インドネシアのビジネスシングルe-visa(C2/C11/C17/C19/C20など)の申請

公開
2025/05/01
更新
2025/05/17
この記事は約3分11秒で読めます。

インドネシアのビジネスシングルe-visa(Cビザ)は、外国人が短期的に特定の業務活動を目的に入国するための電子ビザ(e-visa)です。Cビザにはさまざまなサブカテゴリ(C2, C11, C17, C18, C20など)があり、それぞれのコードに応じて認められる活動や滞在条件が異なります。

2023年10月より発令されました新たなvisa区分に付きまして、シングルe-visaに付きましては、 従来のB211A・B211Bから下記のインデックスへ変更となりますご注意下さい。

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ビジネスシングルe-visaの主な特徴

  • スポンサーが必要:インドネシア国内にある企業や機関による「招聘状(sponsorship letter)」が必要です。
  • オンライン申請:全てe-VISA(オンライン)での取得が可能です。
  • 滞在可能日数:通常は60日以内のシングルエントリー(単回入国)ですが、ビザにより若干の違いがあります。
  • 労働禁止:これらのビザでは「報酬を伴う就労(給与取得)」は一切できません。
  • 延長の可否:Cビザの多くは延長不可または条件付きのため、長期滞在には適していません。

インドネシアへの現地視察の情報が必要な方へ
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インドネシアへ向けた現地視察準備の完全ガイド

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インドネシアの現地企業を視察する際の注意点

03

ビジネスシングルのビザの話(C2/C11/C17/C19/C20など)

04

ビジネスマルチプルのビザの話(D2/D4/D12/D17など)

情報が足りなければ、こちらからご連絡をいただければ必要な情報を共有させていただきます。インターネットで1週間や1ヶ月時間を使って調べるよりも、弊社の進出専門家と30分お話いただくだけで、意外と簡単にお悩みが解決できたりするのでおすすめです。

ビジネスシングルe-visaの費用

INDEX 目的 滞在期間 取得日数目安 料金
C2 商談・会議への参加(工場訪問可)、商品の購入 60日 約14営業日 83,000円
C4 政府業務
C10 講演やセミナーへの参加
C11 国際展示会への参加
C12 事業投資の為の調査活動 180日 110,000円
C13 インドネシア国内にある輸送機関への参加(船舶) 60日 85,000円
C15 緊急業務 97,000円
C16 製品の品質向上や国外マーケティングに関する指導、研修
C17 インドネシアの企業の支店における監査と検査
C18 外国人労働者のための作業能力テスト・試用
C19 アフターサービス
C20 機械の設置と修理
C22 インターンシップ 180日 110,000円

手続きの流れ

  1. e-visa申請代行申込フォームより必要事項を御入力頂き、送信ボタンを押して下さい。
  2. 申込内容の確認後、必要書類をご案内致しますのでご用意頂き、PDFデータにてお送り下さい。
  3. 受入先企業ご担当者様に現地での必要書類をご案内しお預かり致します。
  4. 渡航者様・受入先企業様の必要書類をお預かり出来次第、申請手続きを開始致します。

*現地RP通貨での実費納付につきましては現地にて弊社がお支払い致します。


ここまで記事をご覧いただいて何かご不明点や疑問点があれば、下記よりご質問ください。
一両日中にご返信をさせていただきます。
インドネシアのビザ関連のご質問であれば何でも構いません。

必要書類

渡航者様に御用意を頂く必要書類

  • パスポート個人情報記載ページのカラーコピーデータ(残存期間要12ヶ月/写真撮影の画像は不可)
  • 3ヶ月以内に撮影した証明写真データ(4×3cm・背景色赤・襟付き着用にて撮影)
  • 渡航者様の口座情報(残高要2,000USD相当)
  • 現居住地の住所と担当職名

