など、特定の目的で最長30日間インドネシアに滞在する場合に取得するビザです。

空港到着時に取得することもできますが、混雑する場合もあります。事前にオンラインで申請し、「e-VOA」を取得しておくと、現地到着後、スムーズに移動できます。

なお、一言に到着ビザといっても、観光の場合は「インデックスB1」、ビジネス目的なら「インデックスB2」など、訪問目的に応じて違った名称になっています。

ビジネス目的の「インデックスB2」は、30日以上滞在可能なシングルエントリー訪問ビザ「インデックスC2」と同じ目的で使用できるはずですが、工場訪問などの一部活動が認められないケースが発生しています。そのため、ビジネス目的の場合は「インデックスC2」を取得しておくのがおすすめです。

インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法やe-VOAの申請方法や注意点

インドネシアの到着ビザの詳細と取得方法、オンラインで事前に手続きを行える「e-VOA」の取得方法、延長方法、到着ビザの注意点を紹介します。

ビジネスビザ

ビジネスビザには、到着ビザ(VOA、インデックスB2)、シングルエントリー訪問ビザ(インデックスC2)、マルチプルエントリー訪問ビザ(インデックスD2)の3種類があります。訪問目的は、商談、会議への参加、商品購入、工場訪問などです。一定の期間内に複数回渡航する予定がある場合は、マルチプルエントリー訪問ビザを取得します。

なお、インドネシア入国管理局のカテゴリー分けに従い、講演やセミナーへの参加が目的の「インデックスC10」、展示会への参加が目的の「インデックスC11」など、「C」から始まる複数のビザをまとめて広義の「ビジネスビザ」と呼ぶこともあります。仕事関連での訪問であっても、目的別に複数の異なる「ビジネスビザ」があるため、それぞれのビザで許可される活動をよく確認することが大切です。

目的別にビザが分かれているため、1回の訪問で複数の用事をこなすことが難しい場合もあります。また、同じビザで許可される活動内容であっても、ビザが訪問先からの招待状を根拠に発給される関係で、訪問場所が複数ある場合、許可が下りない場合もあります。このように、申請前は目的がはっきりしていて必要書類も不足なく準備できていると思っていても、意外なところで申請が差し戻されることがあるため、余裕のあるスケジュールでビザ申請を進める必要があります。

インドネシアのビジネスシングルビザの種類

  • インデックスC2:商談、会議への参加、商品購入、工場訪問 ※マルチプルビザあり
  • インデックスC4:政府業務 ※マルチプルビザあり
  • インデックスC10:講演やセミナーへの参加
  • インデックスC11:国際展示会への参加
  • インデックスC12:事業投資の為の調査活動 ※マルチプルビザあり
  • インデックスC13:インドネシア国内にある輸送機関への参加(船舶)
  • インデックスC15:緊急業務
  • インデックスC16:製品の品質向上や国外マーケティングに関する指導、研修
  • インデックスC17:インドネシアの企業の支店における監査と検査 ※マルチプルビザあり
  • インデックスC18:外国人労働者のための作業能力テスト・試用
  • インデックスC19:アフターサービス
  • インデックスC20:機械の設置と修理
  • インデックスC22A:インターンシップ(学生)
  • インデックスC22B:インターンシップ(社会人)

「ビジネスビザ」ではインドネシア国内で商品の販売やサービス提供を行うことや、個人や企業から報酬・給与等を受け取ることは禁止されています。ビジネスビザでこれらの行為を行うと、違法就労となる場合があり、注意が必要です。

就労ビザ

就労ビザ(雇用ビザ)は、インドネシアで企業などに雇われ、就労する人のためのビザです。「インデックスE23」と「インデックスE24」がこれに該当し、分野別に「E23A」など名称が分かれています。インドネシアで働き、報酬を得るためには、このビザが必要です。

なお、就労ビザを含め、インデックスがEから始まるビザは、暫定居住ビザ(VITAS、Visa Tinggal Terbatas)に分類されます。

ビザ申請方法

空港で取得する到着ビザ以外は、すべてオンラインで申請・取得したe-VISA(電子査証)になります。e-VISAの申請は、インドネシアのビザ申請サイト「The Official e-Visa Website for Indonesia」から行います。

実際のところ、お一人で上記の申請をすべて正確に進めるのはなかなか大変です。弊社ではビザ申請の代行サービスも行っておりますので、必要なビザの種類や料金をこちらでご確認いただき、ぜひお気軽にお問い合わせください。スタッフがしっかりサポートいたします。