*e-visa申請に際し、パスポート残存期間12ヵ月が必要となります。
*現地入国管理局より追加必要書類を求められる場合も御座いますので、予め御了承下さい。

受入先企業様からの必要書類

  • 会社定款と登記簿謄本(AKTA & SK KEHAKIMAN)のコピー
  • 会社納税番号(NPWP)のコピー
  • IZIN USAHA OSSのカラーコピー
  • 会社所在地証明書(DOMISILI)のコピー
  • NIBのカラーコピー
  • 代表者の身分証明書のコピー(KTP)(代表者はインドネシア人でなければなりません)
  • 代表取締役の最新撮影した証明写真データ(4×3cm・背景赤)
  • 最新の口座情報(保証人名義の過去3ヶ月分の銀行口座明細、預金通帳、または定期預金残高証明書のいずれかの写しで、残高が少なくとも2,000USD以上あること。)
  • スポンサーレター(代表者によって署名され、会社のスタンプが押印されているもの)
  • Immigration office発行のuser idとpass

*上記、受入先企業様からの必要書類に付きましては、弊社現地スタッフにて対応の上、受入先企業様よりお預かり致します。

注意事項

  • 発行日から起算して90日以内に入国をする必要が御座います。
  • 滞在可能期間は入国日から起算してお考え下さい。
  • インドネシアから出国をした時点でビザは失効致します。
  • 入国後に発行されるITK(滞在許可証)はデータにて保管をお願いします。

過去に問題が起きたケース

C2ビザで営業活動 → 不法就労扱い

  • 概要:ある外国人が「C2ビザ(会議・展示会用)」で入国し、現地企業に同行して商品紹介や価格交渉などを行った。
  • 問題点:インドネシア当局から「これは実質的な営業活動であり、就労に該当する」と判断。
  • 結果:ビザ取り消し → 強制送還+ブラックリスト入り(6か月以上の入国禁止)。

技術者がC11ビザで現場作業 → 労働ビザなしで摘発

  • 概要:日本人エンジニアが現地工場での立ち上げ・トラブル対応のためにC11ビザで渡航。
  • 問題点:実際には機械設置や修理など「手を動かす業務」が中心だったため、労働と見なされた。
  • 結果:企業側に罰金、本人は出国命令。

C17ビザでの頻繁な入出国 → 入国拒否

  • 概要:ある営業担当がC17ビザを何度も取得し、短期間で頻繁に出入り。
  • 問題点:移民局が「実態は長期的なビジネス活動=労働」と判断。
  • 結果:ビザ発給拒否・空港で入国拒否、即日帰国。

C18ビザでの社員研修が実は指導業務だった

  • 概要:外国人が「社内研修」という名目で滞在したが、現場のインドネシア人スタッフに日常的に業務指示。
  • 問題点:「受講者」ではなく「講師/管理者」のような立場だったことが問題視。
  • 結果:企業に警告、次回以降のビザ発給に影響。

よくある質問と回答

C2ビザとC11ビザの違いは何ですか

C2は「会議・展示会・セミナー」など受動的な参加活動向け、C11は「品質管理・技術会議・工場視察」などより実務に近い技術的サポート向けです。

Cビザは何日間滞在できますか

通常は60日間の単回(シングル)入国が可能です。滞在延長は原則不可ですが、ビザの種類や移民局判断によっては例外的に可能なケースもあります。

このビザで報酬をもらって仕事できますか

できません。Cビザは「短期滞在」目的であり、報酬を得る活動や就労は禁止されています。報酬が発生する場合や、継続的な業務は就労ビザを取得する必要があります。

1回出国して再入国すれば、また使えますか

いいえ。Cビザはシングルエントリーのため、1回出国するとそのビザは無効になります。再入国する場合は新たに申請が必要です。

現地のスタッフに指示を出す行為はOKですか

基本的にNGです。現地スタッフへの指示・教育・マネジメント業務は「労働」と見なされやすく、就労ビザが必要になります。研修の「受講者」ならOKですが、「指導者」は注意が必要です。

空港で何を聞かれますか

空港では「訪問目的」「どこに行くか」「どんな仕事か」など聞かれます。あいまいな回答やVOAとの矛盾があると入国拒否のリスクがあるため、事前に招聘企業と説明をすり合わせておくのが大切です

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