なお、インドネシアへの入国を許可するビザは基本的に、発行日から90日間有効です。つまり、渡航者は、ビザの発行日から90日以内に入国する必要があります。そのため、入国日がビザ発行から90日を超えない範囲で、余裕をもって申請するのがおすすめです。できれば入国の1~2か月前には申請しておきましょう。

必要な情報が見つからない方は、下記のサイト内検索を活用してください。

ビザ情報の検索

【入国時】インドネシア入国手続き

現地空港での入国手続きの流れ

空港に着いたら、入国手続きをしながら出口に向かいます。途中に免税店やトイレもあります。

入国審査

パスポート、搭乗券、ビザなどを入国審査カウンターで提示します。到着ビザを空港で取得する場合は、入国審査の前に、専用のカウンターで手続きします。

ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港とバリ島のングラライ国際空港では、有人ゲートに加え、顔認証による自動化ゲートも設置されています。利用者が自分でパスポートをスキャンし、顔認証を行うことで、入国審査を20秒前後で済ませられます。日本国籍者の場合、15歳以上で、有効なIC旅券とe-VISAまたはe-VOAがあれば利用できます。

荷物受け取り

入国審査が終わったら、荷物受け取りのフロアに進みます。日本の空港と同じように、利用したフライトごとに預け入れ荷物が出てくるので、取り違えのないように注意して受け取りましょう。

税関

すべての荷物が手元に揃ったら、税関申告を行います。持ち込み荷物が免税範囲を超えず、輸入が禁止・制限されている物品を持ち込まない場合は、特別な申告は不要なので、案内に従って緑のレーンへ進んでください。

以前は税関申告のため電子税関申告書(E-CD)を用意する必要がありましたが、2024年9月以降はALL Indonesiaに一本化されています。ALL Indonesiaの登録後に取得したQRコードを、税関職員に提示すれば、税関申告は完了です。

バリ島の観光税について

2024年2月より、バリ島は域内に到着する外国人に対し、15万ルピア(1ルピア=0.0090円で1,350円)の「観光税」を課しています。バリ島からインドネシアに入国する人のほか、ジャカルタなどインドネシアの他の都市を経由してバリ島に到着する人も対象となります。

これに関してはALL Indonesiaに入っていませんので、専用のWebサイトまたはアプリからオンライン決済で支払う必要があります。ングラ・ライ空港の支払いカウンターで直接支払うこともできます。

【映像でみる】インドネシア入国の事前準備と手続き

スカルノ・ハッタ国際空港到着後の流れ

スカルノ・ハッタ国際空港到着後

こちらの動画では、国際線でスカルノ・ハッタ国際空港に到着してから出口までの様子が紹介されています。到着ビザの申請カウンターや、有人・無人の入国審査ゲート、手荷物受取カウンターの様子を見てみてください。

税関手続きのところでは、電子税関申告書(E-CD)のQRコードを読み取って申請を行う様子が紹介されていますが、ALL Indonesiaの運用開始以降、こちらは不要になっています。ALL Indonesiaへの登録で発行されたQRコードを用意し、特に申告するものがなければ緑のレーンへ進みましょう。

顔認証による自動化ゲート

インドネシアの空港の顔認証による自動化ゲート

前述の通り、スカルノ・ハッタ国際空港には、顔認証による入国審査の自動化ゲートが設置されています。

この動画では、自動化ゲートの通り方が説明されています。ゲート前でパスポートを準備し、メガネやマスクは外します。混雑時は、フロアに設置された印に従って並んで待ちます。

前の人が通り抜けたらゲートに進み、手前の機械でパスポートを読み取ります。顔認証も自動で行われ、あっという間に入国審査が完了しました。

インドネシア進出を検討していますが、海外コンサル会社の費用が想定以上に高く、また契約期間も1年間等で縛られることが多くて悩んでいます。

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インドネシアへの入国手続きは準備が大切

段取り八分という言葉がある通り、旅行も準備が大切です。インドネシアへの渡航には、パスポートの有効期限の確認やビザの取得、「All Indonesia」の登録など、事前準備が欠かせません。特に、観光・ビジネス・就労など目的に応じたビザを取得することが大切です。

事前の準備ができていれば、空港到着後は、自動化ゲートやQRコード提示するだけの入国手続きで、以前よりも効率的に入国できるようになっています。

インドネシアを訪れる際は、ぜひ時間に余裕をもって、準備を整えてください。また、導入したばかりのALL Indonesiaを始め、入国手続きについては、今後システムや運用方法が変更になる可能性があります。感染症予防などのため、追加の申請・申告が必要な場合もあります。事前に最新情報を確認するようにしましょう。

